3563.2017年2月13日(月) 時代とともに変わる言葉の使い方

 言語学者の井上史雄氏が昨日の日経紙「現代ことば考」欄に「敬語の3分類は不変」というコラムを書いている。一般的に言葉は、大きく「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3通りに分けられるが、近年その境界線にある言葉が数多く使われるようになり、文化庁でどうするか検討を重ねていた。以上の3通りに加えて、「尊敬語」と「謙譲語」をIとⅡに分け、更に「美化語」というジャンルを加えて6種類ほどに再編成することを考えていたらしい。それが、元通り従来に3通りに落ち着きそうで井上氏はほっとしていると書いている。だが、「電車がまいります」の表現は謙譲語本来の使い方からずれていると指摘している。これは、私もおかしいと思い、「電車が来ます」と訂正すべきだとかねがね思っていた。

 言葉は時代が移ると流行も変わるように、言葉にも新しい流行語が入ってくる。偶々昨晩あるテレビ番組で間違った言葉遣いについて放送していたが、プロのアナウンサーも用法をよく間違えるらしい。実は、その中に言葉が重複する「重ね言葉」が紹介されていた。ひとつの例として「行って来ます」というのは、「行く」と「来る」が重なっているので、正確には間違っていると説明していた。確かに私の場合家を出る時、親に「行って参ります」と言って家を出た。それが、息子らは学校に出かける時「行って来ます」と言ったので、次第に慣れたが、最初は何となく違和感を覚えたものだ。それにしてもそのまま正しい言葉を使っていれば良さそうなものなのに、どうして間違った言葉を使うようになったのだろうか。

 さて、先日来小中陽太郎さんの近刊書「上海物語」について、中川隆介氏の同書への書評についても併せて感想を書くよう小中さんから依頼されていたが、何とかA4版3枚にまとめて小中さんに送ったところ、過分なお褒めの言葉をいただいたので、直ぐに「出版ニュース」社の清田義昭社長へ同じ原稿を送った。この結果がどうなるのかはまったく予想もつかない。

 また、「知的生産の技術研究会」(知研)の八木哲郎会長からお手紙をいただいていたので、今朝電話を差し上げたところ4月の知研セミナーでキューバについて話をして欲しいとの要請だったので、お引き受けするとお応えしたところである。

2017年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3562.2017年2月12日(日) 初の日米首脳会談開かれる。

 日米首脳会談を終えた安倍首相は、フロリダのトランプ大統領別荘に招待され、126室もある豪華な邸宅に2泊して、大統領とゴルフなどを楽しみながら日米首脳同士の心の絆を固めたと伝えられた。

 首脳会談を終えた後の記者会見では、冒頭に首相が話したが、これに続いてトランプ大統領は日米の堅い絆をともに強調し、一部日本国内で懸念されていた尖閣諸島が日米安保条約の適用範囲に含まれる点を確約した。

 ただ、この場面で何となく気になったのは、トランプ大統領が記者会見で手短に話された時の表情が、いつもの口を尖らしジェスチャーたっぷりの荒っぽい話し方ではなく、無表情で声も小さく元気がなく、まったくスマイルが見えずいつもの自信過剰なくらいの傲慢な姿ではなかったことである。何か体調に異変でもあるのか、或いは好ましくない情報でも耳に入ったのだろうか。

 日米首脳の信頼と友好のポーズはまだ出発点にしか過ぎない。前途に課題が山積している。保護主義のアメリカと今後も実務的に友好的な関係を保って行くことは中々至難だと思う。トランプ大統領に対して警戒感を抱いている世界に対して、アメリカ抜きに日本は果たして上手に渡り合って行けるのだろうか。ある意味で日本は世界に対して責任を負うことになったが、安倍首相とトランプ大統領の間に同床異夢はないだろうか。どうしても気になるところである。

 そしてこんな舞台が演出されている間に、今日突然北朝鮮がまた日本海に向けて弾道ミサイルを発射したというニュースが入ってきた。安倍首相は国連憲章に違反すると強く抗議していたが、意外にも大統領からそれほど強いアピールはなかった。

 また、それほど大したことではないが、今回の首脳会談のスケジュールを見ていて私には2点ほど気になったことがある。ひとつは、大統領の別荘はフロリダの一体どこの都市にあるのか、新聞、テレビでもただフロリダと伝えるだけで、正式に都市名を明かさなかったことである。僅かに今日になってゴルフ場がパーム・ビーチだと紹介されたので、多分パーム・ビーチだろうが、なぜ都市名を明かさないのだろうか。

