3294.2016年5月20日(金) お粗末過ぎる舛添知事の疑惑会見

 今日午後2時から都庁で開かれた舛添要一・東京都知事の公私混同疑惑釈明記者会見があまりにもお粗末で呆れかえったところだ。毎週金曜日に開かれる知事定例記者会見ということで冒頭2分間は都政に関する説明だったが、残りの時間はすべて知事の言い分、第3者に精査を依頼するという疑惑回避発言に費やされた。

 大勢の記者を集め、2時間15分に亘った会見だったが、具体的な説明はまったくなく、すべて「公正な第3者に調べてもらう」との逃げ口上に終始して、都合の悪い質問が出る度に公正な第3者に任せるというフレーズが出て来る阿保らしさで、疑問を晴らそうとの気持ちがまったく見られなかった。いつになるか分からないが、弁護士である第3者がこれから精査したうえで可及的速やかに調査結果を報告するということでチョンとなった。疑問は一向に解明されず、闇は一層深まるばかりで、正にこれこそ「大山鳴動して鼠一匹出ず」のていたらくである。

 NHKを始め、各民放TV局も会見の様子を同時中継していたが、それぞれの番組にコメントするために出演していた著名人が、皆呆れて退屈そうにおしゃべりしながら記者会見の画面を観ている漫画である。流石に終盤にはほとんど全員が知事に対して厳しいコメントを飛ばしていた。

 舛添知事は自治体のトップとして資質に欠けていると思うし、信頼感もなく責務も果たしていないのでこの際辞めるべきである。これから精一杯知事としての仕事をやって都民の期待に応えたいなどと都合の良い弁明をしていたが、これまでの実績が疑惑だらけで、この先舛添知事に何を期待できるのだろうか。2年前の都知事選で私は別の候補者に投票したが、その意味では正解だったと思っている。

 今日台湾では民進党の蔡英文新総統が就任した。女性初の総統である。民進党にとっては8年ぶりの政権復帰であるが、前任の馬英九総統が急速に中国に歩み寄っていたせいもあり、これに同意しない蔡総統に対して中国政府は警戒感を露わにしている。「ひとつの中国」に関する理解についても、中国側と馬前総統、そして蔡新総統の間に齟齬が感じられる。一旦近づきつつあった中台関係がまた乖離していくようになるのではないだろうか。

2016年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com