3493.2016年12月5日(月) 現代ビジネス・モデルのモラルは?

 拙稿をプリンターで印刷したところ、どうもカラーの色具合があまりパッとしなかったところへ、同じ作業を繰り返していたらPC画面にメッセージが表れた。「インクの吸収パッドの吸収量が限界に近付いた」との表示である。この時期は年賀状のプリントや、他にもコピーを取る必要もあり、プリンターが使えなくなるのは困る。近くのヤマダ電機に修理に出しても時間がかかるので、一昨年夏日野市のエプソン修理センターに直接持ち込み、直してもらったことがあったので、早速電話をしてみた。そうしたらどうだろう。今どきのメーカーの対応、またビジネス・モデルというのだろうか、その修理センターは昨年閉鎖したので、今は長野で修理を受け付けると言われた。その挙句にわが型番のプリンター機種はもう製造していないので、修理もできないとダブルパンチを食わされた。消費者には手元にあるプリンターを諦めて新種のプリンターを買えと言わんばかりなのである。

 ぐずぐずしているわけに行かず、新しいプリンターを買い求めることに決めたが、現代のメーカーというのは売るためには、消費者が余分な出費をしようとそんなことはまったく頓着しないのだから、日本人の伝統的なモラルに反すると思うし、困ったものだと些か腹も立つ。

 さて、8月に慶応病院予防医療センターで人間ドック検査を受診して、概ね問題ないとしながらもいくつか小さな所見があった。そのひとつが、前立腺の信号である腫瘍マーカーのPSA数値だが、それが過去3年間5.54、6.60、7.72と毎年上がり続けている。基準は4以下なので、専門医に診てもらうようにとのアドバイスだった。それで昨年8月に6.60が示されたので、今年3月専門医で検査してもらったところ、「フリー/トータルPSA」は、26.7を示しており、これは基準(26.4より上なら可)をマークしているので大丈夫と言われたところだ。でも今年になって数値は更に上がり7.72を記録した。今日改めて血液検査をしたので、来週には結果が出るが、26.4を上回れば、PSAの基準値4以上であっても一安心できるようだ。年齢とか、身体のコンディションによって数値はアップ・ダウンするので、「4」を盲目的に信じることは、必ずしも正しくないとも専門医の飯ケ谷医師は言われた。

 しかし、それにしても複合的に考えて安心できると言われても、通常言われている数字をクリアして数字的にも安心してゆっくり眠りたいものである。

 ところで、昨日イタリアで行われた国民投票の結果、与党が敗北してレンツィ首相が辞任することになった。かつては度々首を挿げ替えていたイタリアの首相だが、このレンツィ首相は強いリーダーシップを発揮して政治改革を行ってきた。だが、レンツィ氏が憲法改正によって、上院の権限を大幅に縮小する実質1院制を提案したが、それが否認されたというわけだ。これが否認されれば辞任すると言っていたレンツィ首相は辞任を決断した。これによりイタリアの政治も流動化するだろうし、保守化も進むだろう。

 一方、同日行われたオーストリアのやり直し大統領選では、前評判の高かった右翼のホファー氏を、リベラル派のファンダーベレン氏が僅差で破ってヨーロッパの右傾化の流れに、取り敢えず歯止めをかけた。全体的に世界の政治は保守化・右翼化の傾向を歩みそうである。翻ってわが安倍政権は黙って見ていられるだろうか。

2016年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com