1297.2010年12月1日(水) 小沢氏の政治献金疑惑はどうなった?

 早くも師走に入った。日本の各地では歳末商戦を見据えて、華やかなクリスマス・ツリーが飾られている。建設中の東京スカイツリーも今日500mの高さを上回った。来春には最高点634mに達するという。だが、そんなお祭景気はどこへやら、一向に景気が回復しないまま年月だけが過ぎ去っていく。経済も停滞し経済指標も芳しくない。株価は一向に上昇気配が見られず、失業率も5%を超えた。相変わらず大学生の就職内定率が伸びない。この行き詰まった閉塞感をどうやって解決すべきだろうか。答はまだ提示されない。

 こんな暗い状況下で、政治資金問題で追い詰められ、国会で証言を求められている小沢一郎・前民主党幹事長の2009年政治資金収支報告書が公表された。驚くべきは、資金管理団体「陸山会」が昨年7月の衆議院解散から8月の総選挙公示までの僅か1ヶ月の間に、民主党立候補予定者91人に総額4億5千万円の資金提供を行っていたことである。つまりひとり当たり5百万円を提供していたことになる。この元金はどうやって集めたのだろうか。こんな金回りの良い親分なら、多くの子分が擦り寄ってくるだろう。当選すれば、当然子分は親分のために一心不乱に働く。こうして親分は組織の中で圧倒的な力を発揮することが出来る。この資金の分配は公職選挙法に抵触しないので、資金潤沢な政治家なら権力基盤を固めるために、出来れば誰もがやりたい方法だ。だが、他人のために自己資金の中から資金提供出来る政治家がそう多くいるわけではない。小沢氏にはそれがどうして出来るのか、ぜひ伺いところである。

 ところが、やはり奇妙キテレツなカラクリがあるようだ。小沢氏関連の政治団体「改革フォーラム21」から3億7千万円が、選挙区のある民主党岩手県第4区総支部へ提供され、その翌日には第

 4区総支部から陸山会へ手渡され、時間をかけて91人にばらまかれた。この資金の流れだけ見ていると、資金さえあれば問題ないように見える。ところが、最初の出所「改革フォーラム21」というのはそもそも旧新生党の団体で、新生党が解党した際残った資金約9億2千万円が代表幹事を務めていた小沢氏の手に移された。立候補予定者に提供された資金は、どうもその旧新生党からの迂回献金ではないかと言われている。

 どうしても政治には、裏金とか、闇ルートとか後ろめたい動きや、噂が付きまとう。その代表格が小沢一郎氏である。これだけ灰色の存在であるにも拘わらず、小沢氏は自身の違法献金問題について国会で証言することもなく、国会は明後日閉会する。何とまぁずる賢い政治家どもと不毛の国会ではないか。

2010年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1296.2010年11月30日(火) 国家機密情報がネット上に流失

 警視庁公安部のテロ関連情報流出事件が、アメリカを始め国際社会から厳しい批判を浴びている。その中にはFBIの捜査資料や在日米軍の爆発物処理研修、アメリカ空軍特別捜査局機密情報等、国家にとって重要な機密情報が含まれていた。わが国の機密情報管理のあり方が国際社会において信用を失墜したことは紛れもない。

 ところが、それに輪をかけたような各国の国家機密がアメリカのネットを通して暴露され、国際的に蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。なにせ先進国から途上国に至るまで国家元首や権力者の公的、或いは個人情報までが公開されるようでは、機密保持はどうなっているのかとの疑問や、それをどうやって入手し、公開されるに至ったかを不審な思いで見る国の責任者たちには不安が募っている。

 これらの内部告発情報をネット上で暴露したのが「ウィキリークス」というWEBSITEである。入手したアメリカの外交文書だけでも約25万件というから途方もない。暴露された大きな原因は、「IPルーターネットワーク」という米軍が秘密情報を交換する機関情報システムに、60万人以上の米政府職員と軍人らがアクセス出来たことにある。最近神戸の海上保安庁保安官が中国漁船のビデオをネット上に流したケースに似ている。流失した情報に国家の最高機密は盛り込まれていないようだが、それ以外の情報はその気になれば容易に入手可能ということだ。2001年の同時多発テロを防げなかった原因に、情報機関同士の縦割り制度があったと考えられ、それを補うために情報共有促進を図ったシステムが構築された。結果的に、それが裏目に出たようだ。

