3513.2016年12月25日(日) 日経紙が選ぶ今年の10大ニュース

 今朝の日経紙「日曜に考える」欄に日経政治部記者が選ぶ10大ニュースというのがある。国内外の今年のトップニュースをランクしたものである。だが、どうも素直に受け取れない選出である。

 因みに上位10をリストアップしてみると、

     1.天皇陛下、退位の意向

  2.米大統領選でトランプ氏が当選

  3.オバマ大統領、広島訪問

  4.消費税率10%への引き上げ、2年半延期

  5.英国の国民投票でEU離脱が決定

  6.参院選で与党勝利、衆参両院で「改憲勢力」が3分の2に

  7.プーチン氏が来日、北方4島での日ロ共同経済活動で合意

  8.安倍首相が米ハワイ・真珠湾訪問へ(12月26~27日予定)

  9.自民党が党総裁任期「連続3期9年」を了承

 10.選挙権を「18歳以上」に引き上げる改正公職選挙法が施行

 これを一目見てそうだろうかとすんなり納得できるだろうか。首を傾げて素直には納得できない。トップの天皇退位の意向にせよ、天皇のお気持ちが酌まれて退位が決まったわけではなし、つい一昨日の有識者会議で一代については考慮するにしても、その後恒久制度化は要件の設定が困難だとしたようにあいまいな決着となったばかりである。4.や9.にしても、これ以上に重要視されるニュースは他にいくらでもあると思う。例えば、キューバのフィデル・カストロの死、朴槿恵・韓国大統領の弾劾訴追、フランス・ニースにおけるトラック突入事件で90名近くが犠牲となったテロ事件、ヨーロッパの難民流入事件、等々他にも数え挙げればきりがない。

 この選出リストをコメントするなら、日経紙の政治部記者というのは、国際政治についてはあまり取材経験がなく、実情を知らないのではないかと思う。現場に出向かないからニュースに切実感を持って受け入れられないのではないか。政治部記者には、もっと優秀な記者がいると思われる朝日でも海外特派員の取材には疑問を感じることがしばしばある。びくびくしながら取材に歩いたり、ニュースの後追いをするようでは価値あるニュース・ソースへ辿り着けることは難しいということがよく分かっていないようだ。

 こんな感覚で国際ニュースを伝えようというのは、少々おこがましいのではないだろうか。

2016年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3512.2016年12月24日(土) アメリカが棄権して、反イスラエル決議案採択

 今日はクリスマス・イブであるが、あれほど早くから繁華街ではクリスマス景気を煽っていながら、一部の地域を除けば、今日の街頭風景には期待されたほど華やかなシーンは見られなかった。

 わが家では横浜の二男家族が自宅でクリスマス・パーティをやるといい、我々夫婦も招待された。注文されたお土産を手に夕方出かけた。5歳の男児と3歳の女児は大分会話が達者になったし、可愛らしさも募ってきたので、動作を見ているだけでも楽しいものだ。幼稚園でも一番大柄な男児は、来年4月から小学生になる。このまま素直に育ってもらいたいと願っている。

 さて、昨日国連安全保障理事会で意外な決議案が採択された。アメリカにとってはこれまでには見られない対応である。国連安保理事会がイスラエルのパレスチナ占領地への入植を国際法の重大な違反と批判し、イスラエルの即座の入植停止をイスラエルに求める決議案に、イスラエルの同盟国である日没前のオバマ・アメリカが、何と特権である拒否権を行使せず棄権に回り、その結果決議案が採択されたのである。意外と言うより、アメリカのイスラエルへのこれまでの思い入れや傾倒ぶりを考えれば、とても考えられない。国連理事会の決議案はまともではあるが、残り任期が僅か1ヶ月足らずとなったオバマ大統領が見せた技ありの対応に、トランプ次期大統領はどういう姿勢を示すだろうか。

