2458.2014年2月4日(火) 右翼的言動が目立つ安倍首相とその取り巻き

 今日は立春だというのに、全国的に冷え込んで北陸、日本海、西日本方面ではかなりの積雪があったようだ。昨日は15℃ぐらいの気温でほかほか陽気だった。それが今日は都内でも午後から雪が降り出してきた。お寒いと思っていたら経済市況も影響を受けたか、アメリカ経済の先行き不安感から世界的に株価を下げ、昨日の日経平均が295円も下げたのに続き、今日も610円の下げ幅で今年最大の値下げ幅となった。昨年6月以来の大幅な下げ幅である。

 さて、籾井勝人・NHK新会長の会長就任記者会見における発言が物議を醸したばかりだが、同じNHK経営委員の作家・百田尚樹氏が、昨日一日都内を都知事候補者田母神俊雄氏の応援演説に付き合い、右翼的歴史・憲法観について持論を述べた。南京大虐殺はなかったとか、真珠湾攻撃を宣戦布告なしと責められるが、宣戦布告をした戦争当事国はほとんどないとか、憲法改正をアピールしたり、不遍不党、中立を求められているNHK経営委員としては些か脱線気味だ。新会長が批判を浴びたばかりでもあり、少しは遠慮するかと思ったが、そんな気はさらさらないようだ。普通なら特定の候補者の支援を口外することも憚られるところだが、そんな考えは露ほどもないようだ。

 百田氏は安倍首相とは極めて近い仲で、その縁でつい最近経営委員に就いた。籾井会長が強い批判を受けたのに対して、一経営委員の百田氏については、朝日新聞以外は極めて鷹揚のようで、菅官房長官に至っては、個人的な発言にはコメントしないと受け流した。

 だが、NHK12人の経営委員の中に最近になって首相の考え方に近い人が何人か加わるようになって、今後NHKの放送は本当に中立、公平を保っていけるのだろうか。NHKは少しずつ官製放送となり、政府のスポークスマンに堕落するのではないかと気にかかる。そしてその挙句に対中戦争に突入するのだろうか。

 安倍首相のオーバーヒート気味の猛進に、政府自民党内に誰ひとりとしてプレーキをかけるものがいないことが情けない。アベノミクスの評価にすっかり好い気分になって、抽象的な積極的平和外交を進めているうちは好いが、国民が知らぬ間にしたたかに国費の無駄遣いをやっている。

 国家財政が厳しい中を民主党政権下で国土整備事業の予算が抑制され、多くの道路予算が凍結されたにも拘わらず、安倍政権になってから国土強靭化計画というカムフラージュをして大盤振る舞いを始め、凍結どころか新たな道路予算を加えて道路建設予算は急上昇を始め、いまや青天井の感がある。

 因みに民主党政権時代は2010年度137億円、11年度332億円、12年度445億円だった当初予算が、何と安倍政権になってからの15ヶ月で1136億円という気前の良さである。こんな調子で国家の財政再建ができるのだろうか。

2014年2月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2457.2014年2月3日(月) またもスカッとしない都知事選チラシ

 今日は節分である。いま学校などでは暦や故事についてどの程度教えているのか知らないが、テレビなどを通して知る通例の豆まきなどは、有名人が行ってそれなりに話題となっている。成田山新勝寺では横綱白鵬が豆をまいていた。わが家では、老夫婦2人だけで特別節分らしいこともしないが、夕食に恵方巻きをいただくことになった。最近割合話題になっているが、これは関西方面が起源のようである。一応気持ちとしては「福は内、鬼は外」であるが、先日来風邪気味であまり体調は良くない。インフルエンザは先日の検査で問題なしとされたが、クシャミは出る、鼻水は止まらないという何とも鬱陶しい状態である。明日も具合が悪かったら、また内科で診てもらおうと考えているところである。