 今後このような抜け穴だらけの粗雑なシステムから、情報漏れを守ることに国家ぐるみで全力を傾注することだろうが、問題はすでに流失した情報の行方である。今日の朝刊と夕刊のトップ記事に、個人情報が面白おかしく紹介されている。

 例えば、「プーチン首相はバットマンでメドベージェフ大統領は相棒のロビン」「金正日は体がたるんだ年寄り」「サルコジ・フランス大統領は怒りっぽく独裁主義的」のようにとんでもない皮肉をもって伝えられている。

 アメリカも国際的な信頼を失う問題と捉え、クリントン国務長官は国際社会に対する攻撃だと強く非難して防戦に懸命である。だが、その内容はなるほどと頷けるように信憑性も高い。

 その中に中国が北朝鮮について語った内輪話がある。それは、①中国指導部内で韓国が主導して朝鮮統一がなされるべきだとの考えが浮上、②金正日総書記死後、北朝鮮は2~3年で体制崩壊、③中国の北朝鮮への影響力は信じられているよりずっと弱い、④中国は難民30万人の流入に対処可能、軍事的な国境封鎖も検討、などである。これらが本当だとするなら、すでに北朝鮮は中国に見放されているのだ。

 これは単なる情報流出だけに終らない。われわれの気持としても、朝鮮半島が緊張している時期が時期だけに安閑としてはいられないのだ。

2010年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1295.2010年11月29日(月) 政府は沖縄米軍基地をどうしようというのか。

 昨日3つの県、沖縄、愛媛、和歌山で県知事選が行われた。その中で最も注目されたのは、言うまでもなく沖縄県知事選である。実質的には現職の仲井真弘多知事と前宜野湾市長の伊波洋一氏の2強の争いとなったが、僅かの票差で現職の仲井真氏が勝った。勝ったのはいいが、難問を抱える沖縄県政はこれからが正念場である。最大の争点だった基地問題、なかんずく普天間基地移設に関しては、仲井真知事は以前から県内移転も已むなしとしていたが、知事選直前になって県外移設へシフトした。これにより仲井真氏と伊波氏、両者の間に大きな争点がなくなり、現職で経済通の仲井真氏が当選した。政府の考えは日米合意に基づいてほぼ県内移設で固まっており、いかに沖縄県民に強いる犠牲が沖縄内外国民の同情を呼び、再び沖縄県民を戦争の犠牲になることに心情的なシンパシーがあっても、現状の米軍基地を沖縄から国内の他の土地へ移設することは、まず不可能に近いのではないだろうか。

 最近の中国とのトラブル続きや、韓国ヨンピョン島砲撃事件などを見ていると、アメリカの核の傘の下にいる日本にとってアメリカは実に頼もしい存在であり、アメリカとの同盟を無視しては日本の安全は担保されないように見える。実際、クリントン国務長官が尖閣諸島は日米安保条約の枠内にあるとの「お墨付き」発言をした時の政府首脳の喜びようは、これが国のトップのありのままの姿なのかと、もう少し自制せよと言いたいくらい無邪気な騒ぎようだった。もっとアメリカの真意を探れと言いたい。アメリカは日米合意に基づいて、基地移転を速やかに進めて欲しいと日本政府に求めているのだ。それは、現在の普天間基地を辺野古へ移すということであり、現在の中国リスクが高まれば高まるほど、アメリカ軍の存在感とその必要性が高まる。もはや、アメリカ軍なしには、日本の安全保障は維持出来ないのっぴきならない状態に追い込まれているのである。

 今米韓合同軍事演習に加わっている米原子力空母「ジョージ・ワシントン」は、母港横須賀から韓国へ向かった。この事実は、すでに日本は北朝鮮が狙いを定める照準内の標的となってしまったことを意味している。戦争が起これば、沖縄も横須賀も否応なしに巻き込まれるところへ来てしまっている。これでは、好むと好まざるとに関わらず、アメリカ軍の援護を必要とするのではないだろうか。

 知事選が終れば、菅首相は新沖縄知事と即刻会いたいと早くからその意志を表明していた。だが、現時点ではいつ、どこで会うのかの公式発表もない。鳩山前首相が沖縄米軍基地問題について、優柔不断の末に裏切った判断をして失笑を買ってからまだ間もない。菅首相はどうやって沖縄県民の信頼を回復する手を打つつもりなのか。アメリカ政府の要求と沖縄県民の基地反対の声の狭間で、どういう結論を出そうというのか。毎度のことながら、今度も日本政府が一向に本音を表に出さないところから察すると、日本政府の考えはアメリカの要求をそのまま呑みにして、普天間米軍基地は海上の辺野古基地へ移設することになるのではないか。すでに他の選択肢はなくなっているように思えて仕方がない。

