822.2009年8月13日(水) オリンピックに7人制ラグビー採用か?

 今日からお盆シーズンに入り、交通機関も書き入れ時となった。今年は高速道路ETC割引で鉄道利用からどっと道路へ流れたが、一昨日の地震で東名道路がまだ一部通行止めとなって他の高速道路や一般道路が混み合う状況となった。今朝も八丈島近海を震源とする震度5の地震があった。兵庫県佐用町で先週の水害で多数の死者・行方不明者を生み出したが、今日になって遺体が発見される悲しいニュースも伝えられている。

 専門家によると地震が日本各地で連続的に発生するようになると、いずれ大きな地震が発生するという。あまりぱっとしない情報に取り巻かれている。これが嵩じると安心して生活出来ないような不安に駆られる。

 午後小中陽太郎さんのお宅へお邪魔して、小中さんへのインタビュー原稿の相談にあがる。そんなにおかしい内容とは思わないが、修正を求める編集者の意図も分からないわけではない。編集者の意向に沿いながら、「小中陽太郎」さんのありのままの姿と特徴、実績、良さをどうやって文章上に表現するか、また作家というだけではなく「べ平連」のような社会運動を支えた履歴をどう紹介するか、ということが一番大切なことだと思う。内容を1つひとつ小中さんに尋ねながらチェックする。小中さんは補足しながら、いろいろお知恵を貸してくれる。すっと思いつかない表現、ニュアンス等に的確なアドバイスをしてくれる。流石に長年日本ペンクラブ理事として、またプロの文章家としてやってこられただけに表現される言葉が秀逸である。とても足元にも及ばない。

 最後にさっと目を通してこれでどうでしょうと言われたが、表現力がスマートでとても真似出来るものではない。つくづく敬服した次第である。文章を書くことは、苦しいこともあるが、楽しい。いろいろ空想することが出来て一気に3次元の世界へ飛んで行くことも出来る。

 夜のテレビで2016年オリンピックの団体種目候補に、ゴルフと7人制ラグビーが推薦されたと伝えられた。正式決定は開催都市が決まった後の理事会、つまり10月2日に決まる。しかし、それにしてもラグビーとは意外だった。嬉しいことは嬉しい。だが、日本は世界レベルではとてもメダルや入賞を狙える力はない。それでもそれは普通行われている15人制ラグビーのことで、7人制なら話は別だ。7人制では世界との力の差は、15人制ほど大きくない。でも、オリンピック種目採用ともなれば、ヨーロッパ伝統国だって一層7人制に力を入れるだろうから、そう簡単に日本が勝てる種目ではない。いずれにしろ正式採用が決まってからの話だが、日本にとっては前回までの正式種目だった、野球やソフトボールの方がずっと好い目を見られたのではないだろうか。

2009年8月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

821.2009年8月12日(水) スー・チーさん自宅軟禁継続

 ビルマの軍事政権が民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チーさんに対して、裁判で労働を伴う3年の実刑判決を申し渡した。その直後に、特別の減刑措置で軟禁期間を1年6ヶ月に短縮した。軍事政権の司法に対する越権行為で、世界中に媚を売り少しでも国際社会の理解を得ようというスタンスがミエミエである。それでも軍政は今秋までの拘束期限を延長することによって、来年に予定される総選挙に対するスー・チーさんの応援や影響から免れることが出来る。

 民主化を目指し人民のために闘ってきた人物を、納得出来る理由もなく逮捕し、自宅へ軟禁して自由を奪ったのは、そもそも1988年の軍事政権発足と、その後1990年のスー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)の総選挙における圧勝がその端緒である。スー・チーさんの自宅軟禁は通算で14年近くになる。拘束期間を延ばしたことによって、事態は解決するどころか、解決を一層難しくしている。

 国連は潘基文・事務総長が強い遺憾の意を表明するのが精一杯という有様である。安保理も直ちにビルマ制裁の決断が出来ない状態である。国連も手詰まり感が漂ってきた。ビルマについては、何も改善されない。哀れなのは、温和なビルマ人である。

