3299.2016年5月25日(水) いよいよ明日伊勢志摩サミット開催

 明日から伊勢志摩サミットが開催される。各国の大物政治家が続々と日本を訪れている。今夕ベトナムから来日したオバマ大統領は、直ちに安倍首相と日米首脳会談を行った。

 このところちょっと都内へ出かけたりテレビで観る限り、過去に日本で開催されたサミットに比べてセキュリティ・チェックが大分厳しいようだ。人の集まる駅周辺や盛り場では、パトロール中の警察官の姿がやたらに目に入って来る。ゴミ箱も封鎖されて異物を捨てるような入れ物がなくなった。

 今回サミットが開催される賢島は、陸海空のセキュリティ上、また日本のルーツ近くの伊勢神宮と真珠の産地が近くにあり、ロケーションから言えば申し分ないと思う。各国首脳には風光明媚な賢島でぜひとも日本滞在の良い思い出を作ってもらいたいものである。各国記者団も伊勢志摩について母国へ発信するだろうから、知名度も上がるだろう。副次的にこのサミットがわが国の旅行業、就中インバウンド業にとっても福の神となることを願いたい。

 さて、このところ話題を賑わせている舛添要一・東京都知事の公私混同疑惑問題で、今日知事が先週の会見で40回以上も口にした「公正な第三者」の弁護士2人が決まった。2人とも元検事の弁護士である。知事は公正な第三者と言いつつ、氏名は公表しないという。第三者というが、知事が決めた「公正な第三者」が果たして第三者と言えるだろうか。第三者と言う以上普通は、第一人者である知事が行う人選ではないと思う。本当に知事がいう第三者なり得るのだろうか。勘ぐれば、ことはすべて舛添知事の手の内にあるような印象を受ける。今日も多くの評論家や専門家の意見を聞いていると、現時点で分かっている疑惑は、すべて疑わしいとの疑念が消えない。普通ならこれだけ怪しい行動をして、都民から納得されていない現状では、職を辞するというのが当然であり、誰もが納得できる。

 しかし、上昇志向が強くケチでセコイと揶揄されている知事としては、何とか現在の地位にしがみついていたいのだろう。これだけ世間から行動と品性に疑念を持たれていながら、まったく羞恥心もなく知事職にしがみついているのは、知事自身の卑しい本性の表れであるとともに、知事を現職に推薦した自民、公明両党の思惑もあるからだろう。一連の動きは都民税を払っている都民に顔を向けていない。もうどう転んでも再起不能だろう。仮にこのまま職に留まるとするなら、理由をつけてこれからも公私混同をやりかねない御仁ではないか。

 今日の様子では、一体いつごろ今回事件の報告がされるのかはっきりしない。首都の運営がこんな甘っちょろい考えで大丈夫なのだろうか。

2016年5月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3298.2016年5月24日(火) 精神的に追い込まれた時の判断力

 毎年第一生命が募集している「サラリーマン川柳コンクール」応募作品の人気投票の結果が発表された。今年は「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」がトップだった。うまいこと言っているなぁと感心する。ベスト10の中で私が特別関心を抱かされたのは、7位にランクされた「決めるのは いつも現場に いない人」である。現場を知らずに知ったかぶりをして間違った決断をする人がいかに多いかをズバリ言い当てている。政治家とか、高級官僚らはこの種の典型的な人間ではないだろうか。

 実は、今日駒沢大学の講座「現代ジャーナリズム入門」で元読売新聞記者の講師から、仮に人命が危機に晒された時、人命救助に向かうか、ジャーナリストとして取材を続けるかと受講者に問われた。それぞれ2通りの回答に分かれた。私はどちらとも答えなかった。そしてその後私なりの考えを述べた。

