687.2009年3月31日(火) 真っ赤っかの平成20年度を送る。

 今日は平成20年度の年度末日である。中小・零細企業は言うに及ばず、大手民間企業の決算も軒並み赤字という散々たる経済状況にある。昨年まで飛ぶ鳥を落とす勢いだったトヨタもついに減配の憂き目を見ることになったらしい。東証日経平均株価も昨年度末の12,525円が、35%も下がって今日の終値は8,109円だった。資産が目減りしてどこの年金資金運用も大変なようだ。まだまだ当分の間明るい兆しが望めない。専門家ですら、来年度の日経平均が10,000円台にまで戻るとの予想が80%、極端に5,000円まで下がるとの予想が20%もある。政府も補正予算を組んだり、景気対策を考えているが、一向に景気は上向かない。失業率は4.9%にまで上がり、非正規雇用者の失業者数は増加する一方である。雇用問題は最大の社会問題となりつつある。

 一方、アメリカでは不況の象徴であるGM社の役員が多額の賞与を受け取ることで、オバマ大統領以下アメリカ国民から猛烈に顰蹙を買ったが、ワゴナー会長はGM社が政府の補助金を受ける条件のひとつとして、経営責任を取って会長職を辞することになった。鵜の目鷹の目の国民は、ワゴナー会長から目を逸らさず、会長の退職慰労金がどうなるかを厳しく監視している。

 さて、今年も駒沢大学マス・コミュニケーション研究所の公開講座に参加を申し込んだ。木曜日の講座に関心があったのだが、すでに申し込んだ多摩大学の現代世界解析講座(毎週木曜日開催)と日時がダブってしまうので、‘CHANGE’マインドして金曜日の「現代広告論」と出版関係の講座を受講することにした。4月から毎週3時限大学で講座を聴くことが出来る。大いに楽しみにしている。

 自分の名前「近藤」の「近」の文字には「しんにゅう」がある。「しんにゅう」のある漢字には、1点の「しんにゅう」と2点の「しんにゅう」の2通りがある。なぜ単純に統一することができないのかという議論がつい最近専門家の間であった。近藤の近は1点で、今までずっとこれで通してきた。ところが、戦前は近も2点だったそうで、漢字の母国中国に倣ったらしい。日本でも本来は2点が正しかった。それが戦後、当用漢字の字体を決めた時に簡略な1点を採用してしまった。今となってはどっちを使用するのか、どちらとも言えないらしい。2点を使用した漢字の方が圧倒的に多いらしいが、今更「近」は2点だといわれてもちょっと馴染まない。思わぬところで、自分の名前をつらつら考えることになった。どうするのかと思ったら、いろいろな意見を参考に文化審議会国語分科会の漢字小委員会で再検討され、今秋修正案が公表されるという相変わらずのんびりした役所的処方である。

2009年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

686.2009 年3月30日(月) 知研プロジェクトの取材始める。

 今年の「知的生産の技術研究会」の出版プロジェクトがスタートして、今日は初めてのインタビューである。22名の知識人のうち、今日インタビューにお応えいただくのは評伝作家・北康利先生で、現在売れっ子作家として大童の活躍である。わざわざ出版社までお越しいただき、知研からは八木哲郎会長、久恒啓一理事長、秋田英澪子事務局長、カメラマン兼記録員として幅健一さんが出向き、主たる質問者として私自身が当った。事前に21項目の質問事項を提案していたところ、一問一答でなく、この質問事項に沿って応えましょうとの申し出があったので、喜んで受け入れることにした。

 ご両親の出身地、兵庫県三田市は今話題の白洲次郎を生んだ。予想していたことであるが、ご自身は元来「読むこと」「書くこと」が好きで、亡父へのオマージュ、町おこし、評伝作家が少ないとの理由から自然に郷土史家として歩き出した。白洲次郎についても2冊の著書がある。人生訓として「一望を照らす」と述べていたように、ひとつの道に秀でた、社会にインパクトを与えた人に惹かれると話された。それが、松下幸之助であり、福沢諭吉であり、白洲次郎なのだろう。影響を受けた人物として、司馬遼太郎の「竜馬が往く」からパワーを得られたと仰っていた。

