池袋の芸術劇場小ホールでミュージカル「マリオネット」を妻と鑑賞した。出演者のひとり、国友よしひろさんから案内いただいたものだ。座席数が約200席でこじんまりした会場で舞台と客席が近いので、汗やつばが飛んできそうな感じで舞台と客席との間に一体感のようなものがある。迫力もある。ストーリーはフランスの田舎町で、マリオネット作者の祖父から教えてもらった腕と技術でマリオネットを作るが、思うように魂が入らない。それがある時、落雷で偶然魂が入り人間になった女の子から、いろいろ教えられ気づかされて魂の入ったマリオネット師に成長していく。そのプロセスに童話あり、歴史上の出来事あり、の愉快なコメディである。多少ユーモラスな舞台回しで分かりやすく、前席と隣席の女子中高生たちは無邪気に喜んでいた。大人だけでなく、若い層にも理解されるということは、こういうエンターテイメントでは重要なことだと思う。やはりシナリオが良いのだろう。2時間半妻ともども歌と踊りをたっぷりエンジョイすることができた。
帰途池袋から渋谷までこれまでならJR山手線で帰るところだが、今日は先日の開業時にトラブルが連発しながらも、いま話題沸騰の東京メトロ・副都心線に初めて乗車してみた。芸術劇場から地下道を通り、そのまま副都心線・池袋駅へ辿り着くことができる。さらに、タイミングよく急行が来たので渋谷まで僅か10分で着いた。予定通り運行されれば、確かに早くて便利だ。駅も新しく綺麗だが、この清潔さがいつまで保たれるだろうか。これから広告、看板がベタベタと貼り出されたら、駅名表示も見にくくなり多くの迷子が出るのではないだろうか。どこの出口から地上へ出るのだろうと思っていたが、やはり意外なところへ出てきた。駅構内でうろうろしたり、質問する人がいたり、まだ当分の間ストレンジャーが彷徨うことだろう。
都立大学駅ガード下に「コーナーポケット」というバーがある。東横線を降りてそのままそこを妻と訪れた。先週小中陽太郎さんと酒のペンクラブの帰りに訪れたとき、その日会費支払いのおつりに記念としていただいた、日伯交流年・移住百年記念500円硬貨を小中さんが店内で紛失した。親切なママさんが最初は私が落としたものとわざわざ連絡してくれ、自分でもそうだと思い込んでいたところ、私のは何とポケットから見つかった。そうなると落とし主は小中さんしかいない。早速問い合わせたら、やはりそうだった。それで、今日遅い帰り序に小中さんの代わりにコインを引き取りに伺ったわけである。
今週も忙しい。先週脱稿した「停年オヤジの海外武者修行」の推敲の時間が取れない。何とかしないといけない。来週までにはあと2~3回推敲して、何とか出版社へ原稿を持ち込むようにしようと思っている。