1561.2011年8月24日(水) 人気タレント・島田紳助、突如引退

  昨晩遅くなって突如大物タレント引退のニュースが駆け巡った。テレビで6本も司会を務めているほどの売れっ子タレント・島田紳助の電撃的引退である。各テ レビ局では今日も引退記者会見を中心に同じような報道をしている。紳助は確かに有名タレント、大物タレントではあるが、これまでにも2度ばかり世間を騒が せた傲慢な人物で、彼にとっての絶頂期に「謹慎」ではなく、「引退」となるとニュース性も高まり各テレビ局も放ってはおかない。今日もエンタメ番組は押し なべて、いろいろな角度からこのニュースを追い続けている。突然引退の理由は社会的反勢力と呼ばれる暴力団との黒い付き合いがあったからだとされている。 今回は所属先の吉本興業が、すんなり紳助の要望を聞き入れて処分したような印象ではあるが、興行の世界と暴力団との間には、過去にもいくつも問題を引き起 こしている。切っても切れない、持ちつ持たれつの関係でどうにも交際を断ち切れない。今回は吉本と島田紳助の問題であるが、いずれは別の例として再び似た ような事件が起きなければ良いと思う。
  そんなとばっちりを受けたのか、出るか出ないか注目を集めていた民主党代表選の有力候補者・前原誠司前外相が正式に出馬表明をしたが、ニュースバリューの 点では島田紳助の後塵を拝した。世論調査では前原氏がどんぐりの背比べの中で一頭抜きん出ているので、1~2点問題をクリアすれば最も可能性が高い候補者 だと思う。
  問題は今年3月に、公職選挙法で禁じられている外国人から資金援助を受けた責任を取って外務大臣を辞任した責任をどう償うのかという点と、これに対する説 明責任がまだ果たされていないことである。これらの点を自民党辺りでも問題にしている。更に、小沢一郎元代表の党員資格停止処分について異を唱えていたに も拘わらず、昨日になってややトーンダウンしていることである。そこには小沢グループが抱える100票近い党員票に目が眩んでいるのではないかと推察される。この節操のなさが命取りにならなければよいと思う。
 それより何より、私がこの前原氏の行動を危惧するのは、2006年 に明らかになった偽メール事件である。当時党代表だった前原氏は、対応の拙さと失態で職を辞した。この時の対応は、当時民主党永田寿康議員が堀江貴文ライ ブドア社長が武部勤自民党幹事長へ違法に献金したとの偽メールを公表し、その情報源とされた民間人を罪に陥れかねないお粗末な事件だった。結果的にメール は偽物だということが判明した。そのメールの信用性に疑問が呈せられていた最中に、前原代表は永田氏を信頼すると支え続けていた。事件が明らかになって永 田氏は議員を辞職し、その3年後自らの命を絶った。この一連の事件の過程で、仮にも政党代表たる者が軽率に偽メールなんかにまんまと引っかかったことは、 党のリーダーとしての資格に問題があると言わざるを得ない。その不手際ぶりは今でも強く印象に残っている。あまりにも責任者として不注意、思慮がなかった と言われても弁解の余地のない前原氏の言動だった。
 こういう前原氏の性格ぶりから察して、また同じような轍を踏むのではないかと気になる。
 さて、今日アメリカの格付け会社「ムーディーズ」が日本のランクを一段階下げて、従来の‘Aa2’から‘Aa3’となった。中国、チリ、サウジアラビアと同じランクにある。何と言っても国の借金があまりにも多過ぎることだ。これから選出される新しい首相に、果たして解決の手段を示すことが出来るだろうか。

2011年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com