 私の考えはこうだ。平静な場で緊迫感も切迫感もない時には、二者択一を判断することはそれほど難しいことではない。だが、そうではない精神的に追い詰められた状況にあっては、ジャーナリストであろうとなかろうと冷静な判断を下すことなんてとても至難の技である。そこで私自身の厳しく追い込まれた海外における体験談を話した。私が1967年戒厳令下のアンマンで不意にヨルダン軍に身柄を拘束された時の臨場感と恐怖感は、まったく冷静とはかけ離れたもので自分はどうすべきか、どうしたら良いのか、連行される途中で自分はどうなるのか、まったく見当もつかなかった。その時私の判断力は完全に失われていた。精々怪しい奴ではないということを知ってもらうことだ程度の考えしか頭に浮かばなかった。そんな追い込まれた体験から会得したことは、危機感の溢れる厳しい現場ではとても正しく冷静な判断を下すことは困難であるということである。それが私の考えであり、話したことである。講師はもちろん、他の受講者にも理解してもらえたようだった。

 先週は講座初日だったが、身勝手に休んでしまい、この講座ともうひとつの講座、TBS女性キャスターによる「TVキャスター・記者が取材した現場」を聴講したのは今日が初めてだった。2講座とも中々興味深い内容なので、これからも楽しみにしたい。

2016年5月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3297.2016年5月23日(月) 不可解なホワイトハウスの策略

 近づく伊勢志摩サミットでは先進7カ国の首脳が集まり、世界が抱えている数々の課題を協議することになっているが、それ以上に日米間ではオバマ大統領の原爆被災地・広島訪問が注目を集めている。そこへ米軍属による日本人女性殺害事件が日米間に新たな難しい問題を提起した。

 更にホワイトハウスが唐突に仕掛けた、釈然としない問題が表面化した。それはオバマ大統領の広島訪問に、第2次大戦中日本軍の捕虜だった元米軍人、ダニエル・クローリーさん(90)の同行が決まったことである。この元軍人は「全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会」に所属しているが、戦時中フィリピンで日本軍の捕虜となり日本へ連行されて足尾銅山で働かされたという。また、戦時中炎下の中をフィリピンのバターン半島を歩かされた「バターン死の行進」が、日本人の残酷さをアメリカ人に強く訴えた。それにつながるコレヒドール島の収容所生活も米人捕虜の記憶には耐えがたいものであろう。かつて日本陸軍兵士のご遺族とともに、マニラからコレヒドール島へ渡り、島内のトンネルの入り口近くで慰霊祭を行ったことがある。

 だが、今回大統領とともに元捕虜が広島を訪れる件については、彼がこの時期に敢えて広島へ行く目的がどうもよく分からない。それなら今までにいくらでも訪れる機会は作れた筈ではないだろうか。どうもオバマ大統領の広島訪問を心良からず思っている在郷軍人会の元軍人や、極右の人たちが、大統領の広島訪問は謝罪をしないにしても原爆投下は良くないと日本人や、世界中の人々に思われて訪問の意味が減殺されると考えているようだ。原爆投下地への訪問の対極として彼ら元捕虜への虐待に日本は謝罪の意思表示をすべきであり、自分たちの行為は間違っていなかったとの正当性をアピールするための戦術ではないか。

 なぜオバマ大統領が出発する時になって、アメリカ政府は突然このような不可解な行動に及んだのか、真意は測りかねるが、ホワイトハウス側から彼らに意思確認を行った末にアメリカ政府から事の次第が公表されたことを考えると、内心アメリカ政府がオバマ大統領の広島訪問を端から望んでいないということが窺い知れるのではないか。なぜこんな大切なことが、いとも簡単に決まってしまうのか。日本が知らぬ間にアメリカの姑息な術で手球に取られている。外務省は、まったく外交音痴であることを暴露したようなものではないか。

 伊勢志摩サミットでも、アメリカは日本の為替管理に口を出してくると思う。安倍政権は何を以って戦後最良の日米同盟関係と言うことができるのか。

2016年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3296.2016年5月22日(日) オバマ大統領、ベトナム経由日本へ

