417.2008年7月4日(金) 小中陽太郎さんの上海時代

 今年から税金の申告について、個人事業主の申請をすることになっているので、領収証は正月から一枚一枚すべて保管しているが、青色申告書の細かい書き込み方法や手順が分からない。また、帳簿の記入方法も実質的なやり方がよく分からない。今日玉川青色申告会で新規帳簿記入者を対象に、講習会を開いてくれたので、午後神妙な顔で出かけた。2時間の講義に初心者約25名が出席した。青色申告会の担当者が手馴れた説明をされたが、講師経験から余計なアドバイスをするなら、パワーポイントを使って説明するともっと効率的に、かつ分かりやすく説明できるのではないかと思った。

 やはり個人個人で申告の仕方が異なるので、結論的には青色申告会などで個別に教えを請うことが一番手っ取り早いと感じた。できるだけ早い機会に、玉川青色申告会に出かけ、一度自分の申請に見合った記入方法を相談したいと思っている。

 青山の草月会館草月ホールで上演のミュージカル「上海夜想曲」を妻と観劇に出かけた。このホールには、以前にも小中陽太郎さんの自伝的ドキュメント「ラ・メール母」をミュージカル化した時に観に来たことはあるが、観客500人規模の劇場で割合見やすい。主演は前回同様碧川るり子が、日本のマタ・ハリと言われたスパイ・川島芳子を演じ、日中戦争から戦後へかけての上海・租界時代の思い出と、戦後になって生存者が川島芳子周辺の人々を偲ぶあらすじである。懐かしい歌も数多く唄われ、それなりに楽しめるものであった。もちろん今日のミュージカルも小中さんのお勧めによるもので、会場でもご夫妻にご挨拶した。上海における小中さんの幼少時代のご友人も数多く駆けつけてくれたのは、小中さんのお勧めもあるが、上海ノスタルジアも強いのだと思う。ご紹介された方の中に慶応大教授を辞めた方が、上海でこどもの頃に「陽太郎ちゃん」とよく遊んだと言っておられたから、ちょっとわれわれのような国内派にはその気持ちは分からないが、相当上海時代がよい思い出となって焼きついているのだろう。それにしても、戦前外地で同じような生活をしていた日本人家族同士が、親しくお付き合いして、戦後も親しい関係を続けていることは想像もできない。小中さんも後世にまで思い出の残る素晴らしい幼少時代を過ごされたのだなあと羨ましく思う。

2008年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

416.2008年7月3日(木) 堀田力氏提唱の「日本の少子高齢化対策」

 今日の多摩大学講座では、弁護士であり、財団法人さわやか福祉財団理事長でもある堀田力講師が、「地球規模で日本の少子高齢化を解析する」と題して持論を展開された。

 ベテラン講師らしく、全体の話のまとめ方や入口から結論までの流れをユニークな論旨に合せて、よどみなく話された。時にはジョークも交えて分かりやすく、愉しく聞くことができた。

 堀田講師の主張は、次のように要約されるのではないかと思う。

  ①昔は動物の中で人間だけは平均10人前後の子どもを産んだ。しかし、成人までは中々育たない。

  ②産業革命以後、技術の進歩もあり産児制限を含めて全体的に少子化となり、高齢化社会となった。先進諸国はほとんど同じ道を辿った。

  ③国家は国民を養い守るために領土を拡大したが、それが戦争である。

  ④少子化→領土侵略の動機消滅→戦争なくなる。

  ⑤民主主義国の勃興→国家間に壁がなくなる。→EU発足・米加の国境

  ⑥アジア・アフリカ諸国は医学、技術の進歩にも関わらず、多産の傾向は続いている。

  ⑦地球上に人類を養える限界は、70~90億人

  ⑧日本には急激に少子化がやってきた。

  ⑨人口構成上現在の逆ピラミッド型をせめて筒型にする。

 以上から、日本の人口構成のゆがみを筒型にするためには、日本人に偏見はあるが、アジア諸国から移民の受け入れを検討すべきであり、その際アジア人の受け入れに際して、日本人になることを希望する人を「差別=選択」化して受け入れる。受け入れ後は、「差別」は許されない。

