3465.2016年11月7日(月) 今日は晩秋の「立冬」

 今日は暦のうえで立冬である。「冬来たりなば春近し」と言われるが、春は遥か先である。このところ日に日に寒くなり富士山の冠雪もかなり多くなってきた。

 さて、韓国もアメリカもあまりパッとしない大統領に関してとかくの話題で持ち切りだが、香港でも穏やかでない問題が起きつつある。9月に香港立法会議員選挙に当選した2人の議員資格について、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が、中国からの独立をアピールした看板を掲げたとの理由で当選は無効との判断を示した。当然ながら香港では一部に中国による司法権の介入として反発が強まっている。

 香港の憲法とも言われる基本法には、立法会議員の就任時に香港は中国の一部と定めた「基本法を守る」と宣誓するよう義務づけられている。しかし、2人は決まった文言通り宣誓書を読まず「香港は中国ではない」と書かれた大弾幕を掲げたために、当選を無効と判断されたらしい。常務委員会の言うことがあまりにも子供じみている。「香港独立の主張は基本法に明確に違反しており、すぐに抑制して打撃を与えなければ、国の安全と香港の繁栄・安定を損なう」と言っているようだが、あまりにも神経質で民主化の動きを抑えようとしている当局の考えが露骨である。

 そもそも1国2制度下の香港が、どうしてここまで中国の法律に束縛されなければならないのだろうか。香港では中国本土に比べて政治的にはかなり自由に行動できる筈である。ところが、今回の当選無効の判断は、少しでも中国共産党指導部にとって好ましくないと判断されれば即刻弾圧、排除されることを示した。こうなると1国2制度はあまり意味をなさないと思う。いずれ香港も中国本土と同じ制度に組み込まれることになる。そうなれば、1997年香港が中国に返還された際、中国がイギリスに約束したことが反故にされることになるのではないだろうか。

 先日中国共産党指導部では、習近平国家主席を党の「核」と見做して権力の集中を加速化させたが、最近の中国の動きを見ていると権力の一極集中、言論の自由抑圧へ傾斜している様子が看て取れる。いよいよ中華人民共和国転じて「中国共産帝国主義国」となるか。権力に拘らず我欲のないキューバのカストロ前国家評議会議長とは随分違うなぁと感じる。

2016年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3464.2016年11月6日(日) 孫娘がハンドボール全国大会へ

 奈良に住んでいる長男が嬉しいニュースを知らせてくれた。中学3年生の孫娘が女子ハンドボール奈良県大会決勝戦で勝ち、奈良県代表校の一員として全国大会へ出場することが決まったという。おめでたいことだ。上の男子は運動がまるでダメだが、この子と下の中1の娘は小さい頃より運動神経が発達していて運動会でよく活躍してくれる。他愛ないニュースだが、おじいちゃんとしては嬉しい限りである。

 さて、お隣の韓国では朴槿恵・大統領の私的交友関係から国家機密文書が流出した事件に対する非難が高まり、昨日は市内で大統領の退陣を求めるデモに20万人が参加したと言われる。大統領の2人の側近も逮捕され、当分この騒ぎは収まりそうもない。 

 一方、アメリカの大統領選も投開票日を2日後に控えて、クリントン候補とトランプ候補の伯仲の争いになり、選挙戦予測も見当がつかない。

 アメリカ国内でもとかく言われているように、史上最も人気のない候補者同士の史上最低の大統領選と揶揄される有様である。日本でもメディアを通じて情報が流されてくるが、どちらに有利とも言えないものばかりで、当日を待たなければ何とも言えない。しかし、流石にアメリカとの付き合いの多い外務省、防衛省、商社、アメリカ進出の企業などでは、いずれの候補者が当選しても対処する準備だけは進めようとしているようだが、とりわけトランプ氏とコネクトするチャンネルが見つからないところは困っているらしい。

