3337. 2016年7月2日(土) バングラデッシュで日本人がテロの犠牲に

 昨晩遅くバングラデッシュの首都ダッカ市内のレストランにいた日本人8人が、乱入して来たテロリストによって人質にされ、彼らテロリストは突入して来た治安部隊との間で乱撃戦となり双方に多数の死者を出して事件は鎮圧された。日本人のひとりはケガを負って助けられたが、残る7人の安否が心配されている。事件後現場には20人の遺体が残されていた。襲われた日本人は国際協力機構(JICA)へ出向中の民間企業社員で、バングラデッシュのインフラ事業支援のため滞在していたものと思われる。バングラデッシュの国家事業の支援の一翼を担い、現地で苦労されている職員が残忍なテロリストの犠牲になるのは許せないし、気の毒でならない。

 近年日本人が外国でテロに遭遇するケースが増えて来た。しかし、出かけた国の支援業務のためにその国で不幸にして被害に遭うというのは不運としか言いようがない。特にISの跋扈する中東ではなく、アジア地域の中でもこれまであまりテロの可能性が報じられなかったイスラム国バングラデッシュで、このような危険な目に遭うとは大きな衝撃である。実際このレストラン周辺には各国の大使館があり、外国人の往来も多く、このレストランも多くの外国人に好まれていた。レストラン周辺も比較的治安が良いとされていた。

 バングラデッシュは目立つような観光立国ではなく、日本人ツーリストがあまり訪れることはないお国柄だけに、仕事で滞在していた人たちが被害に遭ったのは運が悪かったというしかない。現状では7人の日本人の安否が不明だが、犠牲者が生まれる可能性は限りなく高いようだ。仮にそうだとすると、また海外における安全・危険談義が激しくなることだろう。心配である。

 さて、夜遅くなってテレビのニュース速報で女性2人を含む7人の日本人人質全員の死亡が確認されたと慌ただしく伝えていた。大変なことになった。明日から政府内でも海外における日本人の安全対策について、いろいろ議論が闘わされることだろう。

2016年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com