3725.2017年7月25日(火) 死して犬養道子さんの評価は?

 昨日評論家の犬養道子さんが亡くなられた。享年96歳だから天寿を全うされたと言えるだろう。難民救済やキリスト教研究の著作で知られているが、1932年に5.15事件で祖父犬養毅が暗殺されたことが、とりわけ衝撃的で同情を呼ぶ事件として知られている。海外留学経験が豊富で、聖書について学ばれたことが「聖書を旅する」全10巻など聖書研究書を数多く世に出すきっかけとなった。初期の作品「私のアメリカ」もわが蔵書の1冊として書棚に置いてある。著作が高い評価を得た反面、旧ユーゴスラビア内戦などを取材した過程で、コソボのキリスト教徒から偏って知らされた情報がセルビアやコソボに関する彼女の理解の正当性に疑問を持たれてもいる。

 実際セルビアの友人・山崎洋さんから度々聞いたことだが、あれほど博識でインテリの犬養さんだが、旧ユーゴに関する知識は、コソボのキリスト教徒から教えられた偏った情報に固執して、全体的にセルビアの民族問題を見ることをせず、部分的、閉鎖的な視点で見ており、その見方は全体像を捉えていないと厳しく批判されていた。人の評価は棺に蓋を閉じた後に下されるというが、犬養道子さんも、或いはこれから厳しく評価されることになるかも知れない。

 さて、今日も昼間のテレビは、参議院予算委員会閉会中審査の実況中継を伝えていた。安倍首相以下政府側の出席者に対する野党側の質問に対する回答は、どう見ても首相らが国民が納得出来る説明をしていない。加計学園の獣医学部認可を知ったのは、今年1月20日との首相の回答はどう考えてもおかしい。虚偽の応えと何となく分かるが、これを証明する手段がない。

 また、首相と加計学園理事長とは14回もゴルフ、食事をともにしながら、2人の間に獣医学部申請の話がまったく出なかったというのも常識的には考えられない。

 更に2013年に加計学園職員の間で、2人の交友から獣医学部設置の動きがあったことに対して反対の声が強かったことから、理事長は首相と獣医学部設置について話し、その事実を職員に伝えていたことは明らかである。

 2015年4月今治市職員が首相官邸を訪れたが、誰と会ったかの記録もない。こんな好い加減なことがあり得ようか。

 政界とは欺瞞とウソの世界と言われているが、この加計学園問題にしても関係者の間に虚偽と隠ぺいが渦巻いていることは明白である。これを追い詰められないようでは、国会は無力としか言いようがないではないか。

2017年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3724.2017年7月24日(月) 3年後の今日、東京オリンピック開会

 今月初めの北九州地方の豪雨に続いて、ここ数日北陸、東北地方でも予想以上の大雨が降り続き、河川が氾濫している状態である。1時間に50㎜以上の雨が降る「短時間強雨」という現象の年間発生回数が、1976年からの10年と最近の10年では、全国平均で約34%も増えていることが分かった。実際この2日間に秋田県では、記録的な大雨で河川の氾濫により住宅・農地への浸水被害が出ている。

 とにかく全国的に気象庁開設以来とか、記録的とか、連続猛暑日とか、あまり歓迎されないような酷暑を表現する気象が多くなった。このまま推移すると全国各地で災害防止のための安全対策を真剣に講じる必要があるのではないだろうか。

 さて、衆議院休会中審査で安倍晋三首相以下山本幸三・地方創生相、松野博一文科相らが出席し、複数の参考人が出席したうえで加計学園獣医学部新設認可に関する質疑応答をしばらくテレビ中継で観ていたが、認可に疑問を呈した証言に対して、政府側関係者らは悉く参考人の発言を否定し、論議がかみ合わず、一方通行のままどちらかが虚偽を述べていることを視聴者に見せつけただけだった。分の悪い政府側がほとんどメモや議事録を提示することなく、記憶と印象で述べているのが気になった。これだけの大事な会議や打ち合わせに議事録を全く残さないという手抜きが、説得力を欠くことになっているのではないか。これではこれ以上何度やっても深く追及することは出来ないだろう。