 どちらが大統領になるとしても、日本としては当面対応に苦慮するようだ。候補者同士が相手の粗探しばかりして、肝心要の政策論争を行わないからである。少なくともアメリカは国際社会の中で最も経済力が高く、国際的にもリーダーシップを揮える国である。その国の大統領になろうとする人物が、国際問題についてほとんど発言をしていない。トランプ氏の如きは下品な言葉を使い暴言王とまで言われている。

 日本についてはどう思っているのか。クリントン氏は日本との同盟強化を謳いながらも日本国内でもすったもんだの末賛成するTPPについては反対を唱えている。一方のトランプ氏の場合はどうか。TPPに反対しつつ、日本における米軍駐留費用を全額日本に負担させると身勝手で非現実的なことを述べている。それなら、アメリカ軍に駐留していただかなくて結構だ。そうなれば、沖縄問題、基地問題、騒音問題などすべて解決される。

 トランプ氏の主張の中身には、実現不可能と思える提案がいくつかある。その最たるものは大型減税である。連邦法人税を現在の35%から15%まで引き下げることを提唱している。それによって高い税率を嫌って海外に進出したアメリカ企業が海外に貯め込んだ2兆$も戻り、国内の経済成長率が高まると無責任に公言している。本当にそんなことができるのだろうか。巨額の減税を行うことは、今でも連邦政府に債務があるのに、更にそれが大幅に膨らむ恐れがある。

 実際に打ち出した政策が実現できるのかどうかという一番大切なことが、お互いの非難合戦に終始し、悪口を言うことによって政策の中身がまったく議論されないのは問題だし、無責任だと思う。

 大国アメリカの大統領選であるならば、もう少し次元の高い政策論争を戦わせてほしいというのが、率直な希望である。残りあと2日である。

2016年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3463.2016年11月5日(土) 「パリ協定」、日本批准せず。

 世界で地球温暖化対策を進める「パリ協定」が発効した。だが、日本は国会で承認しておらず事前に協定締結をしなかったため、批准国から取り残されてしまったのである。実は、遅れながらも昨日国会で協定を承認する筈だったが、ここでもTPP法案で時間を費やし、「パリ協定」批准は来週以降に繰り延べされてしまった。パリ協定はすでに走り出してしまった。この点で世界各国の受け取り方、また日本に対する批准国の見方は今後一段と厳しくなるだろう。1997年には日本の主導権で京都議定書が採択され、2009年には当時の鳩山由紀夫首相が「2020年には1990年に比べて二酸化炭素排出量を25%削減する」と大見得を切ったが、とんだ空手形に終わってしまった。

 今回の日本の対応には、最大の排出国、アメリカと中国が協定を締結しないだろうとの甘い見方があった。ところが両国は世界中の否定的な観測をよそに、揃って唐突に協定を締結してしまったのだ。これで慌てたのがわが国である。結局手続きが間に合わず、諸外国から後ろ指を差されることになってしまった。今後の見通しも暗いものだ。明らかに日本政府、とりわけ外務省と環境省の失態だと思うが、これに対する関係者の責任が追及されるような話はとんと聞かれない。政治家と官僚の間では、自分たちのミステークはお互いさまとして、国の立場や国民のことなぞ考えてもいない。それが政治家と官僚というものだろう。国民から大きな権限を与えられたと妙に誤解した政治家と官僚は今ややりたい放題なのである。それを止められないのが傲慢で無責任なメディアである。

 いま次作品の草稿を練っているところだが、この中で現代の士農工商として「政治家」「官僚」「メディア」「農工商とサラリーマン」の4つの階級制度の矛盾と現実、そして更にその下におまけで最も評価の低い企業・旅行会社について書こうと考えている。すっと出てくるのは、政治家と官僚の厭らしさとメディアの傲慢ぶりである。何とか悪辣な本質を掘り下げて書いてみようと考えている。

 それにしても政治家、官僚、メディアには鼻持ちならない嫌な奴が多い。

2016年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3462.2016年11月4日(金) 韓国大統領がスキャンダルで窮地に

