2598.2014年6月24日(火) 国から東京都まで政治家に失言の財布

 去る18日以来東京都議会で質問中の女性都議に対して、誹謗するようなヤジを飛ばした問題が物議を醸していたが、昨日になってそのヤジの張本人が漸く観念して名乗り出た。やはり自民党の議員のひとり、鈴木章浩議員だった。

 しかし、これで解決したわけではなく、海外にまで伝えられた破廉恥事件を、これから都議会としてシコリを残さないようにどういう形で矛を収めるのか、都議会並びに自民党東京都議員団としても正念場である。この件だけに限って言えば問題が解決したわけではなく、対処しなければならないことが2つある。

 ひとつは、ヤジを名乗り出たが、鈴木議員本人がこれまで再三の取材に対して自分はヤジを飛ばしていないと大嘘をつき、ヤジ自体は辞職に匹敵するとまで言っていた。にも拘わらず、前言を翻して辞めない理由をプレスから聞かれると少子化や晩婚問題で頑張らせて欲しいと虫の好いことを口走る有様である。空気がまったく読めないし、議員としての資質に欠ける。言い訳と目先だけの謝罪でことを済まし、これからも恥も外聞もなく議員活動を続けて行こうとしている。こういう都会議員は困る。

 もうひとつの問題は、鈴木議員以外にも下劣なヤジを飛ばした議員がいるのに、その議員が名乗り出てこないことである。本人はもちろん、周囲の議員も気づいている筈であるが、お互いに庇い合っているのか、火の粉を被るのを避けようとしているのか、何とか時間の経過の中で忘れ去られることを望んでいるようだ。

 自民党の支持を受けて都知事になった舛添要一氏は、ヤジは聞こえなかったと火中の栗を拾うのを避けたり、自民党東京都の松原修幹事長のように鈴木議員の斜め後ろ席に座っていながら聞こえなかったと惚けている。自民党には、ヤジを飛ばした議員を何としても見つけ出し処分させるという気持ちなんてさらさらないようだ。「みんなの党」がヤジの主を特定するための声紋検査も考えているようだが、その他のヤジは判別が難しいようで、「犯人」を特定できるかどうか、あまり期待は持てそうにない。

 だが、それにしてもヤジ事件で貴重な時間を浪費してもらっては困る。鈴木議員にはとっとと職を辞してもらい、他のヤジ将軍には早く「自首」してもらいたい。

 それにしても政治家の間には、先日の石原伸晃環境相の金目発言にしろ、麻生太郎副総理の自分自身を指しているのではないかと思える発言にせよ、失言が大きな話題を呼んでいる。麻生氏は何と言ったか。「学校で一番いじめられるヤツはどんなヤツかと言えば、~勉強はできない、けんかは弱い、だけど金持ちの子、これが一番やられる」と言ったそうである。

 大なり小なり、政治家が失言だらけでは、どうにもしようがない。

2014年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2597.2014年6月23日(月) ニカラグアの運河建設計画

 いま国際的な大プロジェクトが世界中から注目を集めている。中米ニカラグアの巨大運河建設プロジェクトである。

 第1次世界大戦が始まった100年前にパナマ運河が完成し、船舶による太平洋と大西洋・カリブ海の往来が可能になった。スエズ運河を完成させたフランス人レセップスも中途でさじを投げ、アメリカが引きついたほどの難工事の末に漸く両大洋はひとつに繋がった。

 そのパナマ運河の規模を大きく上回る新しい運河がニカラグアに建設されようとしている。総延長がパナマ運河の80㎞に対して、ニカラグアのそれは3倍余の280㎞だというから途方もない。これもパナマ運河同様に難工事が予想されるが、これを41歳の中国人IT企業経営者がこのプロジェクトのために造った民間企業が請け負うことになった。総工事費が約5兆円と言われ、それだけでニカラグアの国内総生産の5年分に当たる。

 いま一方のパナマ運河では拡張工事が進められ、工事完成後はネックのひとつだった大型船舶の通航も可能になる。それを考えるとこのような狭い地峡に巨大運河が2つも必要だろうか、疑問でもある。

