3498.2016年12月10日(土) 遅れた七五三のお参り

 一昨日国会の党首討論で民進党代表蓮舫氏が、カジノ解禁法案について安倍首相に舌鋒鋭く質問していたが、どっちもどっちという引き分けのような論戦だった。蓮舫氏がカジノのような賭博を解禁するようなことは、賭博常習者を野放しにするようなものだと倫理的にも問題があることや、カジノがどれほどの経済効果があるか分からないと追及した。これに対して安倍首相は経済効果面でのみ応え、肝心のカジノのマイナス面については議員立法であるので自分が語る必要はないという回答だった。

 カジノは必ずしも客を呼び込むわけではなく、むしろ客足が落ちている例を、最近コロンビア、パナマ、キューバを視察した山口那津男・公明党委員長の発言を例に挙げて質問した。そこまでは良かったが、蓮舫氏は肝心なところで間違えている。山口委員長はパナマのカジノを視察したが、蓮舫氏はこれをキューバのカジノと間違えて説明した。実際キューバでカジノの話なんて聞いたことがなかった。社会主義国に教育上有害なカジノがあろう筈もなく、説明が少々上滑りしていた。

 それはさておき、カジノが観光振興とか、雇用創出にも有効と言われるが、アメリカでラスベガスと並ぶ東海岸のカジノ都市アトランティック・シティは、近年になって毎年のように売り上げが減り続け、2014年には12カ所あったカジノのうち、実に5つのカジノが経営破たんに追い込まれ閉鎖された。決して自民党や維新の会が言うように、観光面で貢献するわけではないのだ。

 それでも安倍政権は大手新聞各紙が挙って社説でカジノ解禁法案に厳しく批判しているにも拘わらず、強引に国会を通過させようとしている。流石に良識の府?参議院では拙速を避け、来週には参考人事情聴取とやらで反対派の矛先をかわそうとしている。一体この国の人々は賭博が好きなのだろうか。多くのトラブルが発生したら、また経営的にうまく行かなかったら、誰がどう責任を取るつもりだろうか。

 さて、今日は1ヶ月遅れの七五三のお参りをした。横浜に住む二男の5歳の男児と3歳の女児、2人の孫のお祝いのお宮参りである。大倉山の熊野神社の本殿で神主さんから祝詞をあげてもらった。11月に息子が仕事の都合で時間が取れず、今日まで引き延ばし続けたが、結果的には師走の今日空は晴れ、陽気も暖かかった。息子と同じような事情があるのだろうか、他にも祝詞をあげてもらいに来た親子連れが3組もいた。明るい孫たちを見ているとつい気持ちが和んでくる。いつまでも健康で元気に成長してほしいと思う。

2016年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com