 今週伊勢志摩サミットが開催されるが、アメリカのオバマ大統領は今日首都ワシントンを発っった。日本を訪れる前にベトナムを訪問する。

 アメリカが深くコミットしたベトナム戦争は、南北ベトナム軍人及び民間人併せて約150万人もの尊い生命を失わせた。アメリカ兵も5万7千人の犠牲者を生んだ。昨年戦争終結40周年を迎えたが、べトナム国内を泥沼戦争化させた最大の責任は当時のアメリカ政府と米軍にある。特に戦時中アメリカ空軍と南ベトナム空軍によってばら撒かれた枯葉剤による枯葉作戦は、ベトナム国民に大きな後遺症を与えることになり、その傷は今も癒えていない。私がひとり南ベトナムの首都サイゴン(現ホー・チー・ミン)を訪れた1967年1月は戦火が特に激しく、1年後にベトコンによるテト攻勢がかけられベトナム中を恐怖のどん底に陥れた。サイゴン市内には緊迫感があり怖くなるような臨場感があった。

 オバマ大統領は戦時下に訪れるわけではないが、それでもベトナム国民が米大統領に枯葉作戦の現場とその傷跡を見てもらいたいと希望しており、その傷跡に触れることはオバマ大統領にベトナム戦争の無為を知らしめることにもなり、ベトナム人も安らいだ気持ちになることだろう。そのうえで、オバマ大統領は広島の原爆被災地に足を踏み広島市民の気持ちも理解するようになる。

 決して無駄なベトナム行でもなければ、もちろん無用な広島行でもない。それは、非核化を世界へ向けアピールしている、残り任期の少ないオバマ大統領にとって実績となり、後々プラスになることと思う。

 さて、先日しばらくぶりにネットでアマゾンから書籍を購入した。4冊の小説に、評論1冊である。前者はすぐ送られてきたが、評論は2日も遅れて来た。理由はよく分からないが、取次店ですぐ手配できなかったからだろうか。私もただ同然の廉価で買ったのはこれが初めてだったが、書籍代がたったの1円である。これに配送料と手数料が257円で、合計258円という低価格である。これに僅かだが溜まっていたポイントで差し引きして、請求額は209円だった。評論は、2008年に講談社から1400円(税別)で売り出されたもので新品同様である。

 いかに古本扱いされたとは言え、手間と暇をかけて支払い額が209円とはあまりにも安すぎる。読書家にとっては有難いが、この世知辛い世の中で随分悠長な商売もあるのものだと改めて教えてもらった次第である。

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3295.2016年5月21日(土) 塾員招待会をエンジョイ

 昨年まで慶応日吉記念会堂で開催されていた「塾員招待会」が、どういうわけだか今年は「みなとみらい」の「パシフィコ横浜」展示場で開かれることになった。「みなとみらい」駅には何人かの案内係がいて会場まで歩いて迷うことなく行くことができた。卒業51年以上の卒業生を大学当局が食事会に招待してくれる毎年恒例の有難い催しである。卒業から半世紀が経ち、大学から新入生入学式に招待されて以来毎年この種の催しには参加している。懐かしい同級生にも会えたし、義兄、実弟にも会った。

 とにかく4年間学んだ大学が、これだけ大規模に卒業生を招待してくれるような企画をお膳立てしてくれるような大学は、母校慶応義塾以外にはあまりないのではないだろうか。有難いことである。他大学OBが羨むのも分かるような気がする。会が始まるや舞台では、応援指導部とワグネル・ソサイエティ・オーケストラが「陸の王者」「丘の上」「慶応賛歌」などの応援歌や、塾歌などを演奏し、我々もともに声高らかに歌う。会場は6千余人がごった返す中でブッフェと飲み物が振舞われる。清家篤塾長の挨拶によれば今日出席の最高齢者は99歳というからすごい。母校愛が強いのだと感じる。帰りには三色旗のペナントまでいただいた。こういう場にいると在学中は必ずしもすべてに満足していたわではなかったが、慶応で学んだことの幸せと有難さを感じる。

 今日は約束通りベオグラードから山崎洋さんが来られたので、東横線自由が丘駅で待ち合わせ会場へ向かった。異国にいる彼にとって、我々以上に母校へのノスタルジアは強いものがあるだろう。訪日中にゼミの仲間とともに鎌倉へでも行こうかと考えている。