 概略以上のような話をされた。外国人を「差別」して受け入れるという点については、反論もあろうし、講師自身も多少ひっかかるようで、欧米では受け入れに差別化せず、受け入れ後に差別化してそれこそが問題になっているといい、受け入れ後の差別は絶対許されないと力説していた。

 それにしても中々斬新な発想で、移民受け入れには「差別」を考慮すべきとの大胆な発想には戸惑いもあり、若干消化不良気味だったが、有力な提言として今後検討されるべきであると思う。今日の講座では、多くのことを考えさせられた。それにしても堀田先生はユニークな方である。

2008年7月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

415.2008年7月2日(水) トップが駄目だと下が苦労する。

 ビルマをサイクロンが襲ってから今日で2ヶ月になる。相変わらずビルマ軍政ののろまで不見識な対応によって充分被災者へ援助の手は差し伸べられていない。家屋を損壊され家族を失った人々は、軍政の無能、無策によりこれからどうやって生活していくのか途方に暮れている。当初からビルマ軍政は外国からの支援を一切受けようとせず、一旦受け入れを表明したが、実際には自分たちで処理しようとしている。

 しかし、とてもこの国の現在の力ではすべての被災者を助けることなんか出来っこない。外国からの支援なしに、この国はこれから一体どう国民を守り、どうやって国を統治していくのだろう。外国人旅行者もほとんど訪れなくなって、ビルマの観光業者、特に新しいホテルはどうやって経営の帳尻を合わせているのだろう。

 30年ほど前なら外国人を対象にしたホテルや観光施設も数少なかったので、大きな影響はなかったが、8年前7年ぶりに訪れた時は、ラングーン市内に新築ホテルが群立し、観光都市・マンダレーや遺跡の町・パガンにも新しいホテルが建設され、多くの外国人旅行者が滞在していた。外国人の入国を制約するような国策では、外国人に頼っているそれらのホテルはこれからどうやって経営していくのだろうか。外国政府がビルマ政府に対して、まったく手を出せないのもじれったい。

 同じように国家の運営に対して、世界中の国から忠告や方針変更のサインを送られているのに、無視している国としてアフリカのジンバブエがある。自宅の近くにセミ・デタッチド・ハウスのジンバブエ大使館がある。お隣さんはザイール大使館だが、最近財政が苦しいと言われていたジンバブエではなく、ザイール大使館が先に立ち退いて、いまや空き家となっている。ジンバブエも遠からず立ち退くのだろう。

 旧ローデシアだったジンバブエは、1980年に独立して以来、ロバート・ムガベ大統領が独裁的な権力を行使して政権を担ってきた。先日の大統領選挙でも、予備選挙では最大野党、民主変革運動のツアンギライ議長に敗れた。しかし、ツアンギライ議長が過半数は獲れなかったために、次の決戦投票で雌雄を決する筈だった。その直前になってツアンギライ議長は支持者周辺への迫害と恐喝をおそれ、オランダ大使館内に逃げ込み立候補を取り下げた。この不思議な流れの中で、選挙はムガベ大統領の信任投票のような形となり、ムガベ氏は圧倒的多数を得て大統領に選任された。

 この国の経済はすでに破綻している。インフレ率はこの3月には35万%という天文学的数字で、6月には120万%になると予想され、失業率も80%に達している。ジンバブエ・ドル(Z$)は昨年度世界の通貨の中で最も低価値のワースト5に入っている。この5月には、5億Z$札が発行され、とても現実社会で通用する話ではない。長年にわたり国家経済を疲弊させた、その責任は重い。このムガベ大統領に対して、藩基文(パン・ギムン)国連事務総長以下アメリカ、EUが忠告しているにも関わらず、ムガベ大統領には一向にアドバイスに耳を傾けようとしない。各国が連携して忠告しようとしても、例によって中国が反対する。ビルマ軍政の背後にも中国が見え隠れしている。ソ連時代のロシアも共産党幹部が随分正論を述べつつ、やっていることは国民の利益に逆行するような正反対ばっかりだったが、いまの中国も、かつて毛沢東主席以下共産党幹部が貧しいころの中国から国を救うときれいごとばかり主張していたが、戦後の歴史と中国の現状を見ているとデタラメばかりという感じである。

 こういうジンバブエと軍政下のビルマ、またスタイルは違えども、国家権力の強い影響を受ける中国、ロシアに生活する人々に同情せざるを得ない。

2008年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

414.2008年7月1日(火) こんなに物価が上がるのは、誰の責任だ!

