3495.2016年12月7日(水) キューバの郵便事情

 キューバらしいと言えば、キューバらしいのだが、今どきヘェーと驚くようなことがあった。他でもないが、旅行先のキューバから3カ月も前に投函した絵葉書が、遅れに遅れて漸く一昨日届いたと長男から知らせて来た。9月1日ハバナ出発の日に奈良の孫へ宛てた航空便が、3カ月後の12月5日にやっと届いたというのだから、江戸時代の飛脚顔負けのスロー・デリバリーである。1ヶ月ぐらいかかると言われていたが、とてもそんなものではなく、孫にも諦めて欲しいと伝えたばかりである。受け取った孫も驚いていた。友人2人にも同時に郵送したが、その内のひとり、日本では珍しい「教皇庁正義と平和評議会」顧問の保岡孝顕さんが、キューバからの絵葉書を楽しみに待っていてくれたが、待ち切れず9月下旬にヴァチカンへ向かった。ローマ法皇とお会いになって帰って来られた後に保岡さんに会って尋ねたところ、まだ絵葉書は届いていなかった。随分がっかりされて、キューバは通信が遅れていますねと話し合っていた。

 今日その件で孫には届いたが、その後保岡さんに届いたかどうかメールで確認してみたところ、「近藤さん、CUBAからの絵ハガキ届きましたよ!ありがとうで~す」と興奮気味の返事をいただいた。

 それにしても浮世離れしたようなキューバ~日本間の通信・郵便状況である。確かに今日のキューバは、いくら革命家のカストロやゲバラが全力投球したところで、全般的にまだ社会資本が思うように追いついていけず、まだ国の貧しい様子が分かる。それでも社会資本の整備を着実に進めて、今や社会主義の理想を踏襲する発展途上にある。まだキューバには為さなければならないことが山ほどあるが、郵便の現状を見る限り、その改善にもう少し意を注いでもらいたいと思う。

 お陰でキューバに関するあまり知られていないエピソードがまた得られた。

2016年12月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com