3616.2017年4月7日(金) 米中首脳会談の中アメリカ海軍、シリアを空爆

 今朝ドえらいニュースが飛び込んできた。アメリカが日本時間の今朝、地中海の米駆逐艦からシリア中部地区で化学兵器が貯蔵されているとされている空軍基地に向けて59発の巡航ミサイル「トマホーク」を発射したのである。これからトランプ大統領が中国の習近平主席と首脳会談を開こうとする間際である。習主席の反応は伝えられていないが、あまりの電撃作戦に相当驚かされたのではないだろうか。

 アメリカ国防総省は、3日前シリア空軍による空爆で化学兵器が使用され、90名近い市民が殺戮されたことに対する報復であり、化学兵器自体が使用されたことはアメリカの国家安全保障上のために不利益だと発表した。直前にこれを知らされたシリアのアサド政権を支援するロシアのプーチン大統領は、アメリカの攻撃は国際法違反で米ロ関係に深刻な悪影響を与えると即座に非難した。

 習主席の反応を早く知りたいが、同時に北朝鮮の反応も知りたい。北朝鮮にとっては恐らくこれに似た自体を想定しているのではないだろうか。明日は我が身となりかねない。

 街の反応は、電撃作戦に驚いているという人がほとんどだが、極右で感情的なトランプ大統領の性格を考えるとあり得る対応だと納得する人も多い。中国はこれまでトランプ大統領は張子の虎だと思っていた節があるが、今後対応が変わることが考えられる。

 シリアの国情が内戦状態になったのは、明らかに現在のアサド政権に大きな責任があると思っている。親子でほぼ半世紀に亘りシリア国内で独裁者として君臨している。世襲大統領のアサド氏が外科医でありながら、なぜ人を殺す職にいつまで留まってシリア国民を虐待し続けることに反省の気持ちがないのかどうもよく分からない。そして、そのやり口は次第に残忍の度を強め、普通の感覚では理解出来ない酷い結果を生んでいる。とにかくシリアから伝えられるニュースは悲惨なものばかりである。この悪魔的大統領が政権の座に就いている間は、シリアの地から人殺しはなくならず、平和は訪れないだろう。アメリカの電撃作戦が北朝鮮にまで及んで、それが「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「組織的犯罪処罰法改正案」が衆議院審議入りした日本にも、影響を及ぼすことのないよう願わずにはいられない。憂鬱なことである。

 さて、今朝の朝日「天声人語」欄に、千葉県大網白里市のある不動産会社の節電について好意的に紹介している。実は、この会社「大里綜合管理」には、まだ市昇格前の大網白里町だった2007年5月に講演で訪れている。その後定期的に活動の報告書を送ってくれる。その時感じたのは、会社が地域に上手に溶け込んでいるということだった。従業員25人の小さな会社である。周囲の雰囲気も会社に温かいのだとは思うが、野老真理子社長が自らの考える夢やボランティア精神を生かしながら、従業員と一体となって地域と連携しつつ経営している地域密着型企業である。記事によれば、東日本大震災後に会社として「計画停電」を実施しているという。

 その実態とは、夏には正午から4時間空調や照明を止め、電灯はすべてLEDに代えて夜の会議を減らし、電力消費量を震災前に比べて僅か20%にまで節約したというから会社にとっても経費の節減に寄与している。お会いした時にも、またこのニュースを知っても野老社長には会社経営に理念と哲学、そして行動力を充分生かしているように感じた。あまりいないタイプの優れた経営者だと思う。

2017年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3615.2017年4月6日(木) 評論家大岡信・元日本ペンクラブ会長永眠

