1574.2011年9月2日(金) 野田内閣発足す。

 今日野田内閣が発足した。これまでの内閣と違い、顔馴染みの閣僚が少ない。ノーサイドといい党内融和を図ったせいで小沢グループから二人が入閣した。ざっと閣僚名簿を見て若返ったなぁと思う。平均年齢が58.3歳だというから今までで一番若い内閣だ。私より年長者は前田武志・国土交通相の73歳 だけだ。若いだけに旧来の慣習に捉われず、思い切って行動してくれるだろう。ただ、能力的にどうかという心配は残る。当面取り組むべきは、震災復興、円高 対策、景気対策、外交だろう。この中で財務大臣に起用された安住淳氏と、外務大臣に起用された玄葉光一郎氏、経済産業大臣に起用された鉢呂吉雄氏らの力量 が一番気にかかる。
 さて、先月27日 の本ブログに「三菱重工社長は何を血迷ったか」と題して、三菱重工と日立製作所の合併問題が沙汰止みになったらしい問題で、三菱重工大宮社長の対応を非難 した。大宮社長は日立との経営統合の話はないし、今後もそれはないと朝日新聞記者に応えた。先月上旬日経新聞に大きくスクープされたことにはそれまでまっ たく反応していなかった。どうもおかしいし、社長の対応にも納得いかなかったが、「選択」9月号に「三菱重工『呑みこみ』失敗の責任」との記事で、日立の 中西宏明社長を厳しく批判している。合併話は実際にあったらしいのにである。
  事実はどうだったのか。トップ間でも話が進んで成立へ向っていた合併話が頓挫したのは、「選択」誌によると統合新会社を主導するはずの中西日立社長の責任 であると指摘する関係者が多いらしい。日経に情報が漏れた段階で中西社長が自宅前で午後に正式に発表すると語ったことが予断を持たせたと、三菱グループ各 社のトップを激怒させたという。やはり企業規模の点で、日立の遥かに後塵を拝する三菱重工が日立に呑みこまれると危惧した、プライドの高い三菱紳士にとっ ては日立社長の態度は許せないと見られたのだ。これに日立が一気に合意へと動いたことが余計三菱の神経を逆撫でしたようだ。中西社長としては、合意に近づ いたと見て、新聞に書かせることで三菱重工を追い込むつもりだったと「選択」誌は穿った見方をしている。
 政治が政局やら駆け引きばかりで、本流が動かないことが多いが、どうしてどうして経済界の大物の間では政治を上回る駆け引きや騙し合い、落とし穴への誘導が平然と行われている。

2011年9月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1573.9月1日(木) 公開講座の講師を務める。

  「防災の日」に当たり朝から自宅上空をヘリコプターが旋回したりホバリングしていて少々煩い。震災を予想した交通訓練が都内各地で幅広く行われていた。こ れでは煩いのも仕様がないか。東北大震災発生の折都内で車の利用者が多過ぎて車が動けなくなり、交通渋滞を引き起こしたことが大きな問題となり、地震発生 の際には車の利用を控えるようしきりに啓蒙している。本番でうまく周知徹底し狙い通りうまく実行することが出来るだろうか。
 さて、今日は講師登録しているNPO「シニア大楽」から依頼されて公開講座の講師として「世界遺産の楽しみ方」のタイトルで講演した。30人そこそこと考えていた受講者が、今日は百人ほどもいて盛況だった。パワーポイントのスライド作成にはじっくり時間をかけて自信作を造り上げたが、45分 の持ち時間ではやや足りず、最後は打ち切ってしまったことに少々悔いが残った。それでも整体、整骨の講義をされ評判の良かった青樹和夫氏が、講義が面白く て誰も眠るような人はいなかったと言ってくれたり、藤井事務局長から大変面白かったとお褒めいただいた。まあそれで今日のところは善しとするか。
  それにしても今日の公開講座は前宣伝が効いたせいか、参加費を支払って台風接近の中をこれだけ大勢の中高年の方々が参加されるというのは、時間的にも経済 的にも余裕のある人が多いせいもあるが、生涯学習に前向きな気持ちが強いことと、第二の人生を楽しもうとの気持ちが強い人が多いからだろう。少子高齢化の 時代に定年後の人生を何とか充実させたいという思いを抱いた人が年々増えていることは喜ぶべきことだろう。
 11月 の交通短期大学での講義までしばらく講義・講演の機会がないので、いま取り掛かっているトラック島の相澤進大酋長に関するドキュメントをもう一度見直して みようと思っている。それには駐日ミクロネシア大使館のジョン・フリッツ大使の話をもう少し膨らませて、相澤酋長と森喜朗元総理の交流、相澤酋長と佐々木 信也さんとの関係、相澤酋長と甥に当たるジョン・フリッツ大使の親密な関係、さらには日系人と日本の歴史的関係等々についてもう少し掘り下げて書いてみよ うと考えている。
 明日から改めてドキュメントに再挑戦だ。

