1292.2010年11月26日(金) ノーベル賞受賞者・根岸栄一博士出席されず。

 40年前の昨日は、あの作家・三島由紀夫が市ヶ谷自衛隊本部で居並ぶ自衛隊員を前に、国の未来を憂いて決起を促す過激な演説を行い、受け入れられないと見るや、その場で凄惨な割腹自殺を遂げ、日本中に大きなショックを与えた衝撃的な一日である。ちょうど任意で話し方講座を受講していた時で、直後に講師から件の自決について聞かされ、しばし言葉もなかったことを思い出す。

 三島は「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」と言っている。日本の行方を冷ややかに予言した言葉である。なるほど当たっていると言いたいところだが、これは日本というより、より以上にお隣の中国に該当する言葉ではないだろうか。

 昨日は遅くまで起きていたが、ぐっすり眠ることが出来た。女性の宮本先生と内海先生は、自室で5時まで話し合って休まなかったと言っておられた。朝食後名残は尽きねど別れることになり、私は2人の女性の先生とともに根本英則先生に車で日立駅まで送っていただいた。

 帰ってから夕方になって六本木のアークヒルズで開催の湘南東京有志会に出席した。東京で活動する湘南高OBの会合だが、偶々会場を提供してくれている森ビルの森稔社長が、ノーベル賞受賞者・根岸栄一教授と湘南同期生であることと、一昨日根岸教授が母校・湘南を訪れ生徒に講演され、その様子が昨日のNHK朝のニュースで報道されたこともあり、今日の会合に出席されるのではないかとの期待があった。事実都合がつくならぜひ出席して欲しいとお願いしたらしい。挨拶された元国土庁長官の吉居時哉さんはまもなく来られるだろうと仰っていたが、根岸さんも大分お疲れの様子で、会の途中で欠席ということが分ってきた。カメラまで持っていったので、残念だがこのところのハードスケジュールを考えれば已むを得まい。

 弁護士の田辺信彦・同窓会長(湘友会長)と川井陽一校長から根岸さんが24日に来校された時の様子について話をされた。その時の状況をまとめてテレビ神奈川が来年1月2日に「~おめでとう 湘南高校開校90周年~ノーベル賞・根岸栄一さん 母校に帰る」と題して55分間の番組を放映する。

 残念ながら天野武和・前同窓会長とダークダックスの遠山一さんは出席されなかった。昭和32年卒の同期生も牧野力くんと林龍代さんだけしか出席しなかったが、多くの先輩、後輩諸兄と話し合うことができた。

 川井校長によると根岸効果新たかだそうで、やはり先輩のノーベル賞受賞は生徒たちに大きな夢と誇りの気持を抱かせたようだ。在校生の中には、数学オリンピックに日本代表で出場出来そうな生徒も出てきたと嬉しそうに話されていた。

 いずれにせよ、ノーベル賞ほど多くの人たちに自信と夢を与えてくれるものはないと改めて感じている。日本全体にとってのみならず、母校にとっても素晴らしい出来事だ。

2010年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com