 このところ連日韓国の朴槿恵・大統領が長年の友人だった一民間人へ手渡していた機密文書流出問題が国民から非難を浴び、大統領が窮地に追い込まれている。大統領は、今日午前中に2度目の謝罪会見をした。野党はもちろん国民の批判もヒートアップしており、大統領は必要なら検察の捜査に応じると述べた。だが、大統領支持率は下がる一方で、ついには1週間前の17%から5%にまで下がって、大統領支持率としては歴代最低を記録した。たった5%の支持率の政権が今後持ちこたえられるだろうか。両親がともに不遇の死を遂げてから周囲には頼るべき人もなく、唯一信頼していた友から裏切られたという点で不運ではあったが、一国の大統領としては軽薄だったとの誹りは免れないだろう。国民からの厳しい辞任要求や、野党の追及に四面楚歌の朴大統領にとっては厳しい前途が待っている。

 さて、先日プロ野球日本シリーズが熱戦の内に終わったばかりだが、本場アメリカでも昨日ワールド・シリーズが決着を見た。3勝3敗で最終戦に持ち込まれたシリーズは延長戦の末、ナショナル・リーグ所属のシカゴ・カブスがアメリカン・リーグのクリーブランド・インディアンスを破り、何と108年ぶりの優勝を遂げた。シリーズ最終シーンを偶々テレビで観たが、その優勝の瞬間はスタジアム全体が興奮の坩堝となった。それにしても1世紀を超える長い間、応援し続けたファンの中にも親子数代に亘るファンもいたに違いない。このチームには、1945年以来優勝は無理という「ヤギの呪い」というジンクスがあったそうだ。そのジンクスを打ち破ったという興奮と喜びもあるだろう。

 そのジンクスとは、71年前熱心なカブスファンだったシカゴ市内のある居酒屋店主が、店の看板ペットの山羊をスタジアムに連れて行ったが、山羊の臭いなどが他の観客へ迷惑だ、という理由で入場が認められなかった。カッとなった店主は「カブスはもうこれ以上勝てないぞ!」と捨て台詞を吐いて球場を去った。この店主の言葉通り、これ以降カブスはワールド・シリーズで1勝もできなくなった。こうして71年前の出来事が、野球ファンの間で「ヤギの呪い」と揶揄されるようになった。そのジンクスを破って今年カブスがワールド・チャンピオンになったのだから、シカゴ市民はホッとして溜飲も下がったことだろう。シカゴには他にもうひとつ、アメリカン・リーグ所属のチーム・ホワイトソックスがあるが、このチームも2005年に88年ぶりの優勝をした歴史がある。よくよく辛抱強い市民と野球ファンである。待ちぼうけを食いながらもじっと待っていたシカゴのファンにとっては1世紀越しの嬉しい優勝だろう。関係のない当方も思わずにんまりしてしまう。

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3461.2016年11月3日(木) 文化の日は、78歳の誕生日で憲法公布の日です。

 今日78歳の誕生日を恙なく迎えることができた。昨晩2人の孫からお祝いの電話をもらった。Face bookを通して何人かの知人・友人からもお祝いのメッセージをいただいた。11月3日は、国としても「文化の日」、また戦前は「明治節」として祭日とされてきた。「節夫」という名前も明治節に因んで名づけられた。

 「文化の日」については、制定後国家がらみだが政治臭を失くし文化的な行事を行ってきている。その一例が、文化勲章や他の勲章授与の儀式がある。文化勲章受章者は今日皇居で天皇から直々に勲章をいただいた。今秋の叙勲受章者は総計で4151人だそうである。文化的な功績を残された方や、長年に亘って道一筋を貫き実績を挙げた方がほとんどであるが、この中で些か気になることは受賞者に政治家の名が目立ち、それも高いランクの勲章受章者に多いことである。特に国家にとって特別に寄与したとか、実績を挙げたとも思えないような政治家が、永年勤続議員であるが故に叙勲に値するというのはいかがなものかと思う。