 えらい勢いで物価値上げの空気が押し寄せて来た。このところ原油価格高騰の影響を受け、ガソリン代の値上げも急ピッチである。原油価格も先日ニューヨーク市場では史上空前の1バレル142$を上回った。今日の新聞、テレビも主要テーマとして物価値上げを取り上げている。近々予定される電気、ガスをはじめとして、住宅ローンも上がり、食料品の値上がりも目白押しらしい。風が吹けば桶屋が儲かる式に、ガソリン代が上がるので、漁船が就航できず、魚が獲れない。原油が上がるので、エタノール脂に転化してとうもろこしや大豆が不足して、鶏の餌が上がったり、豆腐が上がる。結果的に卵が上がり、マヨネーズが上がって、何がどうなっているのか分からなくなる。とにかく食料品はほとんど値上げされる。チーズやバターにいたっては、品薄のため緊急輸入を行うようだ。

 日銀短観も景況感は3期連続悪化と予測している。世界的な不況だから、日本だけが経済対策に手を拱いていたわけではない。しかし、政府の姿勢、また政府役人が国民のためにやってくれる?すべての対策は、どうしても納得がいかない。国民から散々恩恵を受けていながら、何もしてくれない。物の値段だって、もう少し細かい対策や賢明な行政指導をやってくれれば、これほど情ない結果にはならなかったはずである。政治家や役人は、民間企業が行き詰まって値上げせざるを得ない状況に追い込まれ、国民が物価値上げに悲鳴を上げているのに、平気の平左で消費税の値上げを論じている。どうしてこうも無神経なのだろうか。役人というのは人格が違うのではないかと思ってしまう。

 米の減反にしたって農水省が農政の総合的、かつ長期的な見通しを誤ったせいであり、いま問題の社会保険庁の年金問題、各中央官庁の居酒屋タクシー、国土交通省の道路行政、朝令暮改の文部行政、国際外交の行き詰まり、政治家や役人の税金無駄使い、等々拾い挙げたらきりがない。どうして、われわれはこんなバカで強欲な政治家や役人によって辛い目を見なければならないのだろう。政治家や役人がこれまでやってきたことは、国家に損失を与え国民に苦痛を与えてきたことがほとんどである。

こうなったらまず政治家の数を半減する。そのうえで、全役人を一旦解雇して、まともな役人だけを再雇用する。勤務査定は厳しくする。その際、給料を民間会社の給与ベースに合わせる。国の仕事は成果主義を取らないので、一律支給のボーナスは出さない。そのくらいにしないと、国民のために働かないのが腐りきった役人どもだ。こんなことを考えていると物価が上がる原因のひとつに、国家のために奉仕しようとしない、政治家や役人どもの存在があるのではないか。

 駒沢大講座の2科目はいずれも、テレビの視聴率と視聴率を上げるための「ヤラセ」番組について講義があった。知らないことばかりだったが、視聴率のためにいかにテレビ局が頭を痛めているかということが分かった。視聴率にばかり気を取られているらしい。社長から役員まで視聴率コンマ以下の数字に眉を引きつっているという。これだから、どうしても民放の番組には腰を据えた好企画が少なくなる。こういう話を聞いていると、スポンサーを気にしないで時間と資金を投じて番組作りに専念できるNHKは恵まれている。