 現在の国連安全保障理事会の運営は、5大理事国に拒否権が認められているため、これまで採択寸前まで辿り着きながら、5大理事国のひとつ、ロシアか中国の反対で決議案が否決されるケースが多かった。その意味では、アメリカが中国やロシアと同じに近い態度を取ったことから考えれば、棄権というアメリカの立場はこれまでとは正反対の行動を取った風に受け取られる。オバマ大統領の本心か、次期大統領への警告的な意味を含んだ行動だったのか、興味も津々である。イスラエルは決議案を卑劣な行動として非難したが、当然パレスチナは歓迎している。

 トランプ次期大統領は、フェイスブックに「アメリカは拒否権を発動すべきだ」と投稿した。不穏な動きが見え隠れする。しかし、これにしても、トランプ氏はプーチン・ロシア大統領との関係をどう考えているのか中々読み取りにくい。トランプ氏が正式に大統領に就任してから、何やら一波乱も二波乱もありそうだ。

2016年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3511.2016年12月23日(金) 2つのイベントを楽しむ。

 今日は楽しい予定が2つあった。ひとつは、午後御茶ノ水の‘ESPACE BIBLIO’で行われたトーク・ショーだった。それは日本ペンクラブの知人・柏木隆雄さんがセットした母校・千葉県立佐原高校の同窓生の集まりで、元巨人軍のエースだった北川芳男さんと城之内邦雄さんに、柏木さんが質問する形式のトークだった。2人の現役時代をよく知っているが、以前に同じ場所でお2人にはお会いしているうえに、予め拙著「南太平洋の剛腕投手」をお送りしてあったので、2人の元エースとはすんなりと話をすることができた。

 意外だったのは、北川さんが拙著の主人公、アイザワ・ススムさんを知っているということだった。そして、北川さんにも高橋ユニオンズ入団の話があったということを北川さんから直接聞いたことだった。

 トークではいろいろな話が語られたが、北川さんが昭和26年の南関東予選決勝で熊谷高に敗れ、熊谷が甲子園で平安高との決勝戦に敗れたので、もし予選で熊谷高に勝っていれば甲子園でも良いところまで行けたのではないかという話だった。2人ともプロでは成功したが、甲子園に出場することはできなかった。お2人が申し合わせたように語られたことは、部員数が多くてもその代わり1人当たりの練習時間が減るので、必ずしも部員が多いことが部の強化につながるということではないという話だった。

 また、長嶋茂雄選手は三塁手としていつも同じ場所で守り、相手によって場所を変えるということはなく、それが結果としてファインプレイになることが多かったと言っておられた。

 2人にも私の感触をお話したが、それぞれプロ野球界における成功はそれなりにドキュメントとして興味があるが、成功体験だけでは小説にはなり得ないので、他に2人に絡んだプロで挫折したプロ選手がいれば、全体として面白いノンフィクション・ストーリーに組み立てることは可能だが、そういう人物が見つからなければストーリーとしては難しいとお伝えした。中々楽しいトークだった。

 その後新宿西口のハイアット・リージェンシー東京で妻と待ち合わせてクリスマス・ディナーショーを楽しんだ。他にゼミの先輩の利光さんご夫妻、島田さんご夫妻と舞台に一番近いテーブルを囲んでディナーと、青島広志氏がピアノ演奏旁々中を取り持ってソプラノ歌手、テノール歌手に歌ってもらう趣向で充分エンジョイすることができた。知られた有名な曲目ばかりだったので、充分楽しむことができた。贅沢なディナーショーなので、そう度々というわけにはいかないが、1年に1度くらいはこういうショーも好いものだ。少々慌ただしかったが、それなりに楽しい1日だった。

2016年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3510.2016年12月22日(木) 内も外も火事場騒ぎ

 昨日は暖かい1日だったが、今日は冷え込み午後から風も強くなり出した。全国的に風雨が強くなっているところへ新潟県糸魚川市内では中華料理店から出火した火炎が、生憎の強風に煽られ飛び火して中々消火できないようだ。鉄筋3階建てのアパートらしき建物を挟んだ両側の木造家屋が火炎を上げている珍しい火災現場を見た。火災としては過去20年間で最大級のもので、ほぼ140棟が延焼した。