 その中でボクシングの元世界チャンピオンだったファイティング原田氏が、旭日小綬章を受賞されるというニュースを微笑ましく受け止めた。全盛期にはあのエネルギッシュな突進ぶりで日本中を興奮の渦に巻き込んだものだ。試合前はとても勝てないだろうと思われた世界フライ級タイトル・マッチでタイのポーン・キングピッチに勝ち、チャンピオンとなった。その後減量苦からバンタム級へ転向し、常勝のメキシコのエデル・ジョフレ選手を破って2階級制覇を成し遂げた最初の日本人選手となった。

 試合ぶりもスカッとするラッシュ攻撃だったが、性格的にも飾らない中々人好きのする人だった。近所に住んでおられてご子息の哲太郎くんが我が二男と同じ小学校のクラスメートだった。保護者会で原田氏と一緒になり、母親らが子どもを厳しく叱ることに反対していた中で、原田氏と私が異口同音に男の子に対しては厳しく躾けることに賛成であると意気投合して主張し、ママたちを黙らせてしまったことがある。

 さて、今日は、日本国憲法が公布されてから70年になる。今一強多弱の自民党内閣がその勢いに悪乗りして憲法改正を企んでいるが、憲法公布後に生まれた安倍首相なんか、憲法制定の歴史やアメリカとの関係なんてまるで知らずに、改憲政治家に丸め込まれて現行憲法はアメリカの押し付けで制定されたと信じ込み、現行憲法を改正して日本独自の憲法を作ろうと画策している。安倍首相の右傾化傾向は益々ヒートアップして、今では「文化の日」を、昔の明治節、「明治の日」に変えようとまで考えているらしい。

 偶々午後久しぶりに近くの駒沢公園にウォーキングに出かけたところ、広場で毎年恒例のラーメンショーをやっていて多くのラーメン屋台前には若者が列を作っていたが、ひとつだけ気になることがあった。それはいくつかの店舗のひとつが、自衛隊のテントになっていて、その前に大型のジープを展示し、説明役だろうか1人の自衛隊員が立っているのを見たことである。こんな光景は初めて見た。これも今国会で問題となっている南スーダンへのかけつけ警護の広報宣伝活動の一端ではないかと考えると恐ろしくなってくる。次第に保守化の傾向が強まり、自衛隊海外派遣の空気が高まっているような気がしてならない。恐ろしいことである。

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3460.2016年11月2日(水) ミクロネシア連邦独立30周年記念パーティ

 拙著「南太平洋の剛腕投手」30冊を手にミクロネシア連邦独立30周年記念会場のホテル・ニューオータニへ妻ともども車で出かけた。このホテルは、私たちが47年前に「芙蓉の間」で結婚式を挙げてからあまり訪れる機会はなかった。でも、考えてみれば私たち夫婦にとってはスタート地点であり、思い出の場所でもある。あの翌日車で羽田空港へ送ってもらいタイへハネームーンに旅立って新婚生活が始まった。

 今夕は車が混んでいたこともありホテルまで1時間近くもかかってしまった。時間前ではあったが、受付で拙著を係員に手渡したところ直ぐに入口前のテーブルに置いてくれた。ジョン・フリッツ大使とは今春妻もお会いしているが、ここではお祝いの言葉を申し上げた。お贈りしたお花は「日本ペンクラブ 近藤節夫」と墨書され中々立派に飾りつけられていた。壇上には、独立30周年と同時に、日本との国交締結28周年、そして国連加盟25周年とのボードが掲げてあった。会場「鳳凰の間」には、ぎっしりと5~600名ほどの参会者がおられ、高校同級生の鈴木健三さんや、茅ケ崎ラグビー協会の高橋要之助氏、アイザワ大酋長ご親戚の相澤重男さんらともしばらくぶりに会い話をすることができて楽しい宴となった。

 さて、お隣の韓国では、朴槿恵大統領の一民間人への機密文書流出事件が日に日に大きな問題となり、大統領がいくら謝罪会見をしようともそう簡単には収まりそうもない。今日になって電撃的に大統領は首席秘書官を解雇し、首相を更迭し内閣改造を行った。大統領が自身の支持率低下に苦慮した末に、その打開策としてこういう大胆な人事を行った。だが、野党は逆に反発しており、いつになったら韓国政界が落ち着きを取り戻すのか見当もつかない。年内に日中韓首脳会談が予定されているが、韓国政界が落ち着かない以上3者会談が行えるか予断を許さない。