 それにしても民主党政権の沖縄政策は、あまりにも無策と言わざるを得ない。

2010年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1294.2010年11月28日(日) 家族揃って墓参り

 9月に結婚した二男崇史が新妻すみれとともに新潟市から里帰りした。昨日は新宿の京王ホテルに宿泊していたが、生憎私が講師を務めていて会えなかったので、妻が横浜市に住む長男家族5人を新宿へ呼び夕食をともにした。

 今日は結婚報告を兼ねて墓参りをすることになり、中野にあるわが近藤家の菩提寺・宝仙寺から妻の実家・川手家の多磨墓地へ回った。幸い天候に恵まれたので、紅葉の見事さも相俟って気持のすっきりした墓参りをすることが出来た。遅い昼食を自宅近くの「しゃぶしゃぶ料理屋」で会食とした。長男の3人の子どもは、男の子は大人しいが、2人の女の子は元気活発で幾分落ち着きがなく、目が離せない。それでもみんな元気なことで佳しとする。

 さて、北朝鮮による砲撃事件以来、韓国はもちろん、周辺国の緊張度合いも高まってきた。いままでの例からすれば、いずれかに妥協点を見出して矛を収めるというのがあらすじだったが、今回ばかりは従来になくお互いに強気で、角突きあわせ再び砲撃戦が始まる形勢になってきた。今日も午前中北朝鮮国内で爆弾音が聞こえたらしいが、それは韓国へ向けて砲撃されたものではなく、北朝鮮国内で爆発音が発せられただけだったのが幸いである。

 しかし、今日から砲撃現場のヨンピョン島近くの黄海上で米韓合同軍事演習が始まった。北朝鮮はもし韓国が挑発的な行動を起こせば、仕返しすると発表したり、中国政府は自国に近い海上というせいもあり、排他的経済水域における軍事演習を中止するようメッセージを発している。

 中国政府は世界へ向けて北朝鮮をかばっているように見えるが、実際には親不孝者・北朝鮮の行動にはほとほと手を焼いているのが本音である。あまり北を擁護するようだと、世界中の反発を買うことくらい判りきっている。そこに中国の煩悶がある。一旦は楊潔篪・外相を韓国へ派遣する予定だったが、米韓合同演習に抗議するように中国得意技のドタキャンをやらかした。ところが、風向きが逆風になると察するや、今度はより上級職で副首相級の国務委員・戴乗国氏を韓国へ派遣して李明博大統領と会談させるほどの君子豹変ぶりである。

 現状は中国にとって極めて不都合な状態にある。流石の中国も問題児・北朝鮮を抱え込んだ形になってほとほと困っている様子が分る。ヨンピョン島では戦時体制が敷かれ、今度こそどちらかが砲撃すれば戦争状態に突入する一触即発の状態にある。とにかく気を許せない状況になってきた。

 ところで中国の広州で開催されていたアジア大会は昨日16日間の幕を閉じた。ここでも中国パワーが圧倒的な強さを誇り、参加45ヶ国が42競技・476種目を競う中で、中国は199個もの金メダルを獲得した。2位の韓国が76個、日本は3位とは言いながら、金メダルは前回大会を下回る48個に終った。この金メダル獲得数だけ見ても、中国の優位は断然他を圧している。得意の絶頂にある中国チームの代表者は、自分たちを他の国もひとつの指標にして欲しいと胸を張っている。このところ中国は向かうところ敵なしの心意気で、自信満々で勝負に出ている。今や引っ込み思案の日本は、どう見ても影が薄い。

 日本を再び活力ある国へ復活させるために、何か起爆剤になるものはないだろうか。

2010年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1293.2010年11月27日(土) 学生相手の講義は愉しい。

 池袋にある東京交通短大で学生相手に講義を行った。これはここ数年恒例になっている。今年も昨年とほぼ同じテーマで「若い時に『臨場感』を磨け!」と題して、パワーポイントを使用して約100名の学生に持論を話した。