 スー・チーさんの裁判後における外国人外交官や外国プレスに対する丁重なお礼の言葉は、彼女の高潔な人柄を表している。相変わらず今もスー・チーさんは全ビルマ国民の信頼を一身に集めている。父親のアウン・サン将軍はビルマ独立の父として称えられ、スー・チーさんは暗殺された国父の1人娘として国民から普く慕われている。このようなビルマにとって大切な人を、どうして軍政のトップは避けようとするのか。彼らの地位保全と私利私欲が絡んでいるからに他ならない。このままどうやって落としどころを探るのか、その方向さえ見えない。

 今日甲子園で一時付属中に在学した龍谷大平安高校と中京大中京高校の名門同士の試合が、行われた。しばらくぶりに試合開始からゲームセットまでテレビ観戦したが、残念ながら平安は5-1で負けてしまった。平安も数年前から男女共学になり、スタンドも華やかになった。中京も共学制となり、かつては質実剛健だった男子校も今やすっかり影を潜めてチア・ガールが乱舞していた。その中で平安応援席の最上段に大きな団旗を掲げている野球部員が2人立っていたが、その団旗は今の校名「龍谷大平安高校」ではなく「平安高等学校」と書かれていた。やはり関係者の誰にとっても、現在の校名より昔の校名の方が好きでノスタルジアを感じるのだ。本当はこういうことでは学校側としても困ると思うが、私にも昔の校名「平安高校」の方が現在の校名「龍谷大学付属平安高校」より断然いい。

2009年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

820.2009年8月11日(火) 公務員の給与引き下げは当たり前だ。

 このところ気象状況がおかしくなり、雨が多かったり、寒かったり、土石流を伴う台風が襲ったり、異常な天候に見舞われ、これも地球温暖化のせいではないかと思っている。

 今朝5時ごろ大きな揺れがあり目が覚めた。駿河湾を震源地とする東海地方一帯で震度6弱の地震だった。東京では震度4だったが、久しぶりに大きく揺れた。東名高速道路の牧の原サービスエリア付近では、片側車線の路肩が大きく崩壊して、その区間が不通となった。今のところ復旧の見通しが立たない。駿府城の石垣もお濠側に崩れ落ちた。

 気象庁では東海地震との関連を調べたが、東海地震と結びつく変化ではないと判断した。

 今回は地球温暖化の影響をあまり騒ぎ立てていないが、海外ニュースの伝えるところでは、日本より10分ほど前にアンダマン海沿岸国のビルマとタイでも、同じような地震が起きている。やはりこれらの地震と地球温暖化の間の、何らかの関連性があるのではないかと思う。

 それにしてもこの1週間の風水害被害も甚大だ。西日本方面を襲った豪雨により、土砂崩壊と洪水により相当数の死者が出た。被害を受けた住民の言い分を聞いていると、今回の被害は過去の自然災害とはまったく違うと言っている。地球温暖化と東海地震の両面からより慎重に調査して欲しいと思う。

 さて、人事院が恒例により国家公務員給与について、若干下げるよう国会と内閣に勧告した。それによると月給で0.22%、ボーナスで0.35か月分の引き下げである。6年ぶりの引き下げである。これによって国家公務員人件費が1,390億円減額され、地方公務員がこれに倣えば、自治体の負担も3,380億円減額される。合わせて5,000億円近い人件費が少なくて済むわけである。民間企業の給与が大きく減じている中で、当然の措置である。公務員のボーナスなど全廃してもおかしくない。

 しかし、少々おかしいのは日経夕刊の論評である。いつから日経は公務員応援団になってしまったのか。人事院勧告によって官民格差は緩和されると評価の一方で、とんでもない論旨を述べている。日経は何と言っているか。

