3332.2016年6月27日(月) イギリスのEU離脱に対する反応

 イギリスがEU離脱を決めて世界中で百家争鳴の騒ぎとなっているが、その震源地であるイギリス自体もその内情は中々複雑になってきたようだ。「勝った!」「勝った!」と離脱派が感情をむき出しに叫んでいるだけなら良かったが、今になって様々な問題が噴出している。EU離脱に賛成票と反対票は紙一重であったが、意外にも年齢層別には年齢を重ねるごとに「離脱」派が多い。20歳台の若者は圧倒的に「残留」派が多く、80歳台や90歳台の人々に向かって貴方たちのせいで自分たちの将来が決められるのは堪らないとまで嫌味を言い出す始末である。地域的に見てもスコットランドでは残留派が多くを占め、2年前にイングランドからの独立を問う住民投票を行ったが、こうなった以上改めてイングランドからの独立をアピールしたいと再びイングランドからの独立を考えている有様である。

 一方で10月に辞職を表明しているが、離脱交渉を次期首相の手に委ねているキャメロン首相に対して、EU側は離脱に決定した以上1日も早く離脱交渉を行うよう要求している。それはこのままダラダラと時間が経つと「離脱」という爆弾を抱えているオランダ、フランス、スペインなどにもEU離脱が飛び火しかねないからである。次期首相も今のところ有力候補者が見つからず、議会は混迷の度を深めそうだ。

 残留派の中には状況が離脱派に不利になりつつある選挙後の情勢を見て、もう一度国民投票を行うよう要望し、すでに350万人もの人々が再投票を要求している有様である。すでに決定したことであるにも拘わらず、離脱派の中にも将来的に不利と見て反省でもしたのか、今度は残留に票を入れたいと言い出す人も現れる有様である。今後どう転ぶか分からないが、いずれにせよ前途多難である。当分国際社会もあらゆる面で振り回されそうな成行である。

 さて、先日日本ペンクラブのレセプションで初めて会って、もろもろ話をした新会員のスポーツ・キャスター青島健太氏から、その翌日送った拙著「南太平洋の剛腕投手」に対する礼状を受け取った。その中にこんなことが書いてあった。書店で拙著が目に入り読みたいと思いながら買わずに申し訳ないと思っていた本なので、読むのを楽しみにしていると書いてあった。やはり表紙にアイザワ投手のワインドアップの写真が大きく映っているので、青島元プロ野球選手には興味を引いたのだろう。もうひとつは、1999年に妻とエーゲ海クルーズに出かけた時、ガイドさんから青島氏がアテネを取材に来たが、通訳は自分でやるから必要ないと言って自分で対応していたと聞いて、中々積極的な硬骨漢だなとガイドともども感心したことを彼に話したら嬉しく恐縮していると書いていた。中々感じの好い好青年?でこれからも仲良く付き合っていきたいと思っている。

2016年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com