 さて、昨日都知事選候補者、宇都宮健児氏のチラシについて書いたところ、何と今日は元航空自衛隊幕僚長・田母神俊雄氏の応援チラシがポストに入っていた。これが実に奇妙なチラシで、一言たりとも「田母神俊雄」の名前が書かれていない。その代わり推薦者の石原慎太郎元都知事の顔写真、黒く塗りつぶした顔、名前、推薦理由等々が仰々しく書かれている。どうしてこんな変なチラシを作る必要があるのか聞いてみたい。

 その黒い顔が次のような言葉を発している。「私、石原慎太郎の推薦する人は勇気と決断の男です。人の痛み、悲しみのわかる人です。東京都政を引き継いでこころのふるさと東京を創ってくれる人です。私は、この『魂と信念』の人に、東京を託します」!!

 このチラシがなぜ中途半端ですっきりしないのか。政策は大きく言って5点きちんと提案している。にも拘らずこんなチラシを作成する意図がよくわからない。それでも「東京を守り育てる都民の会」という組織が発行して一応法定ビラということになっている。ただ、こんなことも書いてある。「このビラは公職選挙法に基づき、選挙中誰でも、どこでも自由には配布することができます。但し、候補者の氏名、顔写真、本人と類推できるイラスト等は使用できないためわかりにくい表記となっている事をご容赦ください」。法定ビラで、すでに告示した後であるが、氏名、顔写真などを表記できないという。何だ!こりゃ!

2014年2月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2456.2014年2月2日(日) 宇都宮健児氏の都知事選用チラシ

 大物が立候補している割には、前回選挙に比べていまひとつ燃え上がらない東京都知事選投票日まで残りあと1週間となった。近くの選挙管理員会の告知板には、立候補者16名のうち、やっと8名のポスターが貼られたが、残り8名は何の表示もしない。選挙公報だけで済ますようだ。まるで自ら泡沫候補であることを認めているようなものだ。こういう不真面目な候補者は今後被選挙権を一定期間停止してみてはどうだろうか。

 昨日最も遅い年賀状をペンクラブの知人から受け取った。これがまた振るっている。文中にきつい言葉が散りばめられ、「~ふんぞりかえっていた猪瀬が失脚したのは、近頃の大痛快事でした。私は他人を謗らない高潔な人間として知られていますが、猪瀬や舛添、安倍など醜悪な男に関しては別です。東京五輪も返上すべきだと考えています。何が『おもてなし』だよ!観光立国なんてとんでもない~」といった塩梅である。えらい鼻息で現状を嘆いている。しかし、猪瀬嫌いや、舛添、安倍嫌いなら分らないことはない。

 そこで今日わが家のポストに投げ込まれていた人権弁護士・宇都宮健児候補者のチラシを見ると、意外だったのは対抗馬の舛添氏ならまだしも、細川氏まで半ば批判している。舛添氏を批判するのは分るが、細川氏とはお互いに正々堂々と闘うものと考えていた。確かに細川氏の立候補により宇都宮氏が反対していた原発ゼロ票が食われて、相当票を奪われるのは間違いない。しかし、脱原発派を応援したい私には、舛添氏を攻撃するだけで充分で、脱原発を叫ぶ細川氏まで攻撃することもないのではないかと思っている。更に首相在任時に消費税7%を提案したことと、海外派兵を可能にする規定を加えて実施的な9条改憲を提案したことを批判している。

 私自身はまだ最終的に誰に投票すると決めたわけではないが、ちょっと泥仕合染みた選挙戦はあまり良い気分がしない。このチラシは日本共産党東京委員会の見解を紹介している「東京民報社」が発行しているものだが、勇み足にならないよう注意してほしいと願っている。

2014年2月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2455.2014年2月1日(土) タイトロープ人間、籾井NHK会長と橋下大阪市長

 昨日衆議院予算委員会で籾井勝人・新NHK会長が参考人として出席し、先日の会長就任会見の場で政治的中立性が疑われる発言をしたことについて、民主党の原口一博元総務相の質問に応えた。

