3547.2017年1月28日(土) トランプ外交賑々しくスタート

 アメリカのトランプ大統領とメキシコのペニャニエト大統領の首脳会談が正式に中止となった。両国国境の壁建設費用の支払いを巡って恫喝的なトランプ氏の挑発に対して、一歩も引かないメキシコ大統領が同意しなかったためである。トランプ大統領就任以来1週間が経過したが、お祝いムードがほとんど感じられず、そこに漂うのは呆れた諦めムードである。ただ、決定的な決裂を避けるためお互いに電話で1時間ほど話し合った。

 メキシコはアメリカの隣国でもあり、これまでアメリカに労働力を提供してアメリカ産業に貢献してきたが、トランプ大統領がメキシコからアメリカへ不法移民が流入すると一方的に国境に壁を建設すると言って対立し、両首脳が話し合うこともなく、お互いにとって不本意な形になった。

 世界中がトランプ大統領の立て続けに署名する大統領令に振り回されているが、そこへ初めての首脳として今日イギリスのメイ首相が訪れ、友好ムードを醸成しようとしている。イギリスは昨年EUから離脱を決めただけに、保護主義的なトランプ氏と良い関係を保ちそうな様子だ。トランプ大統領はイギリスのEU離脱を支持するとメイ首相に伝えた。だが、ヨーロッパではドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領が、自由貿易維持へ向けて協調姿勢を取ることを確認した。トランプ大統領が動けば動くほど、同盟国は結束を固めてアメリカから気持ちが離れて行くような気がしている。

 一方安倍首相は今夜11時にトランプ大統領と電話会談を行う。次いでメルケル首相、プーチン大統領、オランド大統領、オーストラリアのターンブル首相と会談を予定している。お騒がせのトランプ外交もいよいよ騒めき出した。

 さて、天下の東芝の経営が怪しくなってきた。ここ数年原発問題や、不正経理などで評判を落としていたが、ついに主力のひとつ原子力事業を見直すことになった。これに失敗すると下手をすると破産の憂き目を見ることも考えられる。あの東芝にしてこのような落日は思いも寄らなかったであろう。現状がいくら良くても、いつ何が原因で急転直下下降線へ向かうかは誰しも予測することが出来ない。今日発表された志賀重範・東芝会長退任を知って、怖いものだと思う。

2017年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3546.2017年1月27日(金) 外国人に頼らざるを得ない日本

 訪日外国人観光客が伸びている。昨2016年には対前年21.8%も増えて2千4百万人を超える外国人が日本を訪れ、観光庁はエビス顔で受け入れ施設の拡充と外国人を満足させるような案内をするよう指導している。だが、政府(観光庁)が対策を打ったから外国人が訪れ貴重な外貨を日本国内で消費してくれるのではなく、これまで積み重ねて来た民間の観光業者の目に見えない努力が少しずつ結実したのである。この辺りの認識がお役人には疎く、自分たちの努力が実ったものだと大きな思い違いをしている。

 今後これまで知られなかった問題点も少しずつ表沙汰になってくるものと思う。

 ところで、これまであまり関心を持たれなかった日本で働く外国人労働者の数も毎年増加し、これまで大きな問題として取り上げられていないが、外国人を雇って働いてもらっている現場ではトラブルが生まれつつある。外国人労働者はここ4年間連続して増加し、2016年には初めて100万人を超えた。

 但し、外国人労働者と言っても現状はアジアを中心とする技能実習制度を通じて受け入れた人材や、留学生、技能実習生、永住者、そして日本人と結婚した外国人などがいる。これからも着実に増加の傾向にあるが、中国からの農業実習生があっせん業者に騙され農家で就農中に突然蒸発してしまう例も散見され、問題を呈している。日本の外国人労働者は漸く100万人に達したとは言うが、人口比から考えれば、2015年時点で韓国では94万人、台湾で60万人に比べてまだ少ない。外国人観光客と同様に外国人労働者も溢れて、日本社会も外国人との付き合いなくして日常生活が送れなくなる時代が早晩やってくるのではないかと思う。

 そんな日本の総理大臣が簡単な漢字を読めないのは、かつて麻生太郎元首相で経験済みだが、一昨日安倍首相が「訂正云々」を「テイセイデンデン」と読んで昨日の朝刊コラムに皮肉まじりに取り上げられた。一強多弱で力を過信した最近の首相の言動を論った取り上げ方である。安倍首相も情けないが、実は麻生元首相はもっと酷かった。

