4621.2020年1月7日(火) ゴーン前日産会長逃亡に大きな抜け道

 昨日も取り上げたゴーン前日産自動車会長の不法脱出事件で日本出国の様子が大分分かってきた。都内の自宅から2人のアメリカ人と六本木のホテルで待ち合わせて新幹線で大阪へ行き、音響機器輸送用のコンテナでチェックの甘いプライベート・ジェットの通用ルートを通って逃亡した。

 それにしてもプライベート・ジェットだとチェックが甘いようだ。普通民間航空会社が一般の出国者に対して行っているようなX線による手荷物検査や身体検査を行わず、最終的には機長の判断によるそうだ。これほど緩い検査だとは思いも寄らなかった。アメリカのウォールストリート・ジャーナル紙によるとゴーン・サイドは10~15人のメンバーによるプロジェクトを作り数か月前から逃亡計画の準備を進めて、20回以上も日本を訪れ入念に計画を立て、関西空港の弱点を見抜いて関空からの出国を決めたという。キャロル夫人に対しては証人喚問の際偽証を行ったかどで、昨日逮捕状が出された。それにしてもこういうリッチマンに対してはチェックが甘いなぁと思う。

 今日国土交通省は羽田、成田、関西、中部各空港でプライベート・ジェットに大型荷物を積み込む際の保安検査を義務化したという。何を今更と言いたくなる。さらに森雅子法務大臣は、保釈中の被告が逃走した場合に処罰出来るよう法改正を検討していると語った。

 しかし、これとてどうも遅きに失したのではないだろうか。日本には、探せばまだ不備のあるような法律がいくらもあると思う。この際徹底的に調べ上げて2度のこのような無様な不祥事を起こさないよう気を付けて欲しいものである。

 さて、暦のうえでは、昨日小寒だったせいか、今日は寒かった。その中を昨年末に予約していた歯科へ半年検査で歯の具合を診てもらいに出かけた。実は半年置きに歯科で診てもらっているが、今日は元旦に入れ歯を支えている磁石部分が急に痛み出したので、チェックというよりそちらを治療してもらうことになった。入れ歯はきれいに収まっているが、年齢とともに大分自分の歯が抜けて今ではかなり入れ歯のお世話になっている。今日歯科医の話では、X線検査で入れ歯の磁石周囲の歯茎が柔らかくなっていることが分かったので、そのための歯磨き講習を受けて後日診てもらうことになった。加齢に連れ、身体の部分が支障を来すようになった。悔しいことだが、やむを得ないだろうか。

2020年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4620.2020年1月6日(月) アメリカ・イランの対立、エスカレート

 オリンピック・イヤーがスタートしたと思い何がしかの高揚感と期待感が膨らんでいたが、昨年末のカルロス・ゴーン前日産会長の不法出国やら、年明け早々の3日米軍によるイランのイスラム革命防衛隊司令官殺害のような世界を驚嘆させる事件に愕然としている。テレビのエンタメ番組でも識者は、ゴーン前会長に対して日本の司法制度を批判するのは結構だが、裁判できっちり意見を主張することもなく、不満な司法制度を破ってリッチマンにしか出来ないような逃亡をするのは、筋が通らないと厳しく指摘されている。現在日産の所有物だったレバノンの自宅に潜んでいるようだが、8日に記者会見を開きたいと身勝手な言い分を述べている。正当報酬、不正取得金を取り交ぜ在任中に日産自動車から約170億円もせしめたようだが、保釈金として16億円に逃走費用として20億円以上をかけて、差し引き130億円を手元に残したにしても、そんなお金持ちの計算式を世間は納得する筈がない。容疑者でありながら正当な裁判から逃げて日本の司法を愚弄し、ゴーン氏の意を受けた最高レベルの日本人弁護団への支払いや、日本に残した資産などの始末をゴーン氏はどうつけるつもりなのだろうか。