 「国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費は弱含んでいるが、政府の経済対策効果で省エネルギー家電などの売れ行きは伸びている。ただ、今冬の公務員のボーナスが夏に続いて減額になれば、底入れしつつある個人消費に水を差しかねない。景気の自律回復が遅れて先行きも官民の給与水準が落ち込めば、消費市場をさらに冷やす負の連鎖に陥るリスクもある」と言っている。

 ふざけるな! 論理のすり替えではないか。これでは給与を上げれば景気が良くなるということを逆説的に言っているようなものだ。新聞記者も全体を見る目を失いつつあることがこれではっきり分かる。政治家と官僚がダメだと思っていたが、彼らに肉薄してきたのが真実を追究する筈のジャーナリストとは呆れてものが言えない。

2009年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

819.2009年8月10日(月) 各政党のマニフェスト採点

 総選挙は実質的にはもう始まっている。各政党のマニフェストが揃ったが、どこも羊頭愚肉のキライがなきにしも非ずだ。いい事尽くめのてんこ盛りである。政策としてやりたいと思っても、財源がないのだからどうしてもそう思われる。見かけの大盤振る舞いを有権者がどう見抜いて行動するかだ。

 そのマニフェスト、いわゆる選挙公約について「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は、各団体、各シンクタンクなど9つの採点結果を公表した。総合評価としては、私が所属する「構想日本」と先日記者会見に出た「日本青年会議所」が、やや左寄りの連合に次いで民主党が自民党を上回っている。しかし、それにしてもトータルでは、民主党が53点、自民党が47点である。これは100点満点の評価である。これでは両党とも政権を握り運営する資格がないのではないか。民主党が自民党より大きく見劣りするのは、外交・安全保障と環境・エネルギーの分野である。特に、外交及び安全保障については、民主党の考え方は確かに一貫性に欠けていて甘い。まだふらふらして腰が定まっていない。未だに確とした方針が示されていない。これでは、仮に総選挙に勝ったにしても、アメリカに対してどういう対応をするのか、明確にして毅然たるポリシーがはっきりしない。こんなことで大丈夫なのか。アメリカに対してもきちんと日本政府としての考え方を主張できるのか。疑わしい。北朝鮮問題を含めて、アジアの安全保障が微妙な時だけに日本としてはどういう政策を打ち出すのか。民主党は確たる信念と方針をマニフェストに盛り込むべきである。

 昨日逃走中だったタレント・酒井法子が警察に出頭して、覚せい剤取締法違反で逮捕された。すべてのニュースで大きく報道され、中でも娯楽番組なんかでは終日興味本位に伝えていた。警察の取り調べでは、酒井法子は昨年の夏に遊び人の夫から勧められ、覚せい剤を吸引し始めたと言っているらしい。しかし、今日公になったビデオ画面を観ると、クラブでDJをやった時の気狂いじみたパフォーマンスは、全身ものすごい興奮ぶりとハイテンションで、誰が見てもこれはとても常人の姿ではないと分かる。実際この様子を現場で見た人は、麻薬中毒患者みたいだったという。こうなるとこれまで怪しいと思わなかった周囲の人がなぜ放置していたのか疑問が残る。結局本人はもちろん、甘やかして見て見ぬふりをした周囲の取り巻きが悪い。

 厚生労働省の元麻薬専門官が、頻繁にテレビ出演して、薬物の怖さや興奮状態のありさまについて説明している。のりピーの薬漬けは、もう昨日今日に始まったことではない。芸能界にいると例え現在売れっ子であっても、いつ落ち目になるか分からないという不安に駆られて気が休まらず、その不安と恐怖から逃れるために薬へ向かうと言っている専門家が多い。どこの世界だってそんな甘ったれが許されるはずがない。

 それにしても覚せい剤に手を染めただけで、一生を棒に振るわけだから、本人と周囲の者が何とか止める手立てはなかったものだろうか。

2009年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

818.2009年8月9日(日) 関心が薄い?長崎「原爆の日」

 長崎に原爆が投下された「原爆の日」である。3日前の広島「原爆の日」に比べて報道は、ボリュームも露出度も断然少ない。朝日も日経も社説にはほんの1行だって触れていない。気のせいか「長崎」は「広島」の二番煎じの感じがしてしまう。そんなことはないと思いたいが、どうしてもそう思えてしまう。犠牲者数では、広島の方が圧倒的に多いとは言え、同じように悲惨な犠牲者と被爆者が出ている。

