3461.2016年11月3日(木) 文化の日は、78歳の誕生日で憲法公布の日です。

 今日78歳の誕生日を恙なく迎えることができた。昨晩2人の孫からお祝いの電話をもらった。Face bookを通して何人かの知人・友人からもお祝いのメッセージをいただいた。11月3日は、国としても「文化の日」、また戦前は「明治節」として祭日とされてきた。「節夫」という名前も明治節に因んで名づけられた。

 「文化の日」については、制定後国家がらみだが政治臭を失くし文化的な行事を行ってきている。その一例が、文化勲章や他の勲章授与の儀式がある。文化勲章受章者は今日皇居で天皇から直々に勲章をいただいた。今秋の叙勲受章者は総計で4151人だそうである。文化的な功績を残された方や、長年に亘って道一筋を貫き実績を挙げた方がほとんどであるが、この中で些か気になることは受賞者に政治家の名が目立ち、それも高いランクの勲章受章者に多いことである。特に国家にとって特別に寄与したとか、実績を挙げたとも思えないような政治家が、永年勤続議員であるが故に叙勲に値するというのはいかがなものかと思う。

 その中でボクシングの元世界チャンピオンだったファイティング原田氏が、旭日小綬章を受賞されるというニュースを微笑ましく受け止めた。全盛期にはあのエネルギッシュな突進ぶりで日本中を興奮の渦に巻き込んだものだ。試合前はとても勝てないだろうと思われた世界フライ級タイトル・マッチでタイのポーン・キングピッチに勝ち、チャンピオンとなった。その後減量苦からバンタム級へ転向し、常勝のメキシコのエデル・ジョフレ選手を破って2階級制覇を成し遂げた最初の日本人選手となった。

 試合ぶりもスカッとするラッシュ攻撃だったが、性格的にも飾らない中々人好きのする人だった。近所に住んでおられてご子息の哲太郎くんが我が二男と同じ小学校のクラスメートだった。保護者会で原田氏と一緒になり、母親らが子どもを厳しく叱ることに反対していた中で、原田氏と私が異口同音に男の子に対しては厳しく躾けることに賛成であると意気投合して主張し、ママたちを黙らせてしまったことがある。

 さて、今日は、日本国憲法が公布されてから70年になる。今一強多弱の自民党内閣がその勢いに悪乗りして憲法改正を企んでいるが、憲法公布後に生まれた安倍首相なんか、憲法制定の歴史やアメリカとの関係なんてまるで知らずに、改憲政治家に丸め込まれて現行憲法はアメリカの押し付けで制定されたと信じ込み、現行憲法を改正して日本独自の憲法を作ろうと画策している。安倍首相の右傾化傾向は益々ヒートアップして、今では「文化の日」を、昔の明治節、「明治の日」に変えようとまで考えているらしい。

 偶々午後久しぶりに近くの駒沢公園にウォーキングに出かけたところ、広場で毎年恒例のラーメンショーをやっていて多くのラーメン屋台前には若者が列を作っていたが、ひとつだけ気になることがあった。それはいくつかの店舗のひとつが、自衛隊のテントになっていて、その前に大型のジープを展示し、説明役だろうか1人の自衛隊員が立っているのを見たことである。こんな光景は初めて見た。これも今国会で問題となっている南スーダンへのかけつけ警護の広報宣伝活動の一端ではないかと考えると恐ろしくなってくる。次第に保守化の傾向が強まり、自衛隊海外派遣の空気が高まっているような気がしてならない。恐ろしいことである。

2016年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com