 2008年当時の麻生首相は、「未曾有」を「ミゾウユウ」と読んだり、「踏襲」を「フシュウ」、「前場」を「マエバ」、「低迷」を「テイマイ」、「頻繁」を「ハンザツ」と読み上げていた。加えてお行儀が悪い。幸か不幸か、わが国はこういう人物を総理大臣に選出して来ているのである。

2017年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3545.2017年1月26日(木) 想像もできない幻想社会が出現

 ほぼ3カ月毎に3人でランチを共にしている。兄の高校時代の友人で南極に何度も観測に行っている地球物理学者の神沼克伊さんと兄、そして私の3人で今日も新宿のホテルで肩の凝らない積もる話、積もらない話を思い切って話し合った。神沼さんは地球の地質や地殻に詳しいばかりでなく、外国にもしばしば出かけておられるので外国事情にも詳しい。私が訪れたことがないマダガスカル、アゼルバイジャン、コロンビアなどにも出かけられ、3月には上海から重慶まで長江遊覧を楽しまれるという。そんなことから共通した話題も多く、楽しい会話となった。3月に家内の3回忌を迎える兄はあまり海外へ出かけたことはないようだが、それでも高校時代の思い出話などに楽しいひとときを過ごすことが出来た。

 さて、相変わらずのトランプ砲の炸裂である。効果的だったのは、アメリカのダウ平均株価が史上初めて2万㌦を超えたことである。早速トランプ大統領は得意のツィッターで「グレート!」と繰り返した。メキシコとの国境に壁を作り、その費用もメキシコに払わせるなど傍若無人の発言を繰り返してメキシコ政府に不快感を与えたにも拘わらず、鞘を納めないトランプ氏に対してメキシコのペニャニエト大統領も流石に我慢ならないと思ったのか、予定していた訪米計画を取り止めると言い出した。

 国際機関の分担金についても停止すると述べ、国連への供出金を削減すると言い出している。アメリカの国連への分担金は加盟国の中で最も多く、仮にアメリカが分担金を減額したら国連の維持も微妙になってくると思う。自らの意向が通らないと駄々をこねるのはまるで駄々っ子で、アメリカの信頼に傷をつけることにならないだろうか。

 国際社会にあっては、お互いに友好的な外交関係を努めて堅持しようと心がけるのが、阿吽の呼吸であり、どこの国も願っていることである。しかし、中にはそうでない異常な国もある。その典型がトランプ氏が新大統領となったアメリカである。いろいろ他国との交渉で無理難題を吹っかけて、アメリカだけにメリットがあればそれで佳しとする偏屈者にはこれから世界中が悩まされそうだ。

 その偏屈者国家として最近の韓国の異常な反日行動が目立つ。何でもかんでも日本の言動に反対するのだ。今日韓国が示した奇想天外な出来事は、長崎県対馬の寺院から韓国人窃盗団が盗んだ日本の文化財を日本の所有主に返さないとの判決を下した韓国の裁判所の非常識である。

 2012年に対馬の寺院から韓国人に盗まれた仏像について、韓国の大田地裁が自分の寺の財産だと主張した韓国の寺院の言い分を認めて、仏像を韓国の寺院に引き渡すとの判決を下した。事件発覚以来韓国の寺院が、この仏像は14世紀に日本の海賊・倭寇によって略奪されたものだと引き渡しを主張していた。だが、その証拠もなく、韓国政府ですらその可能性は少ないと認めていたものである。ドロボーが奪ったものを自分の財産だと主張するには根拠が薄弱すぎるようだが、これをやってしまうところが現在の反日国家・韓国らしい。これこそが「盗人猛々しい」を地で行っている行為だ。

 当の寺院の韓国人僧侶は「時期を突き詰めれば日本が盗んだことが先です」と悪びれない。あるソウル市民は「盗んできたとしても私たちのものを戻してきたので、大きな問題にはならない」。韓国警察の担当者にして「日本は盗難防止対策が不十分で盗むのは難しくない」と驚くべきことを言わしめている。

 韓国にかかっては「正しいのは韓国。悪いのはすべて日本」と決めつけられ、何でもありとされそうだ。今や日韓関係がぎくしゃくしているが、この調子では当分収まりそうもない。

 日本の周辺を見てみれば、奇妙な国ばかりが現れつつある。まるで幻想の世界のようだ。

2017年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3544.2017年1月25日(水) 好い加減にせんか。トランプ野郎!

