3554.2017年2月4日(土) 稲田防衛相はマティス国防長官に太刀打ち出来るか。

 アメリカのトランプ大統領が発したテロ懸念国からの入国を制限するとの大統領令に対して、ワシントン州連邦地裁は一時差し止める命令を出した。大統領がテロの恐れがあると世界中から反発を受けながら強硬に実行して、世界中を敵に回したことに対して、大統領令は憲法違反であるとワシントン州が連邦政府を訴えていたものだ。これに対してホワイトハウスは、制限措置は合法で適切として、近々司法省に差し止め命令の即時停止を求めると述べたが、今やイタチごっこになってしまった。この行き着く先はどうなるのだろうか。公平に見てトランプ大統領の乱暴な大統領令に勝ち目はないと思うが、したたかな大統領であるので、姑息な手段を使って対抗してくるに違いない。

 好い加減にすっきりして欲しいものである。

 一方、昨日来日した「狂犬」マティス国防長官は、今朝早速稲田朋美防衛相と会談した。19歳の時軍隊へ入隊して世界中の戦地で砲弾の中をかい潜ってきた百戦錬磨の国防長官から見れば、的確に国会質問に応えられない稲田防衛相ではいかにも子どもに見えるのではないだろうか。稲田氏は決して防衛問題の専門家ではないし、戦場を歩いたわけでもない。マイナス・イメージとして韓国の竹島へ上陸しようとして直前になって差し止められたり、毎年靖国神社への参拝を欠かさない無神経なパフォーマンスが、中韓の対日感情を一層悪化させていることに気が付かないノー天気な女性なのである。自分を売り込むことに専心して、うまく大臣の椅子を射止めたのは好いが、国の防衛の最前線である現場に疎いのでは、果たして国家の安全保障という大役を果たすことが出来るのだろうか。

 恐らく会談の間に稲田防衛相の能力は国防長官にすでに見抜かれているのではないだろうか。今日のところは、在日米軍の駐留経費について国防長官は「日本はコスト負担のモデルだ。日米の経費分担は他の同盟国での手本となる」と述べた。だが、日本の負担額は約75%である。仮にこれがモデルということになれば、現在アメリカの同盟国であるドイツの32%や、韓国の40%を日本並みに約70%にまで負担させることが可能であると了解したことになるのだろうか。ドイツや韓国辺りからも不満が燻り出すのではないか。これ自体もさることながら、稲田防衛相がそこまで考えているようには見えない点がなお一層心配である。

2017年2月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com