 この籾井氏は大手商社・三井物産副社長、そして日本ユニシス社長の経歴を持つ一流の実業人でNHK経営委員会から全員一致でNHK会長に推された人である。それだけにもう少し相手の気持ちを考え、もっと腰の低い人だと思っていたが、第一印象は正反対で傲慢そのものの人のように見えた。結局安倍首相との個人的な親しさからNHK会長に推薦されたととかくの噂があるのも何となく頷ける。

 籾井氏の発言で気になったのは、①国際放送で政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない、②首相の靖国参拝について、自分の信念で行かれたということでいい、③特定秘密保護法は通過したので、今更言ってもしょうがない、④従軍慰安婦はどこの国にもいた、などとまったく安倍首相が喜びそうなことを躊躇することなく喋り、不偏不党、かつ公平中立であるべきNHK会長としての立場をまったく弁えていないことである。

 昨日は国会という場を意識して神妙に誤解と迷惑をかけたと謝罪し、誤解を受けた発言は取り消すと言ったが、そんな軽い感覚でこれからNHKのトップ職を全うできるのだろうか、極めて疑問である。

 何となく軽い感じのする会長だけに、今後も似たようなポカを犯すような気がする。NHK職員も当分気が休まらないのではないだろうか。

 さて、今日唐突に問題児・橋下徹大阪市長が日本維新の会の党大会で辞任を示唆する発言をした。理由は、大きなテーマだった大阪都構想が進まないことにいら立ったからだ。それは、都構想を進めるためにはその是非を問う住民投票を実施することが必要だった。党として大阪府議会、市議会の過半数を有しておらず、どうしても公明党の協力が必要だったが、それが得られなかったため自分の考えていた制度設計が誤算となったからである。

 しかし、こんなに簡単に自治体トップの出直し選挙を行っては、その間行政がストップしてしまうのではないか。市政の私物化ではないか。金もかかる。それに橋下氏は、先年大阪府知事を任期途中で投げ出し、大阪市長に立って当選したばかりではないか。

 こういう住民目線とはかけ離れ、公費を無駄遣いするような人が行政を司ることは、住民に対する裏切りであり、無責任でもある。自分の依怙地な主義主張だけを振り回し、地域や住民のことをまったく考えない、こういう人が行政のトップにいることは住民にとっても不幸である。

 辞めるのは自分の勝手だと思っているのかも知れないが、こういう無責任な人は行政からとっとと身を退くべきではないか。

2014年2月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2454.2014年1月31日(金) 小中陽太郎氏、第1回野村故堂文学賞受賞

 妻がインフルエンザに罹ってから外出しないで横になっていることが多く、私も何となく風邪気味なのでインフルエンザを移されたのではないかと若干気になって今朝内科で診てもらった。ほとんど問題はないとの診断をいただきホッとしたところである。

 多少気を良くして、浅草ビューホテルで開催された小中陽太郎さんの「第1回野村故堂文学賞」授賞式・祝賀会に出席した。主催者は一般社団法人日本作家クラブで、初代会長は野村故堂である。大勢の来賓がおられる中で、普通のパーティとは式次第の進め方が少し違う。

 第1部の授賞式で挨拶が後から後から続き、約1時間経過して漸く乾杯となって所謂ご歓談の時間、そして第2部が始まったが、菅直人元首相や松原展人世田谷区長ら政治家、文壇の著名人、芸能人、そして琵琶の演奏、新国劇の殺陣のお披露目ありであまり落ち着いて食事をいただく閑がない。司会者は世志凡太、凡太の妻・女剣劇の浅香光代も挨拶していた。

