1563.2011年8月26日(金) 菅直人首相、辞任を表明

  今日午前参議院本会議で、特例公債法案と再生可能エネルギー特別措置法が可決したのを受け、菅首相が辞任を表明した。「この厳しい環境の中で私自身やるべ きことはやった」と自己満足とも自慢話とも取れる最後の言葉を述べた。冗談じゃない。1年前就任以来菅首相がやってきた首相としての実績は本人が自慢出来 るようなものではない。むしろ政治を混乱させ、行き詰まらせた張本人ではないか。首相の器ではなかったことを曝け出しただけである 
  29日(月)に次の民主党代表を選ぶ選挙が行われる。最近は次期民主党代表、つまり総理大臣を決める代表選が注目を集めているが、その中で明日に告示を控えて、われこそはとうぬぼれの強い「政治家」が雨後の筍の如くぞろぞろとお出ましになった。
  いま予想されている立候補者は5人に絞られたが、どれもこれも「帯に短し襷にも短し」の思い上がったうぬぼれ者である。小沢一郎参りをしていた候補者の中 で、ベストではないがベターとして小沢氏が推したのは、海江田万里経産相だった。自民党政権時代と変わらない、いつもと同じパターンの下に勢力争いを繰り 返しているだけでとんと国民不在である。国家国民、震災被災者のことなんてそっちのけでまるで眼中にない。党員資格停止処分を受けている「闇将軍」小沢一 郎氏が陰で動き、本来なら議員を辞めているはずの「お小姓」鳩山由起夫氏が従っている構図が、ヤクザの取引のようで陰湿である。
  今晩のテレビ朝日「報道ステーション」で、候補者のひとり、鹿野道彦農水相が古館キャスターの震災復興計画の財源をどうするかと問われたのに対して、政府 が出すだの、与野党が相談してだの、ぼかして抽象的、突っ込まれるとしどろもどろである。こういう人が総理になってもらっては困る。
 結局前原前外相と海江田経産相のガチンコ勝負になるようだ。かたや偽メール事件支援者、こなた原発推進派の泣き虫の争いになるのではないか。こんな総理大臣ではとても先行きに期待が持てない。しかし、所詮これが今の日本の政治レベルなのだから仕様がないか。

2011年8月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com