 膝を痛めて登山を止めてから久しいが、山仲間との交流は今も続いている。今日小田急電鉄時代に所属していた小田急山岳部OB会が海老名社員クラブで開かれた。昨年に引き続き、かつての山仲間20人とともに思い出話や雑談と、食事に楽しいひと時を過ごした。最年長の福さんは齢90歳になろうとしているが、お元気で頼もしい。やや耳が遠くなったようだが、それは私とて同じことである。中には、仙田さんのように秩父で広域的に登山を続けている人もいる。長年登山を嗜んできた人たちは、基本的に身体ががっしりとして健康である。加えてとにかく皆笑顔がいい。私自身膝を痛めてから登山は諦めているが、自分で登らなくとも乗り物で山に登り空気に触れるだけでも心をフレッシュにしてくれるものだ。まだまだ登山とは縁が切れそうもない。

 昨年は私の方が喜寿のお祝いをしてもらったが、今年はお祝いの言葉を言う立場になり、乾杯の発声をしながら喜寿を迎えた3人の山仲間に、僭越ながらそれぞれ拙著を差し上げた。

 さて、昨日詩人の大岡信さんが86歳で永眠された。大岡さんの著作をじっくり読んだことはないが、朝日新聞朝刊のコラム「折々のうた」をしばしば読んでいた。なるほどと頷きながらいつも文章の上手さと、その視点に感心していたものだ。評論活動で詩歌に目を向けられ実績を挙げられた。日本ペンクラブ会長も2期に亘って務められ、文化勲章も受賞されている。一番の驚きは、「折々のうた」が時折休載を挟みながらも、実に6762回も続いて掲載されていたことである。私のこのブログも間もなく10年になるが、大岡さんに比べればまだ半分を超えたばかりで、もちろん筆力はとても真似のできるようなものではないが、掲載回数においてもまだとても足元にも及ばない。大岡さんはまさに「継続は力なり」を実践しておられた。すこしでもあやかりたいものである。

2017年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3614.2017年4月5日(水) 北朝鮮の傍若無人な独り相撲

 また北朝鮮がやってくれた。ある程度予測はしていたが、今朝弾道ミサイルを発射した。今年に入って3度目である。いつまで経っても懲りない国だと呆れるばかりである。明日、明後日に予想されるアメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談を牽制する狙いがあって打ち上げたことは明らかである。明日の会談でトランプ大統領はどの程度習近平主席に北朝鮮への圧力をかけることを期待出来るだろうか。

 相変わらず、テロ事件や殺害事件が頻発している。サンクト・ペテルスブルグで起きた地下鉄爆破事件に続いて、シリアで空爆があった。シリア政府軍の空爆に化学兵器が使用された疑いが強まっている。反体制派勢力の支配地域が空爆され、死者が100人を超えたと言われている。この空爆を巡り国連では緊急安保理事会を開く見通しだが、禁止されている猛毒の化学兵器使用については、シリア政府軍は否定している。だが、人権監視団は化学兵器による症状が見られると指摘している。毎度のことながらやった、やらないのいたちごっこの感がある。シリア内戦に関しては現状ではほぼ解決の見込みがない。

 今日はある会合の時間待ちのため、靖国神社で一人でお花見をすることになった。地下鉄九段下駅を出ると靖国までの通りは人が溢れている。田安門から皇居内にも入ったが、千鳥ヶ淵の桜は見事なものである。外国人の姿も数多く見られた。警備の人に尋ねて初めて知ったことだが、靖国神社へ向かって九段方面から第一鳥居、大村益次郎像、第二鳥居、神門、中門、昇殿という具合に目につく建造物が一直線にある。正確には大鳥居と言う名称はないと聞いた。満開で優雅な桜を満喫することが出来た。

2017年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3613.2017年4月4日(火) 懐かしい茨城弁

 昨朝からNHKのドラマ「ひょっこ」が始まった。会社勤めの頃は、朝ドラは時間的にほとんど観ることはなかったが、時間的にフリーとなった最近では、先ず朝ドラと大河ドラマは観ている。「ひょっこ」は茨城県が舞台になっているので、茨城弁が話題になって昨晩の「鶴瓶の家族に乾杯」でも歩いたのは水戸市内と大洗海岸だった。今夜の歌謡番組でも「ひょっこ」の主演女優が出演して茨城弁を披露していた。