2011年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1568.2011年8月31日(水) 小田実さんのドキュメント番組に映っている。

 今朝9:30からNHK・BSプ レミアム3で小田実さんに関するドキュメントが再放映された。名作選ハイビジョン特集に採り上げられた「小田実 遺す言葉」という1時間半の番組だった。小田さんが亡くなった4年前の暮に一部放映されたものとそれほど変わっていない。改めてじっくり観ようと思ったと ころ冒頭箇所に何と私の姿が映っているのが見えた。8月4日葬儀を終えた後、青山葬儀場から青山一丁目まで行われたデモ行進に参加した際ビデオに撮られた ものである。
 デモの前から3列目辺りで集団になって‘We shall overcome!’ を歌いながら歩いている記事と写真は、葬儀の翌日付朝日朝刊社会面に載り、その直後にゼミの池田博充くんや、その後須藤甚一郎さんらから指摘された時と同 じものだ。テレビ取材班がわれわれについてきていたが、まさか実際に撮られて敬愛していた小田さんの名作の冒頭に載るとは思っても見なかった。全体の構成 としても、小田さんの活動がよく反映されて懐かしい感じがした。欲を言えば、もう少し「ベ平連」やベトナム反戦運動に焦点を当てて欲しかった。私も若かり しころに小田さんと小田さんの行動に随分影響を受けたが、あれほど自説を主張し正論を押し通す行動的な人は今後出てこないのではないか。
  番組の終わりに作家高橋源一郎氏が何点か感想を述べていたが、もし小田さんが今生きていたら東日本大震災や福島 原発事故についてどんなコメントを述べたか聞きたかったと言っていた。まったく同感である。私も小田実さんがどんなことを発信するのか伺いたかったという のが本音である。改めて小田さんを懐かしく思い出している。
  さて、野田新首相は本格的に船出する前に、党人事と内閣閣僚の選定に余念がない。取りあえず幹事長に輿水東・民主党参議院議員会長、政調会長に代表を 争った前原誠司・前外相、国対委員長に平野博文・元官房長官を党三役に指名した。ノーサイドとか、融和優先と言われたが、問題は完全に小沢の子分である輿 水氏が幹事長に就任することによって、反小沢の議員がどういう反応を示すか、注目される。

  昨 日の演説といい、その後の例え話といい、野田氏の評判は予想以上に良いようだ。しかし、総理たるもの時間が経てば実績で評価されるのだ。総理に就任した以 上しっかり頑張って誇れる実績を示して欲しい。そうでないと何だか元の自民党政権に戻ってしまうような気がして仕方がない。

2011年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1567.2011年8月30日(火) オペラのアリアを堪能

  菅内閣が総辞職して、昨日民主党代表に選出された野田佳彦氏が今日衆議院本会議で首相に指名された。昨日から演説の巧さが話題になっている。流石に松下政 経塾出身だと打って変わった評価をされ、今まで没個性的であまりぱっとしなかった野田氏の評価が、こうも変わるものかと思う。これから党人事や閣僚を決定 するわけだが、小沢グループとの軋轢もあり、果たして野田氏が望むようにノーサイドとなるか。
 今日コンサート観賞のためサントリーホールに行った。妻はこれまでに何度も来たことがあるが、私にとっては初めてである。先日ゼミの友人からもうオープンして30年(実際には25年) になるのにまだ行ったことがないのかと軽蔑されたほどである。2階席の後の方だったが、あまりにも大きく立派なホール、加えて素晴らしいオペラ歌手のアリ アをたっぷり堪能した。負け惜しみのようだが、後の方がむしろ声の通りが良いように思う。東北大震災被災地の子どもたちのためにと銘打ったチャリティーコ ンサートで、オペラ歌手のオンパレードと言っても良いほどの豪華な顔ぶれだった。
  オーケストラは各オーケストラで主旨に賛同したプレイヤーが個々に加わった特別オーケストラだという。指揮は大友直人と渡辺一正。ソプラノの幸田浩子、松 本美和子、メゾソプラノの林美智子、郡愛子、ソプラニスタの岡本知高、「千の風になって」のテノールの秋川雅史らだったが、声量があり流石と感じたのは、 最後に「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」を歌ったテノールの福井敬だった。正に圧巻だった。生でアリアを聴くことの楽しみを改めて知ったくらい の感動だった。他にも日本オペラ界の長老であるバリトンの栗林義信が78歳の高齢であるにも拘わらず、伸びのある声で「仮面舞踏会」の「おまえこそ心を汚すもの」を朗々と歌ったのにしばし聞き惚れた。
  それに引き換え、秋川雅史や若手の藤沢ノリマサや、ミュージカル俳優の岡幸二郎は上手に歌っていたが、声量不足で私のように後方で聴いていると声が充分届かず、素人の感想で恐縮だが、福井敬にはとても歯が立たないほど力量に差があるように思えた。
  音楽会にあまり足を運ぶ方ではない私でも、クラシック音楽を聴くことには興味がある。お陰で今日は3時間に亘ってオペラの楽しさを充分味わうことが出来た。
 旅行、スポーツ、美術等々何でもそうだが、やはり生で本物に接するのがいい。