 財務省は、6年ぶりに日本の貿易収支が黒字になったと発表した。赤字続きの貿易外収支は別として、貿易収支は、1981年以来ずっと黒字基調を保っていたが、2011年の東日本大震災以降赤字続きとなっていた。漸くかつての貿易国日本の地位を取り戻せそうだが、その黒字額が約4兆円で黒字の最大要因は、原油安で輸入額の減り幅が大きかったことであると言われている。対米貿易が6兆8千億円の黒字であることが貢献しているが、特に輸出の3割を占める自動車が、対前年で0.6%、台数でも7.7%増えて175万台と伸びたことが効いている。この点を日米貿易交渉でトランプ大統領は突いてくるだろう。かつての日米自動車交渉のように自動車の貿易について露骨な攻撃を仕掛けてくるのではないだろうか。

 地球環境保護なんかどこ吹く風で、カナダ産原油を運ぶパイプラインとシェールオイル輸送用のパイプラインの埋設工事計画を認める大統領令に署名した。これもオバマ前大統領がストップを掛けたものだ。

 驚くことには、大統領は選挙戦中から喚いていたメキシコとの国境に壁を作る大統領令に署名する気のようだ。不法入国者のアメリカへの入国を制限する政策基本方針を発表した。中東諸国やスーダン、ソマリア、リビアなどアフリカからの入国者を本気で制限する。移民、他民族の中で発展を遂げた今日のアメリカ合衆国が、逆戻りし始めたのだ。

 アメリカのさる女優がトランプ氏の10歳の息子に対して血を見るだろうとSNSで発信し、流石に非難が集中して削除したようだが、アメリカ社会も民主国家らしくなくドタバタし始め、ただならぬ雰囲気が現れ始めた。このまま大統領が与えられた権力を非常識に行使するようだとアメリカ社会は分断され、全世界にその良からぬ影響は及ぶことだろう。このように国家や世界を自らの家庭内で指図するかのようにして周囲を惑わせるのは、何とか止めてもらえないものだろうか。

 大統領選挙に名乗り出た時は気まぐれかと思っていたが、大方の予想を覆して実際に大統領になってみると、こうもやりたい放題で暴れまわるとは呆れかえった。この大統領は、常識はもちろん、セルフ・コントロールという言葉を知らないようだ。

 こんな世界にとってはた迷惑なアメリカ大統領は、とっとと辞めてもらいたいものだ。こんな大統領に対して何ら諫めることも出来ず、その言動を見逃しているアメリカ人というのを見損なった。

 普段から余計なことを言わず、出番になっても遠慮がちにごく当たり前のことしか話さない大関稀勢の里が、今日第72代横綱に推挙されたが、トランプ大統領も少しは稀勢の里の奥ゆかしさを見習ってはどうか。

2017年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3543.2017年1月24日(火) 天皇制度に対して不遜な安倍首相

 海外ニュースでは、相変わらずトランプ米大統領の就任と言動に関する話題が世界中を惑わせている。大統領とメディアの対立が徐々にエスカレートしそうな様相になってきた。日本国内の関連ニュースをみるとあまりにも強気なトランプ砲に鑑みて、ここは少し冷静に、且つ正確に事実を分析しようとの声も出始めている。

 例えば、アメリカの赤字貿易相手国への一方的な非難も、アメリカは批判するばかりでなく、その原因と結果をよく考えるべきではないかと極当然の質問である。トランプ氏は、アメリカに工場を建設させ、アメリカ産製品を買わせようと考えているようだが、元来賃金の高いアメリカ人労働者が生産したものは高物価になり、消費が落ち、全体として販売力が下降して、行き着く先は工場の閉鎖で失業者が溢れ出ることになる。アメリカの失業率は現在下がり続けており、仮にトランプ政策が採用されれば、トランプ氏の思惑は外れ、物価は上昇し、失業率は高まり、親トランプ派の人々を却って落胆させることになるのではないかというのが、経済学者の予測である。