 ニカラグア政府は、経済成長、雇用創出、格差縮小のためと言っているが、その一方で失うものも多い。大がかりな自然破壊と環境汚染である。中でも水質汚染により地元民の飲料水が汚染されることである。また、農民の多い地域で果たして彼らの雇用の増加につながるのか。そこへアフリカ諸国の経済支援工事と同じように中国人労働者の流入と雇用により現地人労働者が雇用されなかった例もあり、ニカラグア人が必ずしも雇用されず労働最前線ではむしろ中国人労働者が雇用されるという計算違いが生じるのではないかと不安視されている。大体請負業者決定にも国際的入札をせず、件の中国企業に指名入札したことなど不明瞭な点が多い。他国のことではあるが、いずれ問題が浮上するのではないかと少々気になる。

 さて、旧日本軍の組織的な戦いが終わって69年が経ち、今日糸満市の平和記念公園で沖縄全戦没者追悼式が行われ、安倍首相、岸田外相、小野寺防衛相、ケネディ米駐日大使らが出席された。安倍首相は「米軍基地が集中する沖縄の負担軽減に向け、全力を尽くす。沖縄の発展こそが日本の未来を創る。私が先頭に立って沖縄の振興を進めていく」と語っていたが、最近の集団的自衛権や集団安全保障、辺野古への基地移設計画などに関する言動から考えて、首相が心底からそう思っているようにはとても思えない。口先ではうまく言っているつもりでも、沖縄戦の犠牲者や遺族にとっては首相の言葉は歯が浮いたように感じたのではないだろうか。

2014年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2596.2014年6月22日(日) 下劣で不見識な政治家たち

 国会では石原伸晃環境大臣の失言に対して大臣不信任案と問責決議案が提出されるお粗末な停滞ぶりである。結局いずれも反対多数で否決されたが、石原大臣は自らの発言を取り消すと言った。何でも福島の放射能廃棄物の仮処分場所が決まらないことに苛立った大臣が、つい「本音」を漏らして解決のためには最後は金目でしょうと軽率に発言したことが大きく取り上げられてしまった。被災地の人々の気持ちを傷つけるものだと不信を買い、多くの人々を怒らせてしまった。被災者の苦しみが分からない、また分かろうともしない政治家が生ぬるい環境の中で発言するとこういうことになる。大臣はすぐにも現地へ向かい被災地の人々に謝罪するというが、その本心は別のところにあるので、いつまた同じような失言が飛び出すか分からない。残念ながら政治家の言葉は軽くて、いつものことながらそこには誠実さが見られない。

 そんな折も折東京都議会で都議会議員が飛ばした女性議員への不見識な野次が問題になっている。「みんなの党」の塩村文夏議員が晩婚化対策で質問に立ち、女性の出産や育児について考えを述べている最中に、自民党議席から「あんたも結婚したらいい」とか、「子どもを産めないのか」のような相当下劣な野次が浴びせられた。流石にメディアでも取り上げているが、これがイギリスのガーディアン紙やアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙など海外の主要メディアでも取り上げられるに至り、東京オリンピック開催都市の議員の発言として東京のイメージダウンにつながる心配が出てきた。

 一般からの厳しい非難も含めて、流石に自民党石破幹事長が自ら名乗り出るよう声をかけているが、自らが後ろめたく辞職に追い込まれるのが怖い議員は自ら名乗り出ようとしない。「みんなの党」は、セクハラ、侮辱として誰も名乗り出ないなら「声紋」調査を行うとまで言っているが、野次を飛ばした議員の周辺では誰が犯人か分かっている筈である。お互いが庇い合ってヤジ将軍を公衆の前に出さないのだ。舛添知事にしても、都知事選で自民党の全面支援を受けたせいか、聞こえなかったと逃げの姿勢であり、些か歯切れが悪い。こういう悪しきパフォーマンスを庇い合う低次元の議員が構成する議会の体質だから、何をやっても物事が決められないのではないか。

 世界の大都市・東京の議員にしてこの体たらくである。都民としても恥ずかしい。

2014年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2595.2014年6月21日(土) 富岡製糸場、世界遺産に決定

 昨日朝ワールドカップで日本がギリシャと0-0で引き分け、日本の決勝リーグ進出がかなり厳しくなった。ギリシャのひとりの選手が退場を命じられたこともあり、10人のギリシャ・チームを相手に日本が終始押していた。それでもゴールを割ることはできなかった。日本中がまるでお通夜のようである。