 さて、また沖縄でアメリカ人軍属による卑劣な日本人女性強殺事件が発生した。事件判明後、岸田外相はケネディ駐日米大使を外務省へ呼びつけ、強く抗議した。戦後これまでにアメリカ軍関係者による日本人女性暴行・殺人事件が何度起きただろうか。その都度沖縄の人々は、沖縄米軍やアメリカ政府に抗議をしたが、思うような成果を上げることもなく、同じような事件が繰り返されている。

 しかし、今度は今までとは状況が異なり、オバマ大統領が初めて現職大統領として原爆投下地・広島を訪れる直前のタイミングに出会ってしまった。アメリカ国内には原爆投下に対する大統領の謝罪を懸念する微妙な空気がある。そこへ原爆に比べれば小さな事件かも知れないが、今度のアメリカ人軍属による日本女性暴行、殺人、遺体遺棄事件は日本から謝罪を求められても弁解のしようがない事件だったと言える。

 今日行われた女性の通夜には、翁長沖縄県知事や中谷防衛大臣も弔問に訪れたほどである。沖縄県民の間では、日本政府が沖縄を見捨てたとの思いが強い。それが今日辺野古の米軍キャンプ・シュワーブ前における怒りの抗議となっている。

 舛添東京都知事の公私混同疑惑問題にしろ、今度の女性殺害事件にしろ、前者んはあまりにも当事者の責任感が欠け、後者には背景に日米安保条約と地位協定の不平等な取り決めがある。まったく理不尽で情けない世の中になったものである。

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3294.2016年5月20日(金) お粗末過ぎる舛添知事の疑惑会見

 今日午後2時から都庁で開かれた舛添要一・東京都知事の公私混同疑惑釈明記者会見があまりにもお粗末で呆れかえったところだ。毎週金曜日に開かれる知事定例記者会見ということで冒頭2分間は都政に関する説明だったが、残りの時間はすべて知事の言い分、第3者に精査を依頼するという疑惑回避発言に費やされた。

 大勢の記者を集め、2時間15分に亘った会見だったが、具体的な説明はまったくなく、すべて「公正な第3者に調べてもらう」との逃げ口上に終始して、都合の悪い質問が出る度に公正な第3者に任せるというフレーズが出て来る阿保らしさで、疑問を晴らそうとの気持ちがまったく見られなかった。いつになるか分からないが、弁護士である第3者がこれから精査したうえで可及的速やかに調査結果を報告するということでチョンとなった。疑問は一向に解明されず、闇は一層深まるばかりで、正にこれこそ「大山鳴動して鼠一匹出ず」のていたらくである。

 NHKを始め、各民放TV局も会見の様子を同時中継していたが、それぞれの番組にコメントするために出演していた著名人が、皆呆れて退屈そうにおしゃべりしながら記者会見の画面を観ている漫画である。流石に終盤にはほとんど全員が知事に対して厳しいコメントを飛ばしていた。

 舛添知事は自治体のトップとして資質に欠けていると思うし、信頼感もなく責務も果たしていないのでこの際辞めるべきである。これから精一杯知事としての仕事をやって都民の期待に応えたいなどと都合の良い弁明をしていたが、これまでの実績が疑惑だらけで、この先舛添知事に何を期待できるのだろうか。2年前の都知事選で私は別の候補者に投票したが、その意味では正解だったと思っている。

 今日台湾では民進党の蔡英文新総統が就任した。女性初の総統である。民進党にとっては8年ぶりの政権復帰であるが、前任の馬英九総統が急速に中国に歩み寄っていたせいもあり、これに同意しない蔡総統に対して中国政府は警戒感を露わにしている。「ひとつの中国」に関する理解についても、中国側と馬前総統、そして蔡新総統の間に齟齬が感じられる。一旦近づきつつあった中台関係がまた乖離していくようになるのではないだろうか。

2016年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3293.2016年5月19日(木) 悪い奴は地球上どこにもいるのか。