 これでは安倍政権に対する支持、信頼を元通り回復することは到底難しいのではないだろうか。

 ついては、昨日行われた政令指定都市・仙台市長選挙では、今月2日に行われた東京都議選における自民党の惨敗を引きずるように、自民・公明党が推す候補者を元民主党衆議院議員・郡和子氏が破り当選した。ここでも安倍政権の不人気が大きく影響している。近々30日には横浜市長選が行われる。もしこれに自民党が推す現職の林文子市長が敗れると、安倍政権及び自民党の地盤沈下に一層拍車がかかり、再起も相当厳しくなるのではないだろうか。それほど安倍首相及び自民党政権に対する不満は充満しているということである。お坊ちゃん総理には、そのように自分に厳しい周囲の声が果たしてどの程度分かっているだろうか。

 ところで、3年後の今日、東京オリンピック開会式が新国立競技場で行われる。この暑い盛りに選手や観客の健康面は大丈夫だろうか?全部の競技をナイターにしてしまってはどうだろうか? 交通機関はすべて24時間営業で、レストランも右へ倣えなら行けると思うが・・・。大体1964年大会のように10月10日開催なら、暑さを心配することはなかった。こんな暑い最中に水泳は別としてオリンピックを開催するのは、国際サッカー連盟(FIFA)の強引さと強欲に押し切られた国際オリンピック委員会(IOC)の弱腰のせいである。

 落ち着いていた憩室炎の痛みが、今朝起きてみると軽いながらもまたぶり返している。1~2日様子を見て痛みが引かないようだったら、また医者通いをしなければいけないと思っている。

2017年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3723.2017年7月23日(日) 作曲家平尾昌晃さん逝く

 作曲家として、またかつてはロカビリー歌手として名を馳せた平尾昌晃さんが、肺炎のため一昨日亡くなられた。私は平尾さんとは同年齢であるが、妹の連れ合いとは湘南学園中学、慶應義塾高校で同級生だった。同じロカビリー歌手だった山下敬二郎やミッキー・カーチスらとは異なる道を辿り、歌手生活から作曲家へ華麗に転身し数多くのヒット曲を世に出し成功した。作曲のジャンルも多彩で、幅広い層から愛される数々の名曲を提供した。

 布施明「霧の摩周湖」、小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」「わたしの城下町」、五木ひろし「よこはま・たそがれ」などの名曲の他に、アニメのヒット曲「銀河鉄道999」まで、その生み出した歌の数々は多くのファンの心を掴んだ。畑中葉子とデュエットで歌った「カナダからの手紙」もヒットした。20代で肺結核に侵され、信州で転地療養したことから音楽人生が変わったという。才能に恵まれていただけに、生きていればこれからもまだまだ素晴らしい曲を世に出してくれただろうに、惜しまれてならない。

 同世代人が1人去り、2人去って寂寞の感を憶える。これも時間が確実に過ぎ去る証なのだろうか。

 今春小学校へ入学した二男の長男が、昨日所属しているラグビー・スクールの試合でトライを取ったと嬉しそうに電話をかけてきた。大いに褒めて激励してやった後に「おじいちゃん、どこかへ連れてって?」とおねだりしたうえで、「アメリカへ連れてって!」ととんでもないことを言い出した。ディズニーランドや、大阪のユニヴァーサル・スタジオまで遊びに行ってよほど楽しかったのか、二男の入れ知恵でもあったのか、何となく本場のレジャーランドに行ってみたいという気になったのかも知れない。しかし、小1では海外旅行にはまだ早いし、孫は今年ダメなら3年生になったら連れてってくれる?と言うが、こちらはその時80歳になっているので、とても面倒は見られないだろう。一緒に旅行したい気はあるが、とても身体が持ち応えられそうもない。