 そんな暗いムードの中を、朗報が飛び込んできた。かねてから期待されていた群馬県富岡製糸場がユネスコ世界遺産委員会から、世界遺産に決定したとの連絡があった。登録される可能性が出てから多くの観光客が押し寄せていたが、この嬉しい知らせに群馬県と富岡市はともどもこの登録決定を喜び歓迎している。この世界遺産決定には多くの人々の陰の協力があったが、とりわけ製糸場の所有者である片倉工業㈱のかけがえのない協力があったことは忘れてはならないと思う。工場操業停止以来その維持管理に年間1億円もの費用を負担していたというのである。利益追求の私企業がそう簡単にできることではない。

 私もいずれ訪れてみたいと思っている。

 さて、卒業以来初めて母校湘南高校の同窓会組織「湘友会」総会に出席した。今年は藤沢市民会館で開かれた。3期6年間会長を務めた弁護士の田辺克彦氏から会社経営の上野孝会長に交代した。新会長は在校時成績が振るわなかったと謙遜していたが、慶應からオックスフォード大へ進まれ、横浜商工会議所会頭も務めたというから中々の人物だと思う。拙著の販促のこともあり、早速挨拶した。7枚ばかり拙著のコピーを持参して有力者に配布したが、母校関連事項についてかなり触れているので反応は大分良さそうだ。3代前の会長職を務められた大学先輩の杉山巌氏は佐々木信也氏と同級生で甲子園にも応援に行き、優勝までの軌跡と内容をよくご存じで、拙著のPRをしたところ強い関心を持っていただいた。

 新任の時乗校長、ラグビー部後輩の市川教頭や、野球部OB会副会長にも強くPRしたので、口伝えに販促にご協力いただけるのではないかと期待している。

 講演会で世界的にも著名な建築家のひとりで、一回り後輩の東大名誉教授・内藤廣氏が「建築目指して半世紀」と題してユーモラスに話された。中々含蓄のある話で面白く聴講することができた。建築家は学校の成績が良いというばかりではなく、人間らしさを追及する心を持っていることが大切ではないかと話された。湘南在校時にある教師から「道路横断時に自家用車は止めても良いが、トラックは止めてはだめと言われたのは、トラックは国の経済発展に役立つが、自家用車は役立たないから」と教室で聴いたことがいつまでも頭に残っていたそうだ。そういう学問とは直接関係ないことを四六時中聞かされる教育環境の下に学んだことが、湘南の特徴であり、個性的な建築物を造る建築家の中に湘南OBが多い理由ではないかと話されていた。

 確かに話を伺うと内藤氏の作品には、個性的な建築物が多い。超高層ビルの奔りだった霞が関ビルを始め、木造体育館の静岡草薙体育館、横浜地下鉄馬車道駅、JR高知駅、JR旭川駅、今春完成した九州大学椎木大講堂、牧野富太郎記念館、いわさきちひろ美術館など個性的なデザインの建築物の他に現在取りかかっているのが、渋谷駅周辺の街づくりプロジェクトだそうだ。

 我々の同期生はあまり来なかったが、卒業年度に関わりなく短い時間内に多くの湘友会会員と交流できたことは、望外の喜びであり、収穫だった。そう言えば、司会役を務めたTBSアナの牧嶋博子さんとも話して、拙著を売り込めたのも良かった。

 今年初めてではあったが、来年も拙著の販売にご協力いただけるであろうお礼がてら出席しようと思っている。

2014年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2594.2014年6月20日(金) 亡父の誕生日に思うこと

 年齢を重ねてせいか、最近父親のことを時々思い出すことがある。その父が生きていれば今日は106回目の誕生日である。93歳まで生きた父は平素から割合健康だった。その血を受け継いだせいであろうか、幸い我々兄弟も揃って健康体である。

 健康について言えば、昨日に引き続き、今日も森内科へ定期診断に出かけた。森医師は私の顔を見るなり「ちょっと痩せましたね」とニコニコしながら言われた。確かに若干スリムになったような気をするので、食生活に気をつけているし、体重も少し減ったと言った。早速血糖値を調べてもらったら、何と「117」だった。3月に糖尿病が進んだかも知れないので、すぐ専門医に精密検査をしてもらった方が良いとアドバイスされた時、HbA1cの数値は7.6、血糖値が333だった。

