3462.2016年11月4日(金) 韓国大統領がスキャンダルで窮地に

 このところ連日韓国の朴槿恵・大統領が長年の友人だった一民間人へ手渡していた機密文書流出問題が国民から非難を浴び、大統領が窮地に追い込まれている。大統領は、今日午前中に2度目の謝罪会見をした。野党はもちろん国民の批判もヒートアップしており、大統領は必要なら検察の捜査に応じると述べた。だが、大統領支持率は下がる一方で、ついには1週間前の17%から5%にまで下がって、大統領支持率としては歴代最低を記録した。たった5%の支持率の政権が今後持ちこたえられるだろうか。両親がともに不遇の死を遂げてから周囲には頼るべき人もなく、唯一信頼していた友から裏切られたという点で不運ではあったが、一国の大統領としては軽薄だったとの誹りは免れないだろう。国民からの厳しい辞任要求や、野党の追及に四面楚歌の朴大統領にとっては厳しい前途が待っている。

 さて、先日プロ野球日本シリーズが熱戦の内に終わったばかりだが、本場アメリカでも昨日ワールド・シリーズが決着を見た。3勝3敗で最終戦に持ち込まれたシリーズは延長戦の末、ナショナル・リーグ所属のシカゴ・カブスがアメリカン・リーグのクリーブランド・インディアンスを破り、何と108年ぶりの優勝を遂げた。シリーズ最終シーンを偶々テレビで観たが、その優勝の瞬間はスタジアム全体が興奮の坩堝となった。それにしても1世紀を超える長い間、応援し続けたファンの中にも親子数代に亘るファンもいたに違いない。このチームには、1945年以来優勝は無理という「ヤギの呪い」というジンクスがあったそうだ。そのジンクスを打ち破ったという興奮と喜びもあるだろう。

 そのジンクスとは、71年前熱心なカブスファンだったシカゴ市内のある居酒屋店主が、店の看板ペットの山羊をスタジアムに連れて行ったが、山羊の臭いなどが他の観客へ迷惑だ、という理由で入場が認められなかった。カッとなった店主は「カブスはもうこれ以上勝てないぞ!」と捨て台詞を吐いて球場を去った。この店主の言葉通り、これ以降カブスはワールド・シリーズで1勝もできなくなった。こうして71年前の出来事が、野球ファンの間で「ヤギの呪い」と揶揄されるようになった。そのジンクスを破って今年カブスがワールド・チャンピオンになったのだから、シカゴ市民はホッとして溜飲も下がったことだろう。シカゴには他にもうひとつ、アメリカン・リーグ所属のチーム・ホワイトソックスがあるが、このチームも2005年に88年ぶりの優勝をした歴史がある。よくよく辛抱強い市民と野球ファンである。待ちぼうけを食いながらもじっと待っていたシカゴのファンにとっては1世紀越しの嬉しい優勝だろう。関係のない当方も思わずにんまりしてしまう。

2016年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com