2595.2014年6月21日(土) 富岡製糸場、世界遺産に決定

 昨日朝ワールドカップで日本がギリシャと0-0で引き分け、日本の決勝リーグ進出がかなり厳しくなった。ギリシャのひとりの選手が退場を命じられたこともあり、10人のギリシャ・チームを相手に日本が終始押していた。それでもゴールを割ることはできなかった。日本中がまるでお通夜のようである。

 そんな暗いムードの中を、朗報が飛び込んできた。かねてから期待されていた群馬県富岡製糸場がユネスコ世界遺産委員会から、世界遺産に決定したとの連絡があった。登録される可能性が出てから多くの観光客が押し寄せていたが、この嬉しい知らせに群馬県と富岡市はともどもこの登録決定を喜び歓迎している。この世界遺産決定には多くの人々の陰の協力があったが、とりわけ製糸場の所有者である片倉工業㈱のかけがえのない協力があったことは忘れてはならないと思う。工場操業停止以来その維持管理に年間1億円もの費用を負担していたというのである。利益追求の私企業がそう簡単にできることではない。

 私もいずれ訪れてみたいと思っている。

 さて、卒業以来初めて母校湘南高校の同窓会組織「湘友会」総会に出席した。今年は藤沢市民会館で開かれた。3期6年間会長を務めた弁護士の田辺克彦氏から会社経営の上野孝会長に交代した。新会長は在校時成績が振るわなかったと謙遜していたが、慶應からオックスフォード大へ進まれ、横浜商工会議所会頭も務めたというから中々の人物だと思う。拙著の販促のこともあり、早速挨拶した。7枚ばかり拙著のコピーを持参して有力者に配布したが、母校関連事項についてかなり触れているので反応は大分良さそうだ。3代前の会長職を務められた大学先輩の杉山巌氏は佐々木信也氏と同級生で甲子園にも応援に行き、優勝までの軌跡と内容をよくご存じで、拙著のPRをしたところ強い関心を持っていただいた。

 新任の時乗校長、ラグビー部後輩の市川教頭や、野球部OB会副会長にも強くPRしたので、口伝えに販促にご協力いただけるのではないかと期待している。

 講演会で世界的にも著名な建築家のひとりで、一回り後輩の東大名誉教授・内藤廣氏が「建築目指して半世紀」と題してユーモラスに話された。中々含蓄のある話で面白く聴講することができた。建築家は学校の成績が良いというばかりではなく、人間らしさを追及する心を持っていることが大切ではないかと話された。湘南在校時にある教師から「道路横断時に自家用車は止めても良いが、トラックは止めてはだめと言われたのは、トラックは国の経済発展に役立つが、自家用車は役立たないから」と教室で聴いたことがいつまでも頭に残っていたそうだ。そういう学問とは直接関係ないことを四六時中聞かされる教育環境の下に学んだことが、湘南の特徴であり、個性的な建築物を造る建築家の中に湘南OBが多い理由ではないかと話されていた。

 確かに話を伺うと内藤氏の作品には、個性的な建築物が多い。超高層ビルの奔りだった霞が関ビルを始め、木造体育館の静岡草薙体育館、横浜地下鉄馬車道駅、JR高知駅、JR旭川駅、今春完成した九州大学椎木大講堂、牧野富太郎記念館、いわさきちひろ美術館など個性的なデザインの建築物の他に現在取りかかっているのが、渋谷駅周辺の街づくりプロジェクトだそうだ。

 我々の同期生はあまり来なかったが、卒業年度に関わりなく短い時間内に多くの湘友会会員と交流できたことは、望外の喜びであり、収穫だった。そう言えば、司会役を務めたTBSアナの牧嶋博子さんとも話して、拙著を売り込めたのも良かった。

 今年初めてではあったが、来年も拙著の販売にご協力いただけるであろうお礼がてら出席しようと思っている。

2014年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com