こんなに朝早いのは久しぶりである。5時起床、6時妻に車で自由が丘駅へ送ってもらい、東横線、JR山手線を乗り継ぎ新宿駅へ出て、7時のロマンスカーで小田原へ向かう。小田原では駅前で「さがみ信用金庫」の石川均さんが車で出迎えてくれて、9時から「図解」の講義を行った。受講者は同金庫職員12名だった。
3時間で「図解」の基本を受講者が理解できるよに教え込むことができるか。テストケースである。加えてここではPCを使用しない。福島県で毎年講義している2日間の研修とは、時間的に、かつPC不使用の点でかなり不利である。しかし、逆に言えば3時間でどの程度受講者に分かってもらえるか、ある程度感触をつかめると思う。昨年講演した「夢ネット99」からも、2時間ぐらいで教えることができないかと言われて、それはとても無理だとお断りした例もある。今日の結果次第では2時間講座の可能性も出てくる。
4つの演習問題はほとんど全員が回答を作り持ってこられた。中には、パワーポイントやエクセルで作った受講者もいて、中々素晴らしい図を作られた。しかし、実習は考えていた通り「私の仕事図」を演習するだけで時間切れである。本当はもうひとつぐらい課題を与えて実習をすると技量は向上する。多少消化不良の感じはするが、当初与えられた時間の中で一応の講義をすると、まあ一応いいかということになる。それより、綺麗な図、美的な図、見映えの良い図、ということになるとやはり手書きより、PCで仕上げた方がずっと良い。今日の感想としては、できるだけPCを使い、ある程度時間を与えないとバランスの取れた「一覧性」の図を作図するのは難しい。最後の挨拶で、できるだけPCを使って綺麗な図を描いて欲しいということを付け加えた。受講者は僅か3時間の講習の中でどの程度理解されただろうか。
12名という少人数の講習だったので、落ち着いて講義することができたし、受講者は真剣に聞いてくれたので、ある程度の目的は達成できたと思う。まだ、2時間講座へは研究する必要があるが、少人数で全員がPCを使用するなら、それなりに研修は可能だと思う。今日の受講者は、本店の課長を含め新入職員、3名の女子職員もおられたが、静かで真面目な方々ばかりだったので、気持ちよく講師を務めることができた。