 もう一点は、記者会見に安倍首相に続いてトランプ大統領が登場した時に、司会者がゲストの首相を差し置いて大統領を先に紹介したが、これは外交儀礼に悖るのではないかと思う。これもトランプ流なのだろうか。少々気になった。

2017年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3561.2017年2月11日(土) 久しぶりの講演「今キューバが熱い」

 一昨日から今日にかけて日本海側の北陸、西日本から九州方面に大雪が降った。鳥取市内では平年の約10倍の積雪量だという。夕方には積雪地帯の長野県全域にかけて大雪警報が発令された。

 アメリカでは安倍首相とトランプ大統領が首脳会談を行った。夜のニュースで見る2人の信頼及び愛情の表現と立ち居振る舞いがちょっとぎこちないし、わざとらしい。そのまま2人はフロリダ州の大統領の別荘へ向かった。友好関係も好いが、トランプ大統領が指摘していた肝心な日米貿易不均衡問題については後回しにされた。果たして本題を理解し合えるのだろうか。西日本の天候同様に、こちらも表面的にはともかく、本当のところはおかしくならないだろうか。

 さて、久しぶりに吉祥寺で「今キューバが熱い」のテーマで講演を行った。ゼミで1年後輩の佐藤博信さんが理事を務めるNPO「吉祥寺村立雑学大学」の依頼によるものである。12月発行の「知研フォーラム」に寄稿した内容と同じ話をパワー・ポイントを使って説明した。質問時間を含めて約2時間の予定だったが、予定通りの休憩を取らずに説明に没頭して、時間的にはやや中途半端になりいつもとは違って珍しいことに時間が余ってしまった。時間が余ったために私の武者修行体験談を話したり、3年前に上梓した「南太平洋の剛腕投手」のエピソードまで話すことになってしまった。受講者は熱心に耳を傾けてくれたので、それでも良かったのかも知れない。

 今日もキューバが社会主義的な土地解放、義務教育制度と医療制度の無料化を成し溶けた素晴らしさ、特にカストロやゲバラら革命家の無私無欲で権力志向のないこと、市街地が清潔であること、などについて、殊更強調した。

 これからまだいくつか溜まっている宿題をこなさなければならないと思っていたところ、帰宅してみると「知的生産の技術研究会」(略称:知研)の八木哲郎会長から手紙をいただいていた。前記「知研フォーラム」最新号に寄稿したキューバ・レポートについて知研で輪読を行おうという提案だった。どういう形なのか、判然としないので、明日にでも八木会長に尋ねてみようと思っている。

2017年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3560.2017年2月10日(金)  小松隆二先生ニュージーランド勲章受賞祝賀会

 昨年12月から準備していた祝賀会を新宿のハイアット・リージェンシー東京で開催した。白梅学園理事長で慶應義塾大学名誉教授でもある小松隆二先生が昨年10月ウェリントンでニュージーランド政府からメリット勲章を受勲された慶事を祝って飯田ゼミ有志と現代公益学会の先生がお祝いしたものである。当初から幹事を押し付けられ、少々心の負担になっていたが、今日会場で参加者と会話してみると小松先生ご夫妻を始めほとんどの参会者が大変喜んでおられたので、何とか救われた思いである。あまり華やかな集まりにしないでほしいとの小松先生の事前の注文で、40名程度の小規模のパーティではあったが、雰囲気、食事、サービスなどすべての面で申し分なく満足の行く祝賀会となった。

 祝賀会は構成を2部に分け、1部では小松先生のニュージーランドについてセミ講義を、そして2部は宴会という形にした。卒業後半世紀以上が経過し、恩師飯田鼎先生も本年7回忌を迎え、ゼミも解散したので、もう度々ゼミ仲間と会うことはなくなったが、それでも1年に2~3回は親しい仲間とは会うことがある。今日は主にこれまで話したことがない後輩たちとあまり経験のないような話をしたことが印象に残った。やはり普段会わない人と会話をするだけで新しい知識を得られるのがこういう集まりのメリットでもある。やや疲れたが、終わってみて清々しい感じがした。

 さて、昨夕羽田を発った安倍首相はワシントンに着いた。明日トランプ大統領と初の日米首脳会談を行い、その後大統領の別荘があるフロリダへ行き、ゴルフを楽しむようだ。

 ここへきて大統領への不信感が増してきた。ひとつは、イスラム系7カ国国民の入国を一時禁止した大統領令について、連邦地裁に次いで日本の高裁に当たる連邦控訴審でも再び大統領令停止命令が出されたことである。それでもトランプ政権は最高裁に向けて争う構えを見せている。この様子では当分収まりそうもない。