 振り返ってみると、茨城県については沢山の思い出がある。かつて10年以上に亘って文部省主催の茨城県教職員海外派遣団のお世話をしていた当時、私自身茨城県派遣団のお供だけでも6度も北米やヨーロッパの学校など教育施設を訪れたものである。その事前研修でも、外国の訪問先でも茨城県の先生方が話されるアクセントと言葉が、特徴のあるユーモラスな茨城弁だったことがほのかなメモリーとなって思い出されてくる。茨城弁は同じ関東地方でも他県の言葉とは大分異なる言語で、愛嬌のある方言だと思っている。これから「ひょっこ」で茨城弁を聞くたびに、茨城の派遣団で一緒に旅した先生方や、訪れた視察先を思い出すのではないかと思っている。

 さて、昨朝ロシアのサンクト・ペテルスブルグの地下鉄内で爆破があり、14名が亡くなり約50人が負傷した。テロと断定されたが、これまでロシア国内ではほとんどテロらしき事件はなかった。それが、モスクワに次ぐ第2の都市で、しかもプーチン大統領の出身地で、大統領がベラルーシ大統領と会談中にテロは起きたと言われている。容疑者はキルギス出身のイスラム過激派の青年と見られている。

 ロシアの地下鉄と言えば、その駅の建物が立派で構内はまるで美術館のようだ。私自身にはモスクワの地下鉄の印象しかないが、駅構内が立派だったということと、地下鉄車輛の自動ドアがあまりにも速く閉まるので、怖いくらいだったことが思い出される。

 ロシアにもISのテロが発生するとなると、同じように北西部にイスラム系少数民族が住む中国もよほど慎重に備えをしないと彼らに狙われる心配がある。

 今やどこにも安全なところはなくなったのだろうか。

2017年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3612.2017年4月3日(月) 北朝鮮に対してアメリカは独自行動を取るか?

 午前中元朝日の轡田隆史氏からお電話をいただき、日本ペンクラブ理事に選出されたお祝いと激励の言葉をいただいた。そして、来る26日にキューバについて講師を務める知研セミナーを聴講に来られると伺った。逆の立場ならともかく大先生に話を聞いていただけるとは光栄の限りである。ペン2月例会の折の立ち話だったが、キューバの現状をお話した折、キューバについて随分興味を示されたので、本セミナーについてお話したところ都合がつけば是非聴講したいと仰っていたので、多少期待はしていた。前準備は着々と進めているが、重点的にキューバ社会主義国家の成り立ちと、実現された文句の言いようがない福利厚生の実態などについて自分なりの意見を開陳したいと思っている。

 午後には八木哲郎知研会長とともに南青山の岡本太郎記念館を訪れた。高橋善雄・事務局長にお会いして、今から40余年前に知研セミナーで講演された岡本太郎さんの録音テープを「オトバンク」による製品化で知研が市販する許可をお願いした。ところが、知研会員の間で配布するのは問題ないが、商業ベースで市販することには否定的な回答だった。まあこればかりは、相手があることでもあり、その相手がノーと言っている以上、残念ながら引き下がらざるを得ない。

 さて、北朝鮮情勢が目を離せない緊張状態になってきた。度重なる国連憲章違反の北朝鮮のミサイル発射に対してアメリカを始め、各国が北朝鮮に対して制裁を課しているにも拘わらず、北朝鮮はこれを意に介さず度々ミサイル発射を繰り返すことにトランプ大統領は痺れを切らしたようだ。6、7日に訪米して首脳会談を行う予定の習近平・中国国家主席に対して、北朝鮮へ更なる圧力をかけるよう要望するらしい。問題は、もし習主席が消極的な態度を示せば、アメリカが独自に北朝鮮に対して行動を取るとのニュアンスの発言をした。

 アメリカは密かにピョンヤン情報や、金正恩・北朝鮮労働党委員長の動静をかなり把握しているようだ。2011年にアルカイーダのビン・ラディンを奇襲により殺害した手口まで一部に漏らした。ぞっとするような情報である。変なことにならなければ良いが・・・・。

2017年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3611.2017年4月2日(日) 韓国国民にとって対日観の本心は?