 さて、このところヨーロッパでは異様な事件が頻発している。昨日ベルリン市内のクリスマス市にトラックが突入して多数の死者、負傷者を出した。犯人はパキスタンからの難民と見られていたが、今日になってトラックの運転席付近でチュニジア人の身分証明書が見つかったことから、ドイツ連邦検察庁は、このチュニジア人を容疑者として公開捜査に乗り出した。今年7月にフランスのニースでも同様な事件が起きたばかりである。イスタンブールでは、展示会で挨拶の最中にトルコ駐在ロシア大使がトルコ人私服警察官に背後から狙撃され即死した。

 ところで、来年度の一般会計予算案が閣議決定された。何と97兆4千億円である。もちろん過去最大額である。税収があまり伸びないにも拘らず、社会保障費が毎年伸び続け、対前年+1.6%の32兆4千億円となり、歳出額全体の約1/3を占める。社会保障費をこれ以上増やさないために、今後高齢者の医療費負担に手を付ける。高齢者にこれ以上医療面で面倒を診られないというのが率直なところだ。

 また、不足する歳入を補うための国債発行額が34兆3千億円で、国家の借金は毎年増え続けている。支出としては、このところ周辺海域の警備に配慮しなければならなくなったこともあり、防衛費が5兆1千億円となり、昨年初めて5兆円の大台に乗ったが、今年もそうだ。そして今後とも増え続け、5兆円が6兆円となり7兆円となる。アベノミクスと囃し立てるが、国庫は年々厳しさを加えている。税収が増えない中で、無駄遣いの原子力関連費用、リニア・モーターカー計画への想定外の補助金、そして過大な国会関係費などが、国民の知らないところで浪費されているようでは、心配は年中行事でいつ果てるとも言えない。それは日本の財政が破たんするまで止まらないのではないか。「田園の憂鬱」ならぬ国家の憂鬱である。

2016年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3509.2016年12月21日(水) キューバ旅行のレポート

 キューバ旅行のレポートを所属するNPO「知的生産の技術研究会」の定期季刊誌に送付していたが、昨日出来上がった同誌335号がNPOよりまとめてドサッと送られて来た。後になって、ああすれば良かったとか、こう書けば良かったという反省はあるが、準備期間が短かった点を考えれば、まあ無難に書けた方ではなかったかと思う。

 このレポートを書くに当たっては、資料や関係書を読んだり、関係するDVDを観たり、私なりにいろいろ調べてみたが、キューバについて私自身も勉強不足だったと痛感している。更に知人と話してみると想像以上にキューバについては知られていないことが分かった。キューバについては、これまで日本であまり高い関心がなかったように感じている。その点については最後の方にコメントした。

 出かける前になぜこれほどまでに革命を成し遂げたカストロやゲバラが、キューバ国民から敬愛されているのかよく分からなかった。ところが、実際に現地の人に話を聞いたり、彼らのやり遂げた実績を拾い上げてみると、革命前に国民に約束した農地改革や、教育費を無料にした国民皆教育制度の普及と無医村状態をなくす医療費の無料化実施があるうえに、彼らには揃って権力にしがみつくような権力志向がなく、加えて私利私欲がまったくないことなどがよく分かった。それらが彼らに対する国民の幅広い尊敬の念を育ませた大きな要因である。それらの点については私なりの考えを書くことができたと思っている。拙稿を読んだ方が少しでもキューバに関心を抱き、キューバについて正しい知識を持ってもらえればありがたいと思っている。

 今日は1年でも一番日照時間が短い冬至だが、久しぶりに暖かい1日だった。今年も残すところあと10日となった。早いものだと思う。

2016年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3508.2016年12月20日(火) アメリカの言いなりになる日本政府

 案の定と言うべきであろう。沖縄で墜落した米軍機オスプレイの飛行再開について、沖縄県民の怒りはもとより、今朝の新聞各紙はトップページから社説に至るまで在日米軍、並びに日本政府の対応に厳しい意見を突きつけている。

 翁長沖縄県知事の毅然とした批判発言に比べて、政府の対応は米軍の説明を鵜呑みにするばかりで、日本及び沖縄県に対する保護者としての説明というより、米軍の言い分を代弁しているだけである。何とも情けない有様である。

