1565.2011年8月28日(日) 嫌な予感、民主党代表選の舞台裏

   昨日民主党代表選への出馬者が決定した。2人調整のうえ辞退して5人が代表の座、言い換えれば総理大臣を目指すことになった。菅首相が辞任を発表した時から外国通信社の次期首相選出レースの評判は頗る芳しくない。確かにこの2年間で3人では、短くても4年に1人 の外国人の感覚からすると変幻万化のペースにとてもついていけないという感じに捉われるだろう。この短期首相というのが、震災復興を急ぎ経済成長のスピー ドを落とさずに、腰を落ち着かせて経済回復と震災対策を進めるためにはマイナスと受け取られ、「ムーディーズ」格付け会社が日本の評価を1ランク下げた理 由のひとつである。
  しかし、昨日正式立候補して明日投票とはあまりにも短兵急ではないか。たった足掛け3日である。これでは政策を訴える時間がない。結局政策アピールより数 合わせになってきた。多数派工作に成功した方が勝ちだ。こうなると小沢一郎グループの票をいただけることになった、海江田経産相が断然有利になった。た だ、相変わらずヤクザまがいの裏取引があるようで、小沢氏が言っていることにはすべて同意することを求められていることは言わずもがなである。最も気がか りなのは、海江田氏が代表に選出された場合、現在党員資格停止処分を受けている小沢氏の処分を解除するのではないかということである。民主党員の中にも処 分解除をはっきり発言する人がいる。しかし、これをやっては国民から総すかんを食うだろう。それでも総理になりたい一心で、敢えて小沢氏の処分を解除する なら、海江田氏の政治生命は終ると考えた方が良いだろう。
 その他にも小沢氏の考えに沿ってマニフェストの見直しは行わないことを求められている。
 それにしても日本のトップである総理大臣を決めるのに、たった2日間の準備期間しかなく、しかも国民には投票権がなく、制度上認められているからとは言え、あまりお利口さんでない民主党議員だけで決定するのは理不尽であるし釈然としない。
 明日の選挙の結果はどうなるか。内輪喧嘩、そして党内分裂に発展しなければ良いが。震災復興が遅々として進まない中で、いま内々の論理でトップを決めることにうつつを抜かしている場合だろうか。

2011年8月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com