 当初予定の1時間を2時間近くにまで伸ばしてもらい、几帳面に丁寧に流れるように話していただいた。さすがに東大弁論部で鍛えられただけのことがある。

 印象的だったのは、①若い人の適性を伸ばす、②商売とは経営学より人間学である、③物事をイーグルアイで観る、④和魂和才、⑤早め早めの時間管理、⑥家族への思いやり、等々である。

 他にも随分参考になることや有益なことを話していただいたが、それをしっかりした文章としてまとめていかなければならない。しかも読ませる文章でなければならないし、北先生の話された要点を外さないことが肝要である。出来るだけ早く文章化したいと思っている。取材を終えて八木会長の案内で出版社から日本橋の「泰明軒」へ向かい、名物のオムレツをいただいた。つい世界遺産として人気のフランス「モン・サン・ミッシェル」の参道沿いの伝統あるオムレツ屋を思い出した。

 北先生の取材はいろいろ学ぶことが多かったし、楽しかった。チームワークで仕事をやるのは楽しいものだ。全員の気持も大いに高揚して、人へのインタビューの面白さをみんなで実感したのではないかと思う。まだ、スタートしたばかりだが、編集スタッフとしてはこれから約20名の方に取材する。順調に行かないこともあると思う。幸い若い人たちも情熱をもって取り組んでくれるので、彼らにとって良い自己啓発のための教訓となり、逞しい人材として育って欲しいという願いがある。知研力を発揮して立派な実績を造り上げたいものである。

 夜になって取材を予定している小中陽太郎先生から、月曜と火曜ならいつでも都合がつけられると有難いご連絡をいただいた。

2009年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

685.2009年3月29日(日) 大相撲は本当に八百長がなかったのか。

 2年前の「週刊現代」の大相撲八百長事件連載記事に関して日本相撲協会が発行元・講談社に対して起こした名誉毀損訴訟で、26日「週刊現代」側が敗訴し、4,300万円の支払いと記事を取り消す広告の掲載を命じられた。確たる具体的な証拠がなく杜撰な調査と憶測で日本相撲協会や所属の横綱・朝青龍らの名誉を傷つけたというものである。本当に八百長がなかったのかどうか、これまでの相撲協会の疑問だらけの対応を見ていると首を傾げざるを得ない。誰も裁判の結果が正しいとは思っていないのではないだろうか。

 一方、敗訴した講談社の姿勢も指摘されるように杜撰である。2年前にある書物の広告文表現の件で質問した時、まったく鼻も引っかけられなかった。しかし、その後論理を尽くして疑問を述べたらようやく手紙で応えてくれた。その時大手出版社である講談社ともあろうものが、その説明の稚拙さと非常識さに恐れ入ったことがある。しかも、手紙の書き方がまったくなってなかった。つまり、副部長職にある人物の寄越した手紙が、手紙の体をなしていなかったのである。手紙の書き方のイロハも知らないのには呆れたほどである。よくこれでビジネスが出来るものだと驚いた。この程度の常識しかない出版社と、すべてに次元の低い相撲協会の似たもの同士が角突き合わせていては、埒が明くはずがない。どっちもどっちだと感じた次第である。

 所詮高みの見物と決め込むしかない。八百長相撲は関係ないとばかりに盛況の大相撲春場所は今日が千秋楽で、横綱白鵬が全勝優勝を飾った。

 今日の「NHKスペシャル・沸騰都市のそれから、バブル崩壊後のドバイ~」を観ていて面白いことに気がついた。世界経済不況の影響を受けたドバイから、お金がどんどん流失している。1年前まで新しいビルが後から後から建設されていたが、資本の流失により今や工事はストップしたままである。石油資本家が随分損失を出した。アメリカ経済の破綻から、大きな影響を蒙った典型である。他方で、イランはアメリカの経済制裁を受けていたことが、反ってその影響から逃れることができたという不可思議さがある。また、アラブでは資金の貸借に利息を支払わないために、借入金が多くても利息支払いの厳しさから逃れられる。儲かれば配当金を支払う。しかし、現在儲からないので配当金は支払わないで済む。さらに、バングラディッシュのような世界最貧国では投資物件もなかったために経済不況の波をかぶることなく、昔通りにただ貧しいだけという実態である。

 ケインズ経済学では、これらの国々は対象にはなっていなかったのか、或いは死角だったのだろうか。そんなことは考えてもいなかったが、いずれも負の効用である。レアケースであるが、こんなこともあるのかと気づかされた次第である。