 一昨日韓国で朴槿恵・前大統領が逮捕され収監された衝撃的な出来事から、過去同じように悲惨な晩年を送った歴代大統領の波乱万丈な人生を顧みて、韓国国民の間でも少し感じるところがあるようだ。そのひとつが現行憲法の改正である。わが国でも改憲論議が喧しいが、彼らの目指すところは日本の憲法改正とは大分趣が異なる。

 彼らが改憲を検討しようと言い出したのは、あまりにも集中し過ぎている大統領の権限をもう少し分散した方が良いのではないかと考えたようだ。現地メディアでも近く実施される新大統領選候補者に、新しい政治システムについて具体的なビジョンを披歴・公表させて国民の審判を仰ぐべきだと主張している。

 そもそも韓国憲法の前文は、驚くことに植民地支配からの脱出と日本への抵抗運動から書き起こされている。1919年3月1日に勃発した3.1反日事件を受け、抗日独立運動を進めていた活動家が同年4月に上海に結成した大韓民国臨時政府が、現韓国政府の前身と定めている。太平洋戦争終戦によって日本の支配から解放された1945年ではなく、1919年を臨時政府としたのは、北朝鮮に対して統一朝鮮国家の正統性をアピールする狙いがあるようだ。韓国憲法は制定後これまでに度々改定され、現在の憲法は1987年に第9次憲法として改正され、第6共和国憲法と言われている。改憲自体は国家にとって大改革であるが、日本の憲法改正のように再軍備を云々するような国論を二分するというほどの大論戦となるわけではないようだ。

 憲法前文冒頭から反日的表記が盛られていることが、ある意味では国民に反日感情を煽り現在の反日行動、反日デモが度々起こる下地ともなっているとも言える。

 だが、韓国人の対日観にも複雑な思いや情緒があるようで、そう単純にはいかないらしい。世論調査によれば、釜山の日本総領事館前に設置された従軍慰安婦像撤去については国民の8割がノーである。その一方で、昨年日本を訪れた韓国人旅行者は初めて500万人を超え、年々訪日客が増えている。韓国人が選ぶ最も魅力的な国民として、日本人はドイツ人に次ぐ2位だというから、最近の反日言動を考えると不思議な気がしてならない。日本人の魅力として挙げられるのは、「他人への配慮(配慮文化)」「順法精神」だというから、逆に言えば、韓国人には他人への配慮とか、順法精神が欠けているということにならないだろうか。そう言えば、一昨年12月に国家同士が締結した日韓合意を、国民はもちろん政権野党のほとんどの政治家らが、締結後に反対する行動は理解に苦しむ。

 それでも次期大統領の最有力候補の文在寅氏は、「日本統治時代の『親日派』が国内の不正・腐敗の元凶との信念を持ち、『親日清算』を成し遂げずに臨時政府百周年を迎えるわけにはいかない」と頑なに自説を主張している。これでは日韓友好は、未だ道遠しと言わざるを得ない。憲法前文に反日を表記する韓国と、同前文に平和主義を表現した日本が、誤解と行き違いの過程で相も変わらず間違った配慮をして、国家間に刺々しい空気が漂っているのは、お互いにとって不幸と思う。だが、それがいつの世になったらお互いの立場を理解し、お互いの誤解が解けるのだろうか。

2017年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3610.2017年4月1日(土) 前途が霞むトランプ政権とプーチン大統領

