3596.2017年3月18日(土) 前橋地裁「原発事故は国、東電の責任」

 前橋地裁は昨日福島第一原発事故による国と東電の責任を認定して、それぞれの賠償責任を認めた。地裁は事故後に福島県から群馬県へ避難した住民らが国と東電に対して損害賠償を求めた集団訴訟判決で、それぞれが適切な安全対策を取らなかった点を違法とした。全国で福島第一原発事故関連の裁判は、18都道府県の20地裁・支部で29件が争われている。その中でこの前橋地裁の判決は初めてである。

 裁判は地震の被害を防げなかったのは、国、東電がともにすでに2002年にM8クラスの地震発生が指摘されていたにも拘わらず、対策を講じなかったからであると過失を認定した。

 判決の骨子を見てみると、概ね次の3点に要約されるようだ。①東電は2002年7月から数カ月後には津波を予見出来た。②非常用発電機の高台設置などが確保されていれば事故にはならなかった。③国は遅くとも2007年8月頃までに東電に安全対策を講じさせるべきだった。

 結局地震と津波の襲来を軽く考えていたと判断された。地裁の判断は国も東電も津波を予見することは出来たというものである。

 これによって62人の原告が東電から賠償金3,855万円を受け取ることになったが、年齢、避難経路、既支払い金との差額などを考慮すると1人当り7~350万円と大きな開きがあり、算定根拠は理解出来るにしても同じ原告の間でも不公平感が残るのではないかと思う。裁判に掛かった費用などを考えると原告によっては足が出て、金銭的には勝利を勝ち取ったといえるものではない。苦しみはこれからも長く続くことだろう。

 福島第一原発の賠償費用や、廃炉もまだまだゴールが見えない。事故処理費が21.5兆円もかかり、国が補助するとは言え東電の暗闇が明けるまでは、これからまだ数十年単位の時間が必要になる。とても東電だけでこの復興計画を処理出来よう筈もなく、政府と一体となって再生計画を考えていかなければならない。

 そのひとつとして、東電では会社を新しい体制の下に立て直そうとの検討がなされているらしい。その大きな目玉は東電が人事面でトップ交代を考えていることである。実はこの件については東電が決める前に経産省が動いているようだ。いずれはっきりするだろう。

 現在東電では経営課題が慎重に検討されているが、それは、①21.5兆円の工面、②柏崎刈羽原発の再稼働、③送配電コスト引き下げ、④中部電力との事業統合、⑤電力小売りで他業種と連携、等々である。

 我々被害者でない人間にとっては、原告らとともに原発を止め、節電や他のエネルギーへのシフトの方が原発現状維持よりよほど大事な問題である。政府・自民党はいくらトラブルや問題が起きても一向に懲りないようだし、民進党は簡単に原発ゼロ・ポリシーを取り下げようとしている。これでは、我々が生きている内に原発問題を根本的な解決に導く方策は見られないと思う。

2017年3月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3595.2017年3月17日(金) WBCで日本チーム準決勝進出

 昨日 2017 World Baseball Classic (WBC)に出場している日本代表チームが、最後の決戦の地ロサンゼルスへ向かった。今大会はほとんどテレビ中継を観ていないが、先週のテレビ番組視聴率を見ると高視聴率上位5番組のうち3位までがWBC日本チームの試合だった。それほどWBCをテレビ観戦していた視聴者が多かったということになる。

 世界から16チームが参加してそれぞれ4つのブロックに分かれて出場し、一次、二次予選リーグを勝ち抜いた4チームが22日からロスアンゼルスで開催される準決勝、決勝トーナメントに出場する資格がある。幸い日本チームは期待通り一次、二次リーグともに3戦3勝でアメリカへ乗り込んだ。あと2勝すれば世界一の栄冠を再び獲得することが出来るが、中々強豪国が揃っているので、日本チームとしても正念場を迎えたというところだ。