 それにしても日本政府の米軍に対する気の使いようは些か常軌を逸している。その背景には、トランプ次期米大統領が、飛行再開が難航したら沖縄から出て行くと言いかねないことも考慮しているらしいようだが、わが日本政府は同じ日本国民である沖縄県民のことより、アメリカ大統領の言動を気にしている体たらくである。極端に言うなら、アメリカがそれほど自分たちの都合ばかりを言うくらいなら、安全保障の問題は別にして、すべての基地問題が解決され、駐留経費を支払わなくても済む在日米軍を全面撤退してもらったが、日本人としてはよほどすっきりするのではないか。

 この問題の最大のガンは、日米地位協定である。例え米軍基地の外で起きた米軍が絡む事件、トラブルでも米軍だけに警察権を認め、日本の警察にはまったく調査権がないからである。日本側が調査も捜査もできない。今回も海上保安本部が米軍に捜査協力を申し入れても返事さえもらえない、舐められたような対応である。

 加えて米軍当局者には、どういうわけか日本人を差別する言動が見られ、その傲慢不遜な態度には思わず、日米同盟が結ばれた堅い同盟関係にあるのに、なぜこんな発言がなされるのかと驚かされる。それは、今回の事故だけに限った問題ではなく、2004年に沖縄国際大学キャンパス内に大型輸送ヘリコプターが墜落した際にも同じような対応で、日本側はまったく口を差しはさむこともできず、事故当日から10日目に米軍は同じ型のヘリを再飛行させた。

 沖縄県民感情が少しは理解できる沖縄の自民党関係者も流石にこの在日米軍の不遜な対応には憤りを隠せないようだ。

 しかし、アメリカが日本に対して植民地的な見方をするのは、アメリカの白人優勢意識、一強多弱の自民党政権のアメリカ追随思想と、安倍首相の祖父・岸信介首相が締結した日米安保条約のせいである。その意味では、我々も闘った60年安保闘争で岸信介政権に屈したことが今日に至るまで尾を引いている。残念である。

 しかしながら、一朝一夕には進まないが、このままの状態を許すとアメリカは、益々増長して日本に対して植民地的言動を行うようになるのではないだろうか。わが国の周囲には、人間的に真面な考え方ができない傲慢なロシア、中国に加えて、世界最大強国のアメリカまでも自国の利便のために、日本を徹底的に利用しようと牙を研いでいるのだ。そろそろ注意した方が良いのではないだろうか。

 プーチン大統領に手玉に取られた安倍お坊ちゃんでは、とてもこの嫌な流れを乗り切れないのではあるまいか。ストレスが溜まる世の中になったものだ。

2016年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3507.2016年12月19日(月) 日本は法治国家と言えるだろうか?

 これが法治国家のやることかと憤慨するようなことが行われた。13日に沖縄県名護沿岸に墜落した米軍輸送機オスプレイの機体破片の収拾をし、墜落原因を調査中としていたアメリカ海兵隊が、事故発生以来中止していたオスプレイの飛行を事故から6日目の今日再開したのである。沖縄県がオスプレイの撤去、辺野古移転反対を求めている最中に、事故を引き起こしたオスプレイの事故原因も詳らかにされない内に、再飛行を開始したのである。

 米軍の飛行再開に当たっては、当然ながら米軍は日本政府に許可を求めた。これに対して政府は米軍の要求を抵抗もなく受け入れたのだ。「言葉を尽くしても尽くし切れないほど、怒りとむなしさを感じる」。翁長県知事の言葉である。これだけ県知事を筆頭に県民挙ってオスプレイ撤去を求めているにも拘わらず、政府はこれを一顧だにしなかったばかりか、神経を逆なでするようなことをやってのけたのである。政府としては、せめて沖縄県民感情を考慮して、米軍の言い分をそのまま受け入れイエスというのではなく、沖縄県の意向を充分聞いて米軍高官の不遜な記者会見の反省も促し、そのうえで日本側にも調査権を与えて日米が公正に原因を調べ上げた末に、オスプレイ撤去とは別に、再開是非の結論を出すべきだろう。