 若い時にこそ外の世界に触れるべきだと若い人に大いにけしかけ、自分の体験から拙著にも散々書き、実際一昨年夏には高1になった長男の息子をサンフランシスコに連れて行ったが、残念ながら小1の孫はあまりにも幼いし、対応する自分の体力にも少しずつ自信がなくなってきた。

 それでも今年9月にアウシュビッツ収容所へ行く計画を立てているが、そろそろわが「海外武者修行」人生も幕引きの時が近づいているような気がしている。半世紀を超えた海外武者修行についてまとめてみたいとの構想を持っているが、まだ漠然としている。だが、いずれ集大成として1冊の書にまとめて上梓したいと考えている。

2017年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3722.2017年7月22日(土) 日本橋の上の高速道路を水面下へ

 こう毎日暑い日が続くと好い加減うんざりする。例年より暑いとか、猛暑日が何日も続くのは初めてであるとか、各地の高気温が誇張気味に報じられている。実際朝起きて外を見ると青空ばかり見えて今日も暑そうだと観念する。

 昔の夏は近年のようにこれほど暑い日照りの夏ではなかったような気がする。世界的に地球温暖化傾向となってきたことが最大の要因だが、同時に海中の水温が高まってきたことも大きい。サンゴのような海底の生物が白化したり、南洋に生息していた魚類も北上し、生態系が変わりつつある。

 その地球温暖化を防止しようと国際的に取り決められた「パリ協定」から、トランプ大統領のアメリカは、早々に離脱してヨーロッパ諸国を中心に各国がアメリカと距離を置くようになっている。その内向き志向「アメリカ・ファースト」を振りかざしたトランプ大統領の政権内に、また新たな不協和音が生じている。

 トランプ政権の顔であり、広報担当だったスパイサー報道官が、就任後僅か半年で唐突に辞任することになった。トランプ大統領がロシア疑惑に対するスパイサー氏の対応に不満を抱いたことが原因のようだが、トランプ氏は6月にもコミーFBI長官を解職し、今また政権の重要なスポークスマンである報道官まで辞任に追い込んだ。政権が大統領の気まぐれな一挙手一投足によってふらふらし、政権内の足並みの乱れが簡単に露呈している。世界のリーダー国が、足元をぐらつかせているようでは、これから益々世界の動向が心配になる。

 さて、最近すっきりしたことが2つある。ひとつは、日本橋の上を走っている高速道路をオリンピック後に地下へ移設するというのである。水面下に道路を通すのだから、工事も費用も大変だが、現在の江戸の象徴をスポイルしている高架道路を目に見えなくするという改造計画は大賛成である。江戸時代から日本の起点となっていた日本橋の橋の上を車が走っている光景はどう見てもいただけない。お江戸日本橋と長い間日本人に親しまれていた、その起点の上を車の洪水が走り抜け、折角の風情が丸つぶれである。大分先のことになるが、少しでも江戸時代のムードを取り戻せるならこんなに結構なことはない。

 もうひとつは、このほどJRを始め鉄道各社が、構内のエスカレーターの片側を歩いて昇る人のために空けた状態にすることを止めて、片側も人が普通に立ったまま利用することをPRするようだ。大いに結構ではないかと思う。最近エスカレーターによる事故が頻発していることもその中止を呼びかけた原因のひとつである。デパートやスーパーなどエスカレーターを備えている他の企業も右へ倣えするようだ。

 今までも私たちの周囲には納得出来ないことが数多く見られたが、良かれと思うことは、どんどん前向きに変えることを進めて欲しいと思う。

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3721.2017年7月21日(金) 先輩ジャーナリストの突然の旅立ち