2008年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

413.2008年6月30日(月) ミュージカルを観る。

 池袋の芸術劇場小ホールでミュージカル「マリオネット」を妻と鑑賞した。出演者のひとり、国友よしひろさんから案内いただいたものだ。座席数が約200席でこじんまりした会場で舞台と客席が近いので、汗やつばが飛んできそうな感じで舞台と客席との間に一体感のようなものがある。迫力もある。ストーリーはフランスの田舎町で、マリオネット作者の祖父から教えてもらった腕と技術でマリオネットを作るが、思うように魂が入らない。それがある時、落雷で偶然魂が入り人間になった女の子から、いろいろ教えられ気づかされて魂の入ったマリオネット師に成長していく。そのプロセスに童話あり、歴史上の出来事あり、の愉快なコメディである。多少ユーモラスな舞台回しで分かりやすく、前席と隣席の女子中高生たちは無邪気に喜んでいた。大人だけでなく、若い層にも理解されるということは、こういうエンターテイメントでは重要なことだと思う。やはりシナリオが良いのだろう。2時間半妻ともども歌と踊りをたっぷりエンジョイすることができた。

 帰途池袋から渋谷までこれまでならJR山手線で帰るところだが、今日は先日の開業時にトラブルが連発しながらも、いま話題沸騰の東京メトロ・副都心線に初めて乗車してみた。芸術劇場から地下道を通り、そのまま副都心線・池袋駅へ辿り着くことができる。さらに、タイミングよく急行が来たので渋谷まで僅か10分で着いた。予定通り運行されれば、確かに早くて便利だ。駅も新しく綺麗だが、この清潔さがいつまで保たれるだろうか。これから広告、看板がベタベタと貼り出されたら、駅名表示も見にくくなり多くの迷子が出るのではないだろうか。どこの出口から地上へ出るのだろうと思っていたが、やはり意外なところへ出てきた。駅構内でうろうろしたり、質問する人がいたり、まだ当分の間ストレンジャーが彷徨うことだろう。

 都立大学駅ガード下に「コーナーポケット」というバーがある。東横線を降りてそのままそこを妻と訪れた。先週小中陽太郎さんと酒のペンクラブの帰りに訪れたとき、その日会費支払いのおつりに記念としていただいた、日伯交流年・移住百年記念500円硬貨を小中さんが店内で紛失した。親切なママさんが最初は私が落としたものとわざわざ連絡してくれ、自分でもそうだと思い込んでいたところ、私のは何とポケットから見つかった。そうなると落とし主は小中さんしかいない。早速問い合わせたら、やはりそうだった。それで、今日遅い帰り序に小中さんの代わりにコインを引き取りに伺ったわけである。

 今週も忙しい。先週脱稿した「停年オヤジの海外武者修行」の推敲の時間が取れない。何とかしないといけない。来週までにはあと2~3回推敲して、何とか出版社へ原稿を持ち込むようにしようと思っている。

2008年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

412.2008年6月29日(日) 「威風堂々」赤松さんのチェロ

 ゼミの1年後輩、赤松晋さんの3度目のオーケストラ・チェロ演奏で、例によってゼミの仲間が夫婦連れも合わせて20人ほどが浅草公会堂へ駆けつけた。

 その前に、つい最近大日本印刷㈱の要職を退いた同期の池田博充くん、後輩のOG遠藤靖子さんと雷門前大提灯前で待ち合わせて、池田くん推薦のお蕎麦屋で腹ごしらえすることにした。浅草の「並木藪」という古いお店で、時間的に混みあうときだったが、何とか席を確保できた。聞けば、作家・池波正太郎が生前ご贔屓にしていたお蕎麦屋だそうで、池田くんの注文に合せて「天抜き」と「もり蕎麦」を注文した。この「天抜き」というのが珍しい。どんぶりに海老天ひとつと天汁が入っている。蕎麦はない。それで別にもり蕎麦を注文したわけである。天麩羅も旨いが、天汁の味が何とも言えずいい。添え物になったもり蕎麦も中々いける。これで一人前2,400円なり。美味しいが、ちょっと高いかなという感じ。浅草老舗の味を堪能した後雨が降り続く中を公会堂へ向かった。

