1568.2011年8月31日(水) 小田実さんのドキュメント番組に映っている。

 今朝9:30からNHK・BSプ レミアム3で小田実さんに関するドキュメントが再放映された。名作選ハイビジョン特集に採り上げられた「小田実 遺す言葉」という1時間半の番組だった。小田さんが亡くなった4年前の暮に一部放映されたものとそれほど変わっていない。改めてじっくり観ようと思ったと ころ冒頭箇所に何と私の姿が映っているのが見えた。8月4日葬儀を終えた後、青山葬儀場から青山一丁目まで行われたデモ行進に参加した際ビデオに撮られた ものである。
 デモの前から3列目辺りで集団になって‘We shall overcome!’ を歌いながら歩いている記事と写真は、葬儀の翌日付朝日朝刊社会面に載り、その直後にゼミの池田博充くんや、その後須藤甚一郎さんらから指摘された時と同 じものだ。テレビ取材班がわれわれについてきていたが、まさか実際に撮られて敬愛していた小田さんの名作の冒頭に載るとは思っても見なかった。全体の構成 としても、小田さんの活動がよく反映されて懐かしい感じがした。欲を言えば、もう少し「ベ平連」やベトナム反戦運動に焦点を当てて欲しかった。私も若かり しころに小田さんと小田さんの行動に随分影響を受けたが、あれほど自説を主張し正論を押し通す行動的な人は今後出てこないのではないか。
  番組の終わりに作家高橋源一郎氏が何点か感想を述べていたが、もし小田さんが今生きていたら東日本大震災や福島 原発事故についてどんなコメントを述べたか聞きたかったと言っていた。まったく同感である。私も小田実さんがどんなことを発信するのか伺いたかったという のが本音である。改めて小田さんを懐かしく思い出している。
  さて、野田新首相は本格的に船出する前に、党人事と内閣閣僚の選定に余念がない。取りあえず幹事長に輿水東・民主党参議院議員会長、政調会長に代表を 争った前原誠司・前外相、国対委員長に平野博文・元官房長官を党三役に指名した。ノーサイドとか、融和優先と言われたが、問題は完全に小沢の子分である輿 水氏が幹事長に就任することによって、反小沢の議員がどういう反応を示すか、注目される。

  昨 日の演説といい、その後の例え話といい、野田氏の評判は予想以上に良いようだ。しかし、総理たるもの時間が経てば実績で評価されるのだ。総理に就任した以 上しっかり頑張って誇れる実績を示して欲しい。そうでないと何だか元の自民党政権に戻ってしまうような気がして仕方がない。

2011年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com