 さて、後者のイラン司令官殺害問題についてもアメリカはどう始末をつけるつもりなのだろうか。中東情勢は一触即発のピンチに追い詰めておきながら、トランプ大統領はわれわれは戦争を求めていないなどと子どもの発言ではないかと思わせ、過去の歴史を忘れさせるような軽々しい発信をしている。第1次世界大戦前に世界には諸々の地域紛争があったが、決定的な開戦のキッカケとなったのは、1914年セルビアの1青年がオーストリアの皇太子を射殺したサラエヴォ事件が致命的だった。幼いトランプ少年の戦争ごっこにより第3次世界大戦の幕が切って落とされるということにもなりかねない。実際イラクのアメリカ大使館周辺にロケット弾が撃ち込まれたり、世界の各地で散発的に反米テロが起きている。イランは報復を辞さないと広言しているが、その手始めに今日核合意の制限を破り「保有するウランを無制限に濃縮する」と宣言した。殺害事件がイラク領内で行われたことに強く抗議して、イラク議会は駐留米軍の撤退を求める決議を採択した。

 アメリカとイランの対立は、経済的にも大きな影響が表れてきた。まず、石油価格の暴騰により世界中の株式が一斉に下落したことである。イランにとっては外貨獲得の6割が石油の輸出に頼っている。これではイラン経済は益々疲弊する。

 日経平均株価も例外ではなく年末に比して451円の値下げで23,204円の終値だった。今後政治的、社会的な影響と同時に経済面でいかなる現象が表れるか注目されるところである。

2020年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4619.2020年1月5日(日) ワールドカップ成功によるラグビー人気

 昨年TBS・TVで放映され、評判になっていたラグビー・連続ドラマ「ノーサイド・ゲーム」がここ数日再放送されている。ラグビー日本代表チームが、ワールドカップ史上初めてベスト8入りして日本中を熱狂させる大きなきっかけとなったのは、このテレビ・ドラマの影響が大きいと言われていた。実際前回大会で主将を務めた広瀬俊朗が準主役で出演していたし、その他にも現役東芝チームの選手たちが出演して激しいぶつかり合いのシーンを見せていた。放送中にも時折観ていたが、昨日と今日の再録放送で凡そあらすじを知ることが出来た。  

 嬉しいことに昨今ラグビーのプラス効果について多方面で改めて言及・評価されている。先日も国際関係とか、移民、多国籍問題について、多国籍混在の日本代表チームのメンバーが、それぞれ日本チームの一員として日本のために身を賭して戦っていることが大きな話題になった。実際31人の日本代表メンバーのうち、15名が外国人だというから日本人を中心とする国際チームである。過去のイメージからすればまったく別のチームという印象である。しかし、そのことがむしろ今まで外国人との間に壁を作っていた伝統的な日本人の考え方を根本から覆したと評価されている。今では今大会のラグビー日本代表チーム活躍のお蔭で、日本代表のチーム構成に違和感はほとんどない。そういう意味でもラグビー日本代表チームの功績は大なるものと思う。

 2019年度シーズン首位打者となったプロ野球・広島カープの鈴木誠也選手が、今朝の朝日紙にワールドカップをテレビで観てラグビーに熱中しすごく感激して、オリンピックの野球でもあのような試合が出来れば好いと語っていた。代表チームの「ワンチーム」という合言葉も頻繁に使われ、流行語大賞となり流行っている。

 明後日7日は全国高校ラグビー大会決勝戦、11日には大学ラグビー決勝戦が行われ、12日から社会人のトップ・リーグが始まる。まだまだラグビーファンを楽しませてくれるのではないかと期待したい。

 さて、ミヤンマーでは昨4日の独立記念日に合わせて、独立の父と今も国民から幅広く尊敬されているアウンサン将軍を描いた紙幣が新たに発行された。かつてミヤンマーの紙幣の肖像は、全金種とも紙幣にはアウンサン将軍の凛々しい軍服姿が描かれていた。アウンサン将軍とは、言わずと知れた独立を前に暗殺されたアウンサンスーチー国家顧問の父親である。寡聞にして知らなかったが、1990年に当時の軍事政権が個人崇拝につながるとして将軍の肖像画紙幣から他の画に変えたという。それがスーチー国家顧問への忖度からか、今年千チャット紙幣に限って民族衣装を身に着けた父親アウンサン将軍の肖像が復活した。