 もうひとつは、プライベートな案件であるが、大統領が娘のイバンカさんの名前を冠したブランド商品が名門デパート「ノーストローム」で販売を中止されたことに強く抗議したことである。親バカもここまで嵩じると些か滑稽である。

 大統領は「イバンカはノードストロームから大変不当な扱いを受けてきた。彼女は素晴らしい人間で、私が正しいことをするよういつも後押ししてくれる。本当にひどい」と普通の親ならある程度目をつぶることも、大統領という権力者が娘可愛さのあまり、その絶大な権力を行使して一民間業者を苛めるのはいかがなものであろうか。

 これら大統領の異様な行為に対して非難が高まり、一層アメリカ国内の分断ははっきりしてきた。こういう嫌トランプ・ムードの中で、安倍首相はトランプ氏と個人的な信頼と強い絆を固めることを希望している。だが、そんな戦略ではトランプ氏の思う壺であり、巧妙に取り込まれ、更にEUを始め、トランプ大統領に距離を置き始めた国々からはあまり好意的な扱いを受けなくなるのではないだろうか。

 いずれにしても安倍首相は、今難しい立ち位置に置かれようとしていることは間違いない。

2017年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3559.2017年2月9日(木) 大雪がやって来そうだ。

 わが家でも漸く白梅が綻びだしたと思ったら今日からまた急に冷え込みだした。水戸の偕楽園でも一面白銀の世界となり先日観梅に見えていた入園者も今日の積雪にはびっくりであろう。西日本を中心に明日、明後日と大雪警戒警報が発令されている。明日、明後日とも外出するので、少々気がかりである。

 先月大雪が降った鳥取県智頭町では国道に約300台もの車が渋滞した。これに懲りた町では対策に大童である。その一方テレビ・ニュースによると、道路沿いの家に住む高校生家族が先月の渋滞時に車の利用者に飲料水を補給していたようだが、今回渋滞で困るであろう人たちのために寒い中でインスタント食品を準備している姿に感銘を受けた。困っている人を助けようとするボランティア精神が素晴らしいと思うし、こういうところが、日本人の優しいところだと思う。このような何気ない思いやりの心は出来るだけ見習いたいものである。

 さて、先日来小中陽太郎さんから小中さんの近著「上海物語~あるいはゾルゲ少年探偵団」について短評を書くよう勧められているが、すでに本ブログに書いたように中々時間が取れずに月末に伸ばしてくれるようにお願いした。ところが一応OKだったのだが、400字程度の文なら夜にでも書けるだろうと発破をかけられてしまった。

 そこまで仰るなら書きましょうと請け負ったところ、20分置きに5回もメールで叱咤激励文が送られて来た。何とか取り組もうと重い腰を上げたところだ。

 書物にも登場する友人山崎洋母子について書くようアドバイスされたので、彼との付き合いについて書き始めたところである。山崎洋さんとの付き合いを思い起こすと、今から33年前の1984年に文部省教員海外派遣団で全国の先生方と1ヶ月かけて、旧ユーゴスラビアのリエカ市、イタリアのボルツァーノ市、アメリカのミルウォーキーを訪れ、最初の学校訪問地旧ユーゴで通訳として活躍してもらったのが始まりである。以後彼が日本へ帰って来る度に会って、最近ではほぼ毎年のように会い、時にはゼミの仲間にも声をかけて交友を深めている。書物ではゾルゲ事件の項でゾルゲの仲間、ブランコ・ブーケリッチの子として登場する。何とか2~3日の間に書いてしまおうと考えている。

 明日の日米首脳会談に備えて今夕安倍首相一行が羽田空港を発ち、ワシントンへ向かった。

2017年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3558.2017年2月8日(水) 高山右近が「福者」に任ぜられる。

 キリスト教徒の受難について、このところアメリカ人マーティン・スコセッシ監督によって映画化された遠藤周作の「沈黙」が話題を集めている。昨日の日経紙朝刊「文化」欄でもスコセッシ氏自身や映画評論家、エール大ジェロ―教授らが「『沈黙』私はこう見る」としてコメントを採り上げていた。何とか原作を読んでみたいと新潮文庫版「沈黙」を買い求めたが、まだ読み出すまでに至っていない。映画も忙しくて残念ながら観ていない。