 結局東京医療センターで検査してもらったところ、HbA1cが6.9、血糖値は220にまで低下したが、まだ不十分だった。それがここへ来てHbA1cの判明までは時間がかかるが、血糖値は「117」になり、森医師も薬を飲用せずにこの調子なら大丈夫でしょうとこの先の見通しに太鼓判を押してもらった。とにかく良い方向へ向かっているのでほっとしている。

 さて、国会では集団的自衛権を巡って与党の自民党と公明党との間で駆け引きが続いていたが、条件付きで公明党が自民党に歩み寄る姿勢を見せてきた。「平和の党」公明党も自民党と袂を分かって野に下るより、与党内に留まっていたいらしい。そこへ集団安全保障の容認を巡って新たな対立が生じている。集団安全保障の行使容認とは、国連安保理事会決議に基づいて侵略行為を行った国を制裁する行為で、日本が武力行使をできるようにするというものである。

 しかし、これは4月ごろ話が出た時に、安倍首相は言下に否定した。それがいつの間にか自民党内で復活しているのだ。公明党も慌てふためいているが、後から後から自民党が新手の隠し玉を繰り出してくる、しかもそれらは憲法違反に抵触する際どいものばかりだ。どうして、自民党は悪評高い自己流解釈をしてまで国を戦争の危機に追い込むような行動を取るのだろうか。もう国民はどうなれ、国民のことは一切考慮しないと言わんばかりである。

 傲慢な安倍政権には、次の言葉を進呈しよう。曰く「驕る平家は久しからず」。

2014年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2593.2014年6月19日(木) やや太り気味で「肥満度1」

 昨日東京医療センターで糖尿病教室最後の講習を受け、検査技師から糖尿病関連の検査データについて話を伺った。この講習は外部の一般の人を対象にせず、医師が患者に勧めるもので私の場合も糖尿病の担当医師から勧められて受講したものだ。食事療法などについて説明があったので、担当者に妻にも受講させたいと申し出たところ、担当医師に相談して欲しいということだった。

 昨日は8名の受講者を対象にしていたが、その半数は入院患者だった。パワーポイントの画像をプリントして配布し説明してくれたが、その中に体格指数BMI(Body Mass Index)を使った肥満体重と理想体重を計算する計算式があった。BMIは体重÷身長÷身長、理想体重というのは身長×身長×22で、私の場合前者は68÷1.64÷1.64=25.3で適正体重ぎりぎりの25をオーバーしていて「肥満度1」だった。後者の理想体重は1.64×1.64×22=59.2で、今の体重68㎏から考えれば9㎏ほどオーバーしている。

 肥満度早見表で見ると私のケースでは、適正体重と肥満の境目にある。それでも以前よりベルトの穴が詰まったし、70㎏を越えていた頃に比べて自分でも少しは締まって来たと思っている。しかし、まだまだ先は長い。最近は毎日入浴前に体重を測定して、体重の変化に注意している。間食も極力摂らないようにアドバイスされたので、できるだけ午後と夕食後に間食を摂らないように努めている。

 今日は松本整形外科で血液検査をしたが、その結果CRPの数値さえ良くなれば糖尿病に良くないステロイド系常用薬を減らすことによって糖尿病には好影響を与えると思っている。

 さて今夕かつて勤めていた小田急電鉄相模大野駅で回送電車の脱線事故があり、一時全線不通となり復旧には時間がかかりそうで、明日の始発電車に間に合えばよいほどだ。幸い死傷者がいなかったのがせめてもの救いである。業績が好調で今日も株価が18円も上がり、最近では小田急の事故はほとんどなくなったが、この事故は魔の落とし穴で自ら招いた事故であり、原因はポイントだと思っているが、徹底的に原因を追及して同じような事故の再発を防いで欲しい。それがせめてものOBの願いである。

2014年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2592.2014年6月18日(水) 日本を賭博国家にしようと考えている安倍政権

