3339. 2016 年7月4日(月) もたもたしている都知事選

 このところ毎日暑い日が続いている。所用があって自由が丘駅前まで出かけたら、参議院自民党立候補者が街頭演説で支持を訴えていたが、その傍では同じ自民党候補者がwaitingしている按配で、どこを向いても街宣カーがボリュームを上げて大声でがなり立てている。昨日は空調の効いた音楽ホールにいたので、暑さを格別感じなかったが、東京都心では35.4℃を観測し、今年初めての猛暑日となったようだ。今日は暑いなぁと思っていたら午後遅くなって激しいにわか雨が襲来した。

 10日に参院選の投票が終わると、14日には都知事選が告示される。この暑い最中に大きな選挙が2度も連続して行われる。正式にはまだどの政党も候補者を決めきれないでいる。自民党は漸く増田寛也・元岩手県知事を推すことでまとまりそうだ。東北地方の知事を務めあげたが、東京世田谷区の出身と聞くので、東京に対する思い込みと愛着は、北九州出身の強欲マン舛添前知事よりは強いのではないか。元官僚上がりらしく知事、大臣職をそつなくこなし、総務相も無事勤め上げた。

 すでに、フライング気味に小池百合子・元防衛相が立候補宣言をしたが、自民党としては上昇志向が強く、離党、復党を繰り返した前歴があり、それが素直に自民党推薦の候補者として認める空気にさせないようだ。小池氏はキャスター上がりのせいか、目立ちたがり屋でスタンドプレイが多く、自らの立場を充分認識したうえで職務に尽くすという気持ちがそのパフォーマンスから中々読み取れない。かつて防衛相だったころには、カイロ大学出身というアラブ専門家としての特技を生かし、自衛隊がシリアにPKO活動に出かけた時、担当大臣として現地へ出かけて得意の語学を駆使し、せめて若い隊員を激励していれば、その行動は評価されただろうが、結局行かなかった。やるべきことであっても嫌なことはやらないのが、彼女の最も狡く、政治家として馴染まないところである。

 それにしてもそろそろ知事選立候補者を決めないと、あれだけ騒がれて辞職した前知事の後釜を決める知事選自体が、影の薄いものとなってしまうのではないか。すでに前知事に求め、約束させた説明責任がウヤムヤになりつつあるのではないだろうか。どうも政治に関しては、すべてに甘いと言わざるを得ない

2016年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com