 松岡弘樹・副学長とあらましの段取りと内容について事前に打ち合わせをした。折角外部講師が話をするわけだから、専任の先生が講義する普通の授業と違って私のこれまでの体験上感じたり、ぜひ学生に伝えたいことを体験的な視点から話す方が効果的だと仰られ、その通りに話した。

 特に私にとって得意の「臨場感」については、実体験を交えて分かりやすく説明したつもりだ。「臨場感」が判らなければ、本当にその土地が判ったことにはならないし、「臨場感」を知らないと危機意識も甘くなると例を挙げて話した。とりわけ私自身がニューヨーク同時多発テロや、2008年3月に発生したチベット暴動を予見出来た理由として、その根拠を説明し周辺の臨場感を知っていたからだと述べた時には、学生も信じられないような顔をしていた。まあこういう話で煙に巻くのも愉快である。話は多分学生に理解してもらえたと思う。松岡副学長には来年もぜひ講義をお願いしたいとお話があったので、お引き受けすることを約束した。とにかく学生を相手に思い切ったことを話せる講義は愉しい。

 さて、少々語弊があるが、いま世の中にどうにもならないバカな人間が溢れている。その最たるバカは、言うまでもなく北朝鮮の金正日総書記だろう。このたわけものがいなければ、拉致家族は胸をなでおろすだろうし、北朝鮮国民は貧困から救われ国民は平等に自由を謳歌し東アジアに平和が訪れるだろう。

 日本の政治家の中にもとろい議員が沢山いる。その中でも地方都市で市民感情とずれた意識で得意気に動いている人物に、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と名古屋市の河村たかし市長がいる。芸能界には、一昨日六本木でチンピラに殴られ大怪我をして、30日から京都南座で幕を上げる顔見世興行を休演することに決まった歌舞伎役者の市川海老蔵がいる。世間知らずで、常識を欠いた大馬鹿者である。

 彼らの中で一際目立った政治的パフォーマンスで注目を集める河村市長の最近の行動には首を傾げざるを得ない。河村氏が昨年4月の名古屋市長選に立候補した時の約束ごとが、市民税10%減税と議員報酬の半減だった。これが当選した時に野党議員とぎくしゃくし始めた原因で、河村市長が強引に公約を実行しようとしたことが騒ぎを大きくした。そこで河村市長は博打を打った。つまり名古屋市民から市議会リコールの書名を集めた。実現出来たと思いきや、選管は有効署名数が目標に達していないと判断した。これを受けた市長は、あっと驚く次の手を打った。何と改めて市民に自分を評価するかどうかの踏み絵を迫る策を行うことにした。まだ市長になって1年半にしかならないのに市長職を辞するという。改めて市民に信を問い、どこまでも持論を実行したいらしい。こうなると泥仕合である。流石に政治評論家諸氏からは市政の私物化と看做され、その行為は税金の無駄遣いだと呆れられている。

 他にも目論見があるようだ。来年2月の愛知県知事選挙を睨み、市長選とセットで知事と市長同時当選というシナリオを描いているようだ。知事選には大村秀章衆議院議員を立候補させ、自らはやはり目立ちたがりやの橋下・大阪府知事と組んで地方の改革を目指すという。

 ちょっと人気が出ると思うと何でもできると考える浅慮には、二の句が出ない。

2010年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1292.2010年11月26日(金) ノーベル賞受賞者・根岸栄一博士出席されず。

 40年前の昨日は、あの作家・三島由紀夫が市ヶ谷自衛隊本部で居並ぶ自衛隊員を前に、国の未来を憂いて決起を促す過激な演説を行い、受け入れられないと見るや、その場で凄惨な割腹自殺を遂げ、日本中に大きなショックを与えた衝撃的な一日である。ちょうど任意で話し方講座を受講していた時で、直後に講師から件の自決について聞かされ、しばし言葉もなかったことを思い出す。

 三島は「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」と言っている。日本の行方を冷ややかに予言した言葉である。なるほど当たっていると言いたいところだが、これは日本というより、より以上にお隣の中国に該当する言葉ではないだろうか。

 昨日は遅くまで起きていたが、ぐっすり眠ることが出来た。女性の宮本先生と内海先生は、自室で5時まで話し合って休まなかったと言っておられた。朝食後名残は尽きねど別れることになり、私は2人の女性の先生とともに根本英則先生に車で日立駅まで送っていただいた。

