3295.2016年5月21日(土) 塾員招待会をエンジョイ

 昨年まで慶応日吉記念会堂で開催されていた「塾員招待会」が、どういうわけだか今年は「みなとみらい」の「パシフィコ横浜」展示場で開かれることになった。「みなとみらい」駅には何人かの案内係がいて会場まで歩いて迷うことなく行くことができた。卒業51年以上の卒業生を大学当局が食事会に招待してくれる毎年恒例の有難い催しである。卒業から半世紀が経ち、大学から新入生入学式に招待されて以来毎年この種の催しには参加している。懐かしい同級生にも会えたし、義兄、実弟にも会った。

 とにかく4年間学んだ大学が、これだけ大規模に卒業生を招待してくれるような企画をお膳立てしてくれるような大学は、母校慶応義塾以外にはあまりないのではないだろうか。有難いことである。他大学OBが羨むのも分かるような気がする。会が始まるや舞台では、応援指導部とワグネル・ソサイエティ・オーケストラが「陸の王者」「丘の上」「慶応賛歌」などの応援歌や、塾歌などを演奏し、我々もともに声高らかに歌う。会場は6千余人がごった返す中でブッフェと飲み物が振舞われる。清家篤塾長の挨拶によれば今日出席の最高齢者は99歳というからすごい。母校愛が強いのだと感じる。帰りには三色旗のペナントまでいただいた。こういう場にいると在学中は必ずしもすべてに満足していたわではなかったが、慶応で学んだことの幸せと有難さを感じる。

 今日は約束通りベオグラードから山崎洋さんが来られたので、東横線自由が丘駅で待ち合わせ会場へ向かった。異国にいる彼にとって、我々以上に母校へのノスタルジアは強いものがあるだろう。訪日中にゼミの仲間とともに鎌倉へでも行こうかと考えている。

 さて、また沖縄でアメリカ人軍属による卑劣な日本人女性強殺事件が発生した。事件判明後、岸田外相はケネディ駐日米大使を外務省へ呼びつけ、強く抗議した。戦後これまでにアメリカ軍関係者による日本人女性暴行・殺人事件が何度起きただろうか。その都度沖縄の人々は、沖縄米軍やアメリカ政府に抗議をしたが、思うような成果を上げることもなく、同じような事件が繰り返されている。

 しかし、今度は今までとは状況が異なり、オバマ大統領が初めて現職大統領として原爆投下地・広島を訪れる直前のタイミングに出会ってしまった。アメリカ国内には原爆投下に対する大統領の謝罪を懸念する微妙な空気がある。そこへ原爆に比べれば小さな事件かも知れないが、今度のアメリカ人軍属による日本女性暴行、殺人、遺体遺棄事件は日本から謝罪を求められても弁解のしようがない事件だったと言える。

 今日行われた女性の通夜には、翁長沖縄県知事や中谷防衛大臣も弔問に訪れたほどである。沖縄県民の間では、日本政府が沖縄を見捨てたとの思いが強い。それが今日辺野古の米軍キャンプ・シュワーブ前における怒りの抗議となっている。

 舛添東京都知事の公私混同疑惑問題にしろ、今度の女性殺害事件にしろ、前者んはあまりにも当事者の責任感が欠け、後者には背景に日米安保条約と地位協定の不平等な取り決めがある。まったく理不尽で情けない世の中になったものである。

2016年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com