 今自民党は馬鹿げた法律を提案しようと考えている。カジノ法案と言うのだそうである。今日国会で審議入りした。要するに大都市を中心に主に外国人を対象にした賭博場を作り、そのてら銭を国が召し上げようという狡からいことを考えだし、経済を刺激して経済波及効果を上げようと考えているのである。

 かつて石原慎太郎・元都知事が言いだしたが、その後公に声に出して言う人物はいなかった。今や目立ちたがり屋の橋下徹大阪市長は大賛成で、シンガポールを訪れて日本は世界に遅れていてこの程度のことはどんどんやったら良いと無責任な持論を述べていたようだが、こんな常識も品格もない、利己主義の塊のような男の言うことにどれほど説得力があるのか。

 カジノと言えば、はっきり言って「賭博」である。こんな賭博行為を国がかりでやろうという無節操には開いた口が塞がらない。確かに濡れ手に粟の如くカネは勧進元の国へ入ってくるだろう。だが、いくら収益のためとは言え反社会的で非教育的なことまで、国が音頭を取って行う必要があるだろうか。カジノに伴うデメリットは有形無形にたくさんあるが、それをどうやって取り繕うとするのか。制度と施設だけ作って後はてら銭だけ寄こせというのは、国のやることではあるまい。トラブルが生じることは目に見えている。

 政府は、カジノで潤って景気の良いマカオやラスベガス、カンヌなどの華やかな一面しか見ていない。金持ちのギャンブル好きオジサンには大歓迎だろうが、モラルの低下や非行少年の増加、カジノ依存症、暴力団の介在、マネーロンダリングの悪用、風紀の乱れ等々がどんな取り返しのつかない社会的問題を提起するのか分かっていない。

 この法律には、政府も悪法であることを承知のうえで、マイナス効果を削減するため手段を講じている。カジノの場へ入場する際に1万円の入場料を徴収するとか、家族が入場させるなと言った場合は本人の入場を禁止するとか、およそ無茶苦茶な制限付きの法律を制定すること自体国家の法とは言えないのではないか。

 それにしてもわが国の総理大臣はどうしてこういう悪法を制定しようとしたり、一番大切な憲法の解釈を変えることまでして、戦争へまっしぐらに突き進もうとするのだろうか。この未熟児安倍ちゃんの頭の構造が分からない。

2014年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2591.2014年6月17日(火) 国内外ともに荒れ模様になってきた。

 8月に発行される拙著「南の島の日系人大酋長の波乱万丈」のPRを兼ねて湘南エリアで配布されている「江ノ電沿線新聞」紙上に座談会の内容を掲載してもらい、販促に役立ててもらうことになっている。その座談会の企画書を同新聞社から送ってもらった。同新聞社吉田克郎会長が作成されたもので、部分的には取り上げて欲しい話題の漏れもあるが、大筋において拙著の内容をよく理解していただいていると思う。座談会には佐々木信也氏、大酋長の親戚の相澤光春氏、この座談会をセットアップしてくれたラグビー部1年後輩の瀧澤邦好氏、それに私の4人で拙著のドキュメントを話合うことになった。どんな座談会になるか。楽しみでもあるが、一面気にもなる。とにかくこの企画が拙著販促の追い風になってくれればありがたい。

 さて、国内では集団的自衛権を認めることで、連立与党の自民党と公明党が密室で非建設的な話し合いを続けているが、国民の一般的な評判は頗る良くない。安倍政権は早いところ憲法の解釈変更によって集団的自衛権を行使できるよう卑劣な策まで弄しているようだ。市民運動もここへ来て漸く動き始めた。これからどういうアンチ集団的自衛権へ発展していくのだろうか。安倍政権の独断に鉄槌を下してくれることを望んでいる。

 海外でもここ数日イラクのタリバーン系イスラム武装組織が猛烈な勢いで攻め上がり、イラク北部からバグダッドへ向け攻撃を仕掛け、多くの避難民が首都へ逃げ出している。西の隣国シリアの情勢も落ち着かず、イラクを撤退しつつあるアメリカとしてもどう支援すべきか難しい対応を迫られている。この期に及んでそのアメリカは、35年前のイスラム革命以来犬猿の仲となったイランと縒りを戻そうとしている。イランもかつてイライラ戦争を起こしたイラクとは対立している。イランも昨年の大統領選挙により嫌米強硬派のアフマドネジャフ前大統領に代わって、穏健派のロウハニ大統領が就任したことが、アメリカとの関係で歩み寄る気持ちにさせたと言える。これまでとても考えられなかったアメリカとイランの険悪な間に話し合いの空気が見られる。イラク内でもマリキ政権が南下する反政府軍に対して攻撃を開始したが、反政府軍の荒々しい動きは収まる様子はない。

