急激に冷え込んだと思いきや、今季最強の寒波がやって来た。明日も寒さが続くと気象予報は伝えている。北海道から北日本、日本海側はもとより、広島、名古屋でも積雪があったようだ。東京も積雪があるかも知れないと言われていたが、今日のところは雪を見ることはなかった。西高東低の冬型の気圧配置が太平洋側へ大きく張り出していて、実際外は大分寒い。昨晩は妻と外食をともにしたが、とても今日は外へ出かける気はしない。
この寒さの中で今日から明日まで全国で大学入試センター試験が始まった。約700カ所の試験場となった各大学は無事に試験を終わらせたく、その気の遣いようは並大抵ではない。実際雪のため試験開始時間を遅らせた大学もあるし、受験生がスリップしないよう融雪剤を撒く大学もあるくらいである。毎年のことではあるが、受験生は雪を心配して前日に試験会場の近くに宿泊したり、早く家を出たり、センター試験もこの時期の風物詩になってきた。
我々の時代にはこんな大学入試センター試験制度はなかった。だが、文科省は、1979年から始まったこの試験を4年後には大きく変更するようだ。
私自身60年も昔のことになるが、受験では随分苦労しただけに、つい受験生に同情の気持ちが湧いて来る。57万人の全国の受験生諸君にもうゴールは目の前だ、がんばれと言ってあげたい。
さて、昨年夏以降大きな問題になっている東京都の豊洲市場移転問題について、今日東京都の専門家会議から9回目の地下水モニタリング調査報告が示された。その調査結果には小池百合子知事を始め多くの市場関係者が顔面蒼白になったようだ。安全性を確認するために行われた9回目の調査結果では、何と大きく環境基準を超える有害物質が初めて検出されたからである。ベンゼンは環境基準の実に79倍もあったというし、環境上あってはいけないとされているヒ素も見つかった。実は7回目までの調査では環境基準を上回る有害物質は検出されていなかった。それが前回8回目の調査で、初めて僅かながらベンゼンとヒ素が検出された。そのうえ9回目になって有害物質が大量に検出されたことによって、食の安全について疑問が呈されたわけである。これで築地から豊洲への移転はまた遅れる可能性が出て来た。他にもクリアしなければならない問題もあるので、今後移転のスケジュールをどう調整していくのか。東京都にとっても、関係者にとってもまた頭の痛い問題が発生してしまった。