 また、昨日トランプ大統領は日本との自動車貿易は不公平だと指摘した。アメリカの車は日本で売れず、その一方で日本車はアメリカで儲けているとの大統領の主意だが、日本側に言わせれば、乗用車についてはアメリカが2.5%の関税をかけているが、日本は関税をかけておらず、他に原因があるのかも知れないが、差し当り不公平と言われる筋合いはないということになる。

 さて、国内では、通常国会で天皇退位に関するテーマがひとつの争点となっている。畏れ多くも天皇の在位に関する問題だけに、中々猫の首に鈴をつけられるような大物がいない。しかし、現状は有識者会議の今上天皇一代に限り退位を承認しようという意見に傾きつつようだ。一般国民は高齢の天皇のご健康を心配され、また次代の天皇についても同様な問題が起きる可能性があるので、将来的にも天皇のご意思を配慮して皇室典範を改正し、次代の天皇にも退位のご意思があれば適用すべきだとの意見が強い。実際天皇のお気持ちを素直に受け止める国民は約8割と言われる。

 にも拘らず、いまでは譲位は一代限りとの条件で認めるとの考えが安倍政権内では主流のようであるが、そこには皇室典範を改訂することが憲法に抵触すると考えている節がある。両陛下の健康を心配する国民とは考え方が完全に別次元のようだ。

 そもそも安倍首相は皇室典範改正を考えていないどころか、首相の考えは自身の国家観に基づいたものではなく、天皇が首相の知らない間に退位の気持ちを表明したことが心理的に面白くないのではないかと、月刊誌「選択」今月号に4頁に亘って「天皇と安倍の『確執』」と大きく取り上げられている。戦没者に対する慰霊のお気持ちが強い天皇に引き比べて、首相にはそんな気持ちはそれほどなく、加害とか反省の気持ちがないことが、天皇と首相が心情的に相容れない構図となっているようだ。国民は天皇の行動やお気持ちに同情的である。ところが、国民が天皇のお気持ちを慮っているのに、首相ら政府首脳が天皇と国民の気持ちに寄り沿って歩もうとしていない。

 一代限りにせよ、今後も同じように譲位を認めるにせよ、安倍首相には元々天皇のお気持ちを汲み取ろうという気がない。これではいくら有識者会議を重ねようとも結論は同じだ。これでは時間の無駄ではないのか。首相には、どうも天皇は「お飾り」とか、「わがまま」との認識があるらしい。お坊ちゃんで世間知らずのアベ・シンゾーも随分「偉く」なったものである。

2017年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3542.2017年1月23日(月) 小中陽太郎著「上海物語」について

 親しくしていただいている小中陽太郎さんが昨年12月に出版された「上海物語~あるいはゾルゲ少年探偵団~」を先日読み終えた。裏表紙に「ブケリッチ母子を会わせてくれた人へ」と書いていただき署名もしていただいた。ブケリッチ母子とは、2006年に他界された母淑子さんと子山崎ブケリッチ洋さんのことである。父はゾルゲと地下活動を行ってゾルゲ事件の中心人物のひとりとされているブランコ・ド・ブケリッチである。ゾルゲ事件に絡んだエピソードや人物が戦前から最近に至るまでのプライバシーが面白おかしく紹介されている。本書で直接知っている登場人物は、山崎さんと著者の小中さんだけだが、間接的に知っている人まで含めるとかなりの人がいろいろな場面で登場する。その点でも大変興味深い。

 ストーリーは、長きに亘ってゾルゲ事件に関わった人たちが、戦前の上海から日本、戦後の中国、韓国、欧米、南米コロンビアまで小中さんの実体験に沿うように展開される。ただ、展開が速く、人物も果たしてこの人は誰だったかなと考えながらストーリーを必死に追いかける有様である。

 戦前上海で執筆活動していたアメリカ人のアグネス・スメドレー女史とゾルゲ、或いは尾崎秀実との複雑な男女関係までは知らなかった。また最後の章「セルビア大使館の哀悼的想起」に、品川の駐日セルビア大使館で行われた故ブランコ・ド・ブケリッチを偲ぶ講演会のことが書かれている。山崎さんから案内がありゼミの仲間3人を誘って大使館へ出かけた。その折の珍しいエピソードも書かれている。このセルビア大使館はかつて「ユーゴスラビア大使館」と呼ばれていた。山崎さんの母上は得意の語学力を生かしてここで定年まで勤め、山崎さんを大学卒業まで女手ひとつで育て上げた。大学卒業後山崎さんは母1人子1人の母を残して父ブケリッチの母国、当時のユーゴスラビアへ渡り今日までベオグラードに在住している。