 帰ってから夕方になって六本木のアークヒルズで開催の湘南東京有志会に出席した。東京で活動する湘南高OBの会合だが、偶々会場を提供してくれている森ビルの森稔社長が、ノーベル賞受賞者・根岸栄一教授と湘南同期生であることと、一昨日根岸教授が母校・湘南を訪れ生徒に講演され、その様子が昨日のNHK朝のニュースで報道されたこともあり、今日の会合に出席されるのではないかとの期待があった。事実都合がつくならぜひ出席して欲しいとお願いしたらしい。挨拶された元国土庁長官の吉居時哉さんはまもなく来られるだろうと仰っていたが、根岸さんも大分お疲れの様子で、会の途中で欠席ということが分ってきた。カメラまで持っていったので、残念だがこのところのハードスケジュールを考えれば已むを得まい。

 弁護士の田辺信彦・同窓会長(湘友会長)と川井陽一校長から根岸さんが24日に来校された時の様子について話をされた。その時の状況をまとめてテレビ神奈川が来年1月2日に「~おめでとう 湘南高校開校90周年~ノーベル賞・根岸栄一さん 母校に帰る」と題して55分間の番組を放映する。

 残念ながら天野武和・前同窓会長とダークダックスの遠山一さんは出席されなかった。昭和32年卒の同期生も牧野力くんと林龍代さんだけしか出席しなかったが、多くの先輩、後輩諸兄と話し合うことができた。

 川井校長によると根岸効果新たかだそうで、やはり先輩のノーベル賞受賞は生徒たちに大きな夢と誇りの気持を抱かせたようだ。在校生の中には、数学オリンピックに日本代表で出場出来そうな生徒も出てきたと嬉しそうに話されていた。

 いずれにせよ、ノーベル賞ほど多くの人たちに自信と夢を与えてくれるものはないと改めて感じている。日本全体にとってのみならず、母校にとっても素晴らしい出来事だ。

2010年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1291.2010年11月25日(木) 「チボリ会」解団。寂しいなぁ。

 今日は先週に続いて茨城県教職員海外視察団のひとつ、「チボリ会」の解団式である。会場の国民宿舎「鵜の岬」は、聞くところによると全国に数々ある国民宿舎の中でも最も利用率が高く、中々予約を取れないという。それがどういうわけだか、この「チボリ会」では、今回を合せて5度目の開催で、私にとっても2度目の利用である。

 日立駅に降りたった時、佐藤弘之先生が車で出迎えてくれた。そのまま日立市名誉市民で作曲家の吉田正を紹介した「吉田正音楽記念館」を見学して、その後日立繁栄の基礎を築いた久原房之助財閥が興した日本鉱業、日立製作所の前身でもあった日立鉱山の鉱山跡地に建設された「日鉱記念館」を見学した。さほど期待はしていなかったが、意外に興味深いものだった。公害問題が世間の注目を浴びる前に、この鉱山の山中に立つ煙突が日立のシンボルだったようだ。驚いたのは、今どき2つの設備がそれぞれ入場無料ということだった。

 最終回ということもあって、私を含めた20名の団員構成だったが、4名の物故者を除くと16名中12名が参加された。その当時の文部省係長で海外視察団にも参加された佐野紀さんも出席された。

 開会に先立って今年2月に亡くなられた吉成貢先生の霊に黙祷を捧げた。吉成先生は昨年ご長男を亡くされ、今年はご自分が旅立たれた。偶々先生は慶応義塾の通信課程で学ばれたので、私にとっては先輩にも当たる。一昨年の慶応義塾創立150周年記念祭の折、天皇・皇后両陛下がご臨席された式典にも雨の中を出席されたとお話いただいた。私も出席の予定だったが、急遽韓国・束草(ソクチョ)市で開催の国際シンポジウムにパネリストとして招かれ、欠席することになり、お会いすることが叶わなかった。近年は「吹き矢」に熱をいれられ、スポーツである「吹き矢」について愉しそうにお話していたことが懐かしく思い出されてくる。心よりご冥福をお祈り致したい。

 次いで今月9日に叙勲された外山彬先生に海野千秀団長から記念品が贈られた。会は解散を惜しむかの如く大いに盛り上がり、地元料理の宴会から2次カラオケ大会、3次部屋内懇親会と深夜12時過ぎまで思い出話やら、エピソードやら名残が尽きない一夜になった。

 団長はもう80歳を超えておられるにも拘わらず、カラオケ大会では相変わらずのバリトンで演歌を熱唱され、他の団体客も聞き惚れ拍手喝采であった。最後の一曲として唄われた五木ひろしの演歌「凍て鶴」は、まさに「チボリ会」の名残り歌としていつまでも心に残るものであろう。

