3330.2016年6月25日(土) イギリスのEU離脱により世界同時株安

 世界中が蟻の巣をつつくような大騒ぎである。昨日に続くイギリスのEU離脱のニュースが世界中を席巻している。当分この騒ぎは収まるまい。

 今朝NHKで4人の専門家が、EU「残留」か、「離脱」かを問う国民投票前にどちらを考えていたかと問われると全員が「残留」と答えていた。僅差とは言え、直近まで有識者の間でも、イギリス人の保守的な国民性を考えると残留になるのではないかと予想していたが、見事に外れたということになる。

 世界同時株安はNY株が急落したのを始め、フランスで対前日比8.04%、ドイツで6.82%、ダウ3.38%、イギリス3.14%の大幅値下げであるが、中でも日本の値下げはフランス同様傑出していて7.92%である。なぜ日本の証券市場が、米英に比べてこれほど強い影響を受けたのか。

 些少だが、私の所有しているある会社の株式も1日にして1株当たり何と56円の大幅値下がりである。流石にこの急落はショックである。

 それにしても理解できないのが、今アメリカ大統領選の最中にいる共和党候補者、ドナルド・トランプ氏がこのスコットランドにまでやって来て、離脱派を支援するスピーチを行ったことである。離脱派が勝利を収めるやはっきりとは言わなかったが、移民反対で共通の考えを持つ離脱派に対して勝つ筈だと、自らの大統領本選に向けて頻りにアピールしていた。忙しい選挙戦にも拘らず敢えてイギリスまで出かけて自論をアピールするとは驚き入った選挙手法であると同時に、他所の国にまで出かけて自論をPRするのは、少々出過ぎた行為ではないかと思う。EU残留派はもちろん、アメリカの反トランプ派や民主党、メディアがよくも黙っていたものだと、その「言論の自由」ぶりには呆れるばかりだ。

 まぁいろいろあるとは思うが、あまりにも思考力の領域を超えている。その意味では難しい世の中になったということだろうか。

 さて、朝鮮戦争が始まったのが、今から66年前の今日である。当時小学校5年生だったが、担任の湯浅和先生は、授業中によくその話をしてくれた。そのお陰で戦災地の地名をよく覚えたり、李承晩大統領や仁川上陸により国連軍反攻の話をよく聞いた。語弊があるが、懐かしい気持ちもある。一昨日には朝鮮戦争をまったく知らない、直情怪行タイプの金正恩・北朝鮮共産党委員長がミサイル・ムスダン打ち上げを成功させたと得意げな表情を見せていたが、戦争の怖さを全く知らない人物が戦争引き金の最先端にいることが不安でならない。

2016年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3329.2016年6月24日(金) 「英、EU離脱へ」

 上の衝撃的なタイトルは、今夕の朝日、日経両紙の一面最上段にまったく同じように横一列で一文字も違わない大きな見出しである。

 ついにイギリスのEU離脱が決まったのである。昨日行われた国民投票の結果、51.9対48.1という僅差でジョンソン前ロンドン市長が主導する離脱支持派が勝利を勝ち得た。この結果を受け、予想されたことではあったが、即座に英ポンド安と株安が国際的に証券市場を席巻した。東京証券市場でも日経平均株価は、前日比1286円安で15,000円を割った。日経平均の下げ幅としては、ITバブル期の2000年4月以来である。

 この結果を受けて敗れた残留派のキャメロン首相は辞意を表明した。キャメロン首相は辞職を今年10月としているが、EUとの離脱交渉は次期首相が当たるべきであるとしている。実際に離脱するまではそう簡単には行かず、イギリスとEUは約2年間に亘って離脱のための交渉を続けることになる。

 このイギリスのEU離脱は、これからも世界的に大きな影響を与えることが懸念されている。離脱を仄めかしていたフランスの極右政党・国民戦線はルペン党首が勢いづいてフランスでもEU離脱の動きを加速させようとし、イタリアでも離脱の動きが見られる。

 日本にとっても経済的にプラスに働くとは考えられず、早くから安倍首相は離脱に反対する姿勢を明らかにしていた。イギリスにある日立の鉄道車両工場が、ヨーロッパへの輸出の拠点となっていたことから日立はいち早く残留を望むとしていたが、今後の鉄道車両の輸出に障害が生じるのではないかと懸念されている。