 スピーチの中で直木賞作家の井出孫六氏が、野村故堂の「銭形平次」と大仏次郎の「鞍馬天狗」の同質性について話されたことが印象に残っている。

 いつも会うペンクラブの人たちや日本旅行作家協会の人たちの他に、「知的生産の技術研究会」の久恒啓一理事長、八木哲郎会長のほか、軍事評論家の小川和久氏と話し合うことができたことは良かった。小川氏にはノン・フィクション上梓後の出版記念パーティについても出席していただけるようお話した。

 いつもながらの2次会を浅草のビルの居酒屋「土風炉」で行ったが、40人近い小中さんを心から敬愛する人たちで熱気ムンムンだった。

 名文家の小中さんがこれまで無冠の帝王でいたこと自体不思議に思えるくらいで、今回の授賞はやや遅きに失したが、名のある賞を受賞されたことをファンで喜び合った。

2014年1月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2453.2014年1月30日(木) 日本人女性研究者が世界的万能細胞を

 最近雨が降らないことで空気が乾燥したせいで、風邪やインフルエンザが流行しているのではないかと思っているが、幸いほんの僅かではあるが、今日小雨が降った。つかの間ではあったが、道路は湿ったように見えてほっとする。そろそろ散水しようかと考えていた庭の植木にとっても効果的だったようだ。

 さて、今日はびっくりするようなニュースがあった。朝日新聞では第1面で大きく扱い、2面もほとんど関連記事だった。何かと言えば、新しい万能細胞、STAP細胞の作製に成功したということである。万能細胞と言われても、医学生理的な事象なので、ちょっと難しすぎて理解しかねるが、マウスの体の細胞を弱酸性の液体で刺激するだけで、どんな細胞にもなれる万能細胞に変化するそうだ。従来の概念を覆すような作製だそうである。国内ばかりでなく、海外からも高い評価を受けて、BBCなどでも大きく報道したらしい。難しい顔をしたおじさんが作製したのではなく、小保方晴子さんと仰る、30歳の割烹着の似合うごく普通の女性にしか見えない女性である。早くもノーベル賞授賞を期待されている。一旦は‘NATURE’誌からは、過去何百年の細胞生物学の歴史を愚弄しているとつき返された。それでもへこたれず、やり遂げた。今度は同誌が絶賛した。日本女性のしたたかさと忍耐心が功を奏したのだろうか。

 当分話題になることだろう。

 今日のNHK「クローズアップ現代」で、「東大紛争45年目の真実」と題する懐かしい番組を放映した。事件は1969年1月で、私にとっては結婚前のことであったが、大きな関心事であり、世間を騒がせ注目を集めた事件だった。懐かしい顔も随分見られた。著書を何冊か持っている理論派の坂本義和・元教授が東大入試中止の裏話をしていたが、何となく納得できた。東大と文部省の間で入試実施の決断が揺れ動く。南原繁元総長が中止を求め、それを坂本教授らが反対する。結果的に中止と決まり、69年だけ入試が行われなかった。後になって竹中平祐・元財務相らは東大を受けられず一橋大へ進んだと知った。

 大学当局と学生が対立した中で、学生が教授に対して、何のために自分たちは学ぶのかと問いかけたのに対して教授連が応えられなかったという発言が印象的だった。あの時代の学生たちは社会に対しても、学問に対しても、生きることに対しても、ひたむきで真面目だったと思う。そして、清純だったと思う。それに引き比べていまはどうだろうか。

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2452.2014年1月29日(水) JR北海道の内部事情