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1566.2011年8月29日(月) 民主党新代表に野田佳彦財務大臣

 民主党代表選挙の結果、新しい代表に野田佳彦財務大臣が選出された。1回目の投票では、決選投票の相手・海江田万里経済産業大臣の3分の2しか獲得できなかったが、決戦では他に立候補した3人の獲得票の7、8割ほどを浚って逆転し、215対177で決着をつけ、民主党代表に就任することになった。明日の衆議院本会議で総理大臣に指名される予定である。
 菅政権のやり方を反省して党内をまとめ、震災復興、円高対策、経済回復、円滑な外交、等々へ踏み出してくれれば結構であるが、発足早々早くも暗雲が垂れ込める懸念がある。
  最大の懸念材料は小沢グループへの対応である。その他にいくつかの問題がある。第1に自民党との大連合を打ち出していたことである。第2にA級戦犯は戦争 犯罪人ではないとする歴史観である。第3に経産大臣として官僚の言いなりで自身の発信が弱かったことである。国のトップとしてリーダーというには些か線が 細い。当面小沢グループに対する処遇をどうするのか、はっきり見定めたいと思う。
  さて、今夜は久しぶりに「知的生産の技術研究会」の八木哲郎会長に誘われて久恒啓一理事長と京王線調布駅前で会食した。八木さんは知研の創設者であり、会 を今日まで発展させた功労者である。近年会員数が漸減し、1年4回発行の機関紙「知研フォーラム」の取材、編集、発行、送付まで中々手が回りかね、業務一 切をほとんど奥様の助けを得ながら80歳に喃々とする齢でやっておられる。頭が下がる思いである。八木さんからいくつか相談も受けた。
  現在の雑誌スタイルの機関紙発行方法を電子書籍化することに対しては、僭越だったが異を唱え極力いままで通りのスタイルを貫いてほしいとお願いし、会長、 理事長に納得してもらった。編集に関しては推敲や校正の面で私も出来るかぎりお手伝いすることをお約束した。時間さえ取れれば雑誌の編集は好きな仕事なの で、お手伝いしたいと考えている。いま取り掛かっている相澤進トラック島酋長のドキュメントについては期待してもらっているようなので、あと数日精魂を傾 けてまとめたいと思う。
 久恒理事長は多摩大学教授としての活動が、最近日経によってハーバート大サンデル教授風に「日本の白熱教授22人」の1人として推薦され、益々脂が乗ってきた感じである。
 久恒理事長から最近発行された著書「人生の道を拓く言葉130」をいただき、表紙裏に図解と署名を加えていただいた。その著書の中に右翼の巨魁と言われた頭山満の言葉があるが、それが中々良い。
「人間は魂さえ磨いて居ればよい。ほかに何も考えることはいらん。国も人も魂じゃ。魂の無い国、魂の無い人は国でも人でもない」。
 なるほど! この言葉を野田新代表に呈上したい。

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1565.2011年8月28日(日) 嫌な予感、民主党代表選の舞台裏