 アメリカのトランプ政権が発足して2カ月余りが経つが、このところ強引なトランプ流儀が行き詰りつつある。意外なことに与党共和党内の保守強硬派と悉くぶつかり、思うように政策実現が出来なくなっている。その典型は、看板公約だった医療保険制度改革法(オバマケア)代替案を撤回せざるを得ない羽目に陥ったり、政府債務が増える大型税制改革を反対されたり、とかくこれまで強気一辺倒で臨んできたが、それも考え直さなければならなくなったことである。大きなアドバルーンを上げたメキシコ国境の壁建設も今年度予算への計上を断念した。

 それとは対照的に外交面では少しずつ効果を上げつつある。実業界出身のティラーソン国務長官の交渉力の賜物であろうか、先日はロシアを訪問してプーチン大統領と仲睦まじい会談を行った。そして、NATO外相理事会に初めて出席し、国防費を国内総生産(GDP)の2%以上とするアメリカ政府の目標を各国に要請し、トランプ大統領が初めて出席する5月のNATO首脳会議で検討することを約束させた。

 アメリカは以前からテロ対策のための費用がかかり過ぎるとして、NATO各国に対して、①国防費の拡大、②テロとの戦いでNATOの役割強化を要求している。すでに3年前に2024年までに国防費をGDP比で2%以上に引き上げることと、国防費のうち、20%以上を人件費以外の装備品の購入や研究開発に充てるとの約束が出来ていたが、アメリカ、イギリスなど5カ国以外はその約束を実行することが難しいと見られている。この間アメリカのテロ対策費などがヨーロッパやアラブで使われ、アメリカの負担が増えていることからストレスも大分高まっていることをNATO各国も理解している。

 ところが、アメリカと友好関係を演出しようとしていたロシアで、このところ独裁者プーチン大統領への不満が燻っている。首都モスクワのみならず、国内各地で反汚職から反プーチンへの動きが加速している。一時は8割の支持を得て圧倒的なリーダーシップを発揮していたプーチン大統領が、お側役人首相メドベージェフ氏の贅沢な巨大資産に目をつけた青少年層から疑惑の目で見られ、その様子が動画で暴露され、それが親分プーチンへの疑惑となって思いがけない形でプーチン氏への不信と疑念が世間に晒されようとしている。

 昨日の朴槿恵・前韓国大統領の逮捕など、どこでも脛に傷持つ独裁者にとってはうかうかしていられないようだ。

2017年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3609.2017年3月31日(金) 韓国検察、朴槿恵・前大統領を逮捕

 昨日ソウル市内の中央地裁へ出頭した朴槿恵・前大統領が、今朝未明収賄などの容疑で逮捕され、直ちに郊外の拘置所に移送された。韓国の大統領経験者11名のうち、朴槿恵氏が逮捕されたのは盧泰愚氏、全斗煥氏に次ぎ憲政史上3人目に当たり些か異常な感じがしている。この他にも金泳三・元大統領は自殺し、朴槿恵氏の父親である朴正煕・元大統領は暗殺されて哀れな末路を辿っている。あまりにもドラマチックで最高権力者、大統領の晩年としては些か異様に映る。

 朴槿恵・前大統領はその点で就任前後には、韓国にとって初めての女性大統領として、また両親がいずれも暗殺された悲劇のヒロインであることも手伝い人気が高かった。特に父・朴正煕・元大統領がスピーチ中に射殺された光景を目の当たりにした不幸で可哀そうな女性であるとして、多くの国民の涙を誘った。しかも、その父親が軍人で強面だったにも拘わらず、歴代大統領の中では真面目で私利私欲がなかったことなどから最も国民の人気が高かった。それほど優位なバック・グラウンドがありながら、ことここに至って国民の大多数から掌を返すような仕打ちを受けたことは、本人の不徳もあるが、罪は罪として一部の韓国国民にとっても耐えがたいことだと思う。

 朴槿恵氏が地裁へ向かう車列がサイレンを鳴らし猛スピードでソウル市内を走り抜けたシーンは、まるで映画を観ているようで何か普通ではない異様な光景に出会ったような気がした。

