9月に結婚した二男崇史が新妻すみれとともに新潟市から里帰りした。昨日は新宿の京王ホテルに宿泊していたが、生憎私が講師を務めていて会えなかったので、妻が横浜市に住む長男家族5人を新宿へ呼び夕食をともにした。
今日は結婚報告を兼ねて墓参りをすることになり、中野にあるわが近藤家の菩提寺・宝仙寺から妻の実家・川手家の多磨墓地へ回った。幸い天候に恵まれたので、紅葉の見事さも相俟って気持のすっきりした墓参りをすることが出来た。遅い昼食を自宅近くの「しゃぶしゃぶ料理屋」で会食とした。長男の3人の子どもは、男の子は大人しいが、2人の女の子は元気活発で幾分落ち着きがなく、目が離せない。それでもみんな元気なことで佳しとする。
さて、北朝鮮による砲撃事件以来、韓国はもちろん、周辺国の緊張度合いも高まってきた。いままでの例からすれば、いずれかに妥協点を見出して矛を収めるというのがあらすじだったが、今回ばかりは従来になくお互いに強気で、角突きあわせ再び砲撃戦が始まる形勢になってきた。今日も午前中北朝鮮国内で爆弾音が聞こえたらしいが、それは韓国へ向けて砲撃されたものではなく、北朝鮮国内で爆発音が発せられただけだったのが幸いである。
しかし、今日から砲撃現場のヨンピョン島近くの黄海上で米韓合同軍事演習が始まった。北朝鮮はもし韓国が挑発的な行動を起こせば、仕返しすると発表したり、中国政府は自国に近い海上というせいもあり、排他的経済水域における軍事演習を中止するようメッセージを発している。
中国政府は世界へ向けて北朝鮮をかばっているように見えるが、実際には親不孝者・北朝鮮の行動にはほとほと手を焼いているのが本音である。あまり北を擁護するようだと、世界中の反発を買うことくらい判りきっている。そこに中国の煩悶がある。一旦は楊潔篪・外相を韓国へ派遣する予定だったが、米韓合同演習に抗議するように中国得意技のドタキャンをやらかした。ところが、風向きが逆風になると察するや、今度はより上級職で副首相級の国務委員・戴乗国氏を韓国へ派遣して李明博大統領と会談させるほどの君子豹変ぶりである。
現状は中国にとって極めて不都合な状態にある。流石の中国も問題児・北朝鮮を抱え込んだ形になってほとほと困っている様子が分る。ヨンピョン島では戦時体制が敷かれ、今度こそどちらかが砲撃すれば戦争状態に突入する一触即発の状態にある。とにかく気を許せない状況になってきた。
ところで中国の広州で開催されていたアジア大会は昨日16日間の幕を閉じた。ここでも中国パワーが圧倒的な強さを誇り、参加45ヶ国が42競技・476種目を競う中で、中国は199個もの金メダルを獲得した。2位の韓国が76個、日本は3位とは言いながら、金メダルは前回大会を下回る48個に終った。この金メダル獲得数だけ見ても、中国の優位は断然他を圧している。得意の絶頂にある中国チームの代表者は、自分たちを他の国もひとつの指標にして欲しいと胸を張っている。このところ中国は向かうところ敵なしの心意気で、自信満々で勝負に出ている。今や引っ込み思案の日本は、どう見ても影が薄い。
日本を再び活力ある国へ復活させるために、何か起爆剤になるものはないだろうか。