 今日の曲目は、①歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲(フンパーリング作曲)、②交響曲第3番ヘ長調作品90(ブラームス作曲)、③エニグマ変奏曲作品36(エルガー作曲)の3曲だった。赤松さんには申し訳ないが、最初にプログラムを見たとき、知らない曲目ばかりで、実のところ些かがっかりしていた。実際聞いてみてもやはり馴染みのない曲ばかりだったが、アンコール2曲の2曲目に、エルガーと言えば「威風堂々」と言われる、その名曲を演奏してくれ、やっと溜飲が下がった。

 尋ねてみると毎日の練習も厳しいようで、今日本番が終わってほっとしたと言っていた。それにしても普通の楽器ではない、チェロを元来素養があるとはいえ、定年後本格的に練習し、アマチュア・オーケストラの中で、定期演奏会にまで出演するようになったのだからすごい。こんな離れ業はとても真似できるものではない。敬服するばかりである。

 終わって「神谷バー」で赤松さん夫婦を交えて打ち上げを兼ねたお祝いの夕食会。いつもながら「電気ブラン」を味わい愉しく盛り上がったディナーとなった。

2008年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

411.2008年6月28日(土) 3時間の「図解」講師

 こんなに朝早いのは久しぶりである。5時起床、6時妻に車で自由が丘駅へ送ってもらい、東横線、JR山手線を乗り継ぎ新宿駅へ出て、7時のロマンスカーで小田原へ向かう。小田原では駅前で「さがみ信用金庫」の石川均さんが車で出迎えてくれて、9時から「図解」の講義を行った。受講者は同金庫職員12名だった。

 3時間で「図解」の基本を受講者が理解できるよに教え込むことができるか。テストケースである。加えてここではPCを使用しない。福島県で毎年講義している2日間の研修とは、時間的に、かつPC不使用の点でかなり不利である。しかし、逆に言えば3時間でどの程度受講者に分かってもらえるか、ある程度感触をつかめると思う。昨年講演した「夢ネット99」からも、2時間ぐらいで教えることができないかと言われて、それはとても無理だとお断りした例もある。今日の結果次第では2時間講座の可能性も出てくる。

 4つの演習問題はほとんど全員が回答を作り持ってこられた。中には、パワーポイントやエクセルで作った受講者もいて、中々素晴らしい図を作られた。しかし、実習は考えていた通り「私の仕事図」を演習するだけで時間切れである。本当はもうひとつぐらい課題を与えて実習をすると技量は向上する。多少消化不良の感じはするが、当初与えられた時間の中で一応の講義をすると、まあ一応いいかということになる。それより、綺麗な図、美的な図、見映えの良い図、ということになるとやはり手書きより、PCで仕上げた方がずっと良い。今日の感想としては、できるだけPCを使い、ある程度時間を与えないとバランスの取れた「一覧性」の図を作図するのは難しい。最後の挨拶で、できるだけPCを使って綺麗な図を描いて欲しいということを付け加えた。受講者は僅か3時間の講習の中でどの程度理解されただろうか。

 12名という少人数の講習だったので、落ち着いて講義することができたし、受講者は真剣に聞いてくれたので、ある程度の目的は達成できたと思う。まだ、2時間講座へは研究する必要があるが、少人数で全員がPCを使用するなら、それなりに研修は可能だと思う。今日の受講者は、本店の課長を含め新入職員、3名の女子職員もおられたが、静かで真面目な方々ばかりだったので、気持ちよく講師を務めることができた。

2008年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

410.2008年6月27日(金) また出た!社保庁のさぼり年金ミス

 夕べ遅く探し物が見つかった。プリンターのソフトのCDである。PC本体とプリンターの接続がうまく行かなくなり、書類が印刷できず、解決のためにはソフトのアンストールとインストールをやらなければ使えないと言われたままにしていた。アンストールの方法がよく分からず、エプソンの相談口へ電話で問い合わせたところ、親切に教えてくれ、その指示に従ってPCを作動し、問題は解決した。明日「さがみ信用金庫」の講義を控えてまだ資料のコピーが必要なので、ちょっと困ったと思っていたが、何とか処理できてすべてクリアとなった。ほっとした。