 朴氏は今回13件の容疑で嫌疑がかけられたが、本人は悉くこれらを否定した。このことが反って証拠隠滅を図ると判断され、検察は直ちに逮捕に踏み切ったようだ。

 それにしても、一国の大統領として最高位にまで上り詰めた人物が、その大統領職を全うすることなく終生国民から敬われることもなく栄光の道から弾き出され、天国から地獄へ突き落される一連のプロセスを見ていると、普通の感覚ではとても理解出来るようなドキュメントではない。この浮き沈みの激しいドラマチックな人生は、韓国人格別の激しい性向によるものではないだろうかと思ってしまう。一連のパフォーマンスばかりでなく、取り巻く周囲の人たちが狂乱的に正邪を主張し、犯した罪は一切許さずと喚き散らす激しい言動はあまり他の外国人の間では見られない現象ではないかと思う。

 一昨年12月に漸く妥結した日韓合意にしても、新たな両国の外交関係が成立したと喜んだ直後から、それを受け入れようとしない大方の韓国国民の外交儀礼を重んじない主張には首を傾げたくなる。韓国には、法律以前に民心を忖度する風土があるようだ。況してや次期大統領選の立候補者がすべてこの日韓合意破棄、或いは再交渉を主張している国情では、外交交渉自体意味を為さないのではないだろうか。これからの日韓関係がどうなるのか心配である。

 何事につけ隣国韓国の人たちと交渉するということと、物事を決めることは、つくづく難しいと覚悟せざるを得ない。

2017年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3608.2017年3月30日(木) 内外に次々と難問浮上

 内外ともに騒がしい事象があってどうも気になる。国内では大きな話題は創業140年の大手企業・東芝の決算大赤字である。しかも、アメリカの東芝原子力子会社であるウェスチングハウス(WH)の日本流民事再生法の適用を連邦破産裁判所に申請して身軽になろうとの驚くようなドラマ付きである。東芝は今2017年3月期に、かつてリーマン・ショック後に日立製作所が計上した7,873億円を上回る、国内製造業としては過去最大の1兆百億円の連結最終赤字に陥る見通しとなった。つい最近までの予想では、最終赤字は3,900億円だったが、これを大きく下方修正し、遥かに上回る巨額損失を計上することになった。今3月期では債務超過に陥る。更に厳しい道は続く。このまま行くと8月には東証1部上場から2部へ移される。そのうえ下手をすると上場廃止になる可能性も否定出来ない。

 あの天下の東芝が何ゆえかくも情けない醜態を曝け出すことになったのか。まさに崖っぷちである。高校同期生の中でも優秀な3人が東芝へ就職し、在職中はそれぞれ活躍していた。それが彼らにとっても思っても見なかったこのザマである。確かに原子力事業に首を突っ込み過ぎた失敗はあったが、それにしても経営才覚によってもう少し真っ当な会社経営が出来たのではないだろうか。これでは、格安旅行会社「てるみくらぶ」の失態を笑うわけにも行かない。世間をあまりにも軽く見ていたしっぺ返しだろう。

 また国外では、2つの大きな決断が世界に影響を与えそうだ。

 ひとつは、昨年40年以上に亘って加盟していたヨーロッパ連合(EU)から脱退を決めたイギリスのメイ首相が、昨日漸くEUに正式に離脱を通知したことである。EU加盟国がEUから離脱するのはこのイギリスが初めてである。離脱決定前にしきりに残留するようイギリスを説得していたEUとしては、心穏やかならず、トゥスクEU大統領はイギリスとの交渉ではEUの犠牲を最小限にすることが最優先と厳しい姿勢で臨む。交渉には難問が山積し、果たして予定の2年以内にすんなりと離脱条件がまとまるのか予断を許さない。