   昨日民主党代表選への出馬者が決定した。2人調整のうえ辞退して5人が代表の座、言い換えれば総理大臣を目指すことになった。菅首相が辞任を発表した時から外国通信社の次期首相選出レースの評判は頗る芳しくない。確かにこの2年間で3人では、短くても4年に1人 の外国人の感覚からすると変幻万化のペースにとてもついていけないという感じに捉われるだろう。この短期首相というのが、震災復興を急ぎ経済成長のスピー ドを落とさずに、腰を落ち着かせて経済回復と震災対策を進めるためにはマイナスと受け取られ、「ムーディーズ」格付け会社が日本の評価を1ランク下げた理 由のひとつである。
  しかし、昨日正式立候補して明日投票とはあまりにも短兵急ではないか。たった足掛け3日である。これでは政策を訴える時間がない。結局政策アピールより数 合わせになってきた。多数派工作に成功した方が勝ちだ。こうなると小沢一郎グループの票をいただけることになった、海江田経産相が断然有利になった。た だ、相変わらずヤクザまがいの裏取引があるようで、小沢氏が言っていることにはすべて同意することを求められていることは言わずもがなである。最も気がか りなのは、海江田氏が代表に選出された場合、現在党員資格停止処分を受けている小沢氏の処分を解除するのではないかということである。民主党員の中にも処 分解除をはっきり発言する人がいる。しかし、これをやっては国民から総すかんを食うだろう。それでも総理になりたい一心で、敢えて小沢氏の処分を解除する なら、海江田氏の政治生命は終ると考えた方が良いだろう。
 その他にも小沢氏の考えに沿ってマニフェストの見直しは行わないことを求められている。
 それにしても日本のトップである総理大臣を決めるのに、たった2日間の準備期間しかなく、しかも国民には投票権がなく、制度上認められているからとは言え、あまりお利口さんでない民主党議員だけで決定するのは理不尽であるし釈然としない。
 明日の選挙の結果はどうなるか。内輪喧嘩、そして党内分裂に発展しなければ良いが。震災復興が遅々として進まない中で、いま内々の論理でトップを決めることにうつつを抜かしている場合だろうか。

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1564.2011年8月27日(土) 三菱重工社長は何を血迷ったか。

  今月4日の本ブログに日立と三菱重工の合併話に仰天した感想を書いた。実際びっくりしたからで、序にそれまで私にとって予想外の企業合併例として三菱銀行 と東京銀行の合併、八幡製鉄と富士製鉄の合併を挙げたくらい衝撃的なインパクトがあった。事実その日の日経朝刊ではこの合併をトップ記事として紙面の70%を割いて報道し、スーパービッグニュース扱いだった。
  ところが、これに関連してあれっと思えるような記事が今朝の朝日に掲載されている。三菱重工の大宮英明社長が朝日記者のインタビューに応じて回答した内容 である。社長は4日の各紙に報じられた合併記事に関して「そのような事実はない。今後その予定もない」とにべもない。そんなことはないだろうとつい詰問し たくなる。あれだけ詳しく報じられた割には平然として、さも心外だと言わんばかりの顔をして「日立との経営統合はない」と断言している。代表取締役が公式 にそう言うなら、そうなのかも知れない。だが、どうしてこういう不可解な事態になってしまったのか。若干ニュアンスの違いはあるが、「相性は悪くない」 「協力できるところとやらないと勝てない」「そういう機会は否定するものではない。GEやアレバとあるかも知れない」等々の発言から察すると可能性がゼロ とは思えないが、まるではた迷惑なような受け取り方のようだ。
  それにしても件のニュースが流れてからすでに3週間以上が経過した。この期に及んで全面否定であるかの如き発言をされるのは少々無責任ではないかと思う。 ことは社内ばかりでなく、株主の利益へも及んでくる。可能性がないならなぜ記事が流れた時点で直ぐ行動を起し断固否定しなかったのだろうか。
 大三菱ともあろうものが、日立に呑みこまれるようなコメントがお気に召さなかったのだろうか。確かに三菱重工と言えば財閥系の超大型企業でジェット機まで製造している大企業であるが、それでも企業規模から見ると日立の従業員数36万人に比べて、7万人と数において五分の一程度である。
  ともかく自社の命運を賭けたような神経を尖らせなければならない報道をしばらく放っておいて、気に食わないから事実無根みたいな発言を社長がするようでは 老舗三菱の名が泣こうというものである。大株主からクレイムがつくのは明白である。お育ちの良いはずの三菱としては、原発設備で日立のライバル社であるGEやアレバとの合併可能の捨て台詞に至っては、三菱の品性を疑われても仕方があるまい。
 大三菱辺りの社長でも案外無責任、非常識、認識不足、甘い状況判断、配慮のなさ等々、案外大した人物ではないと分る。
  それにしても気をつけるべきは、トップたる者の言動と品格である。