 この状態を知っていかに米国内に反対があっても、アメリカはこのまま放っておくわけにはいかないだろう。

2014年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2590.2014年6月16日(月) 日本ペンクラブ総会出席

 日本ペンクラブの総会に出席した。恒例に則り議事が進行されたが、Googleがペンの電子文藝館の資料を著作権者に無断で配信したことを、日本ペンはニューヨークの裁判所に訴え、和解金としてペンは20万ドルを受領することになった。その経緯が一般会員には知らされておらず、決算書に「文藝振興活動基金」として20,246,000円が計上されていることについて小中陽太郎さんが質した。何とか説明を受けて理解できたが、こんな肝心な点を公にまったく説明をしないことに疑義を抱いた会員も多くいたようだ。幸いこれまでの総会には見られないほど活発な質問が出された。

 私は今年度収支予算書について挙手をして質問した。登録会員数が1678人で年会費が2万円であるので、会費収入は3356万円であるべき筈が、3200万円となっている。明らかに156万円の計上不足となっている。そんな粗雑な表記の一方で支出、とりわけ旅費交通費や雑費のように予算上とても見通せない1円単位の端数まで表示されている。この点を質問したところ、執行部からは私の質問に理解を示していただいたようだが、吉岡忍専務理事は言い訳がましく会費収入はこの後退会する会員が予想されるので、その点を勘案したとおよそ根拠のない詭弁で言い逃れていたが、担当役員の専務理事を始め、ペン経理の決算書類に対する甘さと杜撰さは3年前の国際ペン東京大会の不明瞭な経費支出以来、依然として改善されておらず、少々問題だと思っている。

 その他の議題で31名の会員をペン内規により名誉会員に推薦する件については、かなり個人的な意見が出された。その中で興味深かったのは、名誉会員の中に石原慎太郎氏の名が挙げられていたことに対して、過激で、女性を侮辱するような発言や社会的に物議を醸す発言があったことなどから石原氏を名誉会員に推薦するのはふさわしくないと苦情が出たことである。いずれも意見を受け止めて改めて応えを出すことになったが、文人の集まりであるペン内部における慎太郎氏の不評、不人気ぶりには驚いた。後輩としては何ともやりきれない思いがする。

 ただ、感心したのは、総会出席者から意見があれば何でも受け入れて回答を出すと、時間が超過しようと質問を受け付けたことである。そのため総会はかなり時間をオーバーした。この辺りがペンの良いところだ。

 総会後いつも通り二次会で有楽町ガード下の「金陵」へ行き、元気の好い若い新人女性会員の物怖じしない言動が目立ち煙に巻かれた雰囲気があったのは、我々高齢者会員の存在感の低下だろうか。

2014年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2589.2014年6月15日(日) 集団的自衛権で犠牲者が出たドイツ

 昨日父の日を祝って二男夫婦が夕食をご馳走してくれるというので、妻とともに横浜の二男宅へ出かけ、外で2人の孫を交えて焼き肉をいただいた。息子はごく最近新築の戸建て家屋を購入して来月そちらへ引っ越すことになっているので、序にその新家屋も見に行った。

 いまどき新築家屋の購入となるとやや贅沢であるが、所詮狭苦しい家で住宅地帯と呼べるような住環境にはなく、それなりに予算と相談しながら手に入れた。まあ我々も充分検討するようアドバイスしたが、それでも彼自身が決断したので、敢えてそれ以上は言わなかった。元々東急東横線沿線を気に入っていたので、大倉山駅へ徒歩で行ける通勤ルートを考えると購入物件は良かったのではないだろうか。ローン借金もあるようなので、この投資を発奮材料にして努力して欲しいと願うだけである。