 もうひとつの決断とは、オバマ前大統領が積極的にリードした地球温暖化対策を、トランプ大統領が全面的に見直す大統領令に署名したことである。アメリカの大きな政策転換になるため、その与える影響はアメリカ国内のみに留まらず、国際的枠組みの「パリ協定」が形骸化する恐れすら出て来た。パリ協定は、温暖化ガスの排出量を2025年までに05年比で26~28%削減することが目標だった。日本も排出ガス量ダントツ1位、2位の中国とアメリカが批准したことを受けて気が進まないまま、追い込まれて漸く条約を批准したばかりである。それを大統領令が、政府所有地での石炭採掘やシェールガス・オイルの採掘規制など火力発電所への二酸化炭素(CO2)排出規制の見直し指示を行えば、確かに国内エネルギー開発を促進し、雇用創出に貢献するだろうが、地球温暖化に逆に弾みをつけることは間違いない。そればかりか、せっかくパリ協定に加盟してともども地球温暖化対策に取り組んでいこうとする同盟国に失望感を与えることは避けられない。 

 トランプ大統領の主唱するアメリカ保護主義のひとり相撲により、地球温暖化を滞らせ、多くの国を戸惑わせるやり方は、とても世界の一等国として取るべき策ではないと思う。

2017年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3607.2017年3月29日(水) 高浜原発再稼働のお墨付きと高校生遭難の疑問

 福井県高浜町にある関西電力高浜原発3、4号機の運転再開を求めていた関西電力の訴えを大阪高裁が認めた。すでに大津地裁が出した運転差し止め仮処分の決定を取り消したのである。そもそも仮処分を申請したのは、高浜町住民ではなく高浜原発から離れたところに住む滋賀県民であるが、彼らは民意を無視した司法の暴走と強く批判している。また、県民や世論に逆行し、東電福島第一原発事故を忘れたかのような決定との非難の声が上がっている。最高裁にまで特別抗告するかどうかは、まだ分からないが、原発反対派にとっては大きな痛手である。

 勢い付いたのは、わが意を得たりの関電と政府である。町に活気が戻るとして原発推進派の高浜町商工会会長、高浜町長、更には西川一誠・福井県知事らは経済が立ち直るとこの決定を歓迎している。

 最も嬉しそうな表情を見せたのは当事者の関西電力・岩根茂樹社長である。笑いを噛み殺したような表情が印象的で早速原発再稼働へ向けた準備に入ると話している。だが、福島原発事故から6年が過ぎたが、世間はまだその恐ろしさを忘れたわけではない。使用済み核燃料の処分などの問題はまだ完全に解決されたわけではない。これからどういう道を歩くことになるのだろうか。

 さて、一昨日群馬県那須の茶臼岳の頂上近くの尾根伝いに表層雪崩が起きて、複数の高校生が遭難死した。県教育委員会主催の冬山合同訓練に参加していた群馬県公立高校7校の山岳部員男女62人のうち、県立大田原高校山岳部員男子7名と男性指導教諭が不幸にして死亡した。現場の判断が正しかったのかどうか、いろいろ複雑な問題を提起している。学生時代から社会人になっても冬山を含めて登山活動を行ってきた私自身にも腑に落ちないのは、雪崩の通り道でラッセル訓練を行っていたことである。茶臼岳に雪崩の危険があると報道されて、登頂を断念しながら、危険な谷あい周辺でラッセル訓練を行っていた。茶臼岳登山を諦めた時点でどうして撤退して帰らなかったのかと疑問を呈していた亡くなった部員の友人がいた。しかも後から疑問点が次々に明らかになっている。警報が出ていたにも拘らず雪崩を予期していなかったのかとか、森林帯へ入るとの届けが出ていなかったとか、位置を知らせる発信器を生徒らが誰も持っていなかった、等々の問題点が指摘されている。

 夕方5時に県教育委員会が記者会見を開いて、事情を説明していたが、大田原高校関係者は、責任追及されることを恐れているようでその説明内容はどうもすんなりと納得し難いように感じた。安全訓練をやって遭難しているようでは、何のための訓練かと問いたい。

2017年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com