1566.2011年8月29日(月) 民主党新代表に野田佳彦財務大臣

 民主党代表選挙の結果、新しい代表に野田佳彦財務大臣が選出された。1回目の投票では、決選投票の相手・海江田万里経済産業大臣の3分の2しか獲得できなかったが、決戦では他に立候補した3人の獲得票の7、8割ほどを浚って逆転し、215対177で決着をつけ、民主党代表に就任することになった。明日の衆議院本会議で総理大臣に指名される予定である。
 菅政権のやり方を反省して党内をまとめ、震災復興、円高対策、経済回復、円滑な外交、等々へ踏み出してくれれば結構であるが、発足早々早くも暗雲が垂れ込める懸念がある。
  最大の懸念材料は小沢グループへの対応である。その他にいくつかの問題がある。第1に自民党との大連合を打ち出していたことである。第2にA級戦犯は戦争 犯罪人ではないとする歴史観である。第3に経産大臣として官僚の言いなりで自身の発信が弱かったことである。国のトップとしてリーダーというには些か線が 細い。当面小沢グループに対する処遇をどうするのか、はっきり見定めたいと思う。
  さて、今夜は久しぶりに「知的生産の技術研究会」の八木哲郎会長に誘われて久恒啓一理事長と京王線調布駅前で会食した。八木さんは知研の創設者であり、会 を今日まで発展させた功労者である。近年会員数が漸減し、1年4回発行の機関紙「知研フォーラム」の取材、編集、発行、送付まで中々手が回りかね、業務一 切をほとんど奥様の助けを得ながら80歳に喃々とする齢でやっておられる。頭が下がる思いである。八木さんからいくつか相談も受けた。
  現在の雑誌スタイルの機関紙発行方法を電子書籍化することに対しては、僭越だったが異を唱え極力いままで通りのスタイルを貫いてほしいとお願いし、会長、 理事長に納得してもらった。編集に関しては推敲や校正の面で私も出来るかぎりお手伝いすることをお約束した。時間さえ取れれば雑誌の編集は好きな仕事なの で、お手伝いしたいと考えている。いま取り掛かっている相澤進トラック島酋長のドキュメントについては期待してもらっているようなので、あと数日精魂を傾 けてまとめたいと思う。
 久恒理事長は多摩大学教授としての活動が、最近日経によってハーバート大サンデル教授風に「日本の白熱教授22人」の1人として推薦され、益々脂が乗ってきた感じである。
 久恒理事長から最近発行された著書「人生の道を拓く言葉130」をいただき、表紙裏に図解と署名を加えていただいた。その著書の中に右翼の巨魁と言われた頭山満の言葉があるが、それが中々良い。
「人間は魂さえ磨いて居ればよい。ほかに何も考えることはいらん。国も人も魂じゃ。魂の無い国、魂の無い人は国でも人でもない」。
 なるほど! この言葉を野田新代表に呈上したい。

2011年8月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com