明後日11月3日の「文化の日」に私は78歳の誕生日を迎えることになる。偶然にも所縁のあるミクロネシア連邦の30回目の独立記念日でもある。2011年にミクロネシア連邦の旧トラック島についてエッセイ「トラック島の日系大酋長が見せた大和魂と謎」を書き、一昨年それを膨らませてノンフィクションに仕上げ「南太平洋の剛腕投手」として上梓した。森喜朗元総理や高校・大学の先輩でもあるスポーツ・キャスター佐々木信也さん、ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ駐日大使ともそれがご縁でお近づきになることができた。
その時の再縁で独立記念日前日の明日、ホテル・ニューオータニで独立記念祝賀記念パーティに妻ともども招待されている。これも偶然であるが、我々夫婦が結婚式を挙げたのもこのホテルの「芙蓉の間」だった。それら諸々のプライバシーを草柳大使秘書に伝え、独立記念日のお祝いにお花と上記拙著30冊を贈ることを決めたところである。
さて、小池東京都知事は今日2つの難題の説明で忙しかった。ひとつは、2020年東京オリンピック会場問題の候補地に関する調査最終報告書を発表したことである。今競技会場が宙ぶらりんの状態の競技団体は3つある。一番問題になっているのは、ボート・カヌー会場の「海の森」、そしてバレーボールと水泳の会場である。いずれもオリンピック用の新設の会場である。要は会場建設に金がかかり過ぎるということが、そもそも問題の発端である。今ごろになって東京近郊の既存施設を候補地に挙げるなら、どうしてそれらを最初から会場の候補地にしなかったのか、理解に苦しむ。どうもお役人か政治家が組織の上部にいるとこういう問題に鈍感で、粗雑な考えにさせるように思えて仕方がない。
2つ目の問題は、豊洲市場移設について新建物の床下を当初の盛り土案から、盛り土にせず空間にした手抜き案に変わってしまったことである。これで安全上の問題が生じてしまった。この変更問題を承知のうえで揃ってゴーサインした都庁関係者8人を懲戒処分とする旨発表した。ここにもオリンピック会場問題と同様役人の無責任体質が表れている。東京都職員は真面目に職務にまい進していないのではないかと思わざるを得ない。
まだ、都庁内には他にも隠された問題があるのではないかとつい疑心暗鬼になる。私も都民税を納めている立場から言わせてもらえば、全職員が共同責任として1ヶ月分でも好いから手当てを半額返上することを要求したい。