 今年のWBCでこれまで印象的だったのは、考えてもみなかった中東のイスラエルの強さだった。今までイスラエル人が野球をやるなんて想像もしていなかった。それが、第一次予選で日本のライバルである韓国を破ったのに驚いていたところ、翌日には台湾にも完勝したことである。二次予選リーグで日本とも対戦し日本が勝ったが、意外なしぶとさに感心した。ほとんどの選手がアメリカのメジャー、及びマイナー・リーグの在籍、或いは経験者でむしろ今まで過小評価されてきたきらいがある。試合前の国家斉唱の折に何人かの選手が野球帽を取ったらユダヤ教徒らしく頭上にユダヤ教の民族衣装キッパを載せていたのが微笑ましかった。ほとんどの選手が両親のどちらかがアメリカに生まれ、実際にアメリカ国内に居住している選手が多いようで、パレスチナ近くで野球をやっているわけではないと思う。

 これほど人気があるWBCの試合だが、どういうわけだかNHKが冷たい。実況中継は放映権を獲得出来なかったのだから放送しないのは分かるが、スポーツ・ニュースでもプロ野球オープン戦の試合は伝えるのに、ことWBCに限ってはほとんど放送しないのは、いかなる理由なのだろうか。

 22日に準決勝、翌23日に決勝戦が行われる予定であるが、日本はチーム状態が良さそうなので、何とか世界チャンピオンの座を奪回して欲しいと思っている。

2017年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3594.2017年3月16日(木) 国内外に難しい問題波及

 国内外にややこしい問題が起きている。国内ではこのところ毎日話題になっている学校法人森友学園・籠池泰典理事長の動静が一際注目を浴びている。昨日はわざわざ上京し、外国人特派員協会で記者会見を行う予定だったが、直前になって一方的にキャンセルするいつもながらの非礼な行動を取った。その代わりにノン・フィクション作家と称する菅野完氏が代理会見をして、理事長は子息ともども夜には大阪へとんぼ返りしてしまった。菅野氏の会見は真偽を取り交ぜ、秘密性を帯びた話の中味を窺わせる。これがまた新たな話題を呼んでもつれそうだ。

 そして今日建設中の学園敷地前で聴き取り調査に訪れた与野党国会議員に、理事長が大きな声で説明していたが、テレビには会話を邪魔するような意図的で不快な妨害音声が流され、充分聴き取ることは出来なかった。それと同時に小池晃・共産党書記長、福島瑞穂・社民党元代表、森ゆう子・自民党議員ら大物与野党議員が理事長宅へやって来て理事長を交えて長い間会談していた。その結果昨日菅野氏が新たに学園設立に関係した閣僚がいると語りながらもその名前をぼかしていたが、今日安倍首相から学園建設資金として寄付金百万円を受領したと理事長サイドから暴露された。それがきっかけとなり、結局自民党はこれまで拒否していたが、民進党との間で籠池理事長の国会証人喚問を行うと決めた。この問題はこれから先どうなるか見当がつかない。

 更に学園と関係ありと見られている稲田防衛相が責任を問われる問題が浮上した。防衛省内の自衛隊南スーダン部隊の日報について、一度は廃棄したと公表されたが、統合幕僚監部に残っていたことが分かった。だが、実は一度は廃棄したと防衛相が認めた日報が、自衛隊の手元にも残っていたという訂正発言があり、その隠蔽体質と大臣の監督責任が問われ出した。野党は大臣の資格なしとして稲田防衛相の辞任を求めている。これもこれから後へ引きそうだ。

 海外では2つ大きな話題がある。ひとつは、トランプ大統領が署名した6カ国からの移民受け入れを一時禁止する大統領令が、ハワイ州連邦地裁が全米で執行を停止する決定をしたことである。これで移民、難民の入国に制限を課した大統領令は、7カ国から6カ国に変わったが、それも受け入れられず2度目の執行停止となった。トランプ大統領はこれを不服として最高裁まで争う考えを表明したようだが、トランプ政権にとっては厳しい道のりになったと言える。

 もうひとつの話題は、オランダで保護主義に基づき移民、難民を含む異民族の受け入れを拒否しようとするウィルダース自由党党首らオポチュニストの勢いが、昨日の総選挙でひとまず頓挫することになったことである。一時は、世論調査で首位に立ってウィルダース自由党党首については、このところ連日テレビでそのアジテーションの様子が伝えられていた。今回の選挙は、オランダ国民のみならず、全欧州でも格別関心が高く、投票率も81%となった。結果は、現与党のルッテ首相率いる親EUの中道右派・自由民主党が40議席から32議席へ減らしたが、ひとまず第一党を維持することになった。

 アメリカのトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」や、移民締め出しの保護主義、イギリスのEU離脱などに勢いを得て、この後フランス大統領選挙やドイツの選挙に影響を与えると見られたオランダの結果が注目されたが、取り敢えず保護主義の勝利と発展を抑えた。

 しかし、前途は内外ともに多事多難である。

2017年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3593.2017年3月15日(水) 文化功労者・中西準子さんの思い出

 来る23日に母校湘南高校2年生時のクラス会が藤沢市内で開かれる。出席者はいつも10名少々であるが、毎年出席している。今年は以前から会いたいと思っていた中西準子さんが初めて出席するという情報を事前に得て、余計楽しみにしていた。ところが、今日送られて来たメールによると生憎急に出られなくなったと残念な連絡だった。月刊誌‘WEDGE’から取材が入ったそうだから、これもやむを得ないと思っている。聞きたいことが山ほどあったので、恨みつらみを交じえてメールで質問をしたところだ。

 高校では毎年進級の度にクラス替えをしていたが、不思議なことに彼女とは3年間ずっと同じクラスだった。だが、理系の彼女とは進路も違っていたので、3年生時には授業で一緒になることはほとんどなかった。彼女は1年生時から成績優秀だったが、お父上が上海の東亜同文書院で学び、当時は日本共産党参議院議員だったせいもあり、あの頃からどこか左翼的な雰囲気を漂わせていた。1年生時に慣れない新人教師から男女一人ずつ歌を唄えと促され、恥ずかしながら教室で♪上海帰りのリル♪を唄った時、彼女は♪第一インターナショナル♪を唄ったくらい社会を捉える感度に私とは大きな差があった。

 横浜国立大工学部から大学院は東大へ進み、都市工学・衛生工学の道を歩み、今ではわが国でも数少ない環境問題のスペシャリスト、工学博士となって、獅子奮迅の活躍をしている。現在独立行政法人・産業技術総合研究所フェローとして研究活動に勤しんでいる。その傍ら専門的な研究論文が「2004年毎日出版文化章」を受賞するほど多芸多彩な人である。

 2010年には高校の先輩でノーベル化学賞を受賞された根岸英一博士や、同じく後輩のオーケストラ指揮者・大野和士氏とともに文化功労者に選ばれた。更に4年前には瑞宝重光章を受章して、クラスメートの中でも我々より遥か先を悠々歩いている。

 中西さんへのプライバシーを含む質問に彼女が応えてくれるか分からないが、今では現役を去っている仲間が多い中で、彼女が相変わらず元気に活躍してくれていることは、我々同級生として大いに励みになり頼もしく思っている。それにしても会いたかったなぁ。

2017年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3592.2017年3月14日(火) 嘘つき防衛相のせいで政治は真っ暗闇

 政治家の言葉の軽薄さと虚偽に関して今国会において稲田朋美防衛相の発言がもめているが、防衛相の終始一貫しない説明の底が割れて来たように思う。

 問題になっている学校法人森友学園がかつて起こした民事訴訟で、原告側代理人弁護士として稲田防衛相はまったくタッチしていないと発言した。しかも、大阪府に提出した書類に顧問弁護士として名を連ねていたにも拘らず、関与しなくとも名前を載せることはあり得るとまで強弁していた。一方で森友学園・籠池泰典理事長はテレビ・インタビューで、明確に稲田防衛相と親しい関係にあり、何度も会っていると述べた。防衛相はこの真っ向から対立する発言まで否定していた。

 ところが、民事訴訟の口頭弁論で原告側代理人弁護士として出廷したことを示す大阪地裁の記録があると分かった。これについて、自分は(弁護士の)夫の代わりに出廷したのではないかと推測しているとまるで他人事のような応え方をしている。明らかに嘘をついていたわけで、これに対して謝罪はしたが、自分の記憶に基づいた答弁だったと強気の応えで、これまでの発言は間違っていないとまったく反省の姿勢を示す気がないようだ。

 こんな自己弁護的な言い分が一般社会で通用するとでも思っているのだろうか。常識的にもおかしい。野党は辞任を要求するようだが、与党は菅官房長官がまったく問題ないと応えるし、二階幹事長も辞任する必要はないという考えである。首相周辺ではすでに森友問題で首相自身に傷がつきかねず、ここで稲田防衛相の言動に疑念を抱かせるわけにはいかないのだろう。とにかくこのまま事態を収めたいというのが本音であろう。