 それがそんな思惑に捉われることなく午後2時前にオスプレイは飛び立ったのである。この強引とも思える米軍の判断にも呆れるが、米軍の言い分をすんなり認める日本政府に対しても、沖縄県民は反発を強めている。オスプレイ配備が決まって以来、県民のオスプレイ拒絶反応は強くなる一方だった。そんな時に事故は起きた。そして事故原因がはっきりしない間に、またオスプレイを飛ばした。これではまた同じような事故が起きる恐れがある。どうして日本政府は、これほどまでに反対する沖縄県民の気持ちに耳を傾けず、米軍の意向を汲み取ろうとするのだろうか。これでは、政府と沖縄県の距離は益々広がるばかりである。このありようは、果たして法治国家と呼べるだろうか。

2016年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3506.2016年12月18日(日) ネット情報を無視できない。

 ネット情報を見ていると新聞には書かれていないようなことが遠慮なく書かれている。今日のネット・ニュースのひとつに「ポスト朴政権で『反日』はさらに加速」とあった。現在弾劾訴追が決まって「まな板の鯉」状態の朴槿恵大統領は決して親日的ではないが、それより次の大統領に選出されそうな候補者は、朴大統領より更に反日色が強い人物のようだ。昨日の本ブログに韓国人にはクリスチャンが多いと書いたが、わが隣人を愛せよと教えられている筈のクリスチャンが、どうして隣人の戦時中の罪を許そうとせず、益々反日的な行動に走るのだろうか。大統領が弾劾訴追される前韓国国内で連日激しいデモが繰り返されていたが、そのエネルギーはどこから湧いて来るのだろうか。これでは見かけだけのクリスチャンということにならないだろうか。

 日韓防衛情報を両国で共有し秘密裏に管理しているGSOMIA(軍事情報包括保護協定)が、どうも韓国ではあまり評判が良くないらしい。親日的ではない今日の韓国の国内事情から、例え北朝鮮対策を睨んだ取り決めとは言え、アメリカ抜きの日韓協定というのが一般韓国人には気に入らないらしい。この様子だと新大統領が選出された場合、日韓の外交関係の行方が心配になる。

 もうひとつアレっと思ったのは、昨日中国艦船が南シナ海でアメリカの無人潜水機を黙って奪ったことに関して、アメリカが抗議し中国が返還に同意したと報道されたが、とかくあくの強い言動のトランプ米次期大統領が返さなくてもいいと余計な発言をしたらしい。米政府の頭越しにまだ権限のない人物が僭越な発言をするのには正直驚いた。これからこの無責任なトランプ氏の言動に世界中が惑わされ、振り回されそうだ。

2016年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3505.2016年12月17日(土) 「バチカン」公開講座始まる。

 10月に終了した淑徳大学・池袋エクステンション・センターの公開講座「バチカンと世界」が、今日から新たに始まった。3月まで計5回の短期講座であるが、知人の保岡孝顕講師から受講を勧められたことと、とかく分かり難いカトリックというものをもっと知りたいとの気持ちもあり、土曜日の昼日中の受講を決めた。保岡氏は長い間バチカンに関わり信頼され広い人脈を持ち、会議出席のためしばしばバチカンに出張されている。つい先日もバチカンに出かけて教皇にもお会いになったばかりである。

 ヨーロッパへ出かければ、まずキリスト教の空気から逃れることは難しい。ところが、日本にはカトリック教徒が僅か40万人しかいないため、ほとんどキリスト教というものに触れる機会がない。お隣の韓国では人口5千万人に対してその1割相当の5百万人がクリスチャンだという。カトリックは主にヨーロッパを中心に広まって、現在も教徒はヨーロッパに多いが、最近ではローマ教皇もイタリア、ヨーロッパ以外の出身者が目立っている。前々代のヨハネ・パウロ2世がポーランド出身、前代べネディクト16世がドイツ出身、現在のフランシスコ教皇がアルゼンチン出身という具合に世界中から選ばれている。