 偶然だろうか、昨日大阪市内でキリシタン大名の高山右近が、ローマ法王庁からカトリック信仰の模範を示したとして「福者」の称号を与えられる列福式という式典が開かれた。キリシタンでもない私には、実感というものがあまり湧かないが、式に参加した信者の男性は、400年越しの夢がかなったと感慨深く語っておられた。この「福者」というのは、一般にもよく知られている「聖人」の前段階の呼称だそうだ。大河ドラマなどでも高山右近は、豊臣秀吉のバテレン追放令で国外へ追放された悲劇の人としてしばしば登場する。右近は1614年に徳川幕府の禁教令によって国外追放され、翌年マニラで病死した。

 大分以前に五島列島を訪れた時、昔ながらのキリスト教会内部に立ち入り、ガイドさんから昔のクリスチャンの苦しみを伺ったが、当時も天草四郎の島原の乱を歴史上の事件のひとつとして覚えたことぐらいしか感じることはなかった。月末に淑徳大学公開講座で保岡講師からこの種の話を伺えることを期待したい。

 さて、今日もメディアではアメリカのトランプ大統領に関するトピックスが目白押しである。現在注目されているのは、イスラム系7カ国からの入国者を制限する大統領令の妥当性を連邦控訴裁判所でどのような判断を下すかに絞られている。世論調査も実施したメディアによっては賛否が反対になってどこまで大統領が信頼されているのか俄かには判断し難い。

 ところで昨日アメリカ商務省が2016年の貿易統計を発表した。アメリカが赤字となった貿易相手国をトランプ大統領は為替操作だと非難していたが、16年統計でもアメリカは貿易赤字だった。日本にとって不都合なことは、前年15年には赤字相手国として中国、ドイツに次ぎ3番手だったわが国が16年にはドイツを抜いて第2位になったことである。これで大統領は2日後に迫った安倍首相との日米首脳会談の場で、日本との貿易不均衡を厳しく突いて来ることだろう。

 日本にとって幸いなことは、対米交渉とは関係なく財務省が発表した国際収支速報によると、経常収支は20兆円余りの黒字で貿易収支が黒字になったことが大きい。このところ気になっているのは、旅行収支が黒字になった年度以降の傾向である。16年も外国人旅行客の増加によりサービス収支が赤字の中にあっても旅行収支だけは過去最大の1兆3千億円も黒字だったことである。かつては、国から旅行業は貴重な外貨を無駄遣いしていると蔑まれたことに悔しさを覚えたことがある。今や昔日の感がする。

2017年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3557.2017年2月7日(火) 自宅のリニューアルを検討

 昨日はやや暖かかったが、今日は予報通りやや寒く、加えて風が強い。全国的に大陸から低気圧が張り出してきた影響で気温は下がり、関東でも雪が降るらしい。我が家の梅も漸く蕾となりしばらくすれば満開となり、鶯やメジロ、四十雀がやって来るだろう。野鳥たちの飛来を楽しみに待ちたいと思う。

 近年地震の発生が増えてきたように思う。実際国や自治体でも不時に備えた情報や、避難訓練にかなり時間を取っている。今晩テレビを観ていた間にも茨城県で震度3の地震があった。わが自宅も建築以来そろそろ40年になる。古い法律の下で建設したため現行の耐震基準に適った耐震建築ではないので、万一に備えて耐震構造にリニューアルすることを、これまでにしばしばアドバイスされている。そこで13年前に大リニューアル工事を行った業者に今日来てもらい、相談に乗ってもらった。

 まず、屋根瓦を軽い素材に変えることと、耐震用に筋交いを入れる建築工事を行うことを話し合い、区役所が耐震工事ならケースバイケースであるが、基本的にある程度補助金を交付してくれるということなので、補助金の交付申請をしようと考えている。まず、世田谷区役所へ出向いて工事を始めることを伝えなければいけない。今少々忙しいが近い内に出かけようと思っている。

 さて、今日もメディアではトランプ大統領の強引な大統領令について喧々諤々である。7カ国からの入国者には当分の間制限を加えるとした大統領令が、裁判所を介して憲法違反か否かの沙汰が近日下される。とんでもない所にも影響が表れている。住居を兼ねていたトランプ・タワー周辺の警戒が厳しくなるにつれ、通行人がチェックされるようになり隣のティファニーへの入店客が落ち込んだ。ティファニーも経営的に赤信号が灯りCEOが責任を取り辞任を決めた。