 稲田防衛相は、南スーダンへの自衛隊派遣についても現地の実情に精通しないことを暴露して、そのうえ野党の質問にも対応出来なかった。防衛相としても力不足を露呈したが、ひとりの政治家としても資質に欠けることが明らかになった。こういう人物を安倍首相以下政府がいつまで庇おうとしているのか不思議である。いずれにしても、政治家のレベルはあまりにも低い。いつもながら思うことだが、こういう政治家たちに大事な国政を委ねて大丈夫だろうか。日本の政治家は、官僚上がりと世襲政治家ばかりで自分で勉強し、自らの力で道を開拓した志の高い政治家はほとんどいない。嘆かわしいことである。いつになったら森友学園自体の問題と、森友に関連する安倍首相夫妻と稲田防衛相への疑念は氷解するのだろうか。

2017年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3591.2017年3月13日(月) サウジアラビア国王一行大挙来日

 昨日サウジアラビアからサルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王と随行の王族一行が来日された。今どき珍しいほどの豪華旅行である。前日にすでに訪日した一行を併せると、その数実に1,500名で特別機、チャーター機も併せて40機に上がるというから驚くばかりである。

 今夕の朝日「素粒子」にこんな風に書かれている。「あのタラップの運送費はいかほどか、と下々は思う。千人のお付きを連れたサウジ国王。こんな王様がまだいた」。タラップとは特別機からの乗り降りに使用するエスカレーターをわざわざ国から運んだものである。

 国王の来日はすべてに桁外れで1ヶ月もかけてアジア諸国を回っているようだ。この間要人が揃って海外へ出かけて国内政治は果たして大丈夫なのか、他人事ながら気になる。日本を離れた後中国へ向かう予定である。都内のホテルもホテルオークラを中心に1,500室をキープしたとか、専用のハイヤーを400台抑えたが、それでも足りずに関西方面からも調達したとか腰を抜かすような話ばかりである。インドネシアを訪れた時には、パトカーを先導に一度に多くのハイヤーが続いたために行列の最後部が通り過ぎるまでかなりの時間を費やしたという。

 国王は今年81歳になられ、国王になってから初めての来日である。ファイサル国王の来日以来サウジアラビアの国王としては実に46年ぶりである。

 来日の目的は両国の友好、親善と言われているが、「日本・サウジ・ビジョン2030」という新たな経済協力プロジェクトについて話し合うことである。サウジにとっては脱石油について話し合うことと、経済特区の開設で、サウジ国内で工場や研究開発拠点を誘致する地域を特区に指定し外資規制の緩和、税制優遇、関税手続きの簡略化、インフラ整備、労働環境の改善などの日本とサウジとのビジョンを話し合うことだという。日本にとっては原油の安定的輸入は交渉の目玉だと思っていたが、原油安が長く続き、財政的に厳しくなったサウジが現状で経済政策を変えることで日本の知恵を借りるようだ。しかし、あのサウジが脱石油とは意外な話である。

 安倍首相主催晩餐会に続き、天皇陛下主催昼食会も予定されているようだが、イスラム国の国王でもあり、乾杯の際お酒はどうなされるのだろうか。5年前禁酒国のヨルダンでビールを飲む機会があったが、それはドライ・ステートらしくノン・アルコール・ビールだった。偶々そのことについて今エッセイを書いているが、果たして晩餐会や天皇主催の昼食会で乾杯はどうされるのか、興味がある。

 ところで、天皇陛下の退位をめぐり昨年8月以来専門家や有識者らが議論を重ねてきているようだが、結局皇室典範の改正までは踏み込まずに今上天皇に限り退位を認める特例法を整備する方向で落ち着きそうである。これには皇室典範改正を主張してきた民進党が、特例法は将来の退位を否定しているものではないとの政府与党の考えに歩み寄ったからである。天皇が退位のお気持ちを披歴されてから、あまりにも時間がかかり過ぎている。漸くまとまりそうであるが、民進党の軟化は、最近の党の空気を表している。

 昨日民進党として初めて開いた定期党大会で蓮舫代表は、原発ゼロ方針の「2030年ゼロ」を表明することを断念した。挫折の民進党の典型的な埋没アピールである。このように持論を抑制するような守りの姿勢では、党は非活性化し、蓮舫代表の求心力は低下し、野党民進党の存在も危うくなるのではないだろうか。