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1563.2011年8月26日(金) 菅直人首相、辞任を表明

  今日午前参議院本会議で、特例公債法案と再生可能エネルギー特別措置法が可決したのを受け、菅首相が辞任を表明した。「この厳しい環境の中で私自身やるべ きことはやった」と自己満足とも自慢話とも取れる最後の言葉を述べた。冗談じゃない。1年前就任以来菅首相がやってきた首相としての実績は本人が自慢出来 るようなものではない。むしろ政治を混乱させ、行き詰まらせた張本人ではないか。首相の器ではなかったことを曝け出しただけである 
  29日(月)に次の民主党代表を選ぶ選挙が行われる。最近は次期民主党代表、つまり総理大臣を決める代表選が注目を集めているが、その中で明日に告示を控えて、われこそはとうぬぼれの強い「政治家」が雨後の筍の如くぞろぞろとお出ましになった。
  いま予想されている立候補者は5人に絞られたが、どれもこれも「帯に短し襷にも短し」の思い上がったうぬぼれ者である。小沢一郎参りをしていた候補者の中 で、ベストではないがベターとして小沢氏が推したのは、海江田万里経産相だった。自民党政権時代と変わらない、いつもと同じパターンの下に勢力争いを繰り 返しているだけでとんと国民不在である。国家国民、震災被災者のことなんてそっちのけでまるで眼中にない。党員資格停止処分を受けている「闇将軍」小沢一 郎氏が陰で動き、本来なら議員を辞めているはずの「お小姓」鳩山由起夫氏が従っている構図が、ヤクザの取引のようで陰湿である。
  今晩のテレビ朝日「報道ステーション」で、候補者のひとり、鹿野道彦農水相が古館キャスターの震災復興計画の財源をどうするかと問われたのに対して、政府 が出すだの、与野党が相談してだの、ぼかして抽象的、突っ込まれるとしどろもどろである。こういう人が総理になってもらっては困る。
 結局前原前外相と海江田経産相のガチンコ勝負になるようだ。かたや偽メール事件支援者、こなた原発推進派の泣き虫の争いになるのではないか。こんな総理大臣ではとても先行きに期待が持てない。しかし、所詮これが今の日本の政治レベルなのだから仕様がないか。

2011年8月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1562.2011年8月25日(木) ミクロネシア特命全権大使に面会

 今朝赤坂の駐日ミクロネシア大使館へ出かけた。ジョン・フリッツ大使に会い、今取り掛かっているドキュメントの内容について、相澤トラック島大酋長の身内 である大使から一層プライベートな情報を話してもらおうと思ったからである。3日前森喜朗元総理にわざわざ取り計らってもらった有り難い面会である。
 お会いしてみると現在51歳 のフリッツ大使は大変気さくな方だ。伯父である相澤さんを心から慕っておられる。アメリカのハイスクールを卒業された後来日され、東海大学で学ばれた。日 本の生活では、トラック島と日本を往来された相澤さんに随分お世話になったと話しておられた。道理で日本語が達者なわけである。拙著を2冊贈呈したところ 大変喜んでいただき、南方に詳しい小林泉さんと云われる方が書かれた「南の島の日本人」という書に署名していただいた。この小林氏については、森元総理も ミクロネシアについて造詣が深いので一度訪ねてみると良いとアドバイスをいただいた。早速本書を読み出したが、道半ばで私が知らなかった情報が大分盛られ ている。ただ、少々不正確な表記もあったのが気になった。
 大使には1時間半近くに亘って話を伺った。1977年 相澤さんが大酋長に就任直後当時の福田赳夫首相を表敬訪問した際の新聞記事を見せてもらい、そのコピーをいただいた。相澤大酋長や初代大統領トシオ中山の 話を熱っぽく話してもらったり、二人の親しい関係についてエピソードも伺った。中山大統領と相澤大酋長が日系二世として親しい間柄の中で手を携えてミクロ ネシアの独立のため、憲法素案作成のために歩んで来たことに感銘を受けた。いままで考えていた以上に相澤大酋長が仕事面で成功され、トラックのために貢献 され、多くの人から信頼されていることが分った。
 今日伺った情報を加えるなら、少し全体構成と文章を一部変更する必要があると感じている。もう少し時間をかけてじっくり全文を練り直してみたい。大使は終始笑顔を絶やさず、いい感じで受け応えていただいた。写真も撮ったので、ドキュメントに挿入したい。
  夜はゼミの暑気払いとの名の下にいつも通り「銀座ライオン」へ出かけたが、に顔馴染みのレギュラーメンバー8人が集まった。話題はこれまで毎年秋に行って きたゼミ例会を飯田先生が亡くなられたことに鑑み、「飯田先生を偲ぶ会」という名目で、出来るだけ多くのゼミナリストに出席してもらい、改めてその場で今 後の方向性について意見を聞こうということになった。明日飯田先生の奥様のご都合を伺い、ハイアット・リージェンシー東京に予約することを委ねられた。ど うも幹事役を任されることが多い。
 今夜の会場はいつになく1階、2階とも混み合い、むんむんしていた。暑いせいだろうか。