 千チャット紙幣の価値は約74円相当で、最も使用頻度が高いそうである。私自身ビルマ(現ミヤンマー)の思い出のひとつとして、今も財布に1枚のチャット紙幣を収めて持っている。それは5チャット紙幣で、当時は頻繁に使用したお札である。驚いたのは、その5チャットは現在のレートで換算すると何と0.37円ということになる。20年以上もミヤンマーを訪れていないので、今日の物価や金銭感覚は分からないが、その間に相当インフレーションが昂進したと想像出来る。新札発行により図らずもミヤンマーの衝撃的なインフレを知った次第である。

2020年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4618.2020年1月4日(土) アメリカ、イランの革命防衛隊司令官を暗殺

 かねてより険悪な間柄だったアメリカとイランの間に衝撃的な事件が起きた。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が米軍のバグダッド空爆により殺害されたのである。

 米国防総省は、「トランプ大統領の指示の下米軍はカセム・ソレイマニ将軍を殺害することで、在外アメリカ人を守るための断固たる防衛措置をとった」と誰を殺害しようと文句を言われる筋合いではないとばかりに、相も変わらない「アメリカ・ファースト」重視であることを発表した。さらに、「この攻撃はイランによる将来的な攻撃計画を抑止するのが目的だった」と付け加えた。イラクの首都バグダッドでは昨年の大晦日にアメリカ大使館敷地内に群衆が乱入し、米軍と衝突する事態が発生。抗議行動は元旦も続いた。大使館への襲撃はソレイマニ将軍の承認を得てのものだったとしている。

 イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害を「きわめて危険で愚かなエスカレーション(情勢悪化)」だと呼んだ。「このならず者的な無謀な冒険主義による今後の展開について、全責任を負うのはアメリカだ」とツイートした。ラバンチ・イラン国連大使は「我々は目を閉じていられない。間違いなく報復する」と強く主張し、軍事行動も辞さないと語った。

 イラクのアメリカ大使館は滞在しているアメリカ国民に対して直ちに出国するよう呼びかけた。

 アメリカとイランは、2018年5月アメリカが、イランの核開発に関する国際合意から一方的に離脱し、イランに対する制裁を再開すると発表したことから対立が再発した。これは2015年7月に国連安保理事国にドイツとイランを加えた7カ国の間で最終的な合意に至ったもので、最大核保有国であるアメリカが国際合意から離脱することにより、効力が有名無実化してしまった。当然イランが反発し、爾来両国の関係は険悪の一歩を辿っていた。

 昨年11月結成されたアメリカ主導の有志連合は、対イラン包囲網構築を目指すアメリカに同盟国6カ国が加わって結成された。イランの友好国である日本は、アメリカの誘いには乗るわけにいかず、独自に海上自衛艦をアラビア海域へ派遣することで処方した。イランは有志連合に反発し、独自の安全確保構想を掲げて対立は一層深まる恐れがある。

 この暗殺作戦がイラク・バグダッド空港で行われたことで、イラクのアブドルマハディ首相は、駐イラク米軍の地位協定の重大な違反だとして「イラク国内での破滅的な戦争の口火を切ることになる」と警告した。アメリカ寄りだったイラクまで敵に回してしまう無節操な戦略と要人殺害計画は、考えてもいなかったイランとイラクを相手に戦火を交える流れにならないとも限らない。

 「アメリカ・ファースト」も行き過ぎると、アメリカ主役の第X次中東戦争にもなりかねない。

2020年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4617.2020年1月3日(金) レバノンにいるゴーン氏は?

 大晦日に日本から不法出国したカルロス・ゴーン前日産自動車会長がレバノンにいることが、情報として伝えられている。保釈中の身でありながら、大胆不敵にもプライベート機で法律を無視して日本から脱出した。