 一昨日同じNPO「JAPAN NOW観光情報協会」に所属し、親しくもしていただいた元朝日記者の加納隆さんが腎臓がんのため亡くなられたことを知った。6月中旬に腎臓がんであることが判明し、今月2日に入院して2週間後の16日に亡くなられた。一般に腎臓がんは中々判り難く、判った時にはほぼ手遅れと聞いていたが、あっという間の旅立ちだった。

 5月のNPO総会でお会いした折に、同じ物書きの先輩として私がペンクラブ理事に選出されたことに対して激励していただいた。これまでメディア内外の話題についても何かと教えていただいた。先月にも私が知る元朝日記者について新聞に新しい仕事ぶりが掲載紹介されたので、メールで連絡したところ一向に反応がなく、おかしいなとは思っていた。まさかこれほど体調が悪かったとは考えてもいなかった。

 NPO「知的生産の技術研究会」の季刊誌「知研フォーラム」最新号に、セルビアの友人山崎洋さんについて書いた拙稿を載せたので、加納さんにも興味を持っていただけるかと思い、その小冊子を郵送したばかりだった。加納さんの天国への旅立ちと行き違いになり、残念ながら読んでいただけなかったのではないかと思っている。今まで3度開催した拙著出版記念会には、必ず出席していただいた。まだまだ加納さんだからこそ持っておられるお知恵を拝借したいことがいっぱいあった。もう加納さんを頼りにすることは出来なくなってしまった。お付き合いは20年にも満たず、そう頻繁に会ったり話したりするほどではなかったが、信頼出来る畏友であり、知友だった。

 加納さんは私より1歳年長であるが、最近しばしば同年代の知人の訃報を知ることが多くなった。親しい友人の場合は、特に悲しく寂しい気持ちになる。友人たちにそんな気持ちを与えないためにも、私自身もそう容易く来世へ行くわけにも行かない。分かりきったことだが、健康が大切であることを充分自覚して健康維持に努めていきたい。

 加納さんのご冥福を心よりお祈りしたい。

 実は、今日も整形外科に通常の健康受診をして来た。ちょっとCRP数値が上がったことと、憩室炎の疑いがあるので、ステロイド性の薬プレドニンを現在の5mgから4mgに変更することを検討したいと松本医師が仰った。来月1日に毎年恒例になった慶応病院で人間ドックを受診するので、松本医師とは、慶応の医師から総合的な話を伺ってから結論を出そうということになった。

 さて、今日も相変わらず暑い。フェーン現象のせいで日本海側が特に厳しい暑さに襲われている。兵庫県豊岡市で37.4℃、富山市では37.2℃の猛暑日だった。その暑い最中にやはり暑い名古屋で行われている大相撲名古屋場所で、横綱白鵬が大関高安を破り歴代通算勝数、大関魁皇の持つ記録1047勝を追い抜いて1048勝を記録した。これからは勝てば勝ち星を重ねる一方なので、どこまでこの記録を伸ばすことが出来るだろうか。白鵬は大相撲の記録をほとんど塗り替え、優勝回数も38回を数えるが、まだ32歳という年齢から考えて、優勝回数、通算勝ち星もまだ伸ばして行きそうである。まだまだ期待出来そうである。

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3720.2017年7月20日(木) 安倍政権、及び自民党支持率低下の原因

 今月2日行われた東京都議選で自民党は惨敗した。これで1強多弱の地盤に胡坐を掻いていた安倍政権の支持率は大幅に下落した。俗に支持率が30%を割ると危険水域と言われているが、第2次安倍政権誕生直後の2013年4月の世論調査では68.8%もあった支持率が、今や29.2%にまで急降下した。昨今益々評価を落としているトランプ大統領ですら40%前後である。

 その原因はいろいろ挙げられているが、やはり1強という幻に甘え切ったせいだろう。やりたい放題にことを進め自民党議員が増長し、官僚のトップ人事まで内閣官房が決めるというから、政官の垣根がなくなり官僚の間にも「物言えば唇寒し」の空気が生まれているらしい。しかし、思い上がって支持率を失ったことは、反って自民党が謙虚に出直すためにも良薬ではないだろうか。