 山崎さんは日本へもしばしば里帰りするので、その都度会って食事をしたり、箱根や鎌倉など東京近辺の観光地を散策したりして親しく交流を続けている。彼をゼミの仲間にも紹介してお互いに広いお付き合いを楽しんでいる。小中さんにも山崎さんを紹介したことによって、勝手を言わせてもらえば、この書籍も部分的に深みのある内容になったのではないかと思っている。

 ストーリーは主語があちこちに飛ぶので、追いかけるのが大変だが、気楽に読めるあの暗い時代のノン・フィクションだと思う。今日ゼミの友人たちにもメールで勧めたところである。

2017年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3541.2017年1月22日(日) 保護主義のトランプ大統領に失望

 今日も話題のトップはトランプ大統領だ。アメリカ国内でも相当批判的な報道をされているが、それに対して大統領はメディアにいちいち反論しているから、やはり相当気になっているのだろう。

 例えば、大統領就任式に連邦議会前広場に集まった公衆の数が、メディアでオバマ前大統領の時の半分しかいなかったとの報道にも文句をつけている。更にオバマ氏の「遺産=レガシー」は有害だとしてオバマ・ケアの見直しと同様、オバマ氏が取り組んできた気候変動問題対策を廃止する意向を示した。これは二酸化炭素排出量削減を求めるオバマ政権の政策反故を意味することになる。中国がアメリカと並んで同意し、日本が遅ればせながら漸く同意した地球温暖化防止のための大きなポリシーである。

 日本の学者、評論家は、押し並べてトランプ大統領のアメリカ第一主義を典型的な保護主義と捉えて苦言を呈している。ヨーロッパからも少しずつ不安の声が聞こえている。世界各地で反トランプのデモ隊が反トランプのシュプレヒコールを叫んでいる。世界約80ヶ国で約470万人が参加したという。

 今日改めて大統領就任演説全文に目を通してみた。随分身勝手な言い分ばかり並べたものである。そこには、「アメリカ第一主義」が徹底的に貫かれており、良識ある国民から評価されるとはとても思えない。

 演説の中身にはこんな表現がある。「何十年にもわたり、我々はアメリカの産業を犠牲にして外国の産業を富ませてきた。わが国の軍の非常に悲しむべき消耗を許しながら、他国の軍隊を助成してきた。自国の国境を防衛することを拒否しながら、他国の国境を守ってきた。アメリカのインフラが荒廃と衰退に陥るなか、海外で何兆㌦も費やしてきた」。随分大袈裟に自分たちがこれまで行ってきたことについて恨み節で嘆いているではないか。随分勝手な言い分だと呆れるばかりである。

 更に続けて「アメリカは他の国を豊かにしたが、我々の富、力、自身は地平線のかなたへ消え去った。1つずつ、工場は閉鎖され、海外移転され、取り残された何百万というアメリカの労働者たちのことが顧みられなかった。中流層の富が奪い取られ、世界中に再分配された。しかし、それは過去のことだ。今、我々は未来に目を向けている」と少々自虐的に述べている。

 そして、急に攻撃的になり「~今日から『アメリカ第一主義』だけを実施する。アメリカ第一主義だ。貿易だろうが、税、移民、外交だろうが、あらゆる決定は、アメリカの労働者と家庭に恩恵をもたらすために行われる」と狂わんばかりに言い張っている。

 最後には、「アメリカを再び偉大な国にしよう」と言って神に祈る‘God bless America.’を繰り返し、「アメリカ」「アメリカ」で終わっている。地球上に行き詰った難題が溢れている時に、他国について、また改革的なことに何ひとつ触れず、これほど自国アメリカの繁栄だけを言い、平和、民主主義、自由、平等、夢、相互扶助などについて一言も触れなかった傲慢な利己主義のアメリカ大統領も珍しいのではないだろうか。テレビで発言する専門家らも少々匙を投げた感じがある。このままでは世界は決して良くならず、夢も希望も無くなる。エライ非常識な成り上がりものが、世界最高の地位に就いたものである。トランプ大統領には失望するばかりである。

