819.2009年8月10日(月) 各政党のマニフェスト採点

 総選挙は実質的にはもう始まっている。各政党のマニフェストが揃ったが、どこも羊頭愚肉のキライがなきにしも非ずだ。いい事尽くめのてんこ盛りである。政策としてやりたいと思っても、財源がないのだからどうしてもそう思われる。見かけの大盤振る舞いを有権者がどう見抜いて行動するかだ。

 そのマニフェスト、いわゆる選挙公約について「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は、各団体、各シンクタンクなど9つの採点結果を公表した。総合評価としては、私が所属する「構想日本」と先日記者会見に出た「日本青年会議所」が、やや左寄りの連合に次いで民主党が自民党を上回っている。しかし、それにしてもトータルでは、民主党が53点、自民党が47点である。これは100点満点の評価である。これでは両党とも政権を握り運営する資格がないのではないか。民主党が自民党より大きく見劣りするのは、外交・安全保障と環境・エネルギーの分野である。特に、外交及び安全保障については、民主党の考え方は確かに一貫性に欠けていて甘い。まだふらふらして腰が定まっていない。未だに確とした方針が示されていない。これでは、仮に総選挙に勝ったにしても、アメリカに対してどういう対応をするのか、明確にして毅然たるポリシーがはっきりしない。こんなことで大丈夫なのか。アメリカに対してもきちんと日本政府としての考え方を主張できるのか。疑わしい。北朝鮮問題を含めて、アジアの安全保障が微妙な時だけに日本としてはどういう政策を打ち出すのか。民主党は確たる信念と方針をマニフェストに盛り込むべきである。

 昨日逃走中だったタレント・酒井法子が警察に出頭して、覚せい剤取締法違反で逮捕された。すべてのニュースで大きく報道され、中でも娯楽番組なんかでは終日興味本位に伝えていた。警察の取り調べでは、酒井法子は昨年の夏に遊び人の夫から勧められ、覚せい剤を吸引し始めたと言っているらしい。しかし、今日公になったビデオ画面を観ると、クラブでDJをやった時の気狂いじみたパフォーマンスは、全身ものすごい興奮ぶりとハイテンションで、誰が見てもこれはとても常人の姿ではないと分かる。実際この様子を現場で見た人は、麻薬中毒患者みたいだったという。こうなるとこれまで怪しいと思わなかった周囲の人がなぜ放置していたのか疑問が残る。結局本人はもちろん、甘やかして見て見ぬふりをした周囲の取り巻きが悪い。

 厚生労働省の元麻薬専門官が、頻繁にテレビ出演して、薬物の怖さや興奮状態のありさまについて説明している。のりピーの薬漬けは、もう昨日今日に始まったことではない。芸能界にいると例え現在売れっ子であっても、いつ落ち目になるか分からないという不安に駆られて気が休まらず、その不安と恐怖から逃れるために薬へ向かうと言っている専門家が多い。どこの世界だってそんな甘ったれが許されるはずがない。

 それにしても覚せい剤に手を染めただけで、一生を棒に振るわけだから、本人と周囲の者が何とか止める手立てはなかったものだろうか。

2009年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com