 大手企業のモラルとコンプライアンスが問われている。先日三菱自動車が軽自動車の燃費不正問題を謝罪したが、それが原因で大きく販売力が悪化し経営難に追い込まれ、とどのつまり日産自動車の傘下に入ることが決まった。そして昨日その責任を取り三菱自の相川哲郎社長は辞任することを発表した。ところが、その舌の根も乾かぬうちに、昨日同じ自動車業界のスズキが国の規定と異なる不適切な方法で全車種の燃費を測定していたと発表した。会社ぐるみで国と消費者を裏切ったのである。同じように車関連業界では昨年タカタが、エアバッグの異常な破裂による事故でリコールを求められ、リコール台数は全世界で1億個規模になった。こうなると経営面でも今後大きな影響が表れて来るものと懸念されている。

 他にも先に東芝の不正経理問題が、会社創業以来初めての大きな赤字を生み出す結果となった。三菱もスズキも東芝のような大手企業もすべて経営者が承知したうえで不正を犯していた。確信犯だったのである。どうも経営者側に倫理観が欠如しているように思えてならない。

 倫理観の欠如や公私混同疑惑は政治家だけに見られる現象だと思っていたが、思いがけずこう立て続けに大企業経営者の間に悪意ある動機が見られるようになるとは、裏切られたような気持になる。

 政治面では、相変わらず舛添要一・東京都知事の公私混同疑惑について、週刊誌が後から後から新たな疑惑を暴き出し、騒ぎは一向に収まらず、都庁内へ寄せられる苦情や意見も数多く職員も対応に追われる始末である。新たに浮上した疑惑については、改めて明日舛添知事が記者会見を開くそうだが、評論家諸氏の厳しい追及に知事はきちんと応えることができるだろうか。自分と家族のことだけを思い、私的経費を公費で支払おうとするずる賢い上昇志向の人間には、所詮何を言っても信用する気になれない。

 さて、一昨年4月西アフリカで忌まわしい事件が起きたが、すっかり忘れていた。それはナイジェリアで女学生約220人が、テロ組織ボコ・ハラムに誘拐、拉致されたのである。その当時世界中の注目を集めた少女集団誘拐事件である。

 それが偶然にも拉致された女学生のひとりが民家近くの森の中を歩いていたところを保護された。テロ組織の中でも極めて悪質非業なボコ・ハラムはその当時革命家気取りだった。事件解決のため軍隊が掃討作戦を展開したが、効果は見られず、その後拉致された少女たちがどうなったのか情報はまったくなく安否が心配されていた。保護されたその少女は生まれたばかりの乳児を抱えていたという。ボコ・ハラムは拉致した少女たちを戦闘員の妻にするとか、奴隷として売り飛ばすと言っていたが、その少女は子どもを出産させられたのではないだろうか。あまりにも冷酷にして非道な事件である。この少女を除く他の少女たちはどうなってしまったのだろうか。彼女らの行方は今もってまったく分からないという。あまりにも非人道的な事件である。何とかして1日も早く、国連や高等難民弁務官事務所(UNHCR)、ユニセフなどが救いの手を差し伸べ助けてやることができないものだろうか。

2016年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3292.2016年5月18日(水) 残念!大学同級生、リオ・オリンピック出場断念

 朝刊を見てびっくりし、がっかりした。馬術競技でリオ・オリンピック出場を目指していた法華津寛さんが騎乗馬の体調が悪く回復しても予選には間に合わず出場しないことに決めたという。法華津さんは現在75歳で私より2歳若いが、慶応大経済学部の同期生である。ロンドン・オリンピックでも全出場選手中の最高齢選手として話題を集めていた。リオでも4度目のオリンピック出場を目指していただけに本人もさぞや無念だろう。私にとっても同級生がオリンピック最高齢選手として出場ということなら、大いに誇らしい。しかも、彼の実家はわが家から歩いて10分もかからない。残念だなぁ。

 さて、今年も近くの駒沢大学マス・コミュニケーション研究所の公開講座を受講することにしていたが、今日が私にとっては初日である。平成20年に初めて受講してから今年は9年目になる。