 それぞれの団員が個人的な思いを込めて近況報告されたが、やはりこれが最後となると感慨深いものがあるのだろう。別れ難い感情が込みあげてくる。おかげさまで、この「チボリ会」では素晴らしい団長とともに、優しく思いやりのある先生方に恵まれたことは幸せだった。1980年に海外研修へ出かけてから30年間毎年繰り返された「チボリ会」も、遂に終止符を打つ時がきた。いろんなメモリーが後から後へと脳裏を駆け巡る。やはりしんみりしてしまう。これも時の流れというべきであろうか。

 海野千秀先生をはじめ、団員の先生方から愉しい想い出を沢山いただいた。心より感謝している。

2010年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1290.2010年11月24日(水) 尾を引く北朝鮮砲撃事件

 昨日北朝鮮が韓国を砲撃した事件は、瞬く間に世界中に伝えられた。各国は痛烈に北を非難し、北に圧力をかけていくと公式声明を発表した。特に、日米韓は6ヶ国協議の参加国であり、近隣国として安全保障の問題もあり強い口調で北の行動を責めた。

 民間人の間にも新たに2人の死者が判明した。

 その中で唯一の北朝鮮支援国と呼んでもいい中国は、北への働きかけを求められているにもかかわらず、相変わらず情報を精査するとか、これ以上この事件が拡大しないよう見守りたいとか、一歩退いた立場を取っている。いつもながら自分たちにとって不都合なことから逃げて、ひたすら自らの立場を守ることに営々と努めている。

 この事態に在日韓国人もショックを受け、呆気にとられている。この事件は日本国内でも意外な形で影響が出てきた。今年度の民主党政権の目玉政策のひとつ、高校無償化制度について朝鮮学校へ適用するかどうかを決定していなかったが、風向きが変わってきた。これまで、朝鮮学校が金正日崇拝により、反日教育を行っていないかどうかをチェックしていたが、とんだ事件が飛び込んだことにより、政府は審査を停止すると発表した。無償化を適用しないという結論ではなく、改めて北への制裁を含めて審査をやり直すということだろうか。

 子どもの教育に政治を持ち込むのは必ずしも賛同出来ることではないが、ここまで身勝手な主張をし、蛮行を行うようでは、政府の判断もある程度やむを得ないということになる。

 JTB、近畿日本ツ-リスト、HISなど旅行会社の発表では、ツアーキャンセルする旅行者も出ているという。また、国境の軍事境界線に近い板門店の見学ツアーを当分中止する措置を取ったという。私も来月6日から韓国へ出かけるが、機会があれば板門店へのオプショナルツアーの参加を考えていたが、多分だめだろう。

 横須賀に停泊中の空母ジョージ・ワシントンが動き出して、不気味さが増してきている。いつまでこの緊張状態がつづくのだろうか。

2010年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1289.2010年11月23日(火) 第2次朝鮮戦争勃発か? 北が韓国を砲撃

 今日は祭日、勤労感謝の日で、昔から毎年ラグビー早慶戦が行われる日と覚えている。今年の慶応ラグビーは今月3日の「文化の日」に戦った明治に20-17のスコアで7年ぶりに惜敗して、優勝戦線から一歩後退した。

 昼間は小田急百貨店にお歳暮の買い物に出かけたので、帰ってからのビデオ観戦となった。今日の慶応は終始押されていたようだったが、確実なタックルでよく早稲田の攻撃をしのぎ、前半3-3、後半7-5の2点差で逃げ切り、2000年以来10年ぶりで早稲田に勝ち、12月の早明戦次第によっては関東大学対抗戦グループで優勝の芽が出てきた。高校の後輩、栗原大介くんも地味なプレイながら相手のトライ寸前でボールをはたき、未然に早稲田のトライを防いだ。このプレイがなかったら負けていたわけだから、殊勲甲と言ってもいい。

 さて、今日の買い物でスェーター、カーディガン、Gパンをそれぞれ1枚づつ買った。Gパンを買ったのは初めてで、一度試してみたいとは思っていたが、来月6日に韓国へ出かけるのを機会に‘MICHEL KLEIN’でしっかりしたデニムを購入した。ちょっと恥ずかしい気もしたが、寸法合せをしてはいてみると割合フィットしてその感触がいい。それに柄にもなく体形もスマートに見えるので、気に入っている。今まで食わず嫌いだったGパンだが、これからは少し熟年のお洒落も楽しんでみることも必要ではないかとも考えている。