2009年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

684.2009年3月28日(土) 映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」鑑賞

 2007年に若松孝二監督がメガホンをとった映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の映写が財団の主催により所沢市民文化センターで行われた。ぜひ観たいと思いながら、見逃していた映画であるし、偶々早稲田出版の大塚靖敏編集長の勧めもあり、初めて公営の所沢文化施設へ出かけた。西武鉄道・航空公園駅から広い道路が一直線に伸びて、都市計画がきちんと整備され、目指す施設までの街頭風景は清潔で緑の多い理想的な東京の郊外都市という雰囲気である。

 期待していた映画は3時間10分の長編で、あの世間を震撼させた事件をリアルに見せてくれた。ついあの時代を思い出していた。60年安保から続いた学生運動の延長線上に引き続き起きた東大安田講堂篭城事件、70年安保、全学連の分裂、などの1カット・シーンであるが、1972年2月10日間に亘って雪の降る山中で展開された警察機動隊と連合赤軍の攻防は、まさに当時の昂揚感の演出、そして分裂を繰り返す学生運動が瓦解する端緒となった事件である。かなり事実に立脚して描かれているが、当時問題になった連合赤軍内部のリンチ、虐殺のおぞましいシーンは少々気の弱い人には見ていられないのではないか。殺し合いとなった赤軍のメンバーもほとんどが有名国立大学生で、「革命を目指す」の一念で突っ走り、結果的に無残な結末となった。今でも思い出すことができる学生たち、塩見孝也、森恒夫、坂東国男、植垣康博、坂口弘、田宮高麿、吉野雅邦、永田洋子、重信房子、金子みちよらの名前が妙に懐かしかった。

 上映後小休憩を経て、若松監督、主演した永田洋子役・並木愛枝、森恒夫役・地曳豪、坂東国男役・大西信満が主催者を交えてトークをやってくれた。若松監督の狙いはこの事件を反権力の視点で描きたかったそうだ。それ以前に他の監督があさま山荘を取り扱った映画が2作品(ひとつは原田真人監督「突入せよ!あさま山荘事件」)あったが、すべて権力サイドから撮っている。これは真実とは言えない、自分なら反権力の立場から撮ると決めた。それがこの映画である。実際機動隊員が射殺された場面は、スクリーンに見られなかった。しかし、警官が殺されたことが警察側を結束させ、執念となって山荘へ突入し、5人のメンバーを検挙した画期的なエポックと経緯からすると、この場面も取り入れた方が公平で、真実に近いのではないかと思う。実際警官が射殺された時は、連合赤軍もひどいことをすると憤慨したくらいである。

 当時の雰囲気は割合表現されていたと思う。やや疲労感を感じたが、久しぶりに学生運動史も思い出した。でもあの頃の熱気はもう見られない。監督も言っていた。今の学生にはその元気はないと。

 帰りがけに若松監督に「60安保」へ誘ってくれたラグビー部の先輩で、全学連書記長だった清水丈夫さんをご存知か尋ねてみた。名前は知っているが、直接は知らない。むしろ委員長だった唐牛健太郎を良く知っていると話してくれたが、パフォーマンスの派手な唐牛らしいなと感じた。

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683.2009年3月27日(金) 北朝鮮はミサイルを撃つか。

 先日北朝鮮が来月4日から8日の間に、人工衛星を打ち上げ最初の第1弾を秋田県沖合いに、そして第2弾を日本本土を通り越して太平洋上へ落とすと発表したが、日米韓からは衛星ではなく、長距離弾道ミサイル「テポドン2」ではないかと疑われている。

 日本上空を通過するので、万が一にも日本国内へ落下することを想定して今日安全保障会議では、ミサイルが日本の領土、領海に落下する場合に備え、自衛隊法に基づいて「弾道ミサイル破壊措置命令」を初めて発令することになった。早速防衛大臣の命を受けて自衛隊部隊が地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を積んでぞろぞろ落下予想地点へ動き出した。

 どうして北朝鮮という国は平時にこういう馬鹿なことをやるかと言えば、勿論北朝鮮の他国の迷惑を顧みないやりたい放題の、爆弾攻撃に対する防衛のためだということである。いくら理を説いても、聴く耳を持とうとしない理不尽な北朝鮮では、すべてが虚しい。嫌な予感だが、先の戦争前夜に似てきているような感じである。あの戦争の記憶はそれほどあるわけではない。しかし、現実に父親が入営中の部隊へ見舞いに行ったり、灯火管制で電灯の光を落としたり、目の前で米空軍機が列車を銃撃する光景を我が家の2階から見ていたり、空襲警報のサイレンが鳴るたびに防空壕へ避難したり、それなりに戦争感覚は体感として覚えている。だが、海外の戦地で元日本兵の方々から悲惨な話を直接伺ったことが一番自分には堪えたと思っている。そんなことにならないために、戦争の恐れのあることには有言無言で反対してきたつもりである。