 今回の事件は、まるで探偵小説染みている。どうやって監視社会の中を抜け出し遥か中東のレバノンまで逃げおおすことが出来たのか、今のところ謎だらけである。レバノンはかつて私が訪れた第3次、第4次中東戦争前後はパレスチナ問題の渦中にあったが、今では存在感がやや失われている。保釈中とは言え、ある程度監視された状態で、しかも旅券まで検察に抑えられていた。驚いたことには、その旅券が4冊もあり、その内3冊は日本の検察に抑えられ、残る1冊は鍵をかけたケースに収められ本人が所持していた。それを出国の際使ったようだ。そのこと自体理解出来ない。それにしてもその鍵付き旅券で公的な出入国管理事務所を通過することが出来るのだろうか。仮にチェックされたら、その時点でゴーン氏だと判ってしまうのではないか。フライトも普通には理解し難い方法で飛行したことになる。現在経由地のトルコでは、パイロットとセキュリティ業者を含む関係者7名が身柄拘束されているというが、それにしてもどういうやり方で関門を潜り抜けたのか、今以て分からない。

 明らかに密出入国事件であり大きな国際問題であるが、逃げ帰った自宅のあるレバノンはゴーン氏から過去に支援を受けていた恩義があり、ゴーン氏を支援する意向のようである。2通の旅券を発行したフランス政府ももともとフランス・ルノーと日産の関係からゴーン氏の立場に理解を示していたこともあり、いずれも中立的な立場とは言えない。ただ、おかしいと感じるのは、いかに不満があろうともゴーン氏は日本国内では保釈中の容疑者であり、裁判で自らの正当性と意見を主張すると言っていたが、それを無視して密出国という大胆な法を犯す行動に出たことは許されざることである。また、法治社会において社会的影響力のある人物が、国際社会においてその掟を破ったことであり、これとてとても容認出来ることではない。

 そして昨日レバノンの一部の弁護士グループが、ゴーン氏を起訴するようレバノン検察当局に書類を提出した。しかし、それは今回の密出国とは無関係のイスラエル入国罪に関するものである。ゴーン氏が過去にイスラエルで開かれた経済関係のイベントに出席したことが、「イスラエルのボイコット」を義務付けたレバノンの法律に違反した理由だという。レバノン政府は、彼が裁判中の保釈の身柄であり、当然海外脱出は認められないことを認めて日本から身柄引き渡しの要求があったら、直ちにその要求に応じるべきであると思う。

 日本の捜査当局は、保釈条件に違反して海外逃亡した事件として国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請したが、当局自身も裁判所の保釈許可決定は緩すぎたのではないかと捉えているのではないだろうか。当分ゴーン氏周辺の動静から目が離せない。

2020年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4616.2020年1月2日(木) 新年一般参賀と恒例のスポーツ

 今日は一日中快晴だった。お正月晴れである。

 令和初の新年一般参賀が今日恒例通り皇居で行われた。天皇、皇后両陛下は上皇、上皇后や、秋篠宮ご夫妻ら皇族方と並んで、宮殿・長和殿のベランダに立ち、参賀者に手を振って応えられた。宮内庁によると、6万8千人が訪れたという。昨年台風や大雨で被災した人々の生活を案じて、本年が災害のない、安らかで良い年となるよう願っておりますと述べられた。参賀された人たちのコメントを聞いていると、新天皇への評判はすこぶる良いようだ。

 正月恒例の関東大学箱根駅伝が今日、明日の2日間行われている。今日は青山学院大が往路を制して明日の復路で3年ぶりの優勝と、往復路の完全優勝を狙う。途中まで実況中継をテレビ観戦していたが、昼過ぎから恒例のラグビー全国大学選手権の準決勝2試合に切り替えた。そこへ横浜に住んでいる次男家族4人がやって来て賑やかな昼食会となってしまった。孫は小3年生の男子と幼稚園年長組の女子だが、特に孫娘はおしゃべりのうえに声が甲高くて気が散るので、テレビの音声がよく聴こえない。この2人の孫は横浜ラグビー・スクールに入っていて、実況にも少し興味があるようだ。しかし、部屋内には落ち着いた雰囲気はなく中途半端にラグビーを観ていたが、第1試合は早稲田対天理、第2試合は明治対東海ともに実力が拮抗している割に大差がついて、11日の決勝戦は23年ぶりに早明決戦ということになった。2試合の合間に、昨日会ったばかりの豊原NHKアナがワールドカップのレフェリーにインタビューしてペナルティについて尋ねていた。