 麻生首相も長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出て挨拶されていたが、ここでまたいつもの「悪い癖」漢字読み間違いをやってしまった。「癒すことのできない傷跡」と言うべきところ、「傷跡」を「しょうせき」と読んでしまったらしい。これではいくら何でも原爆犠牲者の身になって考えていないと受け取られても致し方がない。こんな状態では、報道のアピールもトーンダウンして、広島に及ばないのも無理からぬということか。

 夜になってNHKスペシャル「海軍400時間の証言発見!~」を観たが、昭和15年に海軍は軍令部内に第1委員会なる組織を発足させ、大東亜戦争へ一直線に進んで行った。戦後も大分経過してから2度と戦争を起こさないために、第1委員会反省会なる会合が開かれ、その録音テープが紹介された

 戦争については、いろいろな考え方がある。しかし、この録音テープを聴く限り、やはり重要な役割を背負っていた将校たちが、積極的に好戦的な発言をしていた。彼らが先頭に立って戦争へ駆り立て、結局仲間や部下は戦死したにも拘わらず生き残り、正に生き恥を晒しながら責任逃れと言い訳に終始している。こういう将校がいたからこそ戦争へ突き進み、多くの犠牲を生んだのだと確信を抱いたくらいである。

 それにしても、どうして長崎はイマイチ盛り上がらないのだろう。麻生首相の発言は、いつもの漢字知らずが表れたと諦めるよりほかないが、長崎が盛り上がらない理由のひとつにはマス・メディアの報道姿勢の問題があると思う。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」日本人気質もあると思う。世界的に核廃絶、核不拡散、を漸進的に目指すなら、広島と長崎をセットにして、「ノーモア・核」を連帯して訴えるべきである。更に日本は最初にして唯一の被爆国であるとの日本政府の後ろ盾を得て、国連の場、各種の国際機関、国際会議等あらゆる国際的な場でキャンペーンを仕掛ける必要があるのではないかと思う。

 日本の政治、外交の訴えは少し弱すぎる。それにピントが外れている。今日麻生首相が長崎市内の記者会見で述べたのは、核の先制攻撃を受けなければ、攻撃は仕掛けないということを打ち出すことが出来ないのかとの質問に対して、相手国の腹の中まで信用出来るわけではないので、そうはいかないような応え方をしていたが、長崎市民が一番神経質になっている「原爆の日」に、こういう回答をする一国の総理大臣の神経を疑いたくなる。これほど日本人はノー天気になっているのだ。情けない。

2009年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

817.2009年8月8日(土) 夏の甲子園で思い出すこと

 暑い夏の代名詞は「終戦」と「甲子園」である。その甲子園の高校野球が今日から始まった。そして、明日は長崎の「原爆の日」である。

 高校野球の開会式をテレビで観ていて、年々少しずつ好ましからざる方向へ変っているように思えてならない。その最大の変化は公立校の出場が少なくなり、私立校の天下になってきたことである。まして文武両道の学校は少なくなり、勉強は2の次の「野球学校」が大きな存在感を示すようになったことである。特に、開校まもない地方の学校は自校の名前を売るために、チーム強化に多額の資金を投入し、地元の金の卵ばかりか他府県からも素質の優れた選手を入学させ、チームを強化しようとしている。実際甲子園で活躍して名を上げると、その高校へ受験生が押し寄せ、偏差値も高まるらしい。そんな穿った見方のひとつに、新しい学校ほどユニフォームの学校名を漢字で表し、瞬時に校名を多くの人々の頭へ刷り込ませることが手っ取り早い方法だと考えている節が見られる。企業のM&Aがらみのように学校名が変ることも頻繁である。表面的には分からないが、その最前線ではきっとうんざりするような場面もあるのではないかということが杞憂であればいい。