 今日は2時限受講したが、ひとつは昨年も受講した元NHKディレクター・須磨章氏の講座で自ら制作したドキュメントを見せながら解説するものだ。今日は先日亡くなった富田勲氏の名曲BGMで始まる「新日本紀行」で蔵の街、喜多方の情景と人情を見せてくれた。佳作で見ごたえがあるが、残念ながら昨年も鑑賞した作品だ。次回も目録を見ると昨年診た作品が並んでいるので、このまま受講すべきかどうか改めて考えてみようと思っている。

 もうひとつの授業は、「体験的ジャーナリズム論」と題して講師を務めたのは山田克・共同通信社東京支社長で、主に社会部畑を歩いた方で、幾種類ものレジュメを準備されて、今日は共同通信社の組織と業務について説明された後、いま話題のパナマ文書について分かりやすく解説された。山田講師は今年初めて教壇に立たれたばかりだが、経験豊富なジャーナリストであり、次回以降楽しみにしたいと思う。これから少しずつ忙しくなってくるものと覚悟している。

2016年5月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3291.2016年5月17日(火) 舛添要一・都知事が疑惑を説明できない記者会見

 昨晩9時23分ごろ突然ぐらぐらと揺れ、ガラガラッと大きな物音がした。久しぶりの揺れにびっくりした。東京都内では震度3の地震である。埼玉県小美玉市を震源地とする最大震度5弱だったが、茨城県地方は東海原発が運転を停止させた。しかし、これからも不安は残る。

 熊本地震の余震も相変わらず止むことがないが、昨日は宮崎県日向灘を震源とする地震が発生し、これまで熊本、大分地方に集中していた地震が、余震の影響だろうか、いよいよ宮崎、鹿児島方面へも影響して安全神話が怪しくなってきた。問題は鹿児島には稼働中の川内原発があるからである。

 さて、縁起でもない「13日の金曜日」に、舛添要一・東京都知事が海外高額出張費や公私混同疑惑解明のための釈明記者会見を行ったが、その説明は自己本位で納得の行かないものばかりだと批判的な声が多い。13日以降テレビのワイドショー番組では、入れ替わり立ち代わり評論家が、知事の説明に対して過去の業績を引っ張り出しては不可解な点や問題点を指摘し、追及している。

 舛添知事という人物は、幼い頃より頭が切れ学業は優れていたようだが、人一倍上昇志向が強く、また金銭面でケチな印象を受ける。それでも過去の経歴では、若干寄り道をしながらも大体順調に階段を上ってきたと言える。

 しかし、社会保険庁の年金不祥事問題発生後に厚生労働大臣へ就任して、また猪瀬直樹・前都知事が徳洲会から不正融資を受けた疑惑が発生し辞任した後に、猪瀬前知事の後を継ぎ都知事となってからは管理者の責任論とか、明朗な支出、他人が納得できる行動などきれいごとを言っておきながら、自身は前任者の不祥事の上塗りをするような怪しいパフォーマンスをやっている。ルール上許されると言ったり、私的費用を公金として使っていながら表沙汰になると言い逃れする「二枚舌知事」である。

 ほぼ毎週湯河原の別荘へ公用車で出かけていながら、公用車は動く知事室とぬけぬけと言い逃れしようとする。世間が知事の行動をどう見ているかなんてことはまるで考えていない。

 知事が世間でいかに信頼されていないかと感じたのは、メディア各社が実施した、知事の記者会見を納得できると応えた人が、たったの2%弱だったのである。つまり理解できないと応えた人が圧倒的に多く、約98%だったというから何をかいわんやである。感度が鈍く、行政の長としての資質に欠けるのではないだろうか。これでも知事は職を辞する気持ちがないと語っていたが、こんな不誠実で嘘つきな知事を誰が擁護すると思うのだろうか。知事選で舛添知事を推薦した自民党谷垣幹事長が、この茶番に猛省を促すとまで言っている。

 次の都議会は6月1日に開かれるそうだが、野党側からの質問に対してどんな対応で逃げ切ろうとするのだろうか。オリンピック開催地東京は、またまたすっきりしない空模様になってきた。