 折も折、今日1枚のハガキが届いた。講演会「戦後日本共産党史(45~60年)の諸問題」の案内である。どこで私の連絡先を知ったのだろうか。終戦から安保までやろうというのだ。テーマから推して主催者は共産党系統の組織ではないかと思っている。こういうところが共産党の目ざといところだし、細かく国民の気持に目配りしているところでもある。主催者をはっきり表記しない点が気にかかるが、社会運動資料センターではないかと推察する。どんな形式で会を進めるのか面白そうなので行ってみようかなと思っている。

 それはさておき、北朝鮮ギャングには参るなぁ。将来北朝鮮国民に負の遺産として残されることははっきりしているが、彼らは気の毒にも何も知らされていない。

 今日の夕刊には昨夕観た映画「フロストXニクソン」の広告と映画評が大きく掲載されていた。かなり話題になりそうである。

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682.2009年3月26日(木) 映画「フロストXニクソン」の試写会に

 小中陽太郎さんから半蔵門の東宝東和本社で映画「フロストXニクソン」の試写会があるとご案内をいただいたので、日本ジャーナリスト会議(JCJ)の紹介ということで試写会見学に出かけた。明後日から封切りのドキュメンタリードラマである。40席足らずの小さな試写室だったが、以前にやはり小中さんの紹介でビルマ派遣日本兵の映画の試写を新橋で観たことがあるが、そこも座席数はそんなものだった。ごく限られた人を対象にした試写会なので、あまり大規模な会場は必要ないようだ。

 映画は1977年にアメリカで放映されたリチャード・ニクソン元大統領に対するインタビュー番組の映画化である。アメリカではエポック・メークで伝説的なトーク番組となり、4,500万人の国民が観た高視聴率番組となった。ニクソンはその3年前の1974年8月アメリカの歴史上自ら辞任した初の大統領という不名誉な称号をもらってしまった。その辞任の時、丁度カイロにいてこのニュースをテレビで知って驚いたものだが、ニクソンは大統領として進んでウォーターゲート事件の隠蔽工作をやった自らの罪を認めず、国民にも謝罪せず、その後を継いだフォード大統領の「訴追せず」で、偽証罪と証拠隠滅罪が不問に付された。正義感の強いひとりのジャーナリストがこれを大統領としての権力乱用と不正だとして著書で告発した。

 辞任3年後のこのインタビューでニクソンが、イギリス人のニュースキャスター、デビッド・フロストの挑発に乗って「いかなる不正も大統領なら許される」と答えたことが致命傷となり、罪を認め、テレビの前で国民に謝罪する結果となり、政治家として再出発を目指していたニクソンは再起不能に追い込まれた。

 なかなか工夫を凝らした映画で、舞台は大きく動かず、ほとんど室内で熱の入ったトークに終始しているので、事件の歴史と背景を知らないと精神的に疲れるし、ストーリーも分りにくいと思う。アメリカの陪審員制度に焦点に当てた、かつての名画「12人の怒れる男たち」の舞台設定に似ている。ハリウッド映画がお得意とする恋愛シーンがほとんどないのも珍しい。

 確かに力作であり、ニクソンのずる賢い性格や、現職を退いた後の目標を失った人生、を微妙に描いていてなるほどと思わせるところがあり、結構面白い。映画化以前に舞台化されたようだし、日本人には記憶の彼方へ行ってしまったウォーターゲート事件だが、アメリカのジャーナリズムにとっては警鐘を鳴らす事件だったということが窺える。中々の問題作だと思う。

2009年3月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

681.2009年3月25日(水) 小沢代表は辞任して、民主党は出直すべきだ。

 昨日から今日にかけてWBC優勝フィーバーで日本中が沸き返った。都心では号外も出た。テレビも日本チームのナイスプレーを繰り返し放送してWBC優勝に酔いしれていた。野球好きで知られるあのキューバのカストロ前議長もイチローは世界で最高の打者だとべた褒めである。