 EUは2度に亘る激しい世界大戦で多くの人命を失わせた悲惨な結果を反省し、未来永劫に人類間の慈しみと平和を願って各国間の障害なき人の交流と物量の交易を理想として、1993年にマーストリヒト条約発効を以ってスタートした。加盟国も今では28カ国にまで広がりそれなりの効果は上がったが、残念ながらイギリスの離脱により道半ばにして理想は頓挫することになった。やはり組織が大きくなることは、それが民族、宗教、文化等が異なるだけに余計に難しいことなのだろう。ひとつの理想が潰えた点で、このイギリスの離脱は多くの人々を失望させることになる。折角統合へ一歩踏み出していながらこういう事態になって残念でならない。

2016年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3328.2016年6月23日(木) イギリスではEUから離脱か、残留か。沖縄では「慰霊の日」

 今日イギリスでは欧州連合(EU)から離脱するか否かの国民投票が行われた。開票作業が始まるのは、日本時間で明日の6時で、正午過ぎには大勢が判明すると見られている。メディアの伝えるところでは離脱派と残留派が拮抗している。イギリス各社の予想でもほとんど1~2%の差である。残留派のキャメロン首相と離脱派のジョンソン前ロンドン市長が懸命の広報活動を行っているが、先日残留派のコックス会員議員が殺害されたことで、残留派が若干有利になったとの予想がある。更にかつてのサッカー界のスター、ベッカム選手に残留派を名乗らせるなど、両派ともあの手この手で策を巡らせている。

 そもそも国論を二分するようになったのは、いま話題の移民問題が大きい。国境の壁を簡単に潜ってイギリスへ入国する移民が若者の労働市場を奪っているとの離脱派の声が大きい。一方で、残留派はヨーロッパにはイスラム過激派や移民、気候変動などで建設的な関与が欠かせず、お互いに助けあうことの重要性を説いている。そしてイギリスのEU残留はドイツ、フランスも強く望んでいる。日本にとっても他人事ではない。離脱となれば、ポンドが下がり、円高、株安となり株式市場では混乱を来す恐れもある。日本時間で明日午後には大勢が判明すると見られている。個人的には、このまま現在の状態、つまりイギリスがEU内に留まってほしいと思う。

 さて、今日はわが国にとっても歴史上大変な一日だった。終戦の年沖縄で最後の戦闘が行われた「慰霊の日」である。最後の激戦地となった糸満市の摩文仁の平和祈念公園では、県主催の沖縄全戦没者追悼式が行われた。追悼式には安倍首相も出席したが、いま沖縄では辺野古移転闘争の他に、先日若い日本人女性が元海兵隊員のアメリカ軍軍属によって殺害された事件が生々しく思い出される。19日には、同事件発生に抗議する全島抗議集会が開かれた。この事件で改めて大きな問題となってきたのは、このような事件を引き起こした犯人の扱いを巡る日米地位協定をどう受け入れやすく改定するかという問題があるからである。

 それにしても戦後沖縄の人々は基地によって抑圧されてきた。それを我々沖縄以外の日本人があまり正面から見つめようとせず、他人事と見てきた経緯がある。やはりこのままではうまくないと思う。

2016年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3327.2016年6月22日(水) ダークダックスの佐々木行さん死去

 今日参議院議員選挙が公示され、来月10日の投票へ向けて各候補者は一斉に選挙活動をスタートさせた。早くも自宅周辺でも候補者の宣伝カーが音響を上げてアピールしている。まあ国政選挙だから一時この喧噪はやむを得ないのだろう。続いて候補者は決まっていないが、来月31日には都知事選挙も行われる。今年は暑苦しい夏になりそうだ。

 さて、悲しいニュースとしてダークダックスの1人であるリードテナーの佐々木行さんが一昨日亡くなられた。享年84歳である。佐々木さんは1997年に一過性脳虚血発作で倒れたが、経過があまり良くないということは、10年以上も前に同じダークダックスの遠山一さんから母校湘南高校の同窓会東京有志会席上で伺った。まだ60歳台前半だったので、ダークダックスは佐々木さんの回復を待ち3人で歌っていた。その時遠山さんに何気なく「佐々木さんの様子はその後どうですか」とお尋ねしたところ、渋い顔をされ「もうダメでしょうね」と悲しそうに仰ったことが強く印象に残っている。結局佐々木さんがダークダックスの一員として復活してステージに立つことはなかった。