 さて、まだ屠蘇気分だが、今年は昨日のブログに書いたようにドキュメント作品を上梓したいと考えている。過去にメディアの取材の方法とそのやり方に疑問を持っていたが、この数年間実際にメディア各社に照会、質問した限りでは、メディアの対応があまりにも傲慢で上から目線であることをこのままにしておくわけには行かないと思った。ある友人にこのメディアの不遜な対応について話したところ、彼もその通りだと思ってくれたが、いくら言っても彼らは馬耳東風で聞く耳を持たないので話にならないから、放っておくと言っていた。多くの人が現在のメディアに対して意見は大いにあるが、質問しても取り合ってくれないと諦めている節がある。これではメディアはのぼせ上るばかりで、いつまで経っても彼らの傲慢な上から目線の態度は変わらないと思う。取材姿勢も変化ないと思う。私の新著は、主題は自分自身の海外体験であるが、これに合わせてメディア批判とメディアへ反省を促すものである。

2020年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4615.2020年1月1日(水) 母校のラグビー祭に参加

 いよいよ2020年オリンピック・イヤーの元旦を迎えた。今年はどんな年になるか、夫婦ともども健康であることを願っている。そして今取り組んでいるドキュメント作品を何とかまとめて上梓したいと考えている。大筋はほぼ書き上げて全体的な見直しをしているところである。自分の体験をまとめているので、それほど作文に悩むことはない筈だが、同じ内容を繰り返して書いている箇所があるので、注意しなければいけないと思っている。

 さて、今日元旦は恒例の湘南高ラグビー祭である。毎年車で出かけていたが、その車を昨年処分し運転免許証も返納したので、電車で行くことになった。母校グランドまで片道1時間弱だったが、今日は1時間半ほど費やした。やはり車は便利だと痛感した次第である。

 グランドではいつも通り高校の現役チームとOBチームが練習試合をやっていた。その後グランドで集合写真を撮ってから、校内の湘南会館へ場所を移してOB会役員会を開いた。いつもと同じように昨年の事業報告と予決算報告があったが、今年の特筆事項は母校ラグビー部が創部されて70周年に当たることから、その記念事業の一環として3月にニュージーランド遠征計画について説明された。サッカー部ではこれまで隔年にヨーロッパへ遠征していたが、ラグビー部としては初めての海外遠征なので問題点をクリアしたうえで、何とか実現させてあげたい。

 役員会後のOB・現役部員一体となった懇親会で、今年81歳の最年長となったOBとして乾杯の挨拶をしたが、今年は出席者が溢れんばかりで今までで最多の参加者数ではないかと思う。お母さん方のお手製のカレーライスをいただきながら、和気あいあいとした大変楽しいムードになった。その場でラグビー部顧問の原田教諭から役員会で話し合われたニュージーランド遠征について話されると、生徒たちの間から一瞬どよめきが上がり興奮していた。やはり嬉しいのだ。

 今年も昨年のワールドカップで実況中継をしたNHKスポーツ・アナの豊原謙二郎さんが来られたので、彼にも話してもらった。中々ユニークな話をしてくれた。

 私にとっては今年の参加が最後のつもりで仲間にそのように話したが、来年もぜひ参加するよう誘われるのを断固断わるのも中々難しい。来年どこまで意思を貫けるか。

2020年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4614.2019年12月31日(火) 大晦日に保釈中のゴーン氏の逃亡判明