 「JAPAN NOW観光情報協会」定例の観光立国セミナーが開催された。イギリス政府観光庁に長年勤務されていた長谷川洋子氏が、イギリスに関する薀蓄を開陳された。イギリスについて普通知らないことを、イギリス人の立場になって解説してくれて分かりやすかった。

 7月に福岡でJN協会九州支部大会が開催されるが、それに参加する意向を伝えた。ちょうど博多祇園山笠祭に当っているので、ホテルが相当混んでいると聞き、帰りに往復航空券とホテルの予約を取った。

 4年前に博多で大会が開催されたときは、鹿児島から九州新幹線の就航記念列車に乗車した。今回は特別な催しはないが、日本三大祇園祭の博多山笠にぶつかったのはもっけの幸いである。暑苦しいが博多の男たちの見せ場のひとつがこのお祭だ。熱気に触れられればありがたい。

 今日劇団「四季」によるミュージカル「CATS」の公演が7,000回になったという。すごい公演回数だと思う。さらに日本でこれを観た人が720万人というのだから驚きを通り越している。日本ではミュージカルはとても根付かないと言われていたが、劇団「四季」が浅利慶太氏のプロデュースによって成功し、どうしてどうして本家ブロードウェイもびっくりするほどの人気と繁盛ぶりである。「CATS」が初めてブロードウェイで上演され評判になったとき、猫の顔を描いた変な宣伝バスがニューヨーク市内を走り回っていた。そのうち、ニューヨークでも評判になり、つい観てみたくなり何度かウィンターシアターへ行った。その後、東京でも、パリでも見てすっかりテーマソングにも馴染んだ。「オペラ座の怪人」や、「ミス・サイゴン」なんかも観てすっかりミュージカル・ファンになってしまった。最近では残念ながらニューヨークに行く機会がなくなったので、ミュージカルから遠のいてしまったが、多少レベル的には及ばないかも知れないが、来週月曜日に池袋・東京芸術劇場で知り合いの国友よしひろさんが出演するミュージカル「マリオネット」を観劇することになっている。

 さて、もうこれ以上はないだろうと思っていた社会保険庁の年金入力ミスが、また新たに560万件見つかった。舛添厚生労働大臣は、もうかばいきれないのかふてくされて、記者会見における記者との質疑でもまるでけんか腰である。社保庁役人のたるみ、さぼり、無責任、税金泥棒、背任行為等々言い出したらきりがない。でも、財務省以下の官僚のタクシー利用のあくどさや、税金を食い荒らしている天下りぶりを見ていると、どうもこの国の役人は、不正、金儲けのために役人になったとしか思えない。酷い連中である。

2008年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

409.2008年6月26日(木) アメリカ、ついに北朝鮮テロ支援国家指定解除

 今日多摩大学の公開講座で講師を務められたのは、前学長・中谷巌氏である。多摩大学長就任以前から一橋大学教授として、また経済学者としても著名な方である。受付で日本文明の将来」と題したレジュメをいただいたが、専門の経済学とは直接関係のないテーマなので、どんな話をされるのか興味を持って登壇を待っていた。

 さすがに長年のキャリアがあり話すことに馴れておられ、パワーポイントを使用しながら、キリスト教を信じる西欧社会と柔軟な宗教観を持つ日本の差、戦後経済の復興を成し遂げた日本の力、日本人の能力に対する最近の自信喪失、日本の伝統を否定した明治維新と終戦、ギリシャ神話と日本神話の比較、等々に触れながら、西欧人と日本人の特性の違いについて分かりやすく説明された。その中で日本は伝統的に「権威」と「権力」が分離しているという話が面白く感銘を受けた。天皇家の権威と政治的権力が常に、分離していたことは世界の歴史上他に例がない。明治維新で天皇が軍部の統帥権を治めたことから、権威と権力が融合した。それが軍部の独走につながり、戦争へ走り日本を破滅させた。戦争の原因となった「権威」と「権力」の一体化は、本来日本的なビヘイビアではなかった。