 その後2011年には一番若かった高見沢宏さん、そして今年3月喜早哲さんが亡くなり、そして一昨日回復叶わず佐々木さんも彼岸へ旅立って行った。とうとうダークダックスは遠山さんだけになってしまった。

 我々世代では何と言っても男性コーラスでは、ダークダックスが一番である。今活躍しているグループの中でも、どことなく品があり知的なコーラス・グループだったダークダックスも、あの魅力的なボイスと笑顔を目と耳で触れられる機会が永久に消えてしまった。思えば、若かった学生時代に山のテントの中で蛮声を振り絞ってダークダックスの歌を歌ったものである。あれもひとつの青春だったと思う。

 遠山さんは現在三鷹のご自宅近くでコーラスの指導をされていると聞いている。一昨年の出版記念会にはご都合がつかず、ご出席いただけなかったのが残念であるが、ダークダックスの思い出を霧消させないためにも、まだまだ元気にご活躍いただきたいと思っている。

 佐々木さんのご冥福をお祈りいたしたい。

2016年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3326.2016年6月21日(火) 舛添要一・都知事最後の一日

 今日で舛添要一都知事が辞職することになった。昨日までメディアは舛添情報を伝えることに余念がなかった。今日は辞職当日であるにも拘わらず、目立つ報道はなかった。誰に挨拶をするでもなく、傲慢な知事は孤独に都庁を去ることになった。任期半ばにして知事職を去る本人としてはやり切れない悔しさであろう。だが、都知事としての任期切れ直前となった先週金曜日の定例会見は行われなかった。これで数々の疑惑も説明のないままに知事は都庁を去る。しかし、責任を取って辞めれば疑惑はそのままにしてもよいものだろうか。知事自身解明すると約束した説明責任は果たされないままである。そんな無責任が許されるのだろうか。昨日の出庁、及び退庁時には待ち構える記者団に対して厳しい顔で口を一文字に結び一言も応じることはなかった。昨日と今日の最後の2日間知事室内で残務整理をするばかりで、都庁を去るに当たって過去の知事がそうしたような都庁職員への別れの言葉を述べるわけでもなく、退庁時に簡単なセレモニーを行ったわけでもない。

 流石に他県の元知事らの舛添知事に対する見方は厳しい。人間としての評価が下がるだけだと手厳しいコメントがあった。怖い顔をして、一切口もきかず、無言のまま知事は何に対して怒っているのか。「立つ鳥跡を濁さず」は、舛添知事には馴染まないのだろうか。誰にも理解されないような去り方では、これからも誰も相手にしてはくれまい。最大のテーマ「2020年東京オリンピック」の機会を逸して、他に舛添要一知事は何をやって、何を都政に残したのか。自業自得とは言え寂しく、気の毒な人である。

 2代続けて不祥事で辞職した都知事に代わって、今度こそ人間的にもしっかりした有能な人物に知事になってもらいたいというのが、都民としてせめてもの願いである。

 さて、昨日ペン総会から、2次会、3次会、帰りの車中とずっと一緒だった小中陽太郎さんがメールを送ってこられた。「冒険団吉大成果」とある。昨日の総会における私の執行部への質問と追及に対する労いの言葉である。「冒険団吉」とは、拙著「南太平洋の剛腕投手」主人公・アイザワススム大酋長の親戚筋がモデルと見られた「冒険ダン吉」を指している。

 ペンクラブをどうやってもう少しまともなペンへ軌道修正できるか。これからが正念場である。

2016年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3325.2016年6月20日(月) 日本ペンクラブ総会で議論

 今年度の日本ペンクラブ総会が神保町の如水会館で開かれた。事前に質問要旨をまとめて本番に備えていた。

 予定通り午後3時から総会は開かれた。質問しようと思っていた、①ペン理事立候補制、及び②選挙結果の公表については理事会ですでに行わないとの結論が出されたと報告があった。これに対して追加要望として、③現行の理事30名(選挙20名、会長指名10名)を会長指名理事をなくし、全理事30名をすべて選挙で選出、または現行の会長指名理事を残すならそれは精々全理事の1~2割(1~4名)内に削減すべきとの提言をした。しかし、すべての面で現状変更を潔しとしない執行部としては受け入れ難いとのニュアンスの回答だった。他に執行部案に対して元銀行マンが、理事会における理事の出席率が悪い現状を数字を挙げ論理的に批判する意見を述べられた。これについては、欠席の多い理事が挙手をして名前を挙げられたことについて反省半分、言い訳半分の弁解をしていた。