 一方、ヨーロッパでもトランプ大統領の発言は物議を醸している。ヨーロッパ中央銀行ドラギ総裁はトランプ氏側近がユーロ安を批判したことに対して、為替相場を操作していないと反論し、イギリス下院議長は年内にイギリスを公式訪問する大統領が議会で演説することに反対を唱えた。少しずつ包囲網が狭められつつある。

 いずれ近い内にある程度方向が見えて来るのではないだろうか。

2017年2月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3556.2017年2月6日(月) 忙しいのか、不健康なのか、血圧が上がった。

 何だか分からないうちに急に忙しなくなってしまった。今週金曜日に開かれる先輩の受勲祝賀パーティの幹事役や、キューバに関する講義のためにパワー・ポイントのスライドを作成して準備すること、加えて確定申告の金銭元帳のこまごまとした記入など提出書類の整理、作成などで毎日気が休まらないことなどでストレスが溜まっているのかも知れない。

 一日中長い間無理して机に向かっているせいだろうか、それまで比較的安定していた血圧までがこのところ上がりだした。今年に入ってから急に血圧が上がり出し、上の数値がほぼ毎日140を超えるようになってしまった。これまでも安定していたとは言え、血圧降下剤は欠かさなかったし、安定している中で昨年夏には血圧もかなり理想的な数値が続いたので、一旦は医師とも相談のうえ薬を一時的にストップしてみたこともあった。

 それでも少々気になるので今日行きつけの森内科へ行って先生に相談してみた。先生は寒さが影響していることもあるが、ちょっと血圧が高過ぎると言われ新たに降圧利尿薬「フルイトラン」を処方してもらい早速飲むことになった。

 本当は何もせずに寝っ転がっていれば、一番身体には良いのだろうが、そういうわけにもいかない。今日新薬をいただいたので、これまでの服用薬にこの新薬をプラスしてどれほどの効果があるか、しばらく様子を見てみたい。

 そんなわけで、先月末には元日本テレビ政治部長の菱山郁郎・日大客員教授から、後輩が文春新書を出版したので、書評をブログに書いて欲しいとのせっかくのご希望も、現在時間的に無理だと失礼ながらお断りしてしまった。

 今も小中陽太郎さんの近著「上海物語」の書評か、中川隆介氏が「出版ニュース」に同書について書かれた書評について感想文を書くよう著者の小中さんご自身から依頼されたが、時間的にも難しいので取り敢えず、20日過ぎなら書けると思うとお応えしたところ、それで好いと連絡いただいた。中川氏は巧みにストーリーを時代的、人物的に捉えた秀逸なコメントを書いている。私はそこまで深く考えることが出来ず、はっきり言ってストーリーに私のイメージが追いついていかない。小中さんは、著書の中でゾルゲ事件関係者についても触れているが、ゾルゲの仲間・ブーケリッジの忘れ形見である友人山崎洋さんについて触れているので、山崎母子を書いてみてはどうかと言われた。私が山崎母子と親しいことから、その辺を書くことはやぶさかではないが、どんな視点で書くべきか理解し難いので、15日にお会いした時にお聞きしようと思っている。他にも文中には高校同級生の文化功労者・中西準子さんの父・中西功についても触れている。中西さんには3月に会えるが、彼女の父親像を聞き出すことは出来ない。

 とにかく落ち着いてストレスが溜まらないように、気持ちを少しのんびりさせることが大切なのだということは自戒している。早くこの慌ただしさから抜け出して、もう少し余裕を持って対応しなければいけないとは考えている。

2017年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3555.2017年2月5日(日) 大谷翔平選手の二刀流を辞めさせるのは惜しい。

 今日は立春であるが、昔から禅寺ではこの日「立春大吉」と書かれたお札を貼って厄払いをしている。昨日ペンクラブのある知人から赤く大書した遅れた年賀状、「立春大吉」状をいただいた。この方は毎年旧暦で新年に当たる立春に年賀状の「立春大吉」状を送ってくれる。

 近年日本の古い伝統や習慣が忘れ去られていくが、このように旧暦に使われ、それぞれ意味のある由緒ある言葉はいつまでも伝え残していきたいものである。

 さて、来月野球の世界選手権ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されるが、昨日突然話題になったことがある。昨年北海道日本ハム・ファイターズの投手兼打者として大活躍をして、チームを日本一へ押し上げ個人的にもMVPに選出され、WBCでも活躍が期待されていた大谷翔平選手がケガでWBCを欠場することになった。本人はもちろん、日本チームの同僚選手、ファンをがっかりさせている。