 妻の健康状態があまり良くない。横になっているだけだ。昨夜も自室で寝転がっていたので、さっさと仕事を済ませて床に就いた。

 さて、今日は理事を務めている「JAPAN NOW観光情報協会」の企画会議があったが、わざわざ名古屋から出席されたJR東海相談役の須田寛副理事長から問題になっているJR北海道の最近の不祥事について内部の声を伺った。国鉄時代から動力車労組など強い組合との間で労使間の関係がギクシャクしていたが、JR北海道では、今以って今回の問題の背景にはそんな複雑な要素が隠されているようだ。先日自殺された実力者のJR北海道相談役の坂本真一氏は、わがJN協会の北海道支部長としても活動していただいた。北海道における協会の活動では積極的に動いていただいた功労者だった。今日の会議でも、感謝はしているが、亡くなり方が亡くなり方であるだけに弔電も弔意も届けることができない。お気の毒としか言いようのない、功労者だった。偶々今夕の日経紙に、同社の経営陣交代の話題が紹介されていたが、政府、国交省、JR内部の考え方もそれぞれあり、調整は難しいようだ。社長を変えるにしても後任人事がそう簡単には見つからない。JR発足時から問題を内包していたが、いまその膿を覆いきれず、重大な傷が表面化した。

 この問題だらけで行き詰まった会社をどうやって救うことができるのだろうか。

 ところで、企画会議を終えて帰宅してみると妻が口から吐いたということだった。やはり具合が良くない。そんなことを見越して夕食は弁当を買ってきた。夕方、宅急便の係員に妻がインフルエンザに罹ったと言ったところ、ご主人はマスクをしないで良いのですか、と言われてしまった。昨日妻が私にインフルエンザを移すのではないかと医師に尋ねたところ、ご主人は丈夫そうだから大丈夫でしょうと応えられたそうだが、私も最近はそう丈夫でもなくなってきたので、マスクを使った方が良いのかもしれないと考えている。

2014年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2451.2014年1月28日(火) 都知事選はこのままで良いのか。

 入れ歯の前歯が欠けてちょっと様にならない。今日2度目の診察で漸く格好がついた。情けない限りである。ところが、妻が疲れ気味で少々熱があるので、私が歯科に行っている間に、かかりつけの森内科で診てもらったところ、これが何といま流行りのインフルエンザに罹っていた。熱も38.6°もあり身体が熱いと横になっている。動くことを制限され、外出ももちろん禁止だ。

 今年も風邪が流行して、この1週間で感染症に罹った人が先週の2倍に増えたという。インフルエンザにも現在2種類あってA香港型とH1N1型があり、そのうち前者は高齢者が罹ることが多く重症化して肺炎を併発するそうだから、気をつけないといけない。

 さて、東京都知事選が告示されて16人の立候補者が選挙活動を行っている。告示直後からテレビでも新聞でも各候補の政策を取り上げているが、それは全員についてではない。テレビでは名前こそ全員が紹介されるが、政策などは大体4~6人しか紹介されない。どうも以前からおかしいと感じていたが、これでは全候補者を公平に扱っていないことにならないか。

 昨日になって漸く選挙公報が配達された。だが、選挙になるとお決まりのポスター掲示板には、まだ6枚しか貼られていない。これも不公平になるが、これは掲示の機会があるのに候補者側が利用しないだけだから、不公平だとは言えない。しかし、どう考えても舛添、細川、宇都宮、田母神、中松、家入以外の候補者は、インタビューもなし、人物紹介、政策紹介もなしでよく苦情を申し立てないものだ。主要候補者以外が、最初から当選しようとの気持ちなんかないように感じる。これでは経費と時間の浪費になるのではないか。

 今度の知事選は多くの課題を抱えて、特別に重要な意味を持っているが、6人以外の候補者にとっては政策から考えてあまり知事になることに強い意思があるようには思えない。これでは、知事選の権威を失墜させているような気がしてならない。選挙制度をもう少し考える必要があるのではないだろうか。

2014年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2450.2014年1月27日(月) 法人税減税をそのまま認めても良いものだろうか。

 財務省が今日発表した2013年の貿易統計によると、貿易収支は11兆4千億円の赤字だった。過去3年連続して赤字で、月別だと18カ月連続赤字だという。貿易立国も色褪せたものである。