2017年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3590.2017年3月12日(日) 新横綱・稀勢の里、白星スタート

 パソコンの具合を見てもらうためにいつも世話になっているITコンサルタントの小糸武彦氏に自宅へ来てもらった。毎日長い時間に亘って使用するPCだが、やはりちょっと込み入った点になるとPCの本質が分かっていない我々には手に負えない面がある。その意味でいつも相談に乗ってもらえる専門家が身近にいることは精神安定剤でもある。

 さて、今日から大相撲春場所が大阪で始まった。今場所は日本人横綱・稀勢の里の登場で久しぶりに4人の横綱が勢ぞろいし人気が沸騰しているようだ。初日から当日売り入場券は長い行列が出来て整理券を配っていたが、それももらえない人がたくさんいた。数年前には八百長事件に対する自粛を込めて観客をひとりも館内に入れない異様な場所が開催されたが、今やそんなかつての悪評を払拭した感がある。フランスのシラク元大統領も熱心なファンだった大相撲が、益々繁栄発展することを期待したい。

 その新横綱稀勢の里は堂々と横綱相撲を取って、まずは幸先の良い白星スタートとなった。残るモンゴル出身の3横綱は優勝候補筆頭の白鵬と日馬富士が敗れ、4横綱の成績は2勝2敗だった。荒れる春場所と言われるように、初日から横綱が2人も負けるようではやはり荒れる春場所を予感させる。新横綱には、そんなジンクスに負けず新横綱で初場所に続く連覇を成し遂げてもらいたいと思う。

 大阪春場所と言えば、京都の中学卒業時に友人と2度も大阪府立体育会館へ観戦に出かけ、千秋楽には優勝した大関三根山と握手して優勝パレードを途中まで付き合ったことが懐かしい。中学生時代の印象深い思い出は、今から63年前のことだった。

2017年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3589.2017年3月11日(土) 3つの気になる話題

 昨日は国内外に気になる大きな話題が3つもあった。そのために東京大空襲と、マレーシアで起きた暗殺事件の被害者金正男の遺体が本人と断定されたこともあまり報道されず、かき消されてしまった。

 3つの話題とは、ひとつは朴槿恵・韓国大統領罷免であり、残りの2つは南スーダンからの自衛隊PKO派遣部隊の撤収と、大阪府豊中市の森友学園小学校設置認可申請の取り下げである。

 私はそれぞれに疑問があると考えている。まず、大統領罷免問題では韓国は自由主義国として著しい発展を続け、今日では生産品によっては日本製品を追い抜くほど成長しているが、朴大統領の友人への情報提供の過程でサムソンの実質的経営者が逮捕された。外貨の稼ぎ頭だった経営者を逮捕したり、初の女性大統領と持て囃しながら支持率4%台にまで落とした韓国人の感情起伏の激しさに驚いている。そこには韓国に異常な学歴社会と競争社会が強く影響しているらしい。それ故エリートがミスを犯すとそれを徹底的に追及し、いじめて非難する性向があるらしい。恵まれたエリートが隠れてつい賄賂に手を出すような環境の下地も作っているようだ。

 実際朴大統領の前任5人の大統領はいずれも、本人または親族の不正により退任後に逮捕、または自殺している。これなぞは国辱的なことだと思う。やはり国の制度や風習に何か欠陥があるせいではないかと考えるのは余計なお節介だろうか。そして気になるのは、これから慰安婦問題解決のために日韓両政府が合意した公約を解消するという、外交儀礼に悖る行為を国民ばかりでなく、次期大統領候補者までが公言していることである。

 次いで南スーダン派遣の自衛隊PKO部隊の撤収については、最初から問題があった。昨年7月に派遣予定地近くで政府軍と反政府軍との間で激しい戦闘があり、数百名が亡くなったと言われていた。戦闘行為があれば、憲法上現地派遣は考えられなかったが、稲田朋美防衛相は国会で野党の質問にしどろもどろで対応した末に、強引に戦闘ではないと言い切った。結果的に政府軍と反政府軍との内乱に新たな別の反政府軍が介入することにより、内戦は泥沼化しそうだ。