 どうも現執行部の腹には現状を変えない、つまり自分たちが傷つかず、自分たちの思うように運営して、このまま安穏な状態を維持したいとの気持ちが窺える。

 私の要望に対して執行部は躍起になって反論し、話を逸らしたり、正面からまともに応えようとしないことだった。自分がどれほどペンのためにボランティア活動をしているかを綿々と語る有様である。雛壇に座った執行部役員は何とか話が大事にならないよう努めていたが、所詮自分たちの言い分を手を変え品を変えて主張するばかりだった。私も彼らの主張に対してやり方が非民主的であり、密室性に富んでいて公正ではないと厳しく反論した。 

 幸い私の言い分に対して会場の会員からはかなりの支持をいただいたと思っている。拍手もいただいた。これまでの総会にはない現象だと思う。特に総会閉会後のレセプションの場で未知の会員から声をかけられ、旧知の多くの会員からは、肩を叩かれ慰労していただき、いままで誰も言わなかったことを率直に発言していただいたと感謝され、力強く励ましていただいた。正に私にとっては感動ものである。

 少々言い過ぎたかなと思い、レセプションの場で浅田次郎会長、下重暁子副会長、西木正明副会長に挨拶した。

 親しい会員仲間からはご苦労さまと言っていただき、良かったと言って慰めてもらった。私が集中砲火を浴びていたと冷やかす御仁もいたが、他に初めてお会いした会員からは温かく理解ある言葉をいただき、有難く思っている。やはり分かっている方は分かっておられるのだと実感した。初めてお会いした私より3歳も年長の女性は、ずっと拍手をしっ放しで応援していたと嬉しいことを言っていただいた。それにしてもペンクラブの現体制であと1年をやっていこうとしていることに一抹の懸念を抱いた。

 レセプションでは同じ慶応OBのスポーツ・キャスター青島健太さんに会い、野球の話からギリシャ旅行の話まで盛り上がった。青島さんと同様、新会員になった俳優の石田純一さんが壇上で紹介されたが、石田さんとは話をすることはなかった。

 今日はある程度思い通りに質問することができたが、これからのペンを考えると些か憂鬱にならざるを得ない。

2016年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3324.2016年6月19日(日) ロシア陸上チーム、リオ五輪出場出来ず。

 いつごろから今日、6月第3日曜日が「父の日」に決まったのか定かではないが、横浜市内大倉山に住む二男からお祝いに食事を一緒にとの嬉しい申し出があり、妻どもども車で出かけた。特別にレストランを予約していたわけではなかったので、行き当たりばったりになり日曜日のランチ・タイムということもあり、どこも家族連れの人々が溢れて小一時間も待たされた。漸く人気の蕎麦屋に、孫2人を交え6人でワイワイガヤガヤあまり落ち着かない雰囲気の中でごちそうになった。6歳男児と4歳女児の2人の孫を合せて二男家族4人が揃って元気なのが何より嬉しいことである。この次は私の方からお返しをしてやらなければならない。多分キューバから帰った9月も終わりごろだろうか。

 さて、昨日の新聞にショッキングなスポーツ界のスキャンダルが載った。ロシアの陸上選手が来るリオ・オリンピックに出場出来ないことになった。昨年11月に課せられたロシア陸運への資格停止処分を国際陸上競技連盟が現時点では解除しないことを決めたのである。背景にはロシアの選手がコーチ、医師ぐるみでドーピング違反を犯しているとの噂がかねがね聞かれていた、世界反ドーピング機関(WADA)はロシア反ドーピング機関(RUSADA)に調査を依頼していたが、WADAはロシアが国や陸連一体となってドーピング隠しを行っていた事実を認めた。今年2月にはRUSADAの元幹部が突然亡くなった。元幹部は昨年11月にロシア陸連が処分を受けた責任を取らされRUSADAを追われた。その後ドーピング問題告発書を計画している最中だったと言われている。いずれにせよドーピング問題の核心は闇に包まれたままである。

