キューバ旅行のレポートを所属するNPO「知的生産の技術研究会」の定期季刊誌に送付していたが、昨日出来上がった同誌335号がNPOよりまとめてドサッと送られて来た。後になって、ああすれば良かったとか、こう書けば良かったという反省はあるが、準備期間が短かった点を考えれば、まあ無難に書けた方ではなかったかと思う。
このレポートを書くに当たっては、資料や関係書を読んだり、関係するDVDを観たり、私なりにいろいろ調べてみたが、キューバについて私自身も勉強不足だったと痛感している。更に知人と話してみると想像以上にキューバについては知られていないことが分かった。キューバについては、これまで日本であまり高い関心がなかったように感じている。その点については最後の方にコメントした。
出かける前になぜこれほどまでに革命を成し遂げたカストロやゲバラが、キューバ国民から敬愛されているのかよく分からなかった。ところが、実際に現地の人に話を聞いたり、彼らのやり遂げた実績を拾い上げてみると、革命前に国民に約束した農地改革や、教育費を無料にした国民皆教育制度の普及と無医村状態をなくす医療費の無料化実施があるうえに、彼らには揃って権力にしがみつくような権力志向がなく、加えて私利私欲がまったくないことなどがよく分かった。それらが彼らに対する国民の幅広い尊敬の念を育ませた大きな要因である。それらの点については私なりの考えを書くことができたと思っている。拙稿を読んだ方が少しでもキューバに関心を抱き、キューバについて正しい知識を持ってもらえればありがたいと思っている。
今日は1年でも一番日照時間が短い冬至だが、久しぶりに暖かい1日だった。今年も残すところあと10日となった。早いものだと思う。