 ホッとするニュースは、今日大相撲初場所千秋楽で横綱白鵬を破って14勝1敗で初優勝を飾った大関稀勢の里だろう。今3人の横綱が皆モンゴル出身力士であるだけに、19年ぶりの日本人横綱の誕生が待ち焦がれる。

2017年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3540.2017年1月21日(土) トランプ米大統領、マイペースでスタート

 今朝からトランプ新アメリカ大統領就任前後の動静がメディアを独り占めしている。トランプ氏の言動はアメリカ国内でも賛否両論で、全米各地で熱烈なトランプ・サポーターがばか騒ぎをする一方で、激しい反トランプ・デモが暴れる異色な大統領の登場である。まったく前代未聞であると言えよう。

 惜しまれてホワイトハウスを去ったオバマ前大統領に惜しみない拍手が送られたが、トランプ大統領は就任演説直後に発表したいくつかの政策方針のうち、オバマ氏が実施した医療保険制度改革、通称オバマ・ケアの見直しに向けた大統領令に署名した。オバマ氏自身もレガシーと自画自賛していたオバマ・ケアをあっさり放擲しようというのだ。余程納得出来る代案を提示しない限り、オバマ・ケアで恩恵を受けた人たちから評価されないだろう。そしてアメリカの医療保険制度はどうなるのか、早急に代案を公表する責任と義務があると思う。

 女性蔑視、差別主義者で国論の分断をもたらすトランプ大統領には、いくらでも聞きたいことがある。差し当って環太平洋経済連携協定(TPP)と北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱について、アメリカ第一主義のあまり自分たちの思う通りにことを進めるというのであれば、最早アメリカは自由貿易主義国ではなく、保護貿易国であると世界に言い散らすようなものだ。それで果たして世界の超大国と言えるのか。そんな孤立主義でトランプ大統領シンパはもとより、多くのアメリカ国民は納得出来るのだろうか。仮にトランプ主義によってアメリカにかつての栄光が蘇ったにせよ、他の国々が落ち込み全体的に景気の停滞をもたらすなら、それは果たしてアメリカ人の本心で望みと言えるのだろうか。

 もう少しこの問題は考えてみたい。

 このところ国内にも嫌な話を耳にする。文部科学省が組織的に職員の再就職をあっせんしていたことが明らかになった。悪名高いお役人の天下りである。文科省高級官僚による早稲田大学教職へのあっせんを文科省と早大の間でかなり大掛かりに行い、それを脱法的に隠蔽工作までしていたことが公になった。文科省、早大のどちらにとってもメリットのある取引だったが、国家公務員法で禁じられていることである。その悪質さが明るみに出て、一旦は決めた元高等教育局長の早大教授職をキャンセルした。また、これに関わった事務次官以下の文科省職員を処分した。

 また、ひとつ怖い話があった。昨日の強風で関西電力高浜原発にある大型クレーンが原発建屋の上に折れて覆いかぶさるような形になった。先日原子力規制委員会から再稼働に問題がないとの判断が下され、近々再稼働する予定の原発である。原発には影響がなかったとは言え、ダメージを与えていたら事故に繋がり、その影響は計り知れないものになっていただろう。原発自体がすでに厄介者になっていることから目を逸らそうとしているが、事故が起きてからでは遅い。福島原発事故で懲りている筈なのに、どうして原発廃棄へ踏み出すことが出来ないのだろうか。

2017年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3539.2017年1月20日(金) いよいよアメリカに嫌われ大統領誕生

 今日は暦の上で二十四節気の大寒に当たる。寒いわけである。北日本から日本海沿岸はもとより、北九州にも雪が降り、都内でも赤坂や東京スカイタワー周辺では雪が舞っていた。我が家近辺にはまだその兆候はなかったが、夕方になりほんの少しちらほら降って来た。空はどんよりと曇り、重苦しく、ただならぬ空模様につい何か不吉な予感をイメージさせる。