 ロシア陸上界にとっては衝撃的な大きな痛手である。毎度オリンピック陸上競技では距離、跳躍、投てき、などいずれの競技種目でもロシア選手の活躍は世界のトップクラスで、多くのメダルを獲得していた。彼ら選手たちにとってもその後の生活に有利な場を与えてくれる絶好の機会でもあり、大きなショックであろう。個人的には潔白が証明されれば、個人の資格で出場のチャンスがあるようだが、果たしてどうなることだろうか。プーチン大統領も不満を述べ、ロシア陸連が今後スポーツ仲裁裁判所に訴える可能性もあるが、それにしてもどうもロシアには闇のような不透明な事象が多すぎる。

2016年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3323.2016年6月18日(土) 日本ペンクラブ改革のための一里塚

 母校湘南高校の同窓会・湘友会総会が藤沢市内で開催されたが、出席する予定でいたところ明後日の日本ペンクラブ総会の質問論旨をまとまり切れず、湘友会出席を残念ながらキャンセルした。今年は4月に校長が交代したので、新校長にもお会いして話をしたかったが、やむを得ない。

 その代わりペン総会で質問する現行制度の一部見直しに関する要望をまずまずまとめることができた。

 それは理事選挙制度の改革である。現状は一般会員の投票による理事選出選挙であるが、立候補制ではないので、知名度の高い会員に有利であり、これを何とかペン活動のために意欲的な個人及び仲間が推薦する立候補制の採用を提案したいと考えている。更に現在理事の定数が投票で選ばれる20名と、会長が指名する10名で、あまりにも指名理事数が多すぎる。これを全廃して理事すべてを選挙で30名選ぶか、会長指名理事を1割か2割に削減しようとする要望提案である。

 もうひとつ付随的な要求として、選挙結果について当選理事名と獲得票数を上位非当選者ともども公表することを要望している。

 いずれも普通の組織・団体ではごく当たり前なやり方だと思うが、日本ペンクラブという組織は、リベラルと見られがちだが、案外現状維持派が多く、保守的で改革意識が薄いことである。現状に問題がなければ変革しようとしない。これでは斬新なアイディアや発想が取り入れられず、時代に取り残されるばかりだ。この点に危機感を覚えて、僭越だが何人かの同志とともに少しでも改革しようと動き出したところである。 

2016年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3322.2016年6月17日(金)  ‘NATIONAL GEOGRAPHIC’ 日本語版8月号「読者の声」

 23日にイギリスで EUの一員として留まるか、或いはEUと袂を分かつかの国民投票が実施されるが、残留・離脱の差は紙一重のようだ。最近ではEUから離脱する声が強くなっている。キャメロン首相もイギリスにとって離脱は不利な選択だと、遊説で懸命に国民を説得に当たっている。そんな最中に離脱を止めるよう訴えていた41歳で新人女性の労働党下院議員が、中部都市リーズ郊外で銃撃されて死亡した。つい先日アメリカ・オーランドで49人が銃撃されて殺されたばかりである。どうも世界中物騒な世の中になった。

 ところで、日本では、昨日舛添要一東京都知事が辞職して正式な退職は21日となった。ところが、あれだけ知事職に拘り、都民、都政のために一所懸命仕事をしないと死んでも死にきれないと戯言のように言っていた当人が、今日の定例記者会見をキャンセルした。知事として都民に語り掛ける最後のチャンスであり、当然所信を語るべきであったのにあっさり会見を拒否した。今のところ20日に予定されている退任会見も行わないと一方的に言っている。あの都民のために働きたいと言った言葉は嘘だったのだろうか。この知事は何を考えているのだろうか。言行不一致の典型である。どうも後味が良くない。給与を全額返上しても9月まで知事職に留まらせて欲しいと涙で訴えていたのに、それも撤回するという。一体全体舛添知事の本心はいずこにありや?と直に尋ねてみたい。昨日から都庁庁舎の出入りには、怖い顔をし口を真一文字に結んでいたが、どこかの元知事が、あれでは部下が付いて来ないだろうと批判していた。

 次期オリンピック開催地のトップ・リーダーの金銭がらみの辞職だけに海外でも大きく取り上げられているが、ニューヨーク・タイムズ紙は知事に対して、せこい=‘sekoi’という単語を紹介している。‘too sekoi’とまで言い、‘meaning cheap or petty’(ケチ)と言っている。