 ところで、今日午後突然えらく物騒な事件が勃発した。北朝鮮軍が韓国のヨンピョン島(延坪島)に突然砲撃を加えたのである。これに応戦した韓国軍との間で射撃戦が行われた。砲撃戦で韓国軍兵士2名が亡くなり16名もの重軽傷者が出て、民間人も十数名が負傷した。小学校6年生の時勃発した朝鮮戦争以後も、これまで何度か北朝鮮が挑発して騒ぎが起きたことはある。記憶に新しい事件では、3月に韓国哨戒艦が北朝鮮軍の魚雷攻撃によって撃沈され、乗組員46名が亡くなった。その際にも北は関与していないと言い張った。

 それにしても世界中の嫌われ者・北朝鮮の無茶で身勝手な行動により困ったことになった。今までの局地的な事件とは異なり、北が遅れて発表したコメントでは、最近北朝鮮海域に近い黄海で行われている米韓合同軍事演習が北の安全を脅かしていると北は韓国に対して警告していた。そこへ北朝鮮のウラン濃縮用施設の開発、金正日総書記の後継者として三男金正恩が決まったこと、等々が重なりマイナス・イメージで存在感を強めてきた。一方で北朝鮮軍部内における人事を巡る内輪揉め、それを抑えるために敢えて軍部が暴発したとの専門家の指摘もある。まったく先がよく分らない筋書きである。

 北朝鮮がどうしてこういう荒っぽい行動に走ったのか、まったく理解に苦しむ。当分この事件に関して世界中が姦しいことだろう。第2次朝鮮戦争に発展しないことを祈るばかりである。

2010年11月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1288.2010年11月22日(月) 柳田稔法務大臣ついに辞任

 偶々と言おうか、今夕の日経紙スポーツ欄に巨人軍の東野峻投手の今季の活躍が大きく取り上げられている。優勝を逸したとは言え、東野投手は今年13勝を挙げ巨人軍投手陣の勝ち頭となった。読んでいてパッと目がいったのは、東野投手の出身校が何と昨日櫻井先生とともに訪れた茨城県立鉾田一高だったことである。そう言えば、校舎の裏側に広いグランドがあり、更にその向うに野球場があった。こんな環境なら思い切ってプレイ出来るだろう。確か一時センバツにも出場して、その後プロ入りした戸田投手?が活躍したことがあった。それにしても昨日学校へ行ったのは、偶然のまた偶然と言えようか。

 さて、今月14日に柳田稔法務大臣が広島市内の後援者の集まりで、大臣が国会答弁を軽視するような大臣としてあるまじき発言をしたことが物議を醸し、野党から辞任要求が出されていた。これまで通り柳田法相は、最近話題になっている検察制度を検証し、必要なら改正するために全力を注ぎたい、と検察改革に強い意欲を示していた。そのためにこのまま大臣の椅子に座り続け職務を果たすことこそが責務であるとして、頑として辞任要求をはねつけていた。

 しかし、今年度の補正予算成立などの難問を抱え、民主党もこの苦境を逃れるために法相を更迭することを決断した。

 自民党、公明党、みんなの党などの野党はこれだけでは引き下がらず、菅首相の任命責任も追及する構えも見せている。この先すんなり国会運営が出来るのか気がかりであるが、言葉尻を捉えた与野党の不毛の論争となった感がある。結論から言えば、大臣の質が低い。法相自身「法相はいいです。答弁は2つだけ覚えておけばいい」などと軽率な発言をしたが、よくもそんなことを言えたものである。柳田法相が大臣としての資質に欠けることは明々白々である。

 政治家と言えば、今や世襲政治家でなければ中々重要職には容易に就けないカラクリがあるようだが、それが苦労知らずのお坊ちゃんをダメ政治家に育てる温床になっている。それにしても、民主党は程度の低い国会議員の定数を削減すると約束したマニフェストも実行しようとの素振りすら見えない。国会議員の歳費の縮減だって、約束のほんの僅かしか実行していない。

 法相の愚かな発言が出てくるのは、元を糺せば国会議員のレベルの低下に歯止めをかけようとしないからだ。どうあろうとも、いつも一番バカを見るのは国民である。

2010年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com