 今から半世紀前アラビア半島突端のアデンでは支配者イギリスからの独立を目指したアデン民族解放戦線がイギリス軍と血みどろの戦いの末、勝利が目に見えて来たころになってもうひとつの新しい民族解放戦線が生まれ、支配者イギリスを除外したアデン人民同士の内戦に発展した。2つの解放戦線が生まれ内戦に発展した過程に関心を抱いて、アデン独立当日の1968年1月11日にアデンに入った。実際には繰り上げで前年の11月30日に独立して、私のイギリス大使館で発行してもらったビザが無効となっていた。いろいろな事件に巻き込まれたが、内戦というのは、相手がはっきり分からないだけに複雑である。その点で複雑な様相を帯びて来た南スーダンにおける自衛隊の撤収は、派遣自体が問題だったが、取り敢えず撤収して良かったと思っている。

 残りの学校法人森友学園の小学校設置認可申請の取り下げには、何か政治家が関与した裏があるように思えて仕方がない。前日には学校の境界で理事長が多数のメディアを前に、滔々と持論を展開し、挙句に学校を何とか開校させて欲しいと執拗にお願いしていた様子から推すと不思議である。

 恐らく何らかの政治的な介入があり、この際一旦手を引いて開校の話を収めようとしているのではないか。国会を騒がせる大きな問題になっており、この際安倍首相夫妻を始め、斡旋仲介した政治家が表沙汰になることを恐れて事態を鎮静化し、収束させる対応をしようとしているのではないだろうか。それでなければ、校舎は完工に近づき、怪しい契約が表面に出されて、政治家の介入なしには考えられない事態が起きている。校舎建設に掛かった費用は、学校が負担するのではなく、ある筋の組織、人物がすべてを収めることで引き受けたのではないか。まったく闇の世界の話なので何とも言えないが、どうもそんな気がしてならない。

2017年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3588.2017年3月10日(金) 韓国憲法裁判所、朴槿恵大統領を罷免

 今日韓国の憲法裁判所は、職務停止中の朴槿恵大統領が知人の崔順実被告に政府高官人事などの機密文書を流したことについて、国民主権主義や法治主義に反し、違憲であるとして大統領職を罷免することを言い渡した。この結果60日以内に大統領選が行われることになった。

 朴大統領にはその他にも職権乱用、メディア弾圧、セウォル号転覆事故の際の国民に対する保護義務違反、収賄などの疑念があったと糾弾された。大統領は憲法により逮捕されない不逮捕特権が認められていたが、この憲法裁判所の判断により大統領を罷免されれば当然逮捕、起訴される可能性がある。

 現職大統領が弾劾され失職するのは韓国憲政史上初めてであり、当分韓国政界は漂流することになりそうだ。

 それにしても10月以降急速に激しい反朴大統領デモが韓国国内を覆い大統領を失職させるほど国民が過激に行動した騒ぎには、我々日本人には計り知れないほど韓国人には激情的性格が宿っていることを思い知らされた。大統領就任当初は、初の女性大統領として清新なイメージが期待され、加えて史上最も尊敬される大統領を父親に持ち、しかも両親ともに凶弾に倒れるという悲劇のヒロインで、安定長期政権の可能性を有しながら、国民から手の平を返すような仕打ちで大統領の椅子から引きずれ降ろされるとは、誰もが想像出来なかったのではないだろうか。

 退任後は、罷免のため大統領時の給与の95%、秘書官3人と運転手、大統領顕彰のための記念事業の支援、など各種の恩典を受けられる筈だったが、それも諦めねばならなくなったというから些か気の毒でもある。

 大統領が代わっても、いま膠着状態の日韓外交が好転する兆しは見られず、一昨年日韓の間で合意に至った慰安婦問題もきちんと実行されるのかあまり期待は持てそうもない。現在次期大統領候補者に挙がっている有力者は、いずれも合意を反故にすることを主張しているからである。日本の駐韓大使も日本に一時帰任してかなりの時間が経つが、いつ帰任するのか見通しは立っていない。

 中国との関係も高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)設置から悪化し、今や内憂外患で活路が開けない。対北朝鮮問題を抱えるわが国としてもお国の事情はともかく、真っ当な付き合いをしてもらわないと困る。一日も早く抱える問題を整理して、対等な外交関係を復活させるようにしてもらいたいものである。