 ところで今朝のTBS「サンデー・モーニング」でこんな話があった。レギュラー出演者の張本勲氏がこんなことを言っていた。「だから二刀流は無理だと言ったんです。投手と打者では使う筋肉が違うので、こういうことは予想出来た」。実は張本氏は、かなり前から大谷選手が投手と打者で活躍する二刀流に反対していた。二刀流はどちらも中途半端になり、「二兎を追う者一兎も得ず」と確かに張本氏が反対していたのを知っている。だが、昨年のシーズン中大谷選手が大活躍すると声は小さくなり、必ずしも二刀流は止めるべきとの声は聞かれなくなった。実際昨年の大谷選手の活躍は素晴らしかった。誰しも彼の活躍に溜飲を下げ称賛した。これほど二刀流が成功したのは大谷選手だったからこそ為し得たとも言える。プロ野球史上に燦然と名前が残るほどの大活躍だし、新しい分野に道を開いたとも言える。それが、偶々ケガをしたから折角の才能に目をつぶらせ二刀流を今後辞めさせるとの考えはあまりにも短絡的ではないだろうか。

 張本氏は、二刀流は大成しないと頑なに信じているようだが、大谷選手のような素材が実績を作った事実を理解して、一方的な言い方は慎んだ方が良いのではないだろうか。大谷選手の活躍中は黙して語らずだったが、大谷選手がケガをするや、それ見ろとばかり再び二刀流反対説を唱えるのは、あまりにも狭量で、大谷選手のみならず、プロ野球を愛する人々の期待を裏切ることになるのではないだろうか。ケガをする可能性は選手なら誰にもある。これは二刀流をやる、やらないに関係ないと思う。

 大谷選手は張本氏の予想を超える活躍をしたのだから、この期に及んで二刀流はダメと言うのなら、大谷選手が活躍していた昨シーズン中に声を大にして言うべきではなかっただろうか。

 私は個人的には、珍しい成功例として大谷選手にこのまま二刀流で行って欲しいと思っている。

2017年2月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3554.2017年2月4日(土) 稲田防衛相はマティス国防長官に太刀打ち出来るか。

 アメリカのトランプ大統領が発したテロ懸念国からの入国を制限するとの大統領令に対して、ワシントン州連邦地裁は一時差し止める命令を出した。大統領がテロの恐れがあると世界中から反発を受けながら強硬に実行して、世界中を敵に回したことに対して、大統領令は憲法違反であるとワシントン州が連邦政府を訴えていたものだ。これに対してホワイトハウスは、制限措置は合法で適切として、近々司法省に差し止め命令の即時停止を求めると述べたが、今やイタチごっこになってしまった。この行き着く先はどうなるのだろうか。公平に見てトランプ大統領の乱暴な大統領令に勝ち目はないと思うが、したたかな大統領であるので、姑息な手段を使って対抗してくるに違いない。

 好い加減にすっきりして欲しいものである。

 一方、昨日来日した「狂犬」マティス国防長官は、今朝早速稲田朋美防衛相と会談した。19歳の時軍隊へ入隊して世界中の戦地で砲弾の中をかい潜ってきた百戦錬磨の国防長官から見れば、的確に国会質問に応えられない稲田防衛相ではいかにも子どもに見えるのではないだろうか。稲田氏は決して防衛問題の専門家ではないし、戦場を歩いたわけでもない。マイナス・イメージとして韓国の竹島へ上陸しようとして直前になって差し止められたり、毎年靖国神社への参拝を欠かさない無神経なパフォーマンスが、中韓の対日感情を一層悪化させていることに気が付かないノー天気な女性なのである。自分を売り込むことに専心して、うまく大臣の椅子を射止めたのは好いが、国の防衛の最前線である現場に疎いのでは、果たして国家の安全保障という大役を果たすことが出来るのだろうか。

 恐らく会談の間に稲田防衛相の能力は国防長官にすでに見抜かれているのではないだろうか。今日のところは、在日米軍の駐留経費について国防長官は「日本はコスト負担のモデルだ。日米の経費分担は他の同盟国での手本となる」と述べた。だが、日本の負担額は約75%である。仮にこれがモデルということになれば、現在アメリカの同盟国であるドイツの32%や、韓国の40%を日本並みに約70%にまで負担させることが可能であると了解したことになるのだろうか。ドイツや韓国辺りからも不満が燻り出すのではないか。これ自体もさることながら、稲田防衛相がそこまで考えているようには見えない点がなお一層心配である。

2017年2月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com