 今日の開会式では、2つばかり嬉しい気にさせられた。ひとつは、優勝旗に架けられた過去の優勝校のリボンの名前に母校・湘南高校の名を見つけたことで、テレビ画面にはっきり写っていた。率直に言ってやはり嬉しかった。もうひとつは、昨年春の大会を最後に京都の名門・平安高校が、龍谷大学付属平安高校と校名変更して、今日夏の大会30回目の最多出場校として登場したが、そのユニフォーム姿を見る限り、昔のままの「平安高校」だったのでほっとしたことである。

 大分前に愛知県の名門・中京商高も中京大学付属中京高校となったが、ユニフォームの胸にはかつての‘CHUSHO’から、‘CHUKYO’へ変り、綴り文字に変っている。それに比べれば、まあ良いとするか。

 少年時代の思い込みの強い「平安」には、中学2年生時の半年間だけしか在学しなかったが、やはりほんの僅かの期間でも通った伝統校へのノスタルジアは強い。当時の同級生は、3年生時の昭和31年夏の大会で全国制覇をやってのけてくれた。閉会式ではテレビを観ながら、校歌を歌った。懐かしい思い出がいっぱい詰められている。難しいとは思うが、希望としては、いつの日か元の「平安高校」に戻ってくれることを待っていたい。

2009年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

816.2009年8月7日(金) アホなタレントの所業

 このところ馬鹿なタレントが世間を騒がせる事件が連続して起きている。1週間ほど前に「押尾学」という31歳のタレントが覚せい剤所持で逮捕され、逃げ出したマンションを調べてみると全裸の女性が死んでいた。まるでミステリーである。そして、今週41歳の自称プロサーファーを路上で覚せい剤所持違反の現行犯で逮捕してみると、翌朝その妻のタレント・のりピーこと酒井法子が10歳の子どもを連れて忽然と行方をくらます。マス・メディアが大々的に取り上げ、のりピーは夫の逮捕でショックを受けて身を隠したと同情的に報道された。ところが、昨日子どもは知人が預かっていると分かった。何のことはない、のりピー自身も麻薬をやっていたらしく、家宅捜索の結果、覚せい剤と吸引具が発見され、今日になってそののりピーに対して覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕状が取られ、一転して彼女は容疑者として追われる立場になった。現在彼女は逃走中なのである。

 それにしても、どうして芸能界には、後から後から麻薬がらみの逮捕者が出るのか。まだ、若く世間を知らないうちに、スポットライトを浴びて有頂天になり、社会常識やモラルが身についていないことが、彼らに自分自身を見失わせてしまう原因になったことは間違いない。

 そういえば、近頃の若者が集まる広場や、電車内では彼らの将来が心配になるような挙動がしばしば見られる。尤もわれわれ中期高齢者も他人様に迷惑をかけないよう自戒することを忘れてはいけないが・・・。

 若者のふしだらな行為に比べると、往年のマラソンランナー、山田敬蔵さんの人柄と功績には頭が下がる。山田さんは、このほどフルマラソンから引退を表明した。懐かしいお名前である。ボストン・マラソンでは1953年当時の世界最高記録で優勝したが、オリンピックでは活躍出来なかった。その山田さんも朝日鎌倉マラソンでは鵠沼の実家の傍を走り、よろめきながら鎌倉駅前のゴールへ倒れ込んだことが、強く印象に残っている。驚いたことに、ボストン・マラソンでは1995年から15年連続出場したことであり、81歳の今年も完走したが、記録は6時間16分56秒で、一世を風靡したランナーにとって流石にこれ以上フルマラソンは無理と悟ったようだ。フルマラソンを約340回完走したスーパーマンである。

 それにしても小さい身体の努力家で、控えめで温厚な方だった。秋田・同和鉱業に勤務していたが、会社が藤田観光の傘下に入るや、同社旅館の集金にクーポン券を持って私が勤めていた会社へやって来られ、何度かお話をしたことがある。これからも走り続けると仰っているようだが、地道に努力される謙虚で誠実な方である。今どきの若者に山田さんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。