 近年日本人は自らの能力や優秀性を忘れて、自虐的になっている。いつの間に日本人は歌を忘れたカナリア(漢字で「金糸雀」と書くらしい)になったのかというのが中谷先生の仰りたいことだと思う。

 さて、今日アメリカは北朝鮮のテロ支援国家指定解除を発表した。日本の拉致問題解決のためには明らかにマイナスである。日米同盟とか、日米友好と言っていても、アメリカには自国の利益追求のためには、実はしたたかな計算がある。拉致問題は6ヶ国協議の中では、異質な議題だった。韓国も日本以上の拉致被害者を抱えながら、日本との間には温度差がある。結局日本だけが核より拉致だけを優先して問題にしていたキライがある。北朝鮮の不誠実な対応もあって、6ヶ国協議は思うように進展しない。任期が残り少なくなって焦ったブッシュ大統領が、北朝鮮に譲歩してでも事態の打開を図ったのも、史上最低の大統領との汚名を残したくなかったからでもある。

 しかし、所詮日本とアメリカは6ヶ国協議に関する限り、同床異夢であることは間違いない。アメリカや他の4ヶ国にとっては、核問題が一番大切であり、日本とはミスマッチだった。日米同盟と言いながら、両国の考えや立場はまったく異なる。当然分かっていることだろうが、世論を気にし過ぎるからだろうか。自国の言い分や利益を主張できないのが、いつもながらわが日本である。中谷先生に自虐的だと言われそうだが、政治、外交、行政に関してはどうあろうと自虐的にならざるを得ない。

2008年6月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

408.2008年6月25日(水) 「停年オヤジの海外武者修行」ようやく脱稿!

 昨日ドキュメント作品「停年オヤジの海外武者修行」を漸く脱稿し、PC上で推敲をしてこれから印字した原稿を推敲しようとしたが、どうもプリンターが思うように機能しない。何度もトライしたが、結局どうにも思うように動いてくれず、覚悟を決めて駒沢大公開講座受講の後にプリンターをヤマダ電機へ持っていって修理を頼んだ。

 2年ほど前同じような症状で持参したら、外注するので時間がかかると言われ、実際2週間近くかかったように思う。今日の診断の結果は、プリンター自体に問題はなく、PCとプリンターの連携機能に問題があるので、プリンターの操作機能をPCから一旦アンストールして、その後に改めてインストールすると直るとの話だった。持参したプリンターをまた持って帰り、明日見よう見真似でアンストールとインストールをやってみようと思う。それにしても面倒なことだ。やっと書き終えた作品をすぐプリントして読むことができない。

 さて、次作品は、前著「現代・海外武者修行のすすめ」の後編版ドキュメントであるが、海外武者修行と銘打ちながら個人旅行でなく、パッケージ・ツアーで出かけることを薦める点では多少異色かも知れない。もっとも本音は個人旅行を薦めているのだが、60歳を超えると一人旅の機会はないと諦め、それならパッケージ・ツアーの中で工夫してみてはどうかと初志不貫徹というのが主旨である。

 この中で自分自身の停年オヤジの旅を3つ紹介している。一つは1999年夏トルコ旅行で偶々20世紀最後の大地震に遭った経験を書いた。この時は、かねてより「イリアス」のトロイア遺跡の信憑性を糾したいと考えていたので出かけた。2つ目は、2000年3月カイバル峠へ出かけ、それとなく大きな反米テロ勃発を予感したことを主観的な観点で書いた。3つ目は、2003年雪の中をシベリア鉄道でロシア大陸を横断したときのロシアとロシア人に関する独断と偏見の感想である。全部で原稿はA4判にして130枚である。

 ネタは珍しい話が多いので、前著同様にある程度読んでもらえるのではないかと「取らぬ狸の皮算用」を考えている。出版社もほぼ㈱早稲田出版に決めたので、早く推敲を済ませ、推薦文を書いていただく予定の、日本旅行業協会会長の新町光示さんにも原稿を届けて読んでいただき「売れる」推薦文を書いていただかなければいけない。可能な限り年内早めに上梓できるよう手を打とうと考えている。こうなると当分の間忙しい。大変だぁ。大変だぁ。

2008年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com