 不人気の原因としては政権内の閣僚の言動が大きく影響している。今最も疑念を持たれているのは、国家戦略特区の獣医学部新設に暗躍して加計学園認可に動いたとされる山本幸三・地方創生相である。どう考えても関係者の声を聞く限り疑わしいものであり、山本大臣がいなければ加計学園獣医学部認可は考えられなかったように思われる。

 24日、25日に国会閉会中審査に安倍首相が出席するようだが、常々首相は丁寧に説明すると言いながら、これまで一向に明快な説明をしていない。森友学園問題にせよ、加計学園問題にせよ、安倍首相がどっぷり深みに嵌まっていたのは明らかである。

 例えば、3年前行われた加計学園職員へのアンケート調査では、獣医学部新設に対して職員の間では圧倒的に反対意見が多く、「アベを使うなどのやり方がきたない」と加計理事長と安倍首相との特別な関係によってゴーサインが出されることに極めて拒絶感が強い。内々には2人の密接な関係とその成行は早くから不審な目で見られていたのである。

 これら反対の声を押し切って、加計学園獣医学部新設計画が進められることにどうしても不審感を抱かざるを得ない。明らかに加計学園と安倍首相との関係がずぶずぶだったことが判る。

 もうひとり支持率低下に協力したのが、自衛隊南スーダン派遣部隊の日報を非公表、また隠蔽に関わったと疑いをかけられている稲田朋美・防衛相である。日頃から弁護士らしからぬ稚拙な答弁に終始している稲田氏は、森友学園でも虚偽の対応をした。今また持ち上がっている自衛隊PKO派遣隊の日報が亡くなったり、現れたり、それを公表しないことを承認したり、その情報を聞かなかったとか、答弁が二転三転してまるで訳が分からない。森友学園に続いて、またも虚偽の説明をしている。同僚議員も稲田氏の言動が評価を下げたと指摘するほどひどいものである。

 来週安倍首相がこれらの疑問にどう国民を納得させる説明をしてくれるのか。これによって首相への信頼が良くもなり悪くもなると思う。その意味では安倍政権は鼎の軽重を問われているのだ。首相には、国民のことを考えてもう少し真面目に、謙虚にことに当たってもらいたいものである。

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3719.2017年7月19日(水) 久しぶりにリクルート事件を考える。

 今日北九州を除く西日本地方から関東甲信へかけて梅雨明けとなった。このところ晴れ続きであまりにも暑く、もうとっくに梅雨は明けていたと思っていたが、今日まで空梅雨だったのだ。今日で東京の真夏日は連続15日になった。梅雨明けと同時に土用の入りとなった。今日は丑の日である。ウナギを食べたいところだが、脂っこいものは控えるよう医師から忠告を受けているので、残念だがしばし我慢せざるを得ない。

 駒澤大学公開講座も今日が前期最終日である。山田岳講師が講座「体験的ジャーナリズム論」で、先週まで力道山と出身地北朝鮮、及びヤクザ社会との付き合いについて3回に亘って興味深い講義をされたが、今日は共同通信記者として比較的現場に近いところで取材されたリクルート事件取材体験を話された。特にリクルートが疑惑から事件に変わった転機は、何と日本テレビが賄賂の現場を撮影したテレビ放映だったという。リクルート・コスモス社松原社長室長が衆議院議員会館内の楢崎弥之助議員室で、楢崎議員に500万円の札束を手渡す場面がテレビではっきり映像化されたのである。それを実行したのが、親しくさせていただいている菱山郁朗・元日本テレビ政治部長で、菱山講師から数年前この駒大の教室で観せてもらったものだ。

 あの衝撃的なビデオ画像が、後にロッキードと並ぶ戦後の2大疑獄事件となったリクルート政治事件にまで発展する証拠となったとは、意外でもあり、同時に10年間受講した駒沢大公開講座の印象に残る講座のひとつである。

