3291.2016年5月17日(火) 舛添要一・都知事が疑惑を説明できない記者会見

 昨晩9時23分ごろ突然ぐらぐらと揺れ、ガラガラッと大きな物音がした。久しぶりの揺れにびっくりした。東京都内では震度3の地震である。埼玉県小美玉市を震源地とする最大震度5弱だったが、茨城県地方は東海原発が運転を停止させた。しかし、これからも不安は残る。

 熊本地震の余震も相変わらず止むことがないが、昨日は宮崎県日向灘を震源とする地震が発生し、これまで熊本、大分地方に集中していた地震が、余震の影響だろうか、いよいよ宮崎、鹿児島方面へも影響して安全神話が怪しくなってきた。問題は鹿児島には稼働中の川内原発があるからである。

 さて、縁起でもない「13日の金曜日」に、舛添要一・東京都知事が海外高額出張費や公私混同疑惑解明のための釈明記者会見を行ったが、その説明は自己本位で納得の行かないものばかりだと批判的な声が多い。13日以降テレビのワイドショー番組では、入れ替わり立ち代わり評論家が、知事の説明に対して過去の業績を引っ張り出しては不可解な点や問題点を指摘し、追及している。

 舛添知事という人物は、幼い頃より頭が切れ学業は優れていたようだが、人一倍上昇志向が強く、また金銭面でケチな印象を受ける。それでも過去の経歴では、若干寄り道をしながらも大体順調に階段を上ってきたと言える。

 しかし、社会保険庁の年金不祥事問題発生後に厚生労働大臣へ就任して、また猪瀬直樹・前都知事が徳洲会から不正融資を受けた疑惑が発生し辞任した後に、猪瀬前知事の後を継ぎ都知事となってからは管理者の責任論とか、明朗な支出、他人が納得できる行動などきれいごとを言っておきながら、自身は前任者の不祥事の上塗りをするような怪しいパフォーマンスをやっている。ルール上許されると言ったり、私的費用を公金として使っていながら表沙汰になると言い逃れする「二枚舌知事」である。

 ほぼ毎週湯河原の別荘へ公用車で出かけていながら、公用車は動く知事室とぬけぬけと言い逃れしようとする。世間が知事の行動をどう見ているかなんてことはまるで考えていない。

 知事が世間でいかに信頼されていないかと感じたのは、メディア各社が実施した、知事の記者会見を納得できると応えた人が、たったの2%弱だったのである。つまり理解できないと応えた人が圧倒的に多く、約98%だったというから何をかいわんやである。感度が鈍く、行政の長としての資質に欠けるのではないだろうか。これでも知事は職を辞する気持ちがないと語っていたが、こんな不誠実で嘘つきな知事を誰が擁護すると思うのだろうか。知事選で舛添知事を推薦した自民党谷垣幹事長が、この茶番に猛省を促すとまで言っている。

 次の都議会は6月1日に開かれるそうだが、野党側からの質問に対してどんな対応で逃げ切ろうとするのだろうか。オリンピック開催地東京は、またまたすっきりしない空模様になってきた。

2016年5月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com