 考えてみれば、何と選りによって日本時間今夜半、アメリカの首都ワシントンで、近年最も好感度の低いトランプ大統領の就任式を迎える。ワシントンでも寒く雨が予想され、気象も恰もアメリカの前途を懸念しているかのようだ。相変わらずトランプ砲は止まるところを知らない。それでもアメリカは、自国の大統領交代式には、海外諸国へ存在感をアピールするため、かなりの経費を注ぎ込んで派手な舞台を演出している。同時に、過去に覚えのないくらい、公式・非公式を交えたあらゆる情報がメディアの間で飛び交い、それについてテレビで専門家が解説してくれる。テレビでは就任式まであと何時間と刻々と伝えている。実際の就任式は日本時間の真夜中になるため、明日の朝刊に就任式の記事を間に合わせようと朝日新聞は遅く配達されると連絡があった。

 トランプ氏がアメリカを再び偉大な国にするという選挙期間中からのメッセージは、当面アメリカにとっては佳しとしても、他国の利を蔑ろにしようとする本音がどうも見透かされて各国から警戒されている。自分さえ良ければ良いとのあまりにも利己的な主張が、長期的に見て果たしてアメリカを偉大な国にしてくれるだろうか。とにかく言いたいだけ言って、相手をしり込みさせるというやり方は、長続きしないのではないかと思う。

 就任式会場周辺では、反トランプの人々が大勢集まっているが、大きな波乱がなければ好いと思っている。それにしてもこれまではアメリカの大統領就任式では、世界中から注目されて華やかさと夢や期待感が伴ったものだが、今やそんなことより挫折やスキャンダルが心配されるようになった。何と夢のないことよ!

2017年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3538.2017年1月19日(木) モラルの低下を嘆く。

 童謡「森のくまさん」がお笑いタレントによって勝手に吹き替えられ、そのCDとDVDが作詞者に無断で販売されていたとして、作詞者が慰謝料と損害賠償を求めている。この童謡はアメリカ民謡に、日本人なら誰でも知っているほのぼのとする歌詞をあてがったものだ。唄ったタレントにも責任があるだろうが、それ以上にこれをCDとDVDにして制作・販売したレコード会社により多くの責任があるだろう。況して作詞者はこの件を承諾しておらず、著作物を勝手に改変されたと訴えているのだ。一種の盗作とも言える悪質な事件である。

 かつて演歌歌手・森進一がヒット曲「おふくろさん」の歌詞の間に想いを込めたつぶやきを無断で挿入して唄い、これを耳にした作詞者の川内康範氏が烈火のごとく怒った。2人の間の溝は川内氏の生前埋まることなく、取返しのつかないままだった。以降森はこのヒット曲を唄うことが出来なくなり、解決したのは、川内氏が他界して川内氏の遺族と森との間で示談が成立してからのことである。それほどことは大事なのである。その点を軽視したレコード会社には、レコード会社としての資格がないと思う。

 歌詞を作詞者の了解も得ずに勝手に文言を書き変えることは、詐欺行為以上に下劣な行為であり、誰が考えても許される筈がないことぐらいレコード会社のような専門家なら分かりそうなものである。

 作詞者が納得していないにも拘わらず、発売したレコード会社は、適切な手続きを踏んで発売していると平然と返答しているようだが、こういう無責任な姿勢では、また同じような事件を引き起こしかねない。どうしてこんな不道徳な悪事を安易に犯してしまうのだろうか。ミュージック業界内だけの許容行為なのだろうか。日本人のモラルも大分劣化して来たものだと嘆かざるを得ない。もう少し倫理観を持ってもらいたいものである。

 ついては、いま揉めている話題にベストセラー書、菅野完著「日本会議の研究」の出版差し止め事件がある。今月になって「日本会議」が同書の出版停止を求める申し入れを出版元の扶桑社に送付し、東京地裁が真実でない個所があるとして申し入れ通り同書出版の差し止めを命じた。これに対し、出版社は昨日地裁に保全異議と執行停止を求めた。扶桑社は、地裁の決定には表現、出版の自由に対する重大な問題があると主張している。

 これにはかなり裏の話があるようだ。というのは、安倍内閣の19人の閣僚のうち、実に15人が日本会議のメンバーであり、以前から日本会議は日本最大の右翼組織と言われ、安倍政権寄りの対応をしている。日本会議が出版社に圧力をかける行動の黒幕は、安倍政権だとも噂されている。安倍政権の右傾化は今に始まったことではないが、最近は圧力も露骨になってきたようだ。これも一強多弱の自民党の驕りと言えるのではないだろうか。

2017年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com