4445.2019年7月14日(日) 中国本土と台湾間に高速鉄道

 音楽が好きな妻が長年趣味としてコーラス活動を続けている。今日所属するコーラス・グループの先生が教えている8つのグループが今年傘寿を迎える恩師を祝って記念公演会が、横浜みなとみらいホール・小ホールで開かれた。妻が所属しているグループ「コーロ・ブリランテ」は1967年に8つのグループの中で最初に結成された。何年かに1度公演会があり、都合がつけば私も会場に出かけていた。男声合唱団、女声合唱団、混成合唱団とあるが、それぞれ特徴があり、それなりに聞き惚れさせるところがあり、3時間をエンジョイすることが出来た。

 「コーロ・ブリランテ」も古手のグループになったので、皆さんそれぞれに高齢化へ突入したようだが、健康が許すならこれからも続けたら良いと思っている。

 さて、中国経済が発展するにつれ中国政府の少々強引な商法が目立ち、特にユーラシア諸国に対する「一帯一路」計画がひんしゅくを買っているようだが、中台統一へ向けた中国本土と台湾を結ぶ鉄道建設が計画されているとは寡聞にして知らなかった。2016年に中国の5か年計画に盛り込まれたという。福建省福州から同省平潭島まで橋を建設し、島から台湾本島まで約130㎞は海底トンネルを建設する計画である。青函トンネルの海底箇所は23㎞程度であり、ドーバー海峡のユーロトンネルですら50㎞である。果たして中国の現在の技術力で130㎞もの長距離区間に亘って海底を掘削することが可能だろうか。中国としては、「京台高速鉄道」と名付けて北京発の高速列車を早ければ来年にも走行させたい計画のようであるが、これはとても無理だろう。。

 問題になっているのは、すでに始まった橋の工事で平潭島まで建設が進んでいるようだが、トンネル工事が本当に始まり、完成することが出来るかどうかということである。現在台湾独立志向の蔡英文総統はアメリカへ急接近しているうえに、米中対立の政治的な影響からアメリカも中台統一の動きに対する中国政府への警戒心もあって、中国の構想がそのまま実現される可能性は不透明である。単純に願うのは、中国が力を背景に台湾人の意向を配慮することなく、中国ペースで強引に鉄路を敷設しないことである。

2019年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com