 山田講師は、汗かきで講義中タオルで汗を拭き拭き、終始情熱的に話される。内容的にも臨場感を伝えてくれて興味深い。前期はここで一応の区切りだが、9月以降に楽しみを持ち越せることになった。

2017年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3718.2017年7月18日(火) 日野原重明医師、105歳の大往生

 今日午後ほぼ都内全域に雷鳴とともに雹が降った。私も初めての日本ペンクラブ理事会に出席するため、地下鉄茅場町駅からペンの建物へ向かっていた時激しい雨に遭い、ほうほうの体で会場へ駆け込んだ。

 実質的には初めての理事会のため、期待感と若干の不安があった。会議の進め方として些か気になったのは、出席者が議論を戦わすのではなく、新会長吉岡忍氏と専務理事山田健太氏による議題の一方通行的な報告形式だった。もちろん質問は許されるが、決まったことに反論出来るような構図になっていない。そもそもすでに議題が決定していることが問題だと思う。何を議題とすべきかを各理事が事前に提出し、それを理事会で審議するのなら分かる。毎度このようなやり方だとするなら、理事会開催する意味はあまりないように思う。疑問に思ったのは、事務局が作成、或いは選んだ議題を常任理事の間で取捨選択して理事会の議案として上げているように感じた点である。

 先般会長名で中国の劉暁波氏を支援する声明文について、あまりにも我々が受け取ったメールに意見を述べる時間がなかったことと、声明文の中に書かれた「劉氏の親族は『日本には肝臓がん治療の非常にいい専門家がいる』として、日本を含む海外での治療を望んでいるという」文言は必要ないことを申し上げた。

 これから理事会出席の都度感じるであろう、普通の組織体の会議のやり方との相違に少しずつ慣れ、同時に言うべきことは言う必要があると考えている。

 それにしてもどうも違和感が拭えない。

 軽い憩室炎を患って現在食事療法を行っているので、折角誘われた夕食だが、失礼して直行帰宅した。

 さて、今朝聖路加病院名誉院長・日野原重明氏が105歳で亡くなられた。人間国宝的な存在の方である。100歳を超えてもなお現役医師として矍鑠として活躍され、日本中に元気を与えていた。その人生にはいくつかの分岐点があったようで、それが人生観に大きな力を与えたようだ。ひとつに戦争、もうひとつの転機は日航機「よど号」ハイジャック事件だったそうである。とかくへこみがちになる場面で、前向きに心の切り替えが出来たことがその後の人生を切り開いたと言っておられた。

 最近テレビでお姿を見かけなくなったと気になっていたが、きっと極楽浄土へ旅立たれたのではないだろうか。惜しい方が亡くなられた。心よりご冥福をお祈りしたいと思う。

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3717.2017年7月17日(月) 松丸道雄・東大名誉教授から新著寄贈

 今日は祭日「海の日」である。朝から厳しい暑さに見舞われ、東京は今年初めての猛暑日となった。群馬県館林では37.1℃を記録し国内最高だった。豪雨に見舞われた福岡県日田市では36.2℃を記録して炎暑の下で復旧作業に当たる人々のご苦労を想像させられる。その九州北部にはまた大雨が予想されている。今月初めの豪雨による死者は今日現在34人になった。

 久しぶりに横浜にいる二男家族がやって来た。長男は今年小学校へ入学したばかりだが、幼稚園年中組の妹とともに地元のキッズ・ラグビークラブに所属して、ラグビーを楽しんでいる。早生まれなのに背が129㎝もあり、クラスで一番高い。私が国民学校に入学した時は、僅か108㎝しかなかったから孫が特別大きいのか、私が小さかったのだろうか。

 このまま素直にすくすくと育って欲しいと願うばかりである。

 さて、数日前に松丸道雄・東大名誉教授から「甲骨文の話」という専門的な新著を送っていただいた。松丸教授は中国古代史専門の碩学で、古代中国文学と同時に甲骨文という特殊な文字も研究されておられる。漢字についてはもちろん造詣が深い。頂いた書物は難しそうだが、ゆっくり読んでみようと思っている。