 MVPは松坂投手が手にしたが、ほかにも活躍した選手が沢山いた。原監督の指揮、選手掌握術も中々のものだった。原監督もMVPに値すると言った野球評論家もいたくらいである。

 一方で、民主党小沢一郎代表の企業献金弁解会見の評判は頗る評判が悪い。今朝の日経、朝日ともに社説でも一般記事でも取り上げて、説明責任を果たしていないと厳しい論調である。民主党内でも総選挙に悪影響を与えることを懸念する声が徐々に上がってきた。民主党内では猫の首に誰も鈴をつけないのだ。それが今日はあちらこちらから不満の声が上がり出した。党員の本音はほとんど小沢代表自らが、1日も早く身を引くことを願っているように見える。このままでは民主党は自浄能力がないと思われる。党の存在感を訴え、近代政党として地歩を固めて前進するには、喧々諤々の議論を公開で戦わせて、国民、つまり有権者に正直に党が考えていることと政策を訴えることだ。

 これから民主党はどこへ向かうのか。このままではダメなことははっきりしている。小沢代表は今すぐにでも辞めるべきである。そして、ゼネコンとの金で汚れた関係を清算して清新なイメージで出直すことである。田中、金丸の古い自民党体質から脱却しないと小沢一郎も民主党も国民の支持を失うだろう。

2009年3月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

680.2009 年3月24日(火) 日本優勝!WBC2連覇

 昨日成田空港で貨物機が着陸に失敗した原因とされる「ウィンドシア」がよく分らないと思っていたところ、今朝日経「春秋」氏が解説してくれた。「シアはshearとつづり、普通は複数形にして植木バサミのような大バサミを指す。転じて切断することやズレを意味し、ウィンドシアは風の速さや向きの変化・ズレをいう」。これで意味することは何となく分ったが、マス・メディアは視点をもっと普通の人に合せるべきだろう。さもないとまたわけの分らない言葉が、周囲を飛び交い気がついたら大げさだが、国民が何もすることなく、お国にご奉公させられていた、戦争協力の幻想ということに成りかねない。

 さて、今日最大のニュースはWBCで日本が韓国を延長線の末破り、3年前の優勝に次いで連覇を達成したことである。最初はあまり当てにしていなかったが、尻上りに調子が上がって実力的にはどこと対戦しても互角以上に戦えるようになっていた。選手も落ち着いてプレイしていたし、チームワークも良かった。これで当初はどうなることやら心配していた原監督のリーダーシップも折り紙つきとなった。9回裏に韓国に追いつかれた時は、東証日経平均株価が下がり、優勝が決まった時間には株価が最高額まで達するという嘘のような本当の話があった。テレビの視聴率も紅白歌合戦を上回るハイボルテージだったとか。WBC効果だろうか、日経平均は前日比272円も上昇した。

 半蔵門・ふくおか会館で行われた酒のペンクラブ3月例会でも、締めはWBCの優勝を祝した三本締めだった。

 ビッグニュース2番手は、逮捕され身柄を拘留中の民主党小沢一郎代表の公設第1秘書が起訴されたことである。小沢代表は夜になって記者会見を開いたが、涙を流しながらも代表職を辞めるとは言わなかった。本人としては悪いと思っていないのだろう。しかし、現実に側近である第1秘書が逮捕、起訴され、西松建設ほか他の建設会社から相当額の献金が成されていることは、西松社員が自白している点からも明白である。それでも自分流の理屈で黒を白と言って罪を逃れ、次の総選挙で民主党が第1党になった場合は、自ら総理大臣になろうというのである。国民としてはとても受け入れがたい。しかし、こういう押しの強さが政界では不思議でも、非常識でもない。政治家というのは、どうして国家、国民ためを考えず、私利私欲のためだけにしか動こうとしないのか。