 最大の原因は全体の輸入額の2割超を占める原油輸入が16.3%も増加したことが挙げられる。しかも円安の影響を受けて原油料金が上がった。輸出が好調である割に、輸入量も増えてその恩恵はさほど多くはない。そのうえ日本製品が売れても日本の製造業の生産工程が海外へ移出しているからだ。例えば、東芝や日立の白物家電製品はいまでは国内で生産されず、すべて海外の自社工場で作られているという。

 いずれにせよ、アベノミクスで経済は潤っていると喧伝されている一方で、このようなゆるがせにできない貿易収支赤字問題が惹起している。わが国の財政が厳しい折に今後貿易収支の赤字傾向が加速されるなら、国家財政を直撃することになる。

 ところが、それに拍車をかけるように、先日のダボス会議で安倍首相は法人税引き上げに言及した。41%のアメリカを除けば、先進国の法人税課税は大体25%内外であるが、首相は日本の法人税38%強をできるだけ下げて海外からの投資を呼び込みたいと述べて、海外メディアで好評を以って伝えられた。

 これに対して今朝の朝日社説では、「法人減税論議・いいとこ取りはダメだ」と首相の拙速な持論に疑問を投げかけている。実際国内でも麻生太郎経産相が苦しい財政状況を考えれば、法人税減税はいかがなものかと納得していない。もう少し首脳同士で話し合うことができないものか。

 先進国の中で最悪の財政状況の実態をもう少し精査して、そのうえで政府内の議論を活発に戦わせ外部に発表してもらいたいものである。

2014年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2449.2014年1月26日(日) 「憲法9条にノーベル平和賞を」の提案

 先週から確定申告の書類作りに時間を割いている。いつもながら手作業なので、細かくて一つひとつの作業に時間がかかることかかること。毎年書類作成中は来年こそパソコンで申請作業をしようと思いながら、時が経つとそんなことはつい忘れて放ったらかして、また次のシーズンがやって来るというサイクルになっている。そんなわけで今年もいくつもの書類を揃えて面倒な作業に取り掛かっている。来月半ばごろまでに税務署に申告できるようにできれば上できだろう。

 さて、今朝の朝日新聞「声」欄に珍しい投稿があった。「憲法9条にノーベル平和賞を」というもので、無職の81歳の方である。知人がすでに行動を起こしているという。名前をみてみたら「倉持三郎」とあった。あれっ何処かで見た名前だと思っていたが、多分あの英文学者に違いない。年齢的にもそのくらいの年頃である。倉橋氏とは「チャタレイ夫人の恋人」の著者、D.H.ロレンスの研究家ではないだろうか。

 投稿の主旨は、提起したテーマの通りである。ノーベル賞は人間、或いは人間の所属する団体に対して与えられるものだと思っていた。憲法を擬人化して提案したのだろう。こういうやり方もあるのかと感心した。平和憲法は60年以上に亘って日本を戦争の惨禍から守ってきた。憲法9条がなかったらわが国もベトナムへ出兵しただろう。米ソ冷戦構造の中で日本は緩衝地帯の役割を果たしてきた。にも拘わらずわれわれは平和憲法の有難さを感じていない。ノーベル賞選考委員会は日本からの呼びかけに応じて憲法9条に授賞し、日本とともに「戦争の放棄、武器の不保持」を訴えてほしいという提言である。

 「アラブの春」から3年が経ったエジプトでは、軍政支持派とモルシ前大統領派との間で衝突が繰り返され多数の死者が出ている。シリアでは、すでに12万人以上の人々が亡くなり、シリア全人口の約1割に当る200万人が難民として国外へ脱出している。停戦のための国際会議が開かれたが、体制派と反体制派の対立で、具体的な停戦への道筋はまったく見えてこない。そんな中で憲法のお蔭で戦火とは無縁だった日本が、その憲法を改正しようという動きが露骨に表面化してきた。加えて昨今の安倍首相の危ない発言がある。果たして日本はこのままで大丈夫だろうか。

2014年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com