3505.2016年12月17日(土) 「バチカン」公開講座始まる。

 10月に終了した淑徳大学・池袋エクステンション・センターの公開講座「バチカンと世界」が、今日から新たに始まった。3月まで計5回の短期講座であるが、知人の保岡孝顕講師から受講を勧められたことと、とかく分かり難いカトリックというものをもっと知りたいとの気持ちもあり、土曜日の昼日中の受講を決めた。保岡氏は長い間バチカンに関わり信頼され広い人脈を持ち、会議出席のためしばしばバチカンに出張されている。つい先日もバチカンに出かけて教皇にもお会いになったばかりである。

 ヨーロッパへ出かければ、まずキリスト教の空気から逃れることは難しい。ところが、日本にはカトリック教徒が僅か40万人しかいないため、ほとんどキリスト教というものに触れる機会がない。お隣の韓国では人口5千万人に対してその1割相当の5百万人がクリスチャンだという。カトリックは主にヨーロッパを中心に広まって、現在も教徒はヨーロッパに多いが、最近ではローマ教皇もイタリア、ヨーロッパ以外の出身者が目立っている。前々代のヨハネ・パウロ2世がポーランド出身、前代べネディクト16世がドイツ出身、現在のフランシスコ教皇がアルゼンチン出身という具合に世界中から選ばれている。

 この講座は受講者がたったの3人で今日は1人が休まれたので、受講者は私以外に僅か1人きりで随分贅沢な講座となった。打ち解けた雰囲気の中で講義というより座談会形式で講座は進められた。あまり知る機会がないカトリックの言葉や話題を専門家から話を伺うという形である。保岡さんはローマ教皇の存在について、巡礼とその影響力について話された。【回勅】という言葉は初めて知った。ローマ・カトリック教会の首長である教皇が全世界の司教を通じて、ローマ・カトリック教会の教徒全体に発する書簡という意味で、しばしば発せられ、それが小冊子として多くの言葉に訳され、世界中に伝播され啓蒙されていく。

 教皇の語る言葉の一つずつが、巡礼とともに外へ影響を与えている。あと4回の講座であるが、受講できることを楽しみにしている。

 さて、今日海外から刺々しいニュースが重なって伝えられた。ひとつは、アメリカ大統領選で民主党陣営がロシアからサイバー攻撃を受けていたということで、オバマ大統領がプーチン・ロシア大統領に報復すると厳しく警告したことである。

 もうひとつは、南シナ海公海でアメリカの小型無人潜水機を中国海軍艦船が一方的に奪ったとアメリカ国防総省が、中国に速やかに返却するよう求めた。それに対して、中国が何らの回答も寄せないことである。

 いずれもちょっとやり過ぎの感がする。下手をすると大事に発展する恐れがある。しかし、どうして敢えて相手の気持ちを傷つけるような無礼な行為や、相手国の国益を損なうような言動を行うのだろうか。当分目を逸らせられない事件である。

2016年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com