3335. 2016年6月30日(木) 気になる内向き志向の国際社会

 8月のキューバ旅行は、羽田からカナダのトロントを経由してハバナへ入るが、近年カナダ立ち寄りにはこれまで必要とされなかった入国書類eTA(Electronic Travel Authorization)を求められるようになった。カナダ国内へ一歩も入国せず単なる空港内での一時滞在のトランジット客だが、テロ防止対策のため全到着者にハードルを設けたようだ。ところが、この取得のため申請書に記入して何度もネットでトライしたが、最後の最後で「入力された値が一致しません」と表示される。原因が分からず手の施しようがなくなって、今度の旅行でお世話になる池上さんにお願いしたところ、それがいとも簡単に許可され今夜半にOKのメールが送られてきた。忍術でも使われたのだろうか、どうも私のパソコンがうまく機能しなかったのではないかと思っている。それにしても面倒な手続きが必要になったものだ。この他に在日キューバ大使館でキューバのツーリスト・カードも申請しなければならない。ツーリズムの発展と盛り上がりを考えてビザの相互免除協定を結んでいる国もある中で、各国とももう少し寛容にして開放的になってはどうかと思う。

 今のイギリスのEU離脱の動きを見ていて、移民・難民排斥、外国人排斥問題が徐々に強まり、世界が内向き志向になっていることがどうも気になって仕方がない。それは、アメリカ大統領選で過激な発言を繰り返す共和党候補者ドナルド・トランプ氏にして然り、EU離脱の旗振り役・前ロンドン市長ジョンソン氏然り、そして今日正式にフィリピン大統領に就任した‘フィリピンのトランプ氏’ロドリゴ・ドゥテルテ氏の排外的な言動にも表れている。特にドゥテルテ新大統領は、外交、経済にはまったくのド素人で、22年間に亘ってダバオ市長を務め、汚職撲滅や治安対策では実績を上げている。だが、中国との難しい南シナ海対立問題を抱えて、うまくフィリピン国民をリードしていけるのだろうか、聊か心配である。

 漸く世界へ向けて門戸を開いた社会主義国キューバだが、キューバの実情はどうなのか。自分の目でじっくり観察して来たいと思っている。

 

2016年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com