3510.2016年12月22日(木) 内も外も火事場騒ぎ

 昨日は暖かい1日だったが、今日は冷え込み午後から風も強くなり出した。全国的に風雨が強くなっているところへ新潟県糸魚川市内では中華料理店から出火した火炎が、生憎の強風に煽られ飛び火して中々消火できないようだ。鉄筋3階建てのアパートらしき建物を挟んだ両側の木造家屋が火炎を上げている珍しい火災現場を見た。火災としては過去20年間で最大級のもので、ほぼ140棟が延焼した。

 さて、このところヨーロッパでは異様な事件が頻発している。昨日ベルリン市内のクリスマス市にトラックが突入して多数の死者、負傷者を出した。犯人はパキスタンからの難民と見られていたが、今日になってトラックの運転席付近でチュニジア人の身分証明書が見つかったことから、ドイツ連邦検察庁は、このチュニジア人を容疑者として公開捜査に乗り出した。今年7月にフランスのニースでも同様な事件が起きたばかりである。イスタンブールでは、展示会で挨拶の最中にトルコ駐在ロシア大使がトルコ人私服警察官に背後から狙撃され即死した。

 ところで、来年度の一般会計予算案が閣議決定された。何と97兆4千億円である。もちろん過去最大額である。税収があまり伸びないにも拘らず、社会保障費が毎年伸び続け、対前年+1.6%の32兆4千億円となり、歳出額全体の約1/3を占める。社会保障費をこれ以上増やさないために、今後高齢者の医療費負担に手を付ける。高齢者にこれ以上医療面で面倒を診られないというのが率直なところだ。

 また、不足する歳入を補うための国債発行額が34兆3千億円で、国家の借金は毎年増え続けている。支出としては、このところ周辺海域の警備に配慮しなければならなくなったこともあり、防衛費が5兆1千億円となり、昨年初めて5兆円の大台に乗ったが、今年もそうだ。そして今後とも増え続け、5兆円が6兆円となり7兆円となる。アベノミクスと囃し立てるが、国庫は年々厳しさを加えている。税収が増えない中で、無駄遣いの原子力関連費用、リニア・モーターカー計画への想定外の補助金、そして過大な国会関係費などが、国民の知らないところで浪費されているようでは、心配は年中行事でいつ果てるとも言えない。それは日本の財政が破たんするまで止まらないのではないか。「田園の憂鬱」ならぬ国家の憂鬱である。

2016年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com