憩室炎の後遺症だろうか、まだそれが完治していないせいか、ここ数日風邪気味で昨日もかかりつけの森内科で診てもらい服用薬をもらってきたところである。症状は鼻がつまり喉が痛く、最近では珍しいくらい尾を引いている。気分的にもあまりパッとしない。今までは普段の元気印を過信し過ぎていたかも知れない。年齢的なマイナス面を考えないといけないと自戒している。
このために一昨日から始まった淑徳大学講座に保岡孝顕講師から誘われ「バチカンと世界」5回講座に参加を申し込んだが、生憎体調不良で初回から欠席する羽目になってしまった。あと4回残されているが、その内1回はキューバ旅行中に当たり欠席せざるを得ない。
ついては、そのキューバではカソリック教徒が多いと聞いている。昨年9月には、ローマ教皇フランシスコ法王がキューバを訪れている。それがキューバとアメリカの国交復興のきっかけになったと言われている。アルゼンチン人である法王は、同じスペイン語を話すことから歴代ローマ教皇の中でも最も人気が高いと言われる。法王が出席した革命広場で行われたミサには、フィデル・カストロ前革命評議会議長や、アルゼンチン大統領も出席し、20万人ものキューバの人々が参加したという。この革命広場のビルの壁にチェ・ゲバラの大きな絵が描かれている。もちろん私は革命広場を訪れる予定であるが、そこでミサの雰息を聞いてみたいと思っている。
さて、昨日開かれた国際オリンピック委員会(IOC)は、電話会談による緊急理事会を開いた結果、国家がらみのドーピング工作・隠蔽問題を行ったロシアに対して2週間先のリオ・オリンピックでは全面的に排除せず、各競技団体に判断を委ねるとの結論を出した。すでに陸上競技ではロシア選手の不出場が確定しており、他には重量挙げでも出場できない。
世界反ドーピング機関(WADA)は、ロシアの国家ぐるみのドーピングを明らかにし、IOCにロシアの全面的締め出しを勧告したことで、IOCの対応が注目されていた。ドーピング検査で陽性反応を示していない選手から、出場の権利をはく奪することの是非が問われていた。敢えて言えば、IOCはその厳しい結論を下すことを回避して、傘下団体が個別に判断することを促した。最終的には自ら結論を出すことから逃げてしまったように思える。ロシアのメダル候補種目である水泳(特にシンクロナイズド・スウィミング)、柔道、レスリング、体操連盟などはホッとしていることだろう。当事者ロシアのスポーツ省は直ちに感謝の気持ちを表したが、スポーツ界らしからぬ結論だったように思える。
ひとつ日本にとって瓢箪から駒のケースがある。陸上男子1600mリレーでは、日本チームは世界ランク17位で、16位までしか出場が認められず出場資格はなかった。それが今日ロシアの欠場により急遽日本は繰り上げられて棚ボタ式に出場できることになったのである。