 それにしても時折こういう心遣いを親に見せてくれるのは親としては何とも嬉しいものだ。

 さて、集団的自衛権の行使が気がかりだが、安倍首相は「必要最小限度の行使」とか、「戦闘地域へ自衛隊を派遣しない」と言いつつも、強引に憲法解釈を変更してでも集団的自衛権を行使しようとしている。

 偶々今朝の朝日にアフガン戦争に軍隊を派遣したドイツの事例を大きく取り上げている。それによるとドイツも今の日本の立場と同じように、専守防衛だったが1990年代に侵略戦争を禁じた憲法の解釈を変えてNATOのアフガン派兵に応じた。91年の湾岸戦争でアメリカからカネを出しただけと批判され、ドイツは連邦議会から議会の事前承認がある場合に限り合憲と認められ、ドイツ軍をNATO域外へ派遣できることになった。その結果アフガン戦場で多くの犠牲者を出した。それは当時のドイツのコール首相が今の安倍政権が真似るように憲法解釈の変更によって、軍隊を派遣し、犠牲者を出した結果につながった。

 日本もカネは出したが、ドイツ同様に湾岸戦争で軍隊を派遣しないことをアメリカなど西欧諸国から批判されたことが外務省にとっては今日までトラウマとなっている。しかし、当時日本にはアメリカが日本の憲法に軍備の整備を禁じたことが日本に自衛隊の海外派遣を不可能にした理由であると居直った政治家もいたらしい。結果的に日本がカネは出したが、自衛隊を派遣しなかったことが批判されるのではないかといつまでもシコリとなり、それが現在の安倍首相ら自民党政府が集団的自衛権に拘る大きな原因となっている。

 「ドイツ兵の多くは後方支援部隊にいながら死亡した。戦闘現場と後方支援の現場を分けられるという考えは幻想」とドイツの軍事専門家が指摘しているように、結果的にアフガン戦争で戦闘地域後方に派遣されたドイツ兵は55名が亡くなっている。

 朝日の見出しだけ見ても「平和貢献のはずが、戦場だった」「ドイツ、解釈改憲の末に軍派遣」「派兵には必ず命の危険が伴う」「戦争に『限定』なんてあり得ない」というものだ。机上でいくら議論していても所詮弾丸の飛んでこない場所での「平和な場所」での話だ。一旦戦争が始まり修羅場となった以上いくら口で必要最小限の武力行使だと言ったところで、戯言である。戦場に兵士を派遣すれば、間違いなく犠牲者が出ることは意の当然である。

 防衛問題に詳しいとされる石破茂・自民党幹事長の言い草は、集団的自衛権とは何かと問われると、「弱い国が助け合うためのもの」と応えるらしいが、アメリカが攻撃されたケースを度々サンプルとして説明している自民党政権が何を以って「弱い国」というのか。

 穿った見方を言えば、戦争が起きても絶対徴兵されず、戦争の現場で戦わず、戦死する可能性のまったくない老人たちが若者たちに責任と犠牲をおっ被せているだけの言い分ではないのか。

 それにしても戦後日本の平和の礎となった憲法の精神を、拙速にも今国会中に解釈変更で誤魔化そうとする愚だけは、思いとどまって欲しいものである。

 政治家に彼らの都合だけでやろうと思えば何でもできると思わせるような前例は、絶対避けねばならない。

 時も時、今日は大東亜戦争の敗北を決定づけたサイパン島の戦いが始まってちょうど70年目に当たる。結局日本人5万5千人もの犠牲者を生む玉砕となった。テレビで慰霊式典を見ていると、私自身慰霊碑の除幕式に立ち会った日のことが思い出されてくる。2005年には天皇・皇后両陛下もこの慰霊碑に参拝された。かつての日米両兵士も不戦を誓った場所である。しかし、集団的自衛権を推し進めようとする安倍政権のやり方を見ていると何か空しさを感じてならない。サイパン玉砕の犠牲者も草葉の陰で嘆いていることだろう。

 ところで一昨日開幕となったワールドカップで今日緒戦を戦った日本は、先取点を挙げながら後半逆転されて1-2でコート・ジボワールに敗れた。日本中ががっかりしているが、前回大会では同じく緒戦に敗れながら世界の頂点に立ったスペインの例もあるので、気を取り直して次のギリシャ戦に臨んで欲しいものである。

2014年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com