2009年8月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

815.2009年8月6日(木) 広島「原爆の日」が、核廃絶へつながるか。

 広島「原爆の日」である。広島市内の平和記念公園では平和祈念式が行われ、64年前の原爆投下時間8時15分に合せて、「平和の鐘」が鳴らされ、黙祷が捧げられた。

 今年はオバマ大統領のプラハにおける「アメリカは核兵器を使ったことがある唯一の核保有国として、行動する同義的責任がある。核兵器のない世界にむけて具体的方策をとる」との前向きの宣言に乗って、将来的な核廃絶へ道が少し開けてきた。秋葉広島市長もスピーチの最後には、英語で

‘We have the power. We have the responsibility. And we are the Obamajolity. Together, we can abolish nuclear weapons. Yes, we can.’

と結んだ。中々やるなぁという感じだったが、出来れば最後のフレーズは、もうちょっと大きいな声で強調してくれれば、なお良かった。

 しかし、核廃絶への道は一筋縄ではいかないと思う。オバマの気持ちが必ずしもアメリカ人の気持ちではないからだ。気持ちは理解出来るが、原爆投下とその的となった日本人に対して歴代大統領と同じく、オバマ大統領だって謝罪はしていない。現在アメリカ国内では原爆投下について賛否を問うと、60%以上の国民が投下を是認している。この米国内世論からすると、オバマ大統領が広島を訪れ、この式典に出席する可能性は今のところほとんど考えられない。日本人とアメリカ人との間に考えの差を感じる。

 今年の式典には、海外から過去最多の59ヶ国代表が出席した。世界的にもオバマ宣言以来核廃絶への動きが強まってきた、この流れを少しでも実現化へ向かせて欲しいものである。

 それにしても未だにアメリカ政府の代表が式典に誰も出席しないというのは、大統領の意向に叶っていないのではないかと考えざるを得ない。

 3日から始まった初めての裁判員制度の判決があった。求刑16年に対して15年の判決だった。6人の裁判員も真剣に考えた末の結果だろう。専門家によれば、多くの問題点を曝け出したことも事実である。どうしてもシンプルな殺人事件のせいか、求刑に近い刑期の懲役刑になった印象もあった。もし、犯人が罪を否認していた場合、下手をすると冤罪の可能性を残す判決になることもある。また、凶悪犯罪の場合に死刑判決を行えるのか。懲役が裁判員によってばらばらの場合、どう調整するのか。問題点が多い。一気に満点とはいくまいが、漸進的にでもうまくいくように願うしかない。

2009年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

814.2009年8月5日(水) 北朝鮮、2人の米国人女性記者を解放

 昨日電撃的に北朝鮮を訪れたクリントン元アメリカ大統領は、今朝にはピョンヤンを発ち、給油のため三沢基地に立ち寄りロスアンゼルスへ戻って行った。その手土産に今年3月中朝国境付近で捕捉され、12年間の労働教化刑に服していた2人の女性記者を解放してもらい連れ帰った。クリントン・金正日会談で何が話し合われたのか、詳細が発表されず、アメリカ側はクリントンの個人的な訪朝で記者解放を頼んだということになっている。

 しかし、したたかな北朝鮮が無条件で窮鳥の人質を解放するはずがない。米朝関係の進展を望む北は、まず米朝2国間交渉によって国交正常化をアメリカに迫るのではないか考えられる。アメリカが今回の訪朝をクリントンの個人的理由だと言っているのは、現在硬直状態に陥っている6ヶ国協議より米朝関係を優先していると思われたくないせいで、水面下で相当の下打ち合わせをやっているのではないかと思う。その証拠にあの金正日が数年来の笑顔を見せている反面、クリントンが終始こわばった顔をしていたのが、妙に気にかかっている。