 朴大統領の身から出た錆とは申せ、上に立つ者は須らく言動を律しなければいけないということを改めて教えてくれる。

2016年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3459.2016年11月1日(火) 東京都に難問2つ。全職員に責任を

 明後日11月3日の「文化の日」に私は78歳の誕生日を迎えることになる。偶然にも所縁のあるミクロネシア連邦の30回目の独立記念日でもある。2011年にミクロネシア連邦の旧トラック島についてエッセイ「トラック島の日系大酋長が見せた大和魂と謎」を書き、一昨年それを膨らませてノンフィクションに仕上げ「南太平洋の剛腕投手」として上梓した。森喜朗元総理や高校・大学の先輩でもあるスポーツ・キャスター佐々木信也さん、ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ駐日大使ともそれがご縁でお近づきになることができた。

 その時の再縁で独立記念日前日の明日、ホテル・ニューオータニで独立記念祝賀記念パーティに妻ともども招待されている。これも偶然であるが、我々夫婦が結婚式を挙げたのもこのホテルの「芙蓉の間」だった。それら諸々のプライバシーを草柳大使秘書に伝え、独立記念日のお祝いにお花と上記拙著30冊を贈ることを決めたところである。

 さて、小池東京都知事は今日2つの難題の説明で忙しかった。ひとつは、2020年東京オリンピック会場問題の候補地に関する調査最終報告書を発表したことである。今競技会場が宙ぶらりんの状態の競技団体は3つある。一番問題になっているのは、ボート・カヌー会場の「海の森」、そしてバレーボールと水泳の会場である。いずれもオリンピック用の新設の会場である。要は会場建設に金がかかり過ぎるということが、そもそも問題の発端である。今ごろになって東京近郊の既存施設を候補地に挙げるなら、どうしてそれらを最初から会場の候補地にしなかったのか、理解に苦しむ。どうもお役人か政治家が組織の上部にいるとこういう問題に鈍感で、粗雑な考えにさせるように思えて仕方がない。

 2つ目の問題は、豊洲市場移設について新建物の床下を当初の盛り土案から、盛り土にせず空間にした手抜き案に変わってしまったことである。これで安全上の問題が生じてしまった。この変更問題を承知のうえで揃ってゴーサインした都庁関係者8人を懲戒処分とする旨発表した。ここにもオリンピック会場問題と同様役人の無責任体質が表れている。東京都職員は真面目に職務にまい進していないのではないかと思わざるを得ない。

 まだ、都庁内には他にも隠された問題があるのではないかとつい疑心暗鬼になる。私も都民税を納めている立場から言わせてもらえば、全職員が共同責任として1ヶ月分でも好いから手当てを半額返上することを要求したい。

2016年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3458.2016年10月31日(月) 外国人訪日客の増加で国家財政潤う。

 3日前の本ブログで取り上げたように、朴槿恵・韓国大統領が、友人で実業家の崔順実氏へ流した国家機密流出事件が大きなスキャンダルになりつつある。今日当の崔氏がソウル中央地検に出頭して記者団の前で国民に謝罪の言葉を述べた。一昨日ソウル市内では朴大統領の辞職を求める2万人のデモ隊がシュプレヒコールを繰り返していた。大統領は10名のスタッフの内8名を更迭して国民に詫びたが、大統領の辞職を求める声は当分収まらないようだ。

 さて、今夕の朝日、日経両紙とも1面に大きく今年の外国人訪日客が、昨日で2000万人になり年内には2400万人に達する見込みという記事を載せている。今や外国人旅行者を取り扱うインバウンド業が大きく国家財政に寄与している現状に、かつて国家のお金を無駄使いすると言っては外貨を消費する海外旅行業(アウトバウンド)を扱う海外旅行会社をクソミソのように貶していた旧運輸省(現観光庁)が、今では手のひらを返して外国人旅行者のお陰で国庫が潤っていると旅行会社を持ち上げるようなことを言うようになった。