 嘘つきで、虚栄心ばかり強かった自己本位の舛添氏だが、素性や性格までこれほどあからさまに知られてしまった以上、今後新たな道を切り開いていくのはいかに頭脳明晰であっても容易いことではあるまい。まあ舛添氏が自ら撒いた種であり、自業自得と言うべきであろう。

 さて、今日日経ナショナル・ジオグラフィック社から、先日送った感想文を‘NATIONAL GEOGRAPHIC’日本語版8月号に掲載したいが承諾してもらえるかとの確認のメールをもらった。同誌5月号グラビアを見たら偶々昨夏孫を連れて訪れたサンフランシスコとヨセミテ国立公園の幻想的な写真が掲載されていたので、「読者の声」に孫との武者修行と、アメリカ国内の小中学校ではどこの図書室にも同誌が備えられているとの感想を送ったことに応えてくれたものだ。高校生の孫にもとても良い教材だと思い、高校生になったのを機に昨年から毎月定期的に贈ってあげているので、孫にも印象深い5月号のグラビアと8月号のおじいちゃんの感想文となるだろう。10年以上も前に同誌には数回寄稿文が掲載されたが、久しぶりに送稿したところ幸い取り上げてくれて、孫のためにも良かったと思っている。

2016年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3321.2016年6月16日(木) イチロー選手、ピート・ローズを超える。

 米大リーグ(MLB)「マイアミ・マーリンズ」のイチロー選手が、対サンディエゴ・パドレス戦で日米通算4257本目のヒットを打ち、MLB記録を打ち立てたピート・ローズ選手の生涯記録4256本を追い越した。ただ、ローズの記録はすべてMLBで記録した生涯記録であるが、イチローのそれは日本のプロ野球界とMLBで記録したヒット数を合算したもので、その価値と偉大さは比較しようがない。実際記録を破られたローズ自身自らのMLB記録に誇りを持っているせいと、日本のレベルが低いと考えていることもあり、イチローの安打4257本に日本の記録が加えられていることを大分過小評価している。それでも少しはアメリカのファンも祝福してくれているようで、最近はイチローが打席に立つ度にスコア・ボードに通算安打数が表示されたり、ヒット数を書き込むような特殊なTシャツが販売され人気を集めている。

 それにしてもピート・ローズはよほど悔しいのか、一向にイチローの記録を称賛する気持ちがないようだ。MLBと日本野球界の記録を比較すること自体意味がないと誰もが分かっていることなので、ローズ選手の記録が2番手に落ちることではない。それ故ここは日本から1人でMLBへやって来て頑張ってプレイしMLBで3000本近いヒットを打っている好打者イチローに、少しは華を持たせてはどうだろうか。イチローもローズの気持ちを知っていてローズが喜んでくれていたら喜びは全然違うと言っている。些か狭量なピート・ローズ選手の対応が残念でならない。

 確かにピート・ローズ選手は最多試合出場記録と最多安打記録を持った偉大な選手だったが、残念なことに監督在任中に何度か野球賭博を行い、大リーグ野球機構から球界永久追放処分を受け、幾度となく処分を解除してくれるよう機構に申請したが、今以って処分は解除されていない。

 ピート・ローズ選手と言えば思い出すことがある。1980年9月、偶々文部省教員海外派遣団にお供して1カ月間欧米の教育施設を訪れた時、フィラデルフィアに滞在した。休日に先生たちとホテル前から市電に乗ってローズ選手の所属する「フィラデルフィア・フィリーズ」のホームグラウンドへ行き、ピート・ローズの試合を観戦したことがある。「シンシナチ・レッズ」時代の全盛期を過ぎ、当時39歳のローズはやや峠を越えていたが、それでもその前年までは打率3割台の記録を残していた。トレードマークのヘッド・スライディングは健在で土地のファンを沸かせ、打席に立つとスタンドからはピートの「ト」の音が聞こえないくらい、「ピー!ピー!ピー!」というスタンドを揺るがすようなあまりの歓声に度肝を抜かれたものだった。

 イチローはすでに42歳だが、トレーニングを怠らず、これから何年プレイできるのかは分からないが、海外で活躍する選手の中でも日本人の誇りとされる選手である。試合後の記者会見も謙虚でありながらユニークだった。一層の活躍を願っている。

2016年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com