 何にしろ、北朝鮮が少しでも歩み寄りを見せ、6ヶ国協議が進展し、核不拡散条約締結、核廃絶へ向かっていくならこれほど結構なことはない。

 しかし、嘘つき、裏切りの常習犯である北朝鮮がこのまま6ヶ国協議へ戻ることになるとは思えない。

 今日の朝日新聞夕刊「素粒子」欄にこういうクリントン元大統領の不倫を茶化した冗談話が載っていた。題して「妄想版・熟年夫婦のお話」、内容は「『ねえ、ちょっと頼みがあるんだけど。あなた、最近、暇でしょ。行ってもらいたいところがあるのよ。私が行けばいいって? 事情があってダメなの。まして今のボスもね・・・・・でね、あなたが適任なの。昔偉かったけど今は暇だし。えっ、嫌だって。何言ってるの! 私、許してないのよ。あなたとあの女との話。聞いているの? ビル!』―女房に握られた弱みが世界平和のためになるならば歓迎」

 まったく! まあ、しばらくすればはっきりしてくると思う。

2009年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

813.2009年8月4日(火) クリントン氏、金正日総書記と会談

 恒例のヨタロウ会は南千住駅近くの鰻料理「尾花」で行われた。少々早めに会場へ行ったが、開業時間の午後4時前だったので門が閉ざされ、止むを得ず周辺をうろうろ散歩していた。ちょうどそこへ須藤甚一郎さんと堀さんが来られたので、話を聞いてみると路地角に小塚原回向院があって、江戸時代の解体新書にまつわる記念碑や、鼠小僧次郎吉や高橋お伝のお墓もあるという。早速そこへ出かけてみた。小中陽太郎さんご夫妻にも行き合い同行された。

 この「尾花」という鰻料理屋さんは、かなり老舗のようで俗にいう殿様商売を営んでいる感じだった。事前に瀧澤幹事の案内状に時間前に来て欲しいと書いてあった意味がよく分かった。開門を門前で待って、そこに居る人だけを係の女性が店内に招き入れる。広い座敷の指定された卓袱台に座布団で待つ。調理場では大勢の料理人がじっと客の入り込み状況を見ている。あっという間に座敷は一杯になる。後から来た人は、玄関前で席の空くのを待つ。7時半に閉めるというから、昼間の11時半~1時半を合せても開店時間は5時間半である。老舗の食事処で7時半という閉店時間も珍しいと思う。ウナギも中々旨かった。全員満足して浅草へバスで移動。浅草で甘味ものを食べてぐるぐる回って帰ったが、秋葉原駅の「つくばエキスプレス」から地下鉄日比谷線への乗換え口がまったく分からない。表示がないに等しい。一緒にいた小中ご夫妻も、遠藤さんも見つけられない。止むを得ず駅員に聞いて、それでも一直線には辿れず、途中で店の人に聞いて漸く分かる。こういう案内板の掲示の仕方は誰が決定したのか分からないが、利用者の利便をまったく考えていない。もう少し旅客のことを考えるべきである。JR、東京メトロ、つくばエキスプレスがお互いに協力しあった案内をしていない証拠である。3社の客扱いのセンスは最低だ。

 10月にオーストリアのリンツで開催される国際ペン大会にお誘いを受けた。行ってみたい気持ちもあるが、妻の耳の具合があまり芳しくないので、当分の間空路の旅行に適しない。折角のチャンスではあるが、お断りしようと思っている。

 さて、突然クリントン・元アメリカ大統領が北朝鮮・ピョンヤンを訪れ、早速金正日・総書記と会談した。誰も予想しなかったハプニングで、私にはニクソン大統領の北京訪問以来のショックである。夕刊紙によるとアメリカは現在北朝鮮に身柄を拘束されている、米人女性記者2人の釈放と身柄の引渡しを求めている。いずれどんな話し合いが持たれたかは徐々に分かっているだろう。したたかな北朝鮮ゆえに、この後どんな取引を行うのか。まったく予断を許さない。

2009年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com