 手元にある日本旅行業協会(JATA)発行の古い資料「21世紀新たなるツーリズムの創造へ 2001年」とネットで数字を拾ってみると、1998年の海外旅行者は1580万人だったのに比べて、外国人訪日客は443万人にしか過ぎなかった。それが今年の海外旅行者数予測1700万人に対して、外国人訪日客は前記の通り2400万人に達すると見られ、完全に日本人海外旅行者と外国人訪日客が数において逆転した。

 現役時代にアウトバウンドとインバウンドで集客に努めていたが、アウトバウンドに偏っていたせいか、旅行会社が低く見られていたことは、いつも頭の片隅にあり、悔しい思いを抱えたこともしばしばあった。しかし、今ではアウトバウンドを含めて旅行業界の地位が向上し、役所から軽視されることも少なくなったと思う。今日も菅義偉・官房長官が外国人訪日客の増加現象について嬉しそうに語っていたが、我々旅行会社の屈辱的な苦労がどれほど分かっているのか。耐えて努力した苦労が会社を辞めた今になって、その鬱憤を吐き出せるとは「遅かりし内蔵助」ではあるが、やれやれ漸く認めてもらえたかという思いである。恵まれなかった初期の海外旅行業界で苦労したことが、今では形こそ変わっているが、御国のために些かなりとも貢献することに繋がっていることで自らに納得させて、満足すべきだろうか。

2016年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3457.2016年10月30日(日) ハロウィーンの季節がやってきた。

 明日31日はハロウィーンだそうだが、古代ケルト人にとって10月31日は夏の終わりで冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた。有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。一昨日辺りから都内歓楽街では奇怪な衣装を身に着け、仮面を被ったた若者が徘徊しているようで、特に渋谷駅前の人出の多いスクランブル交差点では多数の警官が出動して事故の未然の防止に備えている。

 ハロウィーンなんて古代ケルト人の習慣がいつごろから日本でも意味もなく流行りだしたのか、後期高齢者である我々老人は唖然としている。今朝の新聞読者欄に、正しい知識もなく行き過ぎたコスプレをして意味もなく騒ぐのは軽薄だし、本末転倒だと女子高校生の手厳しい投書が載っていたほどだ。

 私個人の記憶から思い返しても、こういう非日本的なお祭り騒ぎがあるとは寡聞にして37歳になるまで知らなかった。偶々40年前旧文部省の教員海外派遣団のお供をしてアメリカ東海岸のマサチューセッツ州ニュー・ベッドフォードで学校訪問をした時、学校内に奇妙な格好をした子供たちの姿が目立ったので、学校の先生に尋ねてハロウィーンの何たるかを初めて教えてもらった。爾来多少この奇妙な風習に興味を抱くようになったが、所詮日本人にはあまり馴染むものではないと思う。アメリカのハロウィーンは今の日本人の仮装ほど派手ではないし、大人が主になって喜ぶものでもないと思っている。それが日本では、好い若者が仮面を着け、仮装をして我が物顔に盛り場に集まり中にはゴミを捨てたり、うっかりすると一般人に迷惑行為を行っているという有様である。

 近年はクリスマス、バレンタイン・デイ、そしてハロウィーンと、かつてはあまり日本人の間であまり騒がなかった行事が多くの若者の間で好まれている。適度に遊び心を楽しむのも好いが、節度を心得て公衆の前に出て欲しい。

 そんな若者気質に眉を顰めたくもなるが、本を読まない現代若者教育像について意外な一面を昨日プロ野球日本一になった北海道日本ハム・ファイターズの選手教育システムから知った。ファイターズでは入団から一定の育成期間中はしきたりがあり、入寮して最初の休日に本を買いに行く。寮では毎日朝食後10分間が読書時間となり、読書の習慣をつけることを選手に求めているそうだ。選手は毎日日誌を書くことも義務付けられるというから、プロ野球選手の育成らしくないが、もちろん並行して本来の技術の向上のためのトレーニングは当然行う。このチームの教育ディレクターという指導者は元高校教師だそうである。野球漬けでないところが良い。