2009年3月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

679.2009年3月23日(月) ‘火の用心’連続火災・・・老人ホーム、吉田茂邸、航空貨物機

 昨朝大磯の吉田茂元首相邸が全焼した。「惜しい」「勿体ない」というのが率直な感想である。大磯町民が一番残念がっている。私が鵠沼に住んでいた高校時代、吉田元首相はここに住んでいた。今の国道1号線が開かずの踏み切りでうんざりしたワンマン首相が立体交差化して渋滞を解消した、国道1号線がワンマン道路と呼ばれた原因もこの邸宅から首相官邸へ向かったことから名づけられた。総ヒノキ造りの数奇屋風和風建築で、敷地の広さもさることながら建坪数も並ではない。日米首脳会談も開かれた歴史的建造物で、神奈川県は近いうちに県立公園として整備を計画していた。それも頓挫してしまった。新聞では報道されなかったが、一時西武グループが所有して、その西武が奇妙ないきさつから手放さなければならなくなり、その行方が注目されていた。結局大磯町が一時管理して、その後神奈川県が整備して一般に公開の予定だった。

 それにしても、このところ神奈川県内にある貴重な文化財が火災に遭うことが多い。藤沢市内の旧モーガン邸、今月は旧住友家俣野別邸、そして今回の旧吉田邸である。原因はまだはっきりしないようだが、みんな火の気がないところなので、放火によるものではないかと憶測されている。

 さて、夕べから風が強かったが、今朝の雨戸を叩くような強風にはびっくりした。ところが、テレビを観たら成田空港で国際貨物機‘FEDEX’が着陸に失敗して炎上、操縦士2人が亡くなった。これが旅客機だったら大参事になったところだ。滑走路も閉鎖されて今朝から欠航が相次いで、まだ滑走路再開のメドが立たない。

 テレビでは強風が原因の「ウィンドシア」という現象ということだったが、「ウィンド」は分るが、「シア」の意味がさっぱり分らない。テレビ局ではどこも「シア」の意味を説明してくれなかった。夕刊でやっと「ウィンドシアとは風向きが急に変わる現象」との説明が出ていたが、語源は解説されず分らない。テレビだけを観ていた人はついに分らずじまいだったのではないか。相変わらずマス・メディアは自分たちだけ分ればいいとのスタンスである。英語の辞書を見たがウィンドシアの単語は見つからなかった。

2009年3月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

678.2009年3月22日(日) 東京マラソンで息子が4時間を切る。

 今日行われた第3回東京マラソンに出場した息子は、4時間以内で走行するという目標をクリアして、3時間58分で完走したと連絡があった。ノルディック・スキー元世界王者の荻原健二・次晴兄弟(兄4時間2分、弟4時間18分)や、野球の古田敦也、金村義明父子、田尾安志夫妻、サッカーの本田泰人らの記録を上回った。38歳の息子に対しては少々親バカ過ぎるかも知れないが、‘でかした’と早速3人の子持ちである息子を誉めてやった。

 19日夜群馬県渋川市内の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」の火災で、10人の入所者が亡くなった。この施設を運営するNPO法人は群馬県に有料老人ホームとしての届けを出していなかった。そして副次的な問題は、この施設が東京の墨田区から15人もの入所者を受け入れていたことである。都内では低所得者向けの高齢者施設に空きがない。逼迫した墨田区は已むを得ず、無認可の施設を住民に斡旋していた。

 亡くなった人を含めて入所者は身体が不自由で、貧しい人が多く、身内への連絡がとれない状態で、身元が判明したのは、死者10人のうちたったの3人だけだという。ここに日本の社会福祉制度の根本的な不備がある。今朝の朝日のトップ記事と社説に取り上げられた火災だが、その社説の隣に年金制度に関する問題点が載っている。日経の一面「ザ厚労省」もまたしかりである。

 つまり今の福祉制度は、経済の安定成長と、働く世代が増え続け、年寄りが今ほど長生きしない人口動態が制度持続の前提である。今日ぶち当たっているこれらの問題をどうしたら良いのか。朝日は年金を支える人口が多くなることが絶対的に必要だと指摘している。そこで朝日は、最もイージーな対策は、受給開始年齢の引き上げだという。またかという感じである。60歳の受給開始が65歳に延びて、この間5年間の生活が問題になった。それが3年前にやっと高齢者再雇用法が執行されて、60歳から65歳までの再雇用が不十分ながらも法律で保証されたばかりである。このうえに再び受給開始を引き伸ばしてその間の生活保障の手立てを考え出さなければならない。それでもドイツでは2012年から段階的に現在の受給開始年齢65歳を67歳まで引き上げる。しかし、これでは財政負担は増すばかりだし、年寄りはますます居づらくなる。そして、日本では問題点を指摘する声は大きいが、答えを出すべき役人、専門家や学者からは一向に具体的で建設的なアイディアが提案されない。

2009年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com