2011年8月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1561.2011年8月24日(水) 人気タレント・島田紳助、突如引退

  昨晩遅くなって突如大物タレント引退のニュースが駆け巡った。テレビで6本も司会を務めているほどの売れっ子タレント・島田紳助の電撃的引退である。各テ レビ局では今日も引退記者会見を中心に同じような報道をしている。紳助は確かに有名タレント、大物タレントではあるが、これまでにも2度ばかり世間を騒が せた傲慢な人物で、彼にとっての絶頂期に「謹慎」ではなく、「引退」となるとニュース性も高まり各テレビ局も放ってはおかない。今日もエンタメ番組は押し なべて、いろいろな角度からこのニュースを追い続けている。突然引退の理由は社会的反勢力と呼ばれる暴力団との黒い付き合いがあったからだとされている。 今回は所属先の吉本興業が、すんなり紳助の要望を聞き入れて処分したような印象ではあるが、興行の世界と暴力団との間には、過去にもいくつも問題を引き起 こしている。切っても切れない、持ちつ持たれつの関係でどうにも交際を断ち切れない。今回は吉本と島田紳助の問題であるが、いずれは別の例として再び似た ような事件が起きなければ良いと思う。
  そんなとばっちりを受けたのか、出るか出ないか注目を集めていた民主党代表選の有力候補者・前原誠司前外相が正式に出馬表明をしたが、ニュースバリューの 点では島田紳助の後塵を拝した。世論調査では前原氏がどんぐりの背比べの中で一頭抜きん出ているので、1~2点問題をクリアすれば最も可能性が高い候補者 だと思う。
  問題は今年3月に、公職選挙法で禁じられている外国人から資金援助を受けた責任を取って外務大臣を辞任した責任をどう償うのかという点と、これに対する説 明責任がまだ果たされていないことである。これらの点を自民党辺りでも問題にしている。更に、小沢一郎元代表の党員資格停止処分について異を唱えていたに も拘わらず、昨日になってややトーンダウンしていることである。そこには小沢グループが抱える100票近い党員票に目が眩んでいるのではないかと推察される。この節操のなさが命取りにならなければよいと思う。
 それより何より、私がこの前原氏の行動を危惧するのは、2006年 に明らかになった偽メール事件である。当時党代表だった前原氏は、対応の拙さと失態で職を辞した。この時の対応は、当時民主党永田寿康議員が堀江貴文ライ ブドア社長が武部勤自民党幹事長へ違法に献金したとの偽メールを公表し、その情報源とされた民間人を罪に陥れかねないお粗末な事件だった。結果的にメール は偽物だということが判明した。そのメールの信用性に疑問が呈せられていた最中に、前原代表は永田氏を信頼すると支え続けていた。事件が明らかになって永 田氏は議員を辞職し、その3年後自らの命を絶った。この一連の事件の過程で、仮にも政党代表たる者が軽率に偽メールなんかにまんまと引っかかったことは、 党のリーダーとしての資格に問題があると言わざるを得ない。その不手際ぶりは今でも強く印象に残っている。あまりにも責任者として不注意、思慮がなかった と言われても弁解の余地のない前原氏の言動だった。
 こういう前原氏の性格ぶりから察して、また同じような轍を踏むのではないかと気になる。
 さて、今日アメリカの格付け会社「ムーディーズ」が日本のランクを一段階下げて、従来の‘Aa2’から‘Aa3’となった。中国、チリ、サウジアラビアと同じランクにある。何と言っても国の借金があまりにも多過ぎることだ。これから選出される新しい首相に、果たして解決の手段を示すことが出来るだろうか。

2011年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com