2453.2014年1月30日(木) 日本人女性研究者が世界的万能細胞を

 最近雨が降らないことで空気が乾燥したせいで、風邪やインフルエンザが流行しているのではないかと思っているが、幸いほんの僅かではあるが、今日小雨が降った。つかの間ではあったが、道路は湿ったように見えてほっとする。そろそろ散水しようかと考えていた庭の植木にとっても効果的だったようだ。

 さて、今日はびっくりするようなニュースがあった。朝日新聞では第1面で大きく扱い、2面もほとんど関連記事だった。何かと言えば、新しい万能細胞、STAP細胞の作製に成功したということである。万能細胞と言われても、医学生理的な事象なので、ちょっと難しすぎて理解しかねるが、マウスの体の細胞を弱酸性の液体で刺激するだけで、どんな細胞にもなれる万能細胞に変化するそうだ。従来の概念を覆すような作製だそうである。国内ばかりでなく、海外からも高い評価を受けて、BBCなどでも大きく報道したらしい。難しい顔をしたおじさんが作製したのではなく、小保方晴子さんと仰る、30歳の割烹着の似合うごく普通の女性にしか見えない女性である。早くもノーベル賞授賞を期待されている。一旦は‘NATURE’誌からは、過去何百年の細胞生物学の歴史を愚弄しているとつき返された。それでもへこたれず、やり遂げた。今度は同誌が絶賛した。日本女性のしたたかさと忍耐心が功を奏したのだろうか。

 当分話題になることだろう。

 今日のNHK「クローズアップ現代」で、「東大紛争45年目の真実」と題する懐かしい番組を放映した。事件は1969年1月で、私にとっては結婚前のことであったが、大きな関心事であり、世間を騒がせ注目を集めた事件だった。懐かしい顔も随分見られた。著書を何冊か持っている理論派の坂本義和・元教授が東大入試中止の裏話をしていたが、何となく納得できた。東大と文部省の間で入試実施の決断が揺れ動く。南原繁元総長が中止を求め、それを坂本教授らが反対する。結果的に中止と決まり、69年だけ入試が行われなかった。後になって竹中平祐・元財務相らは東大を受けられず一橋大へ進んだと知った。

 大学当局と学生が対立した中で、学生が教授に対して、何のために自分たちは学ぶのかと問いかけたのに対して教授連が応えられなかったという発言が印象的だった。あの時代の学生たちは社会に対しても、学問に対しても、生きることに対しても、ひたむきで真面目だったと思う。そして、清純だったと思う。それに引き比べていまはどうだろうか。

2014年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com