 令和最初の大晦日となった今日、驚くべきニュースが入って来た。何と仮保釈中だったあのカルロス・ゴーン元日産自動車会長が、日本から無断で密かに出国したというのだ。どうも子どものころ10年間を過ごして国籍のあるレバノンに居るとの情報が伝えられた。2018年11月、日産の有価証券報告書に自らの役員報酬を過少記載したかどで金融商品取引法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された。その後も日産の資金を不正に還流させ、会社に損害を与えたとして会社法違反容疑などで再逮捕された。
 これまで検察側と弁護側が「身柄拘束」を巡って、攻防が繰り返されてきた。弁護側は保釈請求を繰り返し、検察側は反対の意見を提出する。海外からの長期勾留批判も影響したのか、裁判所は今年3月、一旦保釈を許可した。この保釈許可決定に対し、検察側は「保釈条件に実効性がない」とする異例のコメントを出していた。
 そして、特捜部は保釈中のゴーン元会長に対して4度目の逮捕をしたが、その後裁判所は4月に再び保釈許可決定を出した。その保釈を自らの身勝手な理由をつけ悪用して逃走し次回公判に出る可能性もなくなった。恐らく出国管理事務所に出国の記録がない点から偽名を使って出国したか、船で第三国へ出てそこからプライベートフライトででも逃走したのかも知れない。この醜態は日本の司法と警察にとっても赤っ恥であり、どうしてこれほどの著名人を瀬戸際で止められなかったのか、極めて疑問である。それにしてもあれほどの世界的な経済人だったゴーン元会長は、見栄も外聞もなく日本の司法を裏切ったのである。弁護団には「無罪請負人」として知られる弘中惇一郎弁護士が加わっていた。その弘中弁護士にとっても寝耳に水の逃走劇だったらしい。ベテラン弁護士も好い面の皮である。今回の「海外逃亡」に最もショックを受けているのは弁護団だろうと推察する。

 実現するかどうかは別にして、検察は海外へ指名手配するであろう。どうも日本の司法にとって割り切れない、後味の悪い年度末になってしまった。令和2年初からゴーン元会長の追跡劇が始まるだろうか。

 さて、昨日東京証券取引場は、最終日の取引である大納会を迎えた。前年末に比して18%アップの23,656円で終えて、年末の株価としては1990年以来29年ぶりの高値だったと、新聞・テレビは大見出しで伝えた。私自身が所有する僅かな株式も当然上がったと考えたが、そうは問屋が卸さなかった。前日に対して大きく下がっている。では、日経平均株価はどうかと見てみたところ、何とまぁこれも下落している。どうしてこういう意外な表現になったかと考えてみたところ、誤解しやすい表現だったと判った。株価は対前年末としては大きく上昇したが、対前日では181円下落したという話である。前者についてあまりにも大げさにアップしたことを強調し、後者の下落については触れなかったために、前日に比べて昨日の株価も当然上がっただろうとの期待感が強すぎた反動から対前日値を素直に受け取れなかっただけの話である。ただ、メディアもそのあたりはあまり期待を膨らませないよう冷静に報道してもらいたいものである。

 令和元年もいよいよ今日で幕を下ろす。今年は我々夫婦は金婚式を迎えることが出来たが、箱根へ出かけた以外は、これという記念となる旅行をしなかった。夫婦揃って元気であることを佳しとして健康に留意しつつ、また来年1年も楽しく過ごしたいと考えている。

2019年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4613.2019年12月30日(月) いよいよ今年も残り少なくなった。

 今年も明日1日を残すだけになってしまった。新聞でもテレビでも今年のニュースを振り返ったり、冥界へ逝かれた著名人の名を挙げその死を悔やんでいる。

 事象としては、何といっても平成から令和と元号が変わり、新たに天皇・皇后が即位されたことだろう。社会的には地球温暖化の影響により、地球上の気温が上がり、そのせいで日本でも東日本を中心に9月に台風15号、10月に19号のような大きな自然界の大きな被害を被ったことであろう。嬉しいニュースとしては、吉野彰博士がノーベル化学賞を受賞されたことと、ラグビー日本代表チームがワールドカップ史上初めてベスト8に入ったことだ。今日もラグビー関係のビデオが放映され、その合言葉「ONE TEAM」が今年の流行語大賞に選ばれたほど話題になった。高校時代にラグビーをプレイしたひとりとして、嬉しくもあり誇らしくもある。

 残念ながら悲しいニュースもあった。その最悪のニュースは、アフガニスタンで難民や貧しい農民のために、自ら用水路を作り枯れた砂漠を緑の農地に変えて収穫物と、それを得る喜びを土地の人びとに教えていた医師の中村哲氏が、テロリストに殺害されたことである。これまでもしばしばその個人的な活動ぶりは伝えられていたが、凶弾に倒れたことは返す返すも惜しまれてならない。現地アフガニスタンでは土地の人びとの中に入って率先活動し、尊敬と信頼を得ていた。アフガニスタンの名誉市民でもある。アフガニスタンでも多くの人びとからその死を惜しまれている。日本でも死後旭日小受章、及び内閣総理大臣感謝状を授与されている。母親が作家火野葦平の妹で、中村医師にとっては伯父に当たる。

