今日は平成20年度の年度末日である。中小・零細企業は言うに及ばず、大手民間企業の決算も軒並み赤字という散々たる経済状況にある。昨年まで飛ぶ鳥を落とす勢いだったトヨタもついに減配の憂き目を見ることになったらしい。東証日経平均株価も昨年度末の12,525円が、35%も下がって今日の終値は8,109円だった。資産が目減りしてどこの年金資金運用も大変なようだ。まだまだ当分の間明るい兆しが望めない。専門家ですら、来年度の日経平均が10,000円台にまで戻るとの予想が80%、極端に5,000円まで下がるとの予想が20%もある。政府も補正予算を組んだり、景気対策を考えているが、一向に景気は上向かない。失業率は4.9%にまで上がり、非正規雇用者の失業者数は増加する一方である。雇用問題は最大の社会問題となりつつある。
一方、アメリカでは不況の象徴であるGM社の役員が多額の賞与を受け取ることで、オバマ大統領以下アメリカ国民から猛烈に顰蹙を買ったが、ワゴナー会長はGM社が政府の補助金を受ける条件のひとつとして、経営責任を取って会長職を辞することになった。鵜の目鷹の目の国民は、ワゴナー会長から目を逸らさず、会長の退職慰労金がどうなるかを厳しく監視している。
さて、今年も駒沢大学マス・コミュニケーション研究所の公開講座に参加を申し込んだ。木曜日の講座に関心があったのだが、すでに申し込んだ多摩大学の現代世界解析講座(毎週木曜日開催)と日時がダブってしまうので、‘CHANGE’マインドして金曜日の「現代広告論」と出版関係の講座を受講することにした。4月から毎週3時限大学で講座を聴くことが出来る。大いに楽しみにしている。
自分の名前「近藤」の「近」の文字には「しんにゅう」がある。「しんにゅう」のある漢字には、1点の「しんにゅう」と2点の「しんにゅう」の2通りがある。なぜ単純に統一することができないのかという議論がつい最近専門家の間であった。近藤の近は1点で、今までずっとこれで通してきた。ところが、戦前は近も2点だったそうで、漢字の母国中国に倣ったらしい。日本でも本来は2点が正しかった。それが戦後、当用漢字の字体を決めた時に簡略な1点を採用してしまった。今となってはどっちを使用するのか、どちらとも言えないらしい。2点を使用した漢字の方が圧倒的に多いらしいが、今更「近」は2点だといわれてもちょっと馴染まない。思わぬところで、自分の名前をつらつら考えることになった。どうするのかと思ったら、いろいろな意見を参考に文化審議会国語分科会の漢字小委員会で再検討され、今秋修正案が公表されるという相変わらずのんびりした役所的処方である。