 ハロウィーンからプロ野球新人選手の読書へ話題が飛んでしまったが、大事なことは何かをやる場合にはその意味をよく知ったうえでそれに向かって努力するということだと思う。

2016年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3456.2016年10月29日(土) ドゥテルテ・フィリピン大統領の不穏当な発言

 一昨日フィリピンのドゥテルテ大統領が2泊3日のスケジュールを終えて帰国した。残念ながら三笠宮殿下薨去により喪に服した天皇・皇后両陛下との会見はならなかった。帰国後ダバオ空港での記者会見で国際的に物議を醸している暴言について今後はやめると述べた。暴言が過ぎるが、これがこの人のこの人らしいところでもある。果たして二枚舌の大統領が約束通り今後暴言を吐くことをやめることができるだろうか。

 大統領は今まで過激な発言を繰り返してきたが、機中で眠っている時に突然神からお告げがあって、「口汚い言葉をやめないと飛行機を落とすぞ」と聞こえ、「今後悪態はつかないと約束した。神への誓いはフィリピン国民への誓いだ」と神妙に述べた。この冗談っぽい話もしたたかな暴言将軍らしい。とにかくこれほど派手な話題をまき散らす大統領は古今東西世界でも珍しい。

 訪日前に中国を訪れた大統領は、習近平・国家主席ら中国首脳を前に、「アメリカとは別れた。軍事的にも、経済的にも」と述べて、アメリカ国務省を驚かせて、担当官が大統領発言の真意について説明を求めると、アメリカとの関係を絶つつもりはなく、交渉の仕方を変えるという意味だと詭弁を弄した。これまでアメリカへの悪口とオバマ大統領を侮辱するような発言が繰り返され、アメリカ国務省も相当不愉快に感じている筈である。特にオバマ大統領に対して「売春婦の息子」とか、「オバマは地獄へ行け」とか、およそ国を代表する大統領が他国の大統領に向かって言ってはならないことを平気で言い、習主席との会談ではチューインガムを口にしながらしゃべるような不作法な人物である。

 それにしても人騒がせな御仁で、前キリノ政権時代の閣僚も大統領の発言は理解に苦しむとその言動に呆れている。実際前政権時代にアメリカ軍のフィリピン駐留について合意したばかりなのに、2年以内にアメリカ軍は撤退せよと益々反米トーンは高まるばかりである。

 今後このドゥテルテ大統領と付き合っていくのは、容易なことではないと思う。その点では、日本に滞在中大統領が親日的であることもあって日比関係に支障が生じるような発言はなかった。今回の訪日を通して今後も引き続き友好的な外交関係を維持していくことが確認されたように思う。それでいながらアメリカとの関係が冷え込むことを心配して、昨朝の日経紙社説では日米・米比両同盟の重要性を再認識したことを踏まえて、日本はアメリカとフィリピンの間合いを狭めるよう努めるべきだと提言している。どうも現時点では、大統領の発言にどうコメントしようにも腫物に触るようで、真の外交交渉ができるかどうか、先行きが心配である。

 さて、プロ野球今シーズン最後の試合、日本シリーズ第6戦が広島マツダスタジアムで行われ、北海道日本ハム・ファイターズが広島カープを破り、4勝2敗で今年のチャンピオン・チームとなった。2連敗の後、4連勝して見事敵地広島でセ・リーグの覇者広島を降した。ファイターズの日本一は10年ぶり3度目のことである。

 あまり面白くなかった今年のプロ野球はこれですべて終わった。今日を最後にファイターズの武田勝投手とカープの黒田博樹投手が現役引退することになった。日米プロ野球界で200勝を挙げた黒田投手としては最後に勝って球界を去りたかったことだろう。2人の元エースにご苦労さまと言ってあげたい。

2016年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com