 都内では号外も出たが、この他にも今日は大きな事案があった。

 ひとつは、南スーダンに派遣していた自衛隊PKO部隊を5月までに引き揚げることを決定したことである。過去5年間に亘り道路整備などの後方支援活動に当たってきたが、概ね任務を終えることが出来たという。この派遣には、稲田朋美防衛相の「戦闘」という言葉を巡る稚拙な対応により国会もスムーズな運営に支障を来してきた。政府軍と反政府軍が内戦状態に入っているうえに、もうひとつ別の反政府軍が戦闘に加わろうとしていて、現場は滅茶苦茶である。そんな中で昨年11月陸上自衛隊部隊350名を「かけつけ警護」の名目で派遣した。部隊撤収により取り敢えず憲法に触れるような問題が起きなくてとにかく良かったと思う。

 もう一件は、このところ連日大きな話題となっていた森友学園の国有地払い下げ問題は、森友学園が小学校設置の申請を取り下げ、混乱の責任を取って理事長自身は退任すると記者会見で発表した。昨日は、散々申請を認めて欲しいとメディアに言っていたが、一夜明ければこの通りである。国、大阪府、出入り業者、学校関係者らを手玉に取ったような籠池理事長の、教育者らしからぬ行動は厳しく批判されるべきだろう。

2017年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3587.2017年3月9日(木) アウシュビッツを訪れてみたい。

 今年はどうにかしてホロコーストで知られるアウシュビッツのユダヤ人収容所があったビルケナウ博物館へ出かけたいと思っている。収容所内の犠牲者の数は110万人と言われる。アウシュビッツ全体の面積は東京ドームの37倍もあり、だだっ広く周囲には建物がまったく見当たらない。今では博物館はポーランドの世界遺産にもなって、昨年は200万人の見学者が世界各地から訪れたという。

 偶々先月末にアウシュビッツを取材したドキュメントがNHKから放映された。「ただ涙を流すのではなく~分断する世界とアウシュビッツ~」と題して、ビルケナウ博物館公認のただひとりの日本人ガイド中谷剛さんの案内と考え方を通して、アウシュビッツの悲しい歴史を視聴者にも考えてもらおうという趣向である。今年50歳でガイド暦20年の中谷さんは、悲惨な歴史や収容所内の模型などについて説明しながらも自らの考え方を押し付けず、見学者自身に見て考えてもらうという点に拘り、自分の考えや意見を押し付けることはしない。それは師カジミェシュ・スモーレン氏から強い影響を受けたからである。現在のような分断的な世界の中でアウシュビッツの悲劇を考えるという点に重点を置き、見学者に情報を提供して収容所内の事物を説明しながら見学者が自分なりに考えてくれるようヒントを与えるようなガイドぶりというのは、ここならではの特異なガイドだと思う。現場に足を踏み入れれば、ここは恐らく現代社会とは異次元の世界へ身を置いたような気持に捉われるに違いない。ぜひとも現地を訪れ、出来れば中谷さんのガイドぶりに接してみたいものである。

 さて、明日は東京大空襲から72年目に当たる。その後終戦までに東京は度々米軍機の空襲に襲われた。3月10日の空襲では、死者10万人以上、罹災者は100万人を超える犠牲者を生んだ。偶々明後日が東日本大震災から6年になることもあって、東京大空襲と東日本大地震の報道が殊更多い。72年も経ち、大空襲は今や昔になってしまったが、その直後わが家は湘南の地から南房州の安房勝山町(現鋸南町)へ引っ越した。夜になると遥か東京方面の空が赤く焼けているように見えたものである。その後すぐ勝山国民学校初等科に入学して4カ月後の夏休み中に終戦となった。安房勝山町では大きな空襲はなかったが、空襲というとどうしても鋸山の方角の遥か遠方に見えた夜空に真っ赤な空が、子ども心に今でも強く印象に残っている。もう戦争は終わったと父親から聞いた時ホッとした覚えがある。今世界各地で保守主義から右翼思想が蔓延り出し、加えて北朝鮮のミサイル発射など戦争への道へ足を突っ込みそうなムードが高まりつつある。人間の知恵と自制心がどこまで戦争の暴発を抑えてくれるのか。あまり当てには出来ない一方で、密かに、しかも強く期待したいところだ。

2017年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com