 この講座は受講者がたったの3人で今日は1人が休まれたので、受講者は私以外に僅か1人きりで随分贅沢な講座となった。打ち解けた雰囲気の中で講義というより座談会形式で講座は進められた。あまり知る機会がないカトリックの言葉や話題を専門家から話を伺うという形である。保岡さんはローマ教皇の存在について、巡礼とその影響力について話された。【回勅】という言葉は初めて知った。ローマ・カトリック教会の首長である教皇が全世界の司教を通じて、ローマ・カトリック教会の教徒全体に発する書簡という意味で、しばしば発せられ、それが小冊子として多くの言葉に訳され、世界中に伝播され啓蒙されていく。

 教皇の語る言葉の一つずつが、巡礼とともに外へ影響を与えている。あと4回の講座であるが、受講できることを楽しみにしている。

 さて、今日海外から刺々しいニュースが重なって伝えられた。ひとつは、アメリカ大統領選で民主党陣営がロシアからサイバー攻撃を受けていたということで、オバマ大統領がプーチン・ロシア大統領に報復すると厳しく警告したことである。

 もうひとつは、南シナ海公海でアメリカの小型無人潜水機を中国海軍艦船が一方的に奪ったとアメリカ国防総省が、中国に速やかに返却するよう求めた。それに対して、中国が何らの回答も寄せないことである。

 いずれもちょっとやり過ぎの感がする。下手をすると大事に発展する恐れがある。しかし、どうして敢えて相手の気持ちを傷つけるような無礼な行為や、相手国の国益を損なうような言動を行うのだろうか。当分目を逸らせられない事件である。

2016年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3504.2016年12月16日(金) 北方4島返還まったく進展せず。

 昨日辺りから右脇腹の痛みが感じられなくなってほっとしている。一昨日松本整形外科でレントゲン写真を撮ってもらったが、原因は分からなかった。痛み止めとしてロキソニン錠をもらって、それ以降毎日2回服用しているが、それが効いているように思う。もう2~3日様子を見て痛みがぶり返さなかったらロキソニン錠を止めようと思っている。取り敢えず、痛みが去ったので、ベッドの上で楽になった。

 今日の新聞、テレビはプーチン大統領の来日関係ニュースで持ち切りである。プーチン、安倍首相の両首脳とも今日山口・宇部空港から羽田へ飛んだが、移動のための時間が無駄ではなかっただろうか。僅か1泊2日の滞日予定なら東京から遠い長門へ行くまでもなかったのではないだろうか。安倍首相は、大統領11年ぶりの来日に際して自らの故郷・長門で会談できることを喜んでいるような主旨の発言をしていたが、会談場所を設定したのは首相の個人的な差金だと思う。温泉に浸かることは、或いは良い思い出になるかも知れないが、分刻みの忙しい両首脳が、そのために山口から東京へ移動するのは時間的なロスを考えれば無駄に思える。安倍首相が郷土に華を持たせるのは勝手だが、あまりにも露骨に首脳会談を自分の地元で行うのは、如何なものかと思う。

 そのプーチン大統領は午後1時過ぎに羽田へ着いてから、慌ただしく安倍首相と会談して講道館を訪れた後、午後7時には6度目の訪日を終えモスクワへ帰って行った。

 ところで肝心な日ロ首脳会談の成果はどうだったか。一番関心が寄せられていた北方4島返還には触れられず、まったく進展しなかった。概括的な話としては、北方4島における共同経済活動を行うための協議に入るということと、北方4島への元島民の自由訪問について拡大する方針を話し合った。前者に関しては日本にとってプラス面もあるが、約3,000億円の予算がかかる。後者については、元島民にとっては自由に行きたい時に行けるようになるが、その費用はどう捻出するのか。交通費、宿泊代、観光料などを勘案すれは、定期海空路線のないルートだけに、特に交通費や通訳代はばかにならない。これも国が補助しなければ年老いた元島民だってそう簡単に訪れることはできない。

 北方4島返還は、まったく俎上に上がらず、元島民にとってはがっかりさせられる結果だった。押し並べてロシアに有利なプロジェクトばかりが目白押しだ。最終目的は日ロ平和条約締結であるが、このスローな歩みで自分たちの世代で問題を解決したいと述べる首相の思惑は本当に叶うのだろうか。

2016年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com