 実は、松丸教授夫人の明子さんは、私より1歳年長の従姉妹である。松丸教授は昭和9年誕生なので、日頃より親しくしていただいている小中陽太郎さんと同い年である。お2人は東大同期で専攻こそ東洋史学科と仏文科の違いはあるが、駒場から本郷まで4年間一緒の筈であるので、或いはお互いにお知り合いではないかと、不躾に昨日小中さんにメールで尋ねてみた。早速返って来たメールには、確かに境遇はそうだが、1学年時にクラスが別でそのまま進級して専攻も別だったので、名前こそ知ってはいるが、特別親しい友人関係ではないと記されていた。小中さんはむしろ私が松丸教授と親戚関係にあるということに驚いておられた。

 まあそういうことだった。

2017年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3716.2017年7月16日(日) 劉暁波氏の死に見る中国社会の現実

 13日に亡くなった中国の民主化運動の象徴的存在だった劉暁波氏の葬儀が昨日行われ、その後に火葬が行われ遺灰、遺骨が瀋陽の海にまかれた。かつてその瀋陽を訪れた時、生憎海を見ることはなかったが、大連からバスで向かい、清朝開祖のヌルハチを祀った東陵や、皇帝・皇后を祀った北陵、更に満州事変勃発の導火線となった瀋陽郊外の柳条溝を訪れたことがある。その後長春から哈爾浜へ列車で向かった。四半世紀以上も昔の話であるが、いくらでも懐かしい思い出が蘇ってくる。ノーベル平和賞受賞者の遺骨が、中国当局によってあの近くの海へまかれてしまったのだと思うと感慨深いものがある。あの当時中国東北地方はまだ経済的に立ち遅れた雰囲気で、中国の人々もまだ素朴な感じで、今のように権利意識や自己主張をむき出しにすることもなかったし、中国人の人権が抑圧されているイメージはほとんど感じなかった。

 だが、経済発展とともに中国は大きく変わった。共産党政権の力を強めると同時に中国は、言論、報道の自由を抑圧する報道管制の厳しい非民主的な弾圧国家として、物言えぬ恐怖政治の国となった。

 劉暁波氏の死に際しても、有無を言わさず遺族に圧力をかけてくる。流石にここまで中国当局の一方的な意向によって、ひとりの死に至るまでスケジュール管理されるのかと思うと空恐ろしい気持ちになる。でも、それが現代中国の実態なのである。中国ではNHKニュースで劉氏の死が報じられた途端画面が消されたほど当局は、情報管理に神経を尖らせ、当局の意に反して伝えられることを気にしている。

 中国当局は劉氏の遺族が同席する葬儀の様子や海上散骨の写真を公表して、一連の儀式をすべて劉氏の遺族から了解を得たとアピールし、スムーズに葬儀の一連のスケジュールを終えたことを国民に伝えたつもりのようである。

 だが、国際社会からの批判や、劉氏の支援者周囲からはこの散骨が遺族の了解を得たとは信じられないとの声が上がっている。実際散骨の場には、劉霞夫人の姿は見られなかった。劉暁波氏が身命を賭して取り組んで来た言論の自由は、現状中国ではまったく受け入れられず、共産党一党独裁政権下では国民はひたすら声を潜めていることを求められている。

 共産主義革命を成し遂げ、その過程で6千万人とも、7千8百万人とも言われる大量虐殺を行ったと伝えられる毛沢東は、果たして現在の中国の政治体制をどう思っているだろうか。国民から民主主義、自由主義、言論の自由を奪い取った中国共産党独裁政権が、これからどういう道を目指し、あまつさえ中国をどこまで多くの国々から忌み嫌われる自己本位の国に変貌させようというのだろうか。

2017年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com