679.2009年3月23日(月) ‘火の用心’連続火災・・・老人ホーム、吉田茂邸、航空貨物機

 昨朝大磯の吉田茂元首相邸が全焼した。「惜しい」「勿体ない」というのが率直な感想である。大磯町民が一番残念がっている。私が鵠沼に住んでいた高校時代、吉田元首相はここに住んでいた。今の国道1号線が開かずの踏み切りでうんざりしたワンマン首相が立体交差化して渋滞を解消した、国道1号線がワンマン道路と呼ばれた原因もこの邸宅から首相官邸へ向かったことから名づけられた。総ヒノキ造りの数奇屋風和風建築で、敷地の広さもさることながら建坪数も並ではない。日米首脳会談も開かれた歴史的建造物で、神奈川県は近いうちに県立公園として整備を計画していた。それも頓挫してしまった。新聞では報道されなかったが、一時西武グループが所有して、その西武が奇妙ないきさつから手放さなければならなくなり、その行方が注目されていた。結局大磯町が一時管理して、その後神奈川県が整備して一般に公開の予定だった。

 それにしても、このところ神奈川県内にある貴重な文化財が火災に遭うことが多い。藤沢市内の旧モーガン邸、今月は旧住友家俣野別邸、そして今回の旧吉田邸である。原因はまだはっきりしないようだが、みんな火の気がないところなので、放火によるものではないかと憶測されている。

 さて、夕べから風が強かったが、今朝の雨戸を叩くような強風にはびっくりした。ところが、テレビを観たら成田空港で国際貨物機‘FEDEX’が着陸に失敗して炎上、操縦士2人が亡くなった。これが旅客機だったら大参事になったところだ。滑走路も閉鎖されて今朝から欠航が相次いで、まだ滑走路再開のメドが立たない。

 テレビでは強風が原因の「ウィンドシア」という現象ということだったが、「ウィンド」は分るが、「シア」の意味がさっぱり分らない。テレビ局ではどこも「シア」の意味を説明してくれなかった。夕刊でやっと「ウィンドシアとは風向きが急に変わる現象」との説明が出ていたが、語源は解説されず分らない。テレビだけを観ていた人はついに分らずじまいだったのではないか。相変わらずマス・メディアは自分たちだけ分ればいいとのスタンスである。英語の辞書を見たがウィンドシアの単語は見つからなかった。

2009年3月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com