 個人的には、1月に日本旅行作家協会名誉会長だった兼高かおるさんが、90歳で亡くなられたが、同じ協会会員として残念に思っている。兼高さんには初めてお会いした際、拙著「南太平洋の剛腕投手」の主人公ススム・アイザワのトラック島におけるエピソードを伺ったことがあり、それを同書上でも紹介した。もうひとり惜しまれて他界された人に、2月96歳で亡くなられたドナルド・キーン氏がおられる。日本の文学を世界に紹介した方だが、小田実の葬儀でも弔事を述べられ、何度か講演を聞いて人間的にも、学問的にも尊敬出来る人だと思っていた。

 国内外に政治的にも社会的にも大きな動きが見え隠れした2019年だったが、来年は米中間の対立がどうなるか。近年やや影が薄くなったロシアの動きから目が離せなくなり、ロシアはどう存在感を見せつけるか。香港問題はどうなるのか、地球温暖化の影響、等々についてそれぞれどんなアイディアを打ち出せるのか、難題山積みである。国内では長期政権記録を作った安倍首相が、これまでウソをついたり、証拠隠滅を図ったり、夫人ともども追及された公私混同にしらばっくれたり、国民を欺いてピンチを切り抜け首相在任最長日数だけは更新したが、一国の首相たる人物がこのようなヤクザまがいのことまでして許されるのだろうか。史上最長ではあっても史上最悪首相のひとりと呼んでも良い。

2019年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4612.2019年12月29日(日) 年賀状を虚礼廃止例に挙げるとは?

 令和最初の年もいよいよ押し詰まってきた。年賀状も郵送して今日は妻の暮れの買い物にお付き合いした。スーパーの売り場はやはり混雑している。しかし、これはこれで年末らしい絵になる。

 一昨日の朝日朝刊のコラム欄「経済気象台」に、年賀はがきと喪中はがきについて書かれていた。年賀はがきの発行枚数が15年前に比べてほぼ半減しているという。それを踏まえたうえで、コラムの筆者は「虚礼廃止がうたわれながら惰性もあって年賀はがきをやめられない」と書いている。筆者は少し誤解しているのではないだろうか。そもそも年賀はがきは虚礼でも何でもない。親しい人たちに日ごろのご無沙汰がてら新年を迎えるに当たって近況を知らせるために心を込めて書くものである。当然肉筆で書くべきものであり、私自身のこだわりとしてはボールペンではなく万年筆で書きたい。筆者はインターネット時代にアナログの慣行を続ける意味があるだろうかとまで問うている。それでいて「人工的な印刷だけで肉筆のメッセージがなければ、新年の晴れやかな気持ちを伝えるには程遠い感がある」と商売上の立場まで挙げて私見を主張し、言うことも矛盾しているように思う。どうも本音が読み取れない。

 年賀状は、本来親しい人にすべて肉筆で心を込めて書くものだと思う。ただ、枚数が多ければ多いほど書くのに手間暇がかかる。それを少しでもセーブするために一部を印刷することは許されると思う。そして、出来れば空欄に気持ちの通じる言葉を書けば一層情愛が通いあう。年賀状が個人的な付き合いではなく、仕事上のコミュニケーションならば筆者の懸念しているように、そろそろ他の手段を考える必要があるのかも知れない。

 筆者は喪中はがきについても、穿った理解をしている。喪中はがきを年賀状代わりにして、遠い縁戚の不幸まで対象にして毎年送って来る例があるという。私も今年喪中はがきを30通ほどいただいたが、その他にメールによる喪中の知らせが2通あった。本来の年賀状や喪中はがきの意味を知らず、手抜きを始めるとこういうことになる。これでは故人の気持ちは伝わらないし、メール送信者の気持ちも分からない。

 年賀状を虚礼廃止の観点から考えるから、奇妙な例が浮き上がってくる。「経済気象台」氏は分かっているだろうか。

2019年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com