3555.2017年2月5日(日) 大谷翔平選手の二刀流を辞めさせるのは惜しい。

 今日は立春であるが、昔から禅寺ではこの日「立春大吉」と書かれたお札を貼って厄払いをしている。昨日ペンクラブのある知人から赤く大書した遅れた年賀状、「立春大吉」状をいただいた。この方は毎年旧暦で新年に当たる立春に年賀状の「立春大吉」状を送ってくれる。

 近年日本の古い伝統や習慣が忘れ去られていくが、このように旧暦に使われ、それぞれ意味のある由緒ある言葉はいつまでも伝え残していきたいものである。

 さて、来月野球の世界選手権ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されるが、昨日突然話題になったことがある。昨年北海道日本ハム・ファイターズの投手兼打者として大活躍をして、チームを日本一へ押し上げ個人的にもMVPに選出され、WBCでも活躍が期待されていた大谷翔平選手がケガでWBCを欠場することになった。本人はもちろん、日本チームの同僚選手、ファンをがっかりさせている。

 ところで今朝のTBS「サンデー・モーニング」でこんな話があった。レギュラー出演者の張本勲氏がこんなことを言っていた。「だから二刀流は無理だと言ったんです。投手と打者では使う筋肉が違うので、こういうことは予想出来た」。実は張本氏は、かなり前から大谷選手が投手と打者で活躍する二刀流に反対していた。二刀流はどちらも中途半端になり、「二兎を追う者一兎も得ず」と確かに張本氏が反対していたのを知っている。だが、昨年のシーズン中大谷選手が大活躍すると声は小さくなり、必ずしも二刀流は止めるべきとの声は聞かれなくなった。実際昨年の大谷選手の活躍は素晴らしかった。誰しも彼の活躍に溜飲を下げ称賛した。これほど二刀流が成功したのは大谷選手だったからこそ為し得たとも言える。プロ野球史上に燦然と名前が残るほどの大活躍だし、新しい分野に道を開いたとも言える。それが、偶々ケガをしたから折角の才能に目をつぶらせ二刀流を今後辞めさせるとの考えはあまりにも短絡的ではないだろうか。

 張本氏は、二刀流は大成しないと頑なに信じているようだが、大谷選手のような素材が実績を作った事実を理解して、一方的な言い方は慎んだ方が良いのではないだろうか。大谷選手の活躍中は黙して語らずだったが、大谷選手がケガをするや、それ見ろとばかり再び二刀流反対説を唱えるのは、あまりにも狭量で、大谷選手のみならず、プロ野球を愛する人々の期待を裏切ることになるのではないだろうか。ケガをする可能性は選手なら誰にもある。これは二刀流をやる、やらないに関係ないと思う。

 大谷選手は張本氏の予想を超える活躍をしたのだから、この期に及んで二刀流はダメと言うのなら、大谷選手が活躍していた昨シーズン中に声を大にして言うべきではなかっただろうか。

 私は個人的には、珍しい成功例として大谷選手にこのまま二刀流で行って欲しいと思っている。

2017年2月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com