2016年5月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3290.2016年5月16日(月) トランプ現象に見るアメリカ人の本質と本音

 アメリカ大統領選で共和党の候補者指名がほぼ確実視されているドナルド・トランプ氏の保護主義的なアメリカ第一主義とアメリカの内向き思考が、海外やアメリカ国内のリベラル派に不安を抱かせ、また批判的な声が上がっている。予備選がスタートした時点では、いかに不動産王として成功したとは言え、与しえない人物や国を徹底的に非難罵倒し、人道的にも許されない発言をするに至っては、とても常識ある人間の行動とは思えず、所詮泡沫候補の域を出ないと思われていた。それが、選挙戦が進むに連れ、撤退どころか反って得票を伸ばしライバルを悉く降し、遂には指名候補に最も近い位置に近づいた。

 実は私もいずれトランプ氏は敗北し選挙戦から降りるだろうと考えていた。それは、アメリカ人のホスピタリティや、公平感、良識を信じていたからである。誤解に基づいて他人を誹謗中傷し、イスラム系移民を国外追放とか、難民受け入れ反対のようなアメリカの建国の歴史をも否定するような発言には、海外を含め多くの国民から顰蹙を買うどころか、反感を買っていた。それでもトランプ氏は勝ち続けた。アメリカの良心というものに失望した。もう少し常識と思いやりのあるのがアメリカ国民だとの思い込みは見事に裏切られたような気がした。

 11月の本選で民主党候補者との一騎打ちはどうなるのだろうか。もし、トランプ氏が本選で勝つようなことになりアメリカ大統領に選出されたら、これまで予備選中にトランプ氏から非難されていた外国人はどんな気持ちに捉われるだろう。

 そんな折今朝の日経紙の「池上彰の大岡山通信」に池上氏が、ある程度納得できる寸評を書いていた。「トランプ現象は突飛か」「内向き米国実は昔から」とコメントしている。アメリカは元々「世界の警察官」ではなく、モンロー第5代大統領の南北米大陸以外に関して干渉しない外交方針「モンロー主義」が基調にある。他国の外交に深入りしないのだ。ヨーロッパで火蓋を切った第1次、第2次世界大戦でも、アメリカは関わろうとしなかった。第1次大戦では、アメリカ客船がドイツの潜水艦によって撃沈され激高した国民の声に押されて参戦を決めた。第2次大戦でも日本軍の真珠湾攻撃の不意打ちに怒った世論に押されて報復行動に出たとされている。戦後「世界の警察官」としてアメリカが孤立主義を放棄したのは、ライバル・ソ連が台頭し影響力を強めてきたからで、アメリカの歴史の中ではむしろトランプ流の考えが主流だった。

 池上教授が指摘するように、アメリカ人の考え方やアメリカの本質がそういうことなら、これからは同盟国も考えを改めねばなるまい。当然日本もそうだ。私がアメリカ人の良識ある言動や判断を期待したのは幾分過剰評価で、思い過ごしだったということになるのだろうか。

 さて、ほんの1週間前にフィリピンで次期大統領選挙が行われ、あれよあれよという間にフィリピンのトランプと言われるダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテ氏が圧倒的な勝利を収めた。この人もきつい言葉で事あるごとに、悪いヤツは殺すと口走り、領有権を争う南シナ海問題では水上バイクで行ってフィリピン国旗を立てると過激な発言を繰り返していた。だが、長年市長を務めたダバオ市の治安回復に大きな実績を上げた。それでも一国の大統領になって荒っぽい言葉遣い通り政治を行うわけにはいくまい。それが昨日の記者会見では、対立している中国に対して「戦争を望まない。全ての国と友好的な関係を持ちたい」とやや軟化してきたが、どこまで本音であろうか。仮に本音でないとすると中国と近い将来に戦火を交えることになるのだろうか。どうも物騒な発言をする大物が出現してきたが、時代の空気がそうさせるのだろうか。一般の国民